めっっっちゃお久しぶりです…はい。
執筆したいけどストーリーどうやって進めれば良いんだろ?という急にシナリオが難しくなってるこの現状。
虎ソティスです。
ある程度、京都の締めとか重要な部分は想定というか決まってはいるのですが、今この状況が結構困難を極めておりまする。
しかもこれ、執筆し始めたのが2月の初めですよ?恐怖しかない(白目)
忙しかった事、趣味に没頭してたこと、その他諸々ありますが、何がともあれ少しずつ執筆を早めていきたいですね。…逃げてた訳じゃないからね!?ヒロアカもカグラも完全にない新ストーリーも考えてたので、そう考えて頂けると一ヶ月も投稿宣言しながら間が空いてしまったことに納得してくれれば幸い…(土下座ン)
「これで良かったのか?漆月――」
京の都から遠く離れたボロいアパートの屋上。誰も使われてない古臭い寂れた廃墟だが、未だに撤廃されずに残されてる其れは、住処のない闇の住人からすれば雨凌ぎにはなれるだろう。
無気力な声を投げ掛ける荼毘は、髪をくしゃくしゃと掻きながら、京都の街並みを見渡す漆月に質問する。
「これで良い――私が前に出ると絶対に成功しないから、常に単独行動してるアンタに任せて正解だったわ」
「……俺らの痕跡がメディアに出ちまえば、ヒーローやサツが動き回っちまう。折角身を潜めてたってのに、更に引っ掻き回す気か?俺らが捕まる危険性が高ぶる…リスクが大きいだけじゃねえか」
「いや、其れはないわ。撹乱…そうね、私たちが京都に居るってことを敢えて世間に示すお陰でトガ、トゥワイス、鎌倉、龍姫が死穢八斎會に加入してる疑惑は薄まれる…。そしてアンタはアンタなりのやりたい事が出来る。悪い話ばかりじゃないけれど?」
「……やっぱお前、本当に理解できねえわ。態々俺を使って道楽に半蔵と紅蓮隊を潰すために裏の人間を出向けるなんざ……」
だが確かに悪い話ではない。
荼毘個人として、ヒーロー殺しの意思を全うする為にも、有力な人材が欲しかった。
綺語道楽との交渉内容…それは、敵連合の名義を使って抜忍やそこらの敵を使った殺しの依頼。対象は半蔵学院と焔紅蓮隊。当然そうなれば、ブローカーとしての役割だけを担う綺語道楽は、忍商会という組織自体地に足が付くことなく、サツによる捜索は敵連合のみに絞られる。
綺語道楽自体、最初は拒否する一択だったのだが…
『良いのか?お前らにとってアイツらは邪魔な存在だろう?敵の敵は味方ってな、俺らもお前らも邪魔者は消したいって望みは一緒だ。お互い手を汚さずして他を使えば良い。俺らの名前名義で言えば、力を持て余した有象無象はバカみたいに釣れる…悪い話じゃねえだろ?』
『……なるほど、おめぇ等さんの言う言葉は尤もだ。ここであっしが拒否しちまえば、四巴の戦争となるか。これ以上テメェらに邪魔をされても困る…』
綺語道楽は状況や意図が飲み込めた様子で、渋々頷いた様だ。
すると漆月はニコッ、と満々な笑みを浮かべて振り返る。
「理解できないから、私がしたいことも分からないのでしょう?だから誰も私の行動に対策なんて出来ない。対策できない無能は私の掌の上で転がされて、利用され、搾取されるだけ…♪それで?どの連中が釣れたの?」
「………『ハウンドドック』に『星のしもべ』、『緋剣』だそうだ。星の導きは知ってるが…残りの奴らは知らねえな」
「嗚呼…ハウンドドックは異形系の忍で、昔は殺し屋稼業積んでたんだっけ。狙った対象を絶対に逃さず姑息な手で狩り殺す童話の狼…で、緋剣は忍刀一本道極めた風流な抜忍…だったかしら。え、これだけ?」
「一応アイツなりに他集めて探ってるみてぇだが……」
「まあ流石にあり得ないでしょうね。忍商会も私達の名義を使って他の下手人をかき集めて排除に向かわせてるとは言え、かぐらさえ手に入れれば私達なんて簡単に裏切れる。少なくとも綺語道楽にとっても、殺せずともせめて足を止めれば良いという考え…。随分と舐め腐ってるわ…あのゴミハゲ」
口だけの約束はしたが、集めたのはそこまで強力な連中でもない。寧ろ忍商会の幹部たちが出向いた方が充分強さを発揮し、半蔵と紅蓮隊を排除出来る実力は有るだろう。少なくとも嘘月妄語は別格だ。
あれだけ熟練に幼い頃から気配の察知、意識、殺意を受けて、敏感になった触覚。其れを悟らせずに私の背後を取ったアイツはとっっても面白い。
となるとアイツには悪意なんて感情は持ち合わせていなかったという事になる…。
「スピナーと闇は?」
「到着までそろそろらしい…最近新しく入ってきた黒紫って奴、そろそろ教えてくれよ。今は何してやがんだ?」
「敵情視察に加えて仲間探し。私の下に加わる強力な抜忍探してるのよ。八斎會以降、仲間集めに必死になってた蒼志や龍姫もあの一件以降急に停止したしねぇ……其れに、面白そうな奴がいたら力づくで従わせるわ」
「そうかよ……闇とトカゲ野郎はどうすんだ?アイツら二人揃って態々呼ばせるのも理由があるんだろ?」
「あの二人は前線に立たして戦わせる。其れに闇は林間合宿ではラグドールこそ回収出来たみたいだけど、一人も殺さなかったらしいし、誰とも鉢合わせてもいなかったみたい。そろそろあの子にも活躍の場面ってやつを見せて欲しくてねぇ…あの子で何人殺せるかしらぁ…♪」
闇。
本名、共に能力も不明。
林間合宿ではラグドールを拉致した上に、誰とも鉢合わせなかったらしいが…。彼女曰く、本来は黒佐波と手を組んで敵陣に攻め込み生徒及び教師、プロヒーローを始めた忍学生の大量虐殺を目論んで居たらしい。確かに闇の能力なら黒佐波とのコンビネーションも抜群だったから。
然し黒佐波がそんな言う事聞くわけもなく、協調性皆無の脳筋は単独行動を測ったらしい。その結果タナトス行きなのだから自業自得な上に無様だ。よくあんなバカがカグラに捕まらなかったのだと不思議に思うが、一応実力としては申し分ない。使い方が悪かっただけだと諦念しておく。
だから闇は後方で様子を見ながらラグドールの捕獲、そして生徒の排除を狙っていたらしい。
スピナー。
マグネと共に林間合宿に攻め込み、プッシーキャッツの一人、マンダレイと交戦したのだが、油断やら実力不足で拘束された所を黒霧に助けられた、ステインの熱に当てられたもの。
個性は使用してなかったらしいけど、異形系だから発動もクソもない…んじゃないかしらアレ。
然も緑谷出久と飛鳥を取り逃したという失態がある以上、その雪辱を払拭させる為にも、メンタル面において彼も同行させて忍殺しとやらに貢献させると良いだろう。
「ハッ、そうかい。そんで?結局俺は何をすれば良い?まさかそんなもんの為に呼び出した訳じゃねェだろうな?」
「嗚呼、安心なさい。アンタには超重要な役割を与えるから…♪決して、暇な仕事じゃない…」
ニタニタと悪意を張り繕って笑う漆月。
嗚呼、間違いなく面倒な事なのだろうと悟った荼毘は複雑な表情だった。長期戦にさえならなければ良いのだが…。
「弔には悪いけれど、護衛はコンプレスだけにして頂戴。八斎會が終われば、蒼志を除いた敵連合集合よ」
さぁッて、京都では一体何人の犠牲が伴うんだろう。多くの悲鳴が、絶えゆく命が、きっと私をより輝かしい絶望の未来へと変えてくれるはず。
斑鳩と葛城が、荼毘の集めた忍を焚き付けてから同じく、違う箇所でも交戦が始まっていた。
「ホッホッホッホ!!輝かしい星々よ!全てを終焉に導く紅蓮の残火を終わらせよ!!冥王の口角が弧を描いておるわ!!犠牲となるべき者こそ現代に生きし
浮かび上がる透明な水晶玉の上に座りながら、何やら宗教めいた言葉を撒き散らす老人は、街中のガラスを集結させては、液状と化して溶け合う様に肥大化させていく。
「民間人がいる中でこの行動…恐らく私達を知ってる者でしょうが、追っ手だとしたら悪趣味ですこと!!」
「詠さん、何やら星とか宇宙の話してるで。あれが俗に言う宇宙人ってやつかいな?」
「そんな事言ってる場合じゃないって日影!折角病院見つけたから焔を担いででも避難させようとしたのに…!!こんな厄介な奴に目を付けられたんじゃ忍もクソもないわ!!」
詠、日影、未来が衝突したのは、星のしもべ。
荼毘曰く元々目を付けていた敵の一人らしいのだが、どうやらこの三人にカードが当たったらしい。
彼ら彼女らの暗躍が働いてる事など梅雨知らず、詠はジグムンドで肥大化するガラス玉を撃ち抜くかのように連射する。幸い民間人は悲鳴を上げながら逃げてくれてるので、時間が経てば残るのは自分達だけとなる。人質の恐れもなくなるので、此処は防戦しながら隙あらば攻め入るのが基礎だろう。
詠と未来は遠距離で射撃を行うことで、磁石のように引き寄せられてるガラスを撃ち破りながら、何とか肥大化を阻止しようとするも、流石に何百、何千ものガラスを止めるのは無理がある。
「無駄な抵抗など醜態を晒すだけ!最早無意味と知れ!!いざ――」
『光明墜王』―― まるで其れは、惑星を模倣したかの様な巨大なガラス玉。詠や未来の忍術によって狙撃されても尚、肥大化された其れは、危険信号を察知させるかのように、脅威を孕んでいた。
間違いなく不味い――確信が頭を過ぎる。
「裁きを――!!」
指を動かす仕草、それに応じる様に三人へと向かい高速で投げつけてくる星のしもべ。言動は意味不明ではあるのだが、ガラスを操作する個性だとすれば、大した熟練度だろう。
然しそれも逆に無意味だと知らされるのは敵側の方であり――
「そんなの今更無意味ですわ――!!」
秘伝忍法――『ニブルヘイム』により、縦に振るわれる巨大な豪剣は猛威を振るい、粉砕の如くカチ割れる。ガラス細工は跡形もなく粉砕され、散らばり、巨大な攻めの一手も虚しく終わる。
「……ゴフッ」
だが所詮は名もそこまで上がらない敵。
況してや戦場では三対一…遠距離戦の要が居る紅蓮隊に加えて──
「奴さん、ガラスの操作は繊細でも気ィ抜けてたらアカンよ。わしも近距離戦得意やけど、一応ナイフ飛ばすし」
毒に塗られたナイフを投げつけ、急所を外した右肩に突き刺さっていた。敢えて殺さずに生け取りという形で事を済ませたかったのだろう…その気になれば簡単に殺せたであろう日影は、敢えて態と心臓や首元を狙わなかった。
「神経毒やから、死にはせぇへんよ。その代わり身体の自由は奪わせてもらうさかい」
そのまま個性使用の維持が続かれず、落下して地面へ衝突した星のしもべ。個性自体は強力だが、相手が悪すぎた様だ。勝負にもならず、力なく倒れ伏せる星のしもべに日影は駆け寄り情報を引き出そうとする。
「アンタ、誰に頼まれたん?ワシらのこと知ってて襲撃したんよなぁ?上層部の人間?それとも別の誰かか?」
「ごふ…っ!終わる…!終わってしまう!!貴様ら…!このままでは世界は破滅へと導く!京の都は死の海へと変えられ、この地は死の手に冒されよう!!」
「ダメや詠さん、未来、何言ってるか全然わからへん」
「う、うん…大丈夫だよ日影…私も全然、ソイツが何言ってるか分からないから……」
「ですが、追っ手にしては余りにも弱すぎますわ…いえ、単に相性による問題だったのでしょうけど……。となれば、私達を知ってる者達は限られますわ!」
上層部の追っ手なら、世間に知れ渡すことは危険行為に等しい。忍らしく人の目に触れずに抜忍を殺さなくてはならない。にも関わらず、白昼堂々真っ向勝負と言わんばかりに真正面からの攻撃。
雇われたと捉えるなら、焔紅蓮隊を狙う賊の者と考えても不自然ではない。
「どうする?取り敢えずしょっぴいて連れてく?」
「ううん…公で戦っちゃった以上、顔は割れてるだろうし…警察が駆けつけて来ちゃう可能性もあるから、此処は一旦引いて後のことは現地の人に任せれば良いと思うわ…!其れに神経毒で動けないんだったら好都合だし!」
「何より仮に連れて来て尋問しても、また意味不明なことばかり言いそうな気がしますものね…」
言いそうな…と言うより、100%意味不明な言葉しか呟いていない。日影が宇宙人か?みたいな疑問を投げて来たがある種理解不能な言葉を吐き散らし、会話が成り立たない辺り間違ってはいないだろう。
何より今は焔を安全な場所へ避難させることが優先だ。あれだけの重傷…幾ら詠の裁縫で傷口を縫って止血してるとは言え、もし他にこう言った追っ手や忍商会と鉢合わせてしまえばこの上厄介ない。
この場を後にして、詠、日影、未来の三人は焔達の居た場所に颯爽と赴いた。
奈楽と神楽の行方を探るべく、探索行動に赴いてる半蔵学院の選抜補欠メンバーの進歩は、余り宜しくはない。どちらかと言うと手詰まり状態だ。何せ肝心の奈楽と神楽は嘘月の襲撃により避難、そして忍商会のメンバーと鉢合わせたとて、連絡をするにしろ、昨日の襲撃に続き今日も同じように鉢合わせになる、などというベタな展開は望めないだろう。
「いやぁ、本当にいないですねぇ…いつ見ても京都の街が賑やかって感じで、とても見つけられそうにはなさそうですけどねェ」
「怠慢は止した方が良いですよ風魔、選抜補欠とは言えど立派な名門校である半蔵学院の名を背負ってるのです。確かに手詰まり状態故に、向こうが我々の顔を割れてる為、困難な道ですが、それでも諦めなければ…」
「………ん?」
「…?どうしました、晴明?」
いつも眠たげに目を細めながボーっとしてる晴明が、京都とは程遠く掛け離れた角度に視線をやる。
「何かありましたか?」
「ん、なんか……さっき、鳥の頭をした人影が……過ったような……」
「何寝ぼけた事言ってんの!ほら、飛鳥先輩の為にもしっかり探さないと!!」
「風魔さん!?さっき言ってた事と真逆ですよね!?!自分だけ棚に上げないで下さい!」
「でも晴明ちゃんの勘や予知夢って結構当たりますよね…鳥の頭をしたって、異形系の人達だと普通に街中にもいますよね…?」
「ん〜……なんか、其れにしては雰囲気が変だったなぁ……」
「あ、菖蒲分かりました!ひょっとしたら忍商会の人達かもしれませんよ?ほらほら、善は急げです。手っ取り早く追いかけましょう!」
「私たちからすれば悪なんですけどぉ!?」
「ん、ごめん……でも見失っちゃった……」
見失ったのならしょうがない。
乗り気ゼロ、勝ち目がないと悟りながら髪の毛をぐしゃぐしゃと掻き乱す風魔に、仕方がないとため息を吐く土方。
(というより……私と目が合ったような気が、するんだよね…… )
其れが単に気の所為なら良いのだが…。
「ねぇ、アンタ達――半蔵の生徒でしょお?」
荒々しく投げられた声が、全員の耳を打つ。
繁華街で賑やかな京都の変わらぬ街中に、声を掛けてくる女性に目を奪われる。
如何にも監視員に似た警備員の制服に身を包む女性。一見穏やかさと柔らかい口台詞……だが雰囲気的にこの圧力――只者ではないのは確かだ。先程まで騒いでた空気が一瞬にして凍りつくのは、この場の全員が誰もが肌身で感じ取れる程に、実力差があるからだ。
「答えないってことは、図星って事でいいのよねェ?…あ゙?」
「はっ、はいぃ!?わ、私達に何か!?」
物腰の柔らかい口調から一変、圧と共にドスの効いた声が聞こえた。つい自然と敬語口調が出てしまう風魔に、またもや溜め息を吐いてしまう土方。菖蒲は兎も角、あの晴明でさえも目を覚醒させながら、冷や汗を流して警戒態勢に入ってる程だ。
「やっぱり、半蔵の制服でしょお?見れば一発で分かるわよぉ――単刀直入に聞くけど、飛鳥って子は何処にいる?返答次第では実力行使も躊躇わねェけど…?」
不適な笑みを浮かべながら、不確定要素の塊とも呼べる女性の言葉に、全員が息を呑んだ。
途中でメンバーの少なさに「マジでど〜進めれば良いんだコレェ!!?」状態になって詰んでました。はい、何とか頭を悩ませましたが、何かと投稿することが出来ました!
色々とシナリオが思い浮かぶ中、上手く事を進めるのは非常に難しいですが、無理せず慎重に進めて行こうかと思います!