もう既に次の話も半分以上出来てるので、今週中には更新出来ると思います。
あと、今回の話はちょっと....な感じなので違和感がする所があったら是非作者にご報告ください。微妙に原作が変わっています。本当に微妙に。オリジナル主人公がいるので変わらない方がおかしいんですがね。神聖なる四話を汚すな!という読者層様はバックすることをお勧めします。
普段三千字程度しか書かない筆者が急に一万字も書いてしまったせいで、頭の中が混乱して....見た感じ矛盾点とかはないんですが。今回思ったことが、キャラクターの挙動を表現するのが本当に難しい!国語力が欲しい!
「君は!花丸ちゃんとルビィちゃんの彼氏さん!」
「は?」
いや、この人何を言って―――
「へ?........それ本当!?千歌ちゃん!」
「ひっ....ケダモノっ!」
なんか盛大な誤解をされた。特にロングヘアーの人には犯罪者を見るような目で見られた。おいっ!俺をそんな目で見ていいのはルビィちゃんと国木田さんだけだぞ!
「えっ、ちょ!それ誤解ですってば!」
確かにルビィちゃんはちょっと....ほんのちょっとだけその....ロリっぽいけど!俺をそんな目で見るのは俺とともにルビィちゃんを馬鹿にしてることになるんだぞ!確かに色々小さいけど、そこがそそるんだろうが!
「でもこの前二人と沼津にいたじゃん!仲良さそうにして!」
「あの時否定してましたよね!?俺じゃなくて、あの二人が!」
あんなにハッキリと否定してたのに覚えてないとか、この人の頭でーじょーぶか?
「えっ?....あー、そういえばそうだったかも....」
「なんだぁ....びっくりさせないでよ、千歌ちゃん....」
「もう、千歌ちゃんったら........」
どうやら誤解は解けたようだ。もしこのままあらぬ誤解され続けて110されそうになったら、カーズ様を前にしたジョセフみたく逃げる予定だったけど。
「それで、どうしたの?私達に何か用?」
真ん中にいたオレンジ色の髪の人が俺に尋ねてきた。
「あっ、えっと、俺は、天城未来といいます。国木田さんと黒澤さんの友達です。
この前のライブ、見ました。凄くキラキラしていて、見てて楽しかったです」
「わぁ!ありがとう!見に来てくれたんだね!」
「あぁ、そういえば、確かに花丸ちゃんとルビィと一緒にもう一人いたわね」
なんと俺のことを覚えてくれていた。最初の客は俺含めて十人位しかいなかったし覚えていてもおかしくはないか。
なら早速本題に移ろう。
「突然なんですが、Aqoursの皆さんにお願いがあります」
「お願い?」
そう言ってオレンジ色の髪の人は首を傾げる。
「二人を、国木田さんと黒澤さんを、貴方達のグループに入れてもらえませんか?」
そう言うと目の前の三人は少し驚いているようだった。
「あの二人、口では言わないけど、絶対にスクールアイドルやりたいって思ってるんです!俺に出来る事があれば何でも協力します!だからお願いします!」
俺はそう言って頭を下げる。二人の為に。
「それなら大丈夫だよ!」
すると、オレンジ色の髪の人は元気な声で俺にそう言った。
「えっ?」
「私達も、あの二人を勧誘中だから!」
~~~
「マジで疲れた........」
JKの集団ってとてつもねーな。少し話しただけなのに俺のMP(メンタルポイント)がガッツリ削られたんだけど。これは今夜はラビットハウスでこの傷を癒して貰うしかないな。(ちなチノちゃん推しな)
「高海先輩は大丈夫だったけど、隣の二人とか警戒心丸出しだったしなぁ....」
一人でマッ○入った時、隣の席にJKの集団が座った時の居づらさ、皆もわからん?特にギャルが来た時とか絶望し過ぎて、アポ?とか言ってド○エモンみたいな声の熊かパンダか分からない生物に大量の野球ボールぶつけられながら死にたくなるしね。それか隣の席のギャル集団の中にいる絶望がどうたらこうたら話してる姉妹の胸にダイブして終了(社会的に)するってのもありカナ!妹の方が大きいからそちらに行くと思いきや残念そうな姉の方に行って関節極められるのもまた一つのオプション(選択肢)だよ!あなたはどちらを選ぶ?
「なんとかなればいいけど....」
俺はあの二人に何をしてあげられるのか、それが未だに全然分からなかった。
「ん?あれは........」
砂浜に浦の星の制服を着ている赤髪の女の子がいた。あれ、多分ルビィちゃんだよな?
「お~い!黒澤さ~ん!」
「うゆ?天城君!」
まさか俺と会うとは思っていなかったのか、ルビィちゃんは驚きの表情でこちらを見ていた。
「こんな時間にこんな所でなにしてるの?」
「えっと......ちょっと考え事をしてて....」
そう言いルビィちゃんは「えへへ....」と頬を掻いた。かわゆい!
「へぇ........考え事、ねぇ....」
まぁ、多分あれのことだろう。
「....考え事って、スクールアイドルのことでしょ?」
「ぴぎ!?どうして........」
図星だったのか、ルビィちゃんは焦っているようだった。
「分かるよ。なりたいんでしょ?」
「!?そ、それは....」
ルビィちゃんは気不味そうに俺から目を反らした。
「ごめんね。さっき、国木田さんと話してるの聞いちゃったんだ」
「聞いてたんだ......」
俺がそう言うと、ルビィちゃんは俯いてしまった。
「俺は........黒澤さんにスクールアイドルになって欲しいって思ってる」
「え?」
ルビィちゃんは不思議そうに俺を見ていた。
「黒澤さん、スクールアイドルの話をしてるとき凄く楽しそうだから」
俺がルビィちゃんと仲良くなれたのもスクールアイドルのお陰でだしな。
「でも....ルビィは........」
「なんで?どうして我慢してるの?」
ルビィちゃんは言い淀んでいたが、それでも構わず俺は問い詰める
「ダイヤさんのせい?それとも....」
「お姉ちゃんのせいじゃないっ!」
ルビィちゃんは珍しく声を荒げ、俺の言葉を否定した。
「ルビィは......お姉ちゃんと違って、なんにも特技がなくて、ドジだから..........向いてないんだよ....」
「それ本当?じゃあ―――」
「どうして辛そうな顔してるの?」
そう言うと、ルビィちゃんは口を閉じてしまった。
「........」
「........」
数秒間、お互い何も喋らない時間が続いた。
「............天城君」
最初に口を開けたのはルビィちゃんだった。
「ルビィね....」
ルビィちゃんは目に涙を溜め、
「Aqoursに入りたい!花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルになりたい!!」
と、叫んだ。
「そっか.......」
これがルビィちゃんの本心............成る程。もう一つの理由は国木田さんだったのか....
「ルビィは........どうしたらいいの?」
ルビィちゃんは助けを求めているような、そんな目をしていた。
「黒澤さん....」
ここでなんて言うのがベストなのか、俺には分からない。
だから俺は....
「ねぇ、黒澤さん」
「うん....」
「もう一人で入っちゃいなよ」
ルビィちゃんは、俺の一見心無い言葉に唖然としていた。
「え?ど、どうしてそんな―――」
「国木田さんは俺が絶対入れてみせるから!!」
「!....そんな....どうやって....」
「まだ........何も考えてない」
「え........?」
俺の答えに、ルビィちゃんは困惑しているようだった。
「何も考えてないけど........俺を信じて欲しい」
俺はルビィちゃんの目を真っ直ぐに見つめる。
「でも....」
ルビィちゃんが当然ながら俺を信じてくれない為、俺は思いきった手段にでる。
「そんなに信用できないのならさ、指切りしよっか!」
「えっ?」
「手貸して」
俺はルビィちゃんの手を取り(うひょー!柔らけー!)自分の小指とルビィちゃんの小指を結んだ。
「えっ?えぇ!?」
ルビィちゃんの頬が赤くなっていたが、それでも構わず俺は指切りのあれを歌う。
「はいっ、出来た」
「あ、あわわわ....!」
ルビィちゃんは顔をゆでタコのように赤くし、混乱しているようだった。
「ごめんね。急に手を握っちゃって」
まるでプレイボーイが如くルビィちゃんの手を取った俺だったが、女の子の手を触ったのなんて小学生のとき(まだ邪な心を持っていなかった時代)以来だった為とても緊張していた。
「俺はね、黒澤さんの事信頼してるよ。君と友達になってからまだ一年しか経ってないけど」
俺はルビィちゃんに本音をぶつける。そうすれば、信じてもらえるかもしれないから。
「でもこれってさ、逆に一年も経ったって考えることも出来るよね。だから、横暴かもしれないけど、黒澤さんにも俺のことを信頼して欲しい。俺は、そんなに頼りなかったかな?そんなに信用されないような事をしてたかな?」
「っ!そんなことない!ルビィも天城君のこと、信頼してるよ!でも....でもね!」
俺の言葉をルビィちゃんは思いっきり否定してくれた。嬉しいねぇ。
「不安なんだよね?」
確かにルビィちゃんは俺のことを信頼してくれてるのだろう。
「........うん」
「そうだね。黒澤さんは俺の事を信頼してくれてた。さっき相談してくれたのがその証拠かな?でもさ、なにか勘違いさせちゃったようだから言うけど、黒澤さんもするんだよ?勧誘。俺一人でじゃなく、一緒にするんだよ」
ルビィちゃんは俺の言葉が理解出来ていないようだった。
まぁ確かにさっきのだと、俺一人で何とかする!って言う風に取れちゃうよな。
「国木田さんにスクールアイドル一緒にやろっ!ってハッキリと言った?さっきまでスクールアイドルやりたい!って気持ちを我慢してたんだから当然言ってないよね。でも今は違うじゃん。俺に思ってる事を吐き出してさ。だから、明日から....なんなら今からでも電話して勧誘しないと。国木田さんに思っていることを全部伝えるんだよ!で、もし何度も勧誘してダメだったとき、黒澤さんもスクールアイドルするの諦めるの?そんなの勿体ない!」
俺はルビィちゃんを見つながら言う。
「だから何度勧誘してもダメだった時、そこからは俺がやるよ。俺が何とかするから、黒澤さんには先にAqoursに入って欲しい。時間は有限なんだから」
「どうして........」
ルビィちゃんは、不思議そうな顔で俺を見つめ、
「どうして天城君は、ルビィの為にそこまでしようと思うの?」
と言った。
「それは.....」
「そんなの.......君が大切だからに決まってるじゃん」
ルビィちゃんは俺の大切な友達だ。こんな変人(変態)な俺と仲良くしてくれてるんだから、恩返ししないとね。
「!?........そっか....」
ルビィちゃんは俺の言葉に僅に頬を赤くし、何故か微笑んでいた。
「そうだね!ルビィも頑張って勧誘しないと!」
ルビィちゃんは何か決心がついたのか、やる気に満ち溢れているようだった。
「おっ!元気出て来たね!その意気だよ!」
「うん!」
ルビィちゃんは明るい声で返事をしてくれた。
「あのね、天城君!」
「どしたの?」
そして....
「今日はありがとう!」
いつもの素敵な笑顔が俺に向けられた。
やっぱりルビィちゃんには元気な笑顔が似合うな!サディストな笑顔も勿論似合うけどね!!
~~~
『花丸ちゃんは、スクールアイドルに興味ないの?』
『マ、マル!?ないない!ほ、ほらっ!自分のことオラとか言っちゃう時あるし!』
『そっか....じゃあルビィも平気!』
マルは....どうしたらいいんだろう。どうやったらルビィちゃんの背中を押してあげられるんだろう。
昨日、ルビィちゃんと話してからその事ばかり考えていた。
「マル、スクールアイドル部に体験入部しようと思ってるんだけど、ルビィちゃんも来ない?」
「えっ、どうして!?」
ルビィちゃんはマルの提案に驚いているようだった。
「やってみたいからだけど、だめ?」
マルがそう言うと、ルビィちゃんは嬉しそうな顔をした。
「全然!ただ、花丸ちゃんスクールアイドルに興味なさそうだったから!」
「ルビィちゃんと一緒に見てる内に良いなぁって思って」
マルの言葉に、ルビィちゃんは「本当!?嬉しいなぁ!」と言って喜んでいるようだった。
「ルビィも今日花丸ちゃんを体験入部に誘おうと思ってたんだ!」
「へぇ!偶然だね!」
ルビィちゃんもマルのことを誘おうと思っていたなんて少し予想外だったけど、上手くいきそうで良かったずら........
十話到達です!応援してくれる読者層様には感謝しかありません!
みなさん、Aqoursで誰推しですか?
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高海千歌
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渡辺曜
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桜内梨子
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黒澤ルビィ
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国木田花丸
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津島善子
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小原鞠莉
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松浦果南
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黒澤ダイヤ