光と影に咲き誇る英雄譚   作:トラソティス

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先の話を考えると、体育祭って本当にどうすれば良いんだろ?と思います。しかも長いし…丸々持ってっちゃうことになってしまうよ…飛鳥、柳生、雲雀で挟むか?どうしようか…うぅ〜む…体育祭が自分にとっての難題ですね。はい


27話「悪忍と敵」

時間は遡り。飛鳥たちが居た山岳地帯では、闇とも思わせる黒い靄の空間が開くのであった。

 

 

そしてその中から、悪巧み…悪意があると思わせる笑顔で、空間から現れた水色の長髪をした女性、漆月が現れた。

 

「ん〜!そうそう此処だよココ!ここはいつか私が潰そうと思ってマークしてたんだよね」

 

その女性は当然だと言わんばかりの顔立ちで語りだす。そしてその黒い空間からは、歪みそのものとも言える、USJ襲撃の主犯の敵連合のリーダー……死柄木弔が現れた。

 

 

「随分とテンション高いんだなお前……ガキかよ…」

 

「むっ!ガキじゃないよ、むしろワクワクするのは当然でしょ?これはあくまで『見せしめ』としての襲撃なんだからさ」

 

 

そう言うと、ワープゲートを閉じた黒霧は漆月に話し出す。

 

 

「しかし、まさかこんな所に悪忍養成学校があるとは……山中にもあるものなのですね、驚きました」

 

「まあね、本来立ち入り禁止区域になってるからここ…だからこんな所に悪忍養成学校があるだなんて誰も思わないよ」

 

 

漆月は黒霧にそう言うと、再び蛇女子学園に目をやった。

 

 

「まあ、悪は善より寛大ってのは、良いことだよ…けど、悪忍と善忍って何だかんだで繋がってて、結局どうしても守らなければならない掟が存在するんだよね…

それに忍びはやる事が善と悪で批判されるから、善忍と悪忍ってのが出来たんだよね……」

 

「急なことを言い出すなオイ…お前が言うのは、善忍と悪忍は批判されてるだけで、中身は変わらないっていう訳か」

 

「そうそう、そういう事!………私さ、悪忍になれば自由になれると思った。悪い事は何でも出来るって、だけどそんなのタダのまやかしだった、善忍と悪忍は結局何処か繋がってて、そして悪忍としてのルールもあった…命令も無しに他人を『傷つけ』てはいけないとかね……結局『善忍』にも『悪忍』にも迫害されたよ」

 

 

漆月のさっきの笑みは消え、何処か寂しく、何処か殺気と怒りを溜め込み、燃やしてるような目であった。

 

 

「本当に寛大なら私のやってる事も許される事なのに……あーあ、本当に煩わしい!」

 

「善忍にも迫害された?」

 

 

漆月の発言に、黒霧は首を傾げて目を細める。

 

 

「ん?…あっ、ああ、ゴメン…それは気にしなくて良いから……ってなんか私一人でベラベラ喋っちゃったね…」

 

「どんだけ忍びを怨んでるんだよ…まあ俺もあの善忍とかが気に入らないからな……気に入らないものは何でもぶっ壊せば良いんだよ…なあ?黒霧」

 

 

死柄木がそう言うと、黒霧はこくりと頷き、ワープゲートを作り出す。

 

 

「気に入らないものは何でもぶっ壊せ…か。ハハ…流石は死柄木、今までこんな人間あった事ないや。まあ私としては嬉しいんだけどね」

 

 

漆月はさっきの表情から少しずつ変わっていき、死柄木に笑顔を見せる。

 

 

「漆月…俺が言った事と、『先生』の言ったこと、忘れてないだろうな?善忍と悪忍の抗争か、良いじゃねえか」

 

「うん、大丈夫ダイジョーブ!覚えてる覚える!まあ、『もう一つ』は私もその気だったから大丈夫だよ」

 

「クッハハハハハ!何だか楽しくなってきたぜ!!さぁてと、勝つのはどっちだ?善忍か悪忍か?それとも…

 

 

 

 

 

 

 

俺たち(ヴィラン)かな?」

 

 

 

 

 

ズズズ…

 

 

 

死柄木が笑い出すと、黒霧のワープゲートから異形な姿をした二体の脳無が現れた。

 

 

「ネエアーーーーエア!!」

 

「ホホゥホーーウオウ!!」

 

 

奇声を上げるその二体の脳無。

一体の脳無は足が少し太く、目が三つあり、所々にトゲのような突起物がある。

体は緑色でUSJの脳無と比べて同じ位の大きさに見える、充分に強力だと感じさせられる。

下半身は、黒いジャージを着ていて上半身は裸で筋肉…腹筋が割れている。

 

もう一体の脳無は、口がゾウの鼻みたいになっている、見るからに不気味な脳無。身体は赤色でいてとても強靭っぽく、見るからに強そうに見える。肩は歪な形をしており、穴が空いている。下半身は白のジャージを着ている。

二体の脳無を出した黒霧は、ワープゲートを閉じた。

 

 

「死柄木弔、貴方も漆月と同じく参戦なさられるのですか?」

 

「ハ?お前バカかよ。俺は以前、学校襲撃の時に傷負ってんだよ…まだ完璧に回復してない状態で出たら100%ゲームオーバーになるだろうが……しかもヒーローとは違って忍学生が戦ってんだろ?以前の対平和の象徴、脳無が居るならまだしも、こっちには襲撃程の強力な脳無は居ねえ…まあコイツらも充分強いけどさ」

 

 

死柄木が吐き捨てるようにそう言うと、漆月は二体の脳無を見つめてる。

 

 

「前から思ってたんだけど…この脳無ってヤツら、一応人間なんだよね?」

 

「はい、先生が貴方の為に作って下さったそうです。勿論漆月の命令に従えるよう改造しておりますので、ご心配なく」

 

 

異形な姿の脳無を見て、冷や汗を垂らす漆月に黒霧はそう言うと、「なるほどね」と頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、少々スタート時点から遅れたが……ゲームスタートだ…!」

 

 

死柄木がそう叫ぶと、漆月はニヤリと笑みを浮かべ頷き、蛇女に乗り込んだ。勿論二体の脳無も…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで現在…

 

 

 

「ネエエーーーーーアアエア!!」

 

「ホーーーーウオウホウホウ!!」

 

 

 

二体の脳無は気味の悪い、不気味な鳴き声をあげている。そんななか、皆んなは今の状況を飲み込めないでいる。勿論皆んなは驚愕と、恐怖、などと言った様々な負の感情を顔に出している。日影は表情には出してはないが、内心驚きを隠せない。

 

 

 

「なんだよ……これ!なんで、なんで脳無が此処に!?脳無の兄弟かなにかか!?」

 

 

緑谷は目の前にいる脳無を見て驚愕する。それと同時に頭のなかに色々な疑問が浮かび上がってきた。

 

 

どうして此処が敵にバレた?

 

何の目的で此処に?どうして?

 

そもそもコイツは人間なのか?

 

なんでまた脳無が…?

 

 

USJ襲撃の時の脳無と同じ、脳が飛び出てる人間なんてそうそう居ない…となると兄弟かなにかかと思ってしまう。訳の分からない事だらけだが、間違いなくこれだけは言える…

 

 

 

 

敵連合が再び攻めてきた。

 

 

 

 

 

そうなると…間違いなく主犯は此処にきてる確率が高い。それは、USJ襲撃を受けた者、脳無を知ってる者だけが考えた。

 

 

「な、な…な……んですか……アレ……」

 

詠は脳無を見て口を押さえつけながらも、必死に己に湧く恐怖を抑えつけてる。声を振り絞るのがやっとだ。

 

「間違いなく、とんでもないヤツだってのはわかったで…」

 

日影は冷静に脳無を睨みつけ、ナイフを握り構える。

 

「な、何なのよアレ!!あんな脳みそ丸出しなの…見たことないんだけど!ていうか、生きてるの…?アレ…」

 

未来は恐るおそる声を張りながら、傘を構えて脳無に向ける。

 

「これも…道元の仕業なのかしら?……いえ、どっちにしろ戦わなければならないようね…」

 

春花は冷静さを保ち、不敵な笑みで脳無を睨みつける。

 

 

 

柳生と雲雀は脳無との戦いで、コイツらがどれだけ強いのかは十分知っている。だから、柳生も雲雀も震えてるのだ。

自分の力が通じなかったコイツらが此処に来たことを。

 

柳生と雲雀はともかく、斑鳩と葛城は知らない。脳無という存在を…

 

 

「な、何ですのアレは…!?こんなの…見た事がない…」

 

斑鳩も詠と同じく恐縮している。化け物とも思わせるその脳無に…

 

「取り敢えず…ガチめにヤベエってのは分かったぜ…!」

 

葛城は戦闘態勢に入り、脳無と対峙しようとする。

 

だが…

 

 

 

「お前ら逃げろ!!」

 

 

 

柳生は皆んなにそう叫んだ。

 

 

「「柳生(さん)??」」

 

 

葛城と斑鳩は首を傾げ、柳生に振り向く。

 

 

ズドオォン!!

 

 

突如、大きな音を立て、斑鳩を覆う影が現れる。

 

 

「えっ?」

 

 

振り返るとそこには…

 

 

「ネエアーーア」

 

 

三つ目の無表情の緑脳無が、斑鳩の目の前に立っていた。

 

 

「!!?」

 

(まず…!?)

 

 

「お嬢様!」

 

「斑鳩さん!!」

 

 

詠と飯田が叫ぶと、斑鳩は必死に横に転がるよう避けようとする…だが…

 

 

ボオオオオォォォォーーーーーーーーーーンン!!!

 

 

脳無が掌を斑鳩に向けた途端。強力な衝撃波が、その方向に思いっきり放出され、余りの衝撃に土埃が巻き起こる。

 

 

「……え?」

 

 

突然の出来事に、皆んなは固まってしまう。その敵が、一瞬で斑鳩を吹き飛ばしたことに、皆んなは今起きてる事が、頭について行けれなかった。

だが、斑鳩は傷を負う事はなかった。

 

 

「……ケホッ…!ケホ… い、今のは一体…?」

 

 

斑鳩は突然の出来事に目を瞑ってしまってしまい、何が起きたか分からなかったのだ。これだけは分かる…あの敵は、斑鳩を目掛けて殺そうとしたことを。

だから直ぐに避けようとして、結局間に合わなかったのだ…だが斑鳩は攻撃を食らっていない…では一体なぜ自分は無傷なのか?恐る恐る目を開けると、全てを知った。

 

 

「ハァ……ハァ……大丈夫ですか?斑鳩さん……」

 

「い、飯田さん!?」

 

 

飯田は危ないと判断した途端、個性のエンジンを使って、猛スピードで斑鳩に駆けつけて、脳無の攻撃をかわしたのだ。

もし飯田が駆けつけなければ、確実に斑鳩は無傷では済まなかった。飯田は倒れてるが傷はない、脚のエンジンがプスんプスンと音を立てている。

 

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「ああ…俺は大丈夫だ……!それより、斑鳩さんこそ、大丈夫ですか?」

 

「わ、私はなんとか……」

 

「そうですか、それは良かった…!だが俺の脚は……あの時一回使ってしまった為か、今ので大分無理をしてしまった…」

 

 

どうやら飯田は先ほど、個性の反動によりエンストしてしまったようだ。エンストしてしまうと暫く動けなくなってしまう。

 

 

なんとか斑鳩を助けることに成功した飯田は一息ついた。だが恐れるなかれ、此処は戦場。今度は脳無は飯田に近づいた。

 

 

「!?飯田後ろ!避けろ!」

 

「なっ…!?」

 

 

尾白が叫ぶと、後ろを振り向いた。飯田は倒れてるため、立ち上がろうとするものの、脳無は地面をめり込むような勢いで飯田に殴りかかる。

 

 

「ええぃ!こうなったら俺の個性で!てか皆んなも戦うぞ!」

 

「「「「っ!おう!」」」」

 

 

瀬呂が個性のセロハンテープを出して、大声で皆んなに叫ぶと、皆んなもハッと我に返り、反応する。

 

 

「取り敢えず捕まってろ!」

 

 

瀬呂のセロハンテープが脳無の腕に巻きつけようとすると…

 

 

ズバッ!

 

 

「っ!?」

 

 

だが瀬呂の個性、セロハンテープが刃物で切られたのだ。その主は…

 

 

「ホホゥホーオウ」

 

 

赤色の体をした脳無であった。その脳無の手は刀になっており、その手の刀でセロハンテープを切ったのである。

 

 

「この野郎!」

 

「させねえ!」

 

 

葛城は飯田を殴ろうとする脳無を…切島は手が刀になってる脳無を狙う。

 

 

「でりゃあ!!」

 

 

葛城は脳無の体に蹴りを入れる。すると脳無はその蹴りで体が少し後ろに下がり、脳無の拳は空ぶる。

 

 

「どうだ!」

 

「た、助かった…ありがとう…!」

 

「へっ!気にすんな!」

 

 

感謝する飯田に、葛城は自慢げに脳無に不敵な笑みを浮かべるが、そんな葛城の自慢も、恐怖の顔に変わる。

脳無はなんの表情も変えずに、無表情で葛城を見つめてるのだ。

 

 

「なっ… あ、アタイの攻撃が効いてねえってのか?」

 

 

葛城がそう呟くと、脳無は今度は葛城をターゲットにしたのか、襲いかかる。

 

 

「うお!?なんだコイツ…今度はアタイに?」

 

 

 

一方切島は…

 

 

「き、切島くん!!」

 

 

緑谷は驚愕の顔で、切島に声をかけた。そう、なぜなら…

 

 

「っっつあ!!?」

 

 

赤色の脳無は切島に、ゾウの鼻のような口から炎を出して襲い掛かっている。鼻から炎が出るのは思ってなかったのか、モロに食らってしまった。切島は一旦その場を転がるように距離を置いた。

 

 

「くそっ…!何なんだよコイツら!」

 

 

切島が睨むと…

 

 

「うわあっ!?」

 

ドン!

 

「った!?」

 

 

突然、緑脳無と戦ってた葛城が吹き飛ばされ、切島に当たって二人まとめて壁まで吹っ飛ばされてしまう。

 

 

「チッ!クソが!!」

 

「コイツらも相当ヤベェな!」

 

 

爆豪と轟は怒気を浴びた声でそう叫ぶ。それを見てる皆んなもなんとか戦闘に入る。………蛇女の皆んなを除いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どういうことですの?」

 

 

詠は疑問を抱いていた。本来ならば自分も戦わなければならないのに、余りにも突然の出来事が連続で起きてるため、訳の分からない感情が溢れ出ていて、戦いたくとも戦えない…それは詠だけではなかった。今は半蔵の敵ではない。だがそれは今の場合だ…また敵同士になることだってある。今は闘う理由はないが、だからと言って半蔵や雄英の生徒たちの助太刀に入る理由もないからだ。

 

 

 

すると…

 

 

「詠さん!危ないで!」

 

「えっ?」

 

 

詠は日影の言葉に耳を疑い、後ろを振り向くと…

 

 

「ネエアーエ」

 

 

斑鳩と飯田、葛城を襲った緑脳無が今度は詠の後ろに立っていた。

 

 

「!?」

 

 

詠は無意識に大剣を握り、脳無に向ける。

 

 

「な、な、なんですか貴方たちは!?い、一体何の目的で…」

 

 

詠は体を僅かに震わせながら、脳無にそう聞いた。だがそれは無意味、何故なら脳無は無表情のままジッと詠を見つめ、喋れないのだから。

だが、脳無は…詠を襲わなかった。

 

 

「…………」

 

 

脳無は詠をジッと見つめた後、クルッと後ろを振り向き、今度は雄英の生徒に襲いかかった。

 

 

「ふぇ…?どういうことですの……?」

 

 

詠はワケが分からず、その場に立っていた。攻撃しに来ると思いきや、脳無は詠を見つめては無視をして違う所に向かっていった。

 

 

 

 

 

一方、雲雀は…近くにいた春花に、今この状況で何をするのが得策かを話すため、声をかける。

 

 

「春花さん!」

 

「どうしたの?雲雀…?」

 

 

春花も若干落ち着きを取り戻してないのか、ぎこちない返事をする。

 

 

「春花さんあのね、落ち着いて、よく聞いてね?」

 

「?」

 

 

春花は首を傾げて雲雀の話すことを聞いた。

 

 

「あの脳無っていう二人の敵さんにも…心がないの!」

 

 

「えっ?」

 

 

春花は雲雀の言葉を聞いて、目を丸くした。心がない、勿論傀儡のような忍術など、この二体の脳無には感じられない。そう、この二体の脳無も、USJの襲撃してきたあの敵と同じく意志のない怪物なのだ。

 

 

「じゃあ、コイツらは…一体何者なの?」

 

「分からない…でも、確かに心がないんだ!そして、もし『あの人』が此処に居たら…皆んなが危ない!!皆んな死んじゃうかもしれない!だから、このことを皆んなに、早く!」

 

「…どういう……こと?」

 

 

春花は雲雀の言ってることが分からず、受け止めきれていない。そんな話をしてると…

 

 

「ホオウオーウ」

 

「っ!」

 

 

雲雀の後ろに、赤色の脳無が立っていた。その脳無は刀状の手で雲雀に向かって斬り掛かろうとする。

 

 

「なっ!」

 

 

春花も突然脳無が襲いかかるのに驚き、対応が遅れてしまう。そのため当然、脳無の動きを止めることは出来ないし、雲雀を助けることも出来ない。その刀が次第に雲雀を斬るよう降りかかる。

 

 

「う、うわっ…」

 

「ハァ!」

 

 

すると柳生は番傘を開き、カウンターを決め、脳無の体を後ろに押すことができた。そのため柳生も雲雀もダメージ0だ。勿論、これも当然というべきか、脳無は無表情のまま柳生をジッと見つめている。

 

 

「くっ…!コイツも一筋縄ではいかないようだな…」

 

 

柳生は脳無を睨みつけるようそう言った。すると脳無は直ぐに柳生に襲いかかり、柳生も攻めにかかる。

 

 

雲雀は「ありがとう」と言うと、直ぐに春花に視線を移した。

 

 

「分かったでしょ春花さん、アレが敵なの…アレが、『私たち』を殺そうとした脳無っていう化け物なの…!」

 

「アレが……脳無……」

 

 

それを知った春花は固唾を呑む。今までこんな敵は見たことがない。ましてや心がないうえに、感情もないように見受けられる。そう、感情……

 

 

 

 

 

 

 

切島と葛城は、吹き飛ばされてしまい…なんとか態勢を整える。

 

 

「ってて、なんだよあの化け物…アタイの攻撃にビクともしねえ…」

 

「マジで…なんなんだありゃ……しかも脳無だって?USJに攻めてきた敵じゃねえか!」

 

 

切島がそう叫ぶと、葛城は驚いた様子で振り向く。

 

 

「なん…だって?お前らを襲ったのって…まさか…!」

 

 

葛城は瞬時に理解した。飛鳥と柳生と雲雀を襲った敵、それはコイツらのことだろう。それを知った葛城は怒りがこみ上げる。

 

 

「そうか、コイツらが飛鳥たちを…!」

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうそう、さっきの緑脳無は『衝撃波(ソニックブーム)』という個性に他にも色んな個性がある、『私専用』脳無なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

葛城の目の前に、突如現れたその女性は、満面な笑みを浮かべて葛城に刀を向ける…そして…

 

 

 

 

 

「秘伝忍法…『破壊と混沌の二刀両断』!!」

 

 

 

 

 

 

闇が刀を纏い、負のオーラが具現化したかのように、凶々しい刀が葛城を斬りつける。そして…斬ると同時に破壊をすることが出来る、凶悪な秘伝忍法を使った。

 

 

 

ズバドゴオオォォォォォーーーンン!!

 

 

「ガハァッッ……!!」

 

 

「か、葛城さ…」

 

 

突然、葛城はその女性の攻撃をくらい、斬撃と破壊攻撃を食らってしまう。それを食らった葛城は、口から血を吐き出し、更に吹き飛ばされてしまう。切島の言葉も途絶えてしまう。

 

 

「脳無!」

 

 

その女性はそう言うと、緑脳無は直ぐに駆けつけ切島の首を掴み、思いっきし地面にめり込ませる。

 

 

ドゴオン!!

 

 

「がッッ!?」

 

 

切島は個性の硬化でガッチガチに体を硬めた為に無傷だが、多少痛みはある。そんな苦痛の顔を出す切島を見てる女性は腹を抱えて笑い出す。

 

 

「あっはははははは!!すごい凄い!やっぱり死柄木から貰った脳無はこうもスペックが高いなんて!流石は敵連合!これならサクッとゲームクリアね!」

 

 

残虐の笑みを浮かべるその女性は…

 

 

「!?誰だ!!」

 

 

皆んなはその嘲り笑う声を聞いて、叫び出し振り向く。…水色の長髪、そして忍転身をしたのか、灰色のブレザーを着ていて、赤いスカートを履いてる。そう、その女性は言うまでもない…

 

 

 

「はーい、半蔵学院と蛇女子学園の皆さんが探してる、抜忍の漆月で〜す!♪」

 

 

敵連合所属の、抜忍・漆月であった。

 

 

 

「「「「!!??」」」」

 

 

半蔵学院の皆んなと蛇女子学園の皆んなは、突然現れた抜忍の漆月を見て驚愕した。その抜忍が何故こんな所に?どうして?などと、表情を曇らせていた。

そう、この彼女こそ…今忍びの者たち全員が捜索して、探してる抜忍なのだ。

 

 

「こ、コイツが…私たちが探してた…」

 

「何だ…こいつは…」

 

 

未来は漆月の姿を見て、驚いた様子でいて、柳生は不愉快な物を見るような目で睨んでいる。

 

 

「皆んなタコが豆鉄砲食らったような顔してるなぁ〜…まっ、無理もないか」

 

 

漆月は満面な笑みでそう言うと、刀を抜き、雄英の生徒と半蔵学院の生徒たちに向ける。

 

 

「な、な、何だよぉアイツ!!?ワケの分かんねえヤツがやって来たぞぉ!?」

 

「なんか怖え!!」

 

 

峰田と上鳴は、突然漆月が乱入したことに大声で叫び出すと、漆月は二人に目をやり首をかしげる。

 

 

「それにしても…可笑しいな?なんで雄英の生徒たちが此処に居るんだろ?まあいいや、こーろそっと」

 

 

ただなんとなく殺そう という考えを持つ漆月が刀を振り下ろそうとしたその瞬間。

 

 

「ハァッ!」

 

「でやぁ!」

 

 

「!?」

 

 

斑鳩と詠が、漆月の間合いを詰めて、飛燕と大剣で斬りに掛かる。此処で初めて、蛇女は動き出した。だが、漆月は難なく刀で受け止める。

 

 

「なっ!効いてない…?」

 

「っ!」

 

 

斑鳩と詠は漆月の力に驚いた。一人の力を受け止めるならまだしも、斑鳩と詠の本気の一撃を、何の表情も変えることなく受け止めてるのだ。

 

 

「ちょっと、半蔵が攻めてくるなら分かるけど、悪忍は邪魔しないでよね!」

 

 

すると漆月は斑鳩を蹴り飛ばした。

 

 

「がっ…!」

 

「お嬢様!」

 

 

詠は倒れ転がる斑鳩の方に振り向くと、漆月は満面な笑みで詠に話しかける。

 

 

「ねえねえ、君蛇女の選抜メンバーでしょ!丁度良かったぁ〜、貴方たちのこと探してたのよね」

 

「……貴方、他人の家に踏み込んで……何しに来たのですか?」

 

「まあまあそんなに怒らなくても良いじゃん!同じ悪なんだから…」

 

 

漆月はそう言うと、詠は更に怒りのコスモを燃やし出す。

 

 

「貴方…!!貴方みたいな得体の知れない人間が、私たちをバカにするのですか!?私たちと一緒にしないで下さいまし!」

 

「バカになんてしてないよー?それに寧ろ感謝して欲しいよこっちは…なんで脳無が貴方たちを攻撃しないか分かる?」

 

「!!?」

 

 

詠は漆月の言葉を聞き、驚愕する。そう、あの脳無はワザと、詠を攻撃しなかったのだ… すると漆月は詠の大剣を払いのけ、距離をとる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはねー、貴方たち蛇女の選抜メンバーの皆んなは…私たち敵連合の仲間になって貰いたいから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「は?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇女の皆んなは、そんな満面な笑みを浮かべ、ふざけてる漆月の言葉を聞いて頭が真っ白になった。

 

 

 

コイツは今なんて言った?というか何を言ってる?

 

仲間にする?

 

敵連合?

 

 

 

 

 

突然襲いかかってきた抜忍が、仲間になってよ だなんて、余りにもおかし過ぎる。皆んなはとにかく驚かされるばかりだ…

それは勿論蛇女だけでなく、半蔵や雄英の皆んなも驚愕している。

 

 

「敵連合…って、やっぱり!!」

 

 

緑谷たち雄英の生徒たちは直ぐに理解した。この抜忍と敵連合は繋がっていると…どういう理由で此処にやって来たかは知らないけど、少なからず彼女たちを仲間にするためにやって来たと考えられる。そしてここに半蔵学院の生徒たちが攻めてくるのは分かってた、だが雄英高校の生徒たちが攻めに来たのは漆月たちも予想外だったんだろう。半蔵学院の忍生徒を始末するために脳無が送られたと考えられる。

 

 

「それにしても…肝心のリーダーが居ないじゃん…んぇっと、焔だっけ?アイツとかは絶対だよね……まあ選抜メンバーは良いとして、飛鳥って女の子居ないな?」

 

「は?」

 

 

緑谷たちはそれを聞いて更に驚愕し、耳を疑う。

 

 

何故飛鳥が?と…疑問を抱いた。だが理由は直ぐに分かることになる。

 

 

「死柄木から言われてたんだよねー…もしあのガキが居るなら殺しとけって、優先順位付けられてる位だし…」

 

 

「死柄木…弔!」

 

 

 

死柄木弔。飛鳥を殺せと言ったのも、蛇女の選抜メンバーを仲間にしろと言うのも、危険人物である彼の仕業だろう…

柳生は怒り混じりの声で低くそう言った。漆月が考えるように呟いてると…

 

 

 

 

 

 

 

 

「秘伝忍法!『薙ぎ払う足』!!」

 

 

 

 

「っ!」

 

 

巨大な烏賊の足が、漆月を襲いかかる。だが漆月は反射的に攻撃が食らわない範囲にまで距離をとる。その結果、柳生の秘伝忍法は当たらなかった。

 

 

(コイツ…早い…)

 

 

「うわー…急に攻撃してくるとか…!」

 

「ここは戦場だ…不意打ちだろうとなんだろうと関係ない…」

 

「まあ、そりゃそうだよねー」

 

 

漆月は全く危機感のない顔を浮かべると…刀が闇に包まれ、闇の刀を軽く振るうように柳生に斬りつける。

 

 

ガギィン!

 

 

「……お前、舐めてるのか?」

 

漆月の信念なき軽い攻撃に、柳生は睨む目付きでそう聞くと、漆月は表情を変えずに話し出す。

 

 

「この闇はね、ちょっと特殊なの」

 

「!?」

 

 

柳生は驚きと『苦痛』の顔を浮かべる。気づいた時にはもう遅かった。その闇はゆらりと柳生の身体を纏わりつく。

 

 

「この闇は生あるものに襲いかかる……その闇は、私以外の誰かが触れるだけで苦痛が走りだし、私が何の攻撃をせずとも相手にダメージを与えれる…その闇は次第に体を蝕んでいき、死にたくても死ねれない激痛を浴びせられる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無理をしないでよ♪柳生ちゃん♡」

 

 

 

 

 

漆月の笑みを見た柳生は、闇の気に身体が苦痛で蝕んでいき、発覚した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コイツ、死柄木弔に似てると。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳生は危険を察知したのか、漆月を蹴り飛ばす。

 

 

「たっ! …あーもー、折角良いところだったのに…」

 

「はぁー……はぁ……はぁ……っ…ふざ……けるな、なんで抜忍が敵連合に……」

 

「別に何でも良いじゃん、まあいいや…じゃあまず貴方から…」

 

 

そう言った時だった。

 

 

「死ねえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

「っ!?」

 

 

ボオオオォォォォォォォォォン!!

 

 

瞬間、怒鳴り声とともに、漆月の顔面に爆破が発生した。

 

 

「ば、爆豪!」

 

「テメェもベラベラ喋り野郎かクソが!!あとオマエ、何苦虫かじったような顔してんだクソ眼帯!!ついでにテメェらもボサッとしてねえでなんかやれやゴラァ!!」

 

 

「「「「!」」」」

 

 

爆豪は柳生に吐き捨てるようにそういうと、今度は蛇女の皆んなに怒鳴るようそう言った。そんな爆豪の言葉に、皆んなは体を震わせた。

 

 

「いつまでもアホみてえにつったってんじゃねえ!!けどコイツぶっ殺すのは俺だからテメェらは脳筋野郎どもの相手しとれや!!」

 

 

「な、何よ……なんでアンタにそんなこと言われなきゃ」

 

 

未来は、爆豪に言われたことが何処か悔しくて、目を細めて反論する。だがその時だった。

 

 

 

「こんの……っっでりゃあ!!」

 

ザシュッ!

 

「ガッ!?!」

 

 

漆月は闇を纏った刀で爆豪に斬りつけ、思いっきり蹴り飛ばした。そのことに未来も驚き、言葉が途絶えた。

 

 

「ハァ…いつつ、空気読んでよヒーロー……本当に邪魔!!」

 

 

「ハァ…!? …ハァ…ハァ……んなもん…知ったことがぁ…!!ボゲェ!!げほ!げほげほ!!オェっ…!」

 

 

爆豪は先ほどの攻撃を食らい、漆黒のような闇の気が、爆豪の傷口にみるみると蝕んでいく。蝕んでいけばいくほど、爆豪は苦痛の顔を浮かべる。まるで体が熱で熱くなるようで、喉の呼吸器官は寒くなっていく。咳は酷く、目がクラクラし始め、体が少し震え始め、吐く息が熱くて、体がダルくて、口から胃液が少し出る。

 

 

「チィ…グッゾがぁ!!んだごれ、マジで……気持ぢ悪い……」

 

 

「爆豪!」

 

 

切島は緑脳無に捕まられてながらも、声をかける。だが、緑脳無は切島の顔を鷲掴みにして、思いっきり地面にめり込ませる。

 

 

 

ドゴオン!!

 

 

 

「この、野郎!!」

 

「もうこれ以上貴方たちの好き勝手にはさせませんわ!!」

 

「でりゃあああーーー!!」

 

 

先ほど壁の向こうまで吹き飛ばされ、傷つき口から血を流しながらも、戦おうとする葛城に、緑脳無に殺されかけた斑鳩、爆豪を傷つけたことに怒りが頂点へと達した緑谷。半蔵と雄英の皆んなが全方向から漆月に襲いかかる。すると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「脳無、命令よ。蛇女以外の全員を吹き飛ばせ」

 

 

 

 

 

 

 

すると緑脳無は切島を離し、漆月の前に出ると、漆月は真上にジャンプする。皆んなは勢いのあまり、止まることが出来ず、脳無目掛けて攻撃してしまう。だが、脳無は次の瞬間、掌と口を開けてクルクルと回り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

ドバゴオオオオォォォォォォォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

 

脳無は正確に標的に向かって強力な衝撃波(ソニックブーム)を繰り出す、そして、蛇女以外の皆は吹き飛ばされた。吹き飛ばされた皆んなは、それぞれ一人一人がバラバラになるように吹き飛ばされてしまい、何処にいるか分からなくなってしまった。今この場にいるのは、緑と赤の二体の脳無。その主である抜忍、漆月。そして蛇女の四人だった。

 

 

「なっ……お嬢様…それに、他の皆様が……」

 

「な、何なのよ!アイツ……み、皆んなが……アイツ、あんなに強いの…?」

 

詠と未来がワナワナと震えだすと、漆月は満面な笑みで着地しては嘲りだすように、見下すように笑い出す。

 

 

「あっははははははははは!!みーんな吹き飛んじゃった!!忍びもヒーローも、脳無の強さに気圧されたようね!これで全員は倒したし、やったやったぁーー!まさかこんなに呆気なく終わっちゃうなんて、さっすがは死柄木!そして『先生』が作ってくれた二体の脳無は驚異的ね!あはははははははは!!」

 

 

漆月は幼い子供のようにピョンピョン跳ねて、手をパチパチさせながら喜んでいる。二体の脳無は漆月に振り向かず、ただただ命令通りに動き、命令がなければ動くことはない、正にこの脳無たちも殺戮兵器そのものだ。

そんな漆月を見て、春花は睨みつける。

 

 

「喜んでるところ悪いんだけど、貴方抜忍なのよね?それで何しに来たと思ったら、私たちを仲間にするためにやって来たわけ?残念だけど私たちは蛇女の生徒…そして貴方の命を狙ってるんだけど?」

 

 

春花がそう言うと、詠、日影、未来も武器を構える。だが、そんな話に漆月は首を傾げる。

 

 

「?うん、それがどうしたの?」

 

「えっ?」

 

 

そうだけど?その言葉を聞き、四人は固まる。分かってるなら何故仲間に引き入れたいのだろうか?と。

 

 

「けどさ、悪忍だからなんだって言うの?善忍だからなんだって言うの?所詮貴方たちは命令通りに動くだけの、ただのロボットみたいなものでしょ?そんなのって本当に自由なのかな?それは生きてると言える??私は貴方たちを自由にしてあげたいからこそ、勧誘してるんだけど?ホラ、貴方たちは私と敵連合に似てるし!」

 

「なっ、ふざけないで下さいまし!さっきも言いましたが、私たちと貴方たちを一緒にしないで下さいませ!」

 

「なによ、貴方たちは命令なら例え誰であろうと簡単に殺す癖に」

 

「っっ!!!」

 

 

漆月の言葉に、詠は軽く戦慄する。

 

 

「ねえ、そう思わない?なんで貴方たちのやってることが、忍びの世界では許されて、ヒーローの世界では許されない!?表の社会でことを起こせば敵になる、けど…裏の社会でことを起こしても悪忍だの善忍だという理由で、上層部の命令だからと、罪が無くなる。逆に命令されてもないのに人を傷つけて殺してしまえば、その裏の社会から忍びは追放され、死が待ってる!忍びの社会?下らない…くっだらない!!」

 

 

漆月はさっきの笑みから、闇、悪意、憎悪、怒りが混ざった表情に変わり、早口で喋り出す。だがここで日影は臆することなく反論する。

 

 

「仕方ないやん、それが忍びっていうもんやから」

 

「そうだね、だから私は抜忍になったんだよ?」

 

「えっ?」

 

 

漆月の言葉に、未来は目を丸くする。

 

 

「ハッキリ言えば、貴方たちは本当に変わらないよ?やってることも…例えば…そこにいる二体の脳無とかね。コイツらは命令さえ出れば忠実に従うの、それって貴方たちも同じよね?だからやってることは貴方たちとまんまだよ?」

 

 

「っっ!!」

 

 

それを聞いた四人は、自分の誇りが傷つけられたのか、あるいは漆月の言葉が気に入らなかったのか、四人は怒りと殺意の目で漆月を睨みつける。

 

 

「いい加減にしなさい!私たちは貴方たちと違うわ……私たちには心がある。雲雀の言ってた脳無とやらとは違うもの…」

 

「春花様の言う通り…私には守りたいものがあるんだもん!!守りたいものがないように見える貴方たちとは違うんだから!」

 

 

春花と未来は漆月に一喝する。

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、忍結界では…

 

 

「…ここは?」

 

 

急に忍結界に飲み込まれた飛鳥は、周囲を見渡す。そばには焔がいる。だが焔も飛鳥と同じく周囲を見渡している。すると…焔は何かを見つけたように、忍結界の壁になってるところに駆けつけた。

 

 

「あれは…何だ!?」

 

 

焔がそう言うと、飛鳥も駆けつける。

 

 

 

「アレは…うそ?……脳無!?それに、皆は!?」

 

 

飛鳥と焔が見たものは、二体の脳無に謎の忍び。そして蛇女の四人が謎の忍びに武器を向けてること。ここだと皆んなを見ることが出来るようだ。

飛鳥と焔は、今起きてる状況を理解することが出来てないが、とりあえず分かることは、敵連合が攻めに来た。分かるのはそんなところだろう。だが飛鳥は脳無を見た途端、USJのことを思い出した。対平和の象徴と呼ばれてた最恐の脳無を…もし、この二体の脳無が、襲撃の時と同じ個体だったら間違いなく皆んなが死んでしまう。飛鳥は直ぐにでも駆けつけに行きたいくらいだ。その時だった。

 

 

 

「ハーーーハッハッハッ!!」

 

 

そんな二人を、嘲笑うような笑い声が聞こえた。その声の主は道元であった。二人は道元を睨むように振り向く。

 

 

「二つの超秘伝忍法書を手に入れた私の力、見せてやろう…秘伝忍法!『怨櫓血』!!」

 

 

その瞬間、最恐とも思わせる不気味は古代の怪物。今は妖魔、怨櫓血が出現した。

 

 

「ウオオオオォォォォォーーーーオオオーーーーーーン!!!」

 

 

「「っ!!」」

 

 

気味の悪い怨櫓血の叫び声に、二人は咄嗟に刀を抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり…

 

 

漆月は、不愉快そうな顔で、四人を見つめてる。

 

 

「心?守りたいもの?へぇー…私も人のこと言えた口じゃないけど、悪忍の分際で心とか守りたいものとかを云々語るの?貴方たちが??はぁー…まあ何でも良いんだけどさ、アンタらが仲間になってくれればこっちとしては万々歳なのよ、ミッションクリアなのに…」

 

 

漆月は面倒くさそうにため息をつきながら死柄木と同じくゲーム感覚で独り言を呟いている。そんな漆月に、日影は話し出す。

 

 

「なんやよう分からんが…なんでそんなにワシらを仲間に入れたがるん?誰かからの命令か?」

 

「ん?ああ、まあ命令…といえば命令だけど、その半分…私の意志でもあるかな、貴方たちは他の忍とは違う雰囲気があるし。まあ、あの半蔵の連中もだけど」

 

 

漆月は再び話し出す。

 

 

「貴方たちは何かしらの理由で蛇女に入ったワケでしょ?それで皆からも信頼されて、強いわけじゃん?ただ単に雑魚どもを仲間にしたって意味がない、貴方たちを仲間に入れたいのは、それほど実力があるから…また、貴方たちは苦しめられた筈だ…綺麗事に、正義とやらに」

 

「………」

 

 

皆んなはジッと漆月を見つめて黙り込む。

 

 

「今まで苦しんだ貴方たちの気持ち、ソイツらに分からせてやりたいでしょ?殺したいよね?壊したいよね?」

 

「………」

 

「だから早く私たちの仲間に…」

 

 

ドヒュウン!

 

ピッ…!

 

 

 

突如、刃物が漆月の頬に擦り、血が一滴頬に伝わるように流れた。

その刃物は漆月の後ろの壁に突き刺さる、漆月は、ゆっくりと後ろを振り向き、刃物を見つめる。

 

 

「……は?」

 

 

漆月は刃物を飛ばしたのが誰なのかを確認するため、蛇女の四人に睨みつけるよう視線を戻す。

 

 

「私たちは、貴方たちの仲間になるほど落ちこぼれてはおりません!」

 

 

その正体は詠であった。詠は腕に付いてるボウガンを漆月に向かい、刃物で撃ったのだ。

詠の様子は、まるで自分たちがバカにされた事が許せない様子で荒だち、両腕のボウガンを構えて向ける。

 

 

「そもそも貴方が何を言い出すのですか!私たちの事を何にも知らない癖に…いけしゃあしゃあと喋り出して…ふざけるのも大概にして下さいまし!」

 

詠は今まで溜めてた怒りをぶちまけるように漆月に吐き捨てるようそう言った。

 

「せやな、詠さんの言う通りや…ワシらはアンタらの仲間にはなれへんな、感情っちゅーもんはないけど、こんな派手なことやってくれたんや、アンタが何言おうとワシらは入る気はないし、それにさっき春花さんが言ってた通りワシらはアンタの命を狙ってんや、残念やが覚悟して貰うで」

 

日影は無表情ではいるが、内心は怒ってるのだろう…怒気が伝わる。自分たちのことを何も知らずに、分かったような振りをする漆月に、ナイフを突き刺そうとするように構える。

 

「そうそう、それに私たちにだって悪忍の誇りがあるもの…そう簡単に自分たちが信じた忍びの道を捨てるほど、ヤワではないわ…分かったかしら?お馬鹿さん♡」

 

春花は漆月をお馬鹿呼ばわりすると、横にいた未来も頷く。

 

「そうよ!そもそもアンタの発言からして、私たち悪忍が不自由だって言いたいの?違う、悪は自由だから良いんだ…!アンタたちの仲間になるなんて真っ平ゴメンよ!そもそもアンタらの事なんて知らないし、忍びとして裏切ったアンタに誰が仲間になるかって話よ!」

 

未来は怒鳴るような声で、漆月に吐き捨てるようそう言った。四人は敵連合に入る気など毛頭ない。それが例え相手がどれほど強かろうと関係ない。もし向こうが殺しに来ても、こっちは命を賭けて阻止するまで。皆んなはもう覚悟は出来ている。漆月の戦いを…敵に散々こんなことを言われて黙ってるハズがない。

そう…そんな漆月は、下を向いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

漆月は、無言でずっと下をむいている。勿論蛇女の皆んなの言葉はちゃんと聞いていたし、無視するなんてことはもう彼女の頭の中には入っていなかった。

敵である蛇女の四人の詠、日影、春花、未来に散々言われたことにより、怒り、憎悪、悪意、様々な感情が溢れ出していて、今でも怒りが爆発的に噴火しそうな感じだ。

 

「はぁ……あーあ…やっぱりそうなんだね………貴方たちなら仲間に出来ると思ったんだけどね……断られた挙句に傷付けらて、オマケに罵声すら浴びせられる始末…………ねえ、これ何の罰ゲーム……?」

 

 

この場に現れて、今まで見せたことのない漆月の様子に、皆んなは少し引いてしまうが、それでも四人は後ずさりしずに武器を構えている。そんな四人を、漆月は睨みつけた。

 

 

 

「じゃあもういいや……殺す!!!」

 

 

ゾワッ!

 

「「「「!」」」」

 

 

漆月のドス黒くて禍々しい殺意に、四人はゾッ!とした。そして漆月は二つの刀を向けて

 

 

「脳無!命令よ!アイツら一人残らず殺しなさい!殺して殺して、完璧に息の根を止めろ!殺せ!」

 

 

漆月が今まで溜めてた怒りを解き放つように、残虐な感情で何度も何度も殺せと脳無に命令すると、漆月の気持ちを答えるよう、二体の脳無は身体が反応し、直ぐに蛇女の四人に姿勢を向けて突進するよう無表情のまま、攻撃しにかかる。

 

 

「ネエエーーーーーアアエエ!!!」

 

「ホオウオーーーウオウオウ!!!」

 

 

二体の脳無は気味の悪い奇声を叫びながら四人目掛けて殺しに掛かってきてる。

 

 

「来る!皆んな!」

 

「ええ!」

 

「分かっとるで」

 

「了解よ春花様!」

 

 

春花が、叫ぶと皆んなは脳無を攻撃しにかかる。詠と未来は赤色の脳無を、日影と春花は緑脳無を狙う。

 

 

「私たちも、リーダーの焔さんが居なくたって戦えますわ!秘伝忍法!『ニブルヘイム』!」

 

詠は腕に付いてるボウガンを赤脳無目掛けて、刃物、爆発物、矢など、様々な凶器を最大火力で撃ちまくる。

 

 

「私だって、焔たち皆んなを守りたいもん!半蔵と雄英がやられたかどうかは知らないけど、私たちは貴方たちになんかやられないんだから!!秘伝忍法!『ヴァルキューレ』!!」

 

未来はスカートをめくると、そこには銃があり、脳無目掛けて詠同様に最大火力で撃ちまくる。

 

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!

 

二人の最大火力の遠距離連携攻撃が、赤脳無に襲いかかる。だが…

 

 

「ホホホーーウオウ!」

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!

 

 

「えっ!?」

 

「な、ななな!?」

 

 

赤脳無は歪な形をしている肩の穴から何かを放出し、詠と未来の遠距離連携攻撃を相殺している。その威力は、二人の力でやっと相殺できる程の力であった。その事実と、脳無の意外な攻撃に、詠と未来の二人は驚き、つい声を出してしまう。もし一人だったら確実に相殺することは不可能だっただろう。赤脳無は、攻撃しながら少しずつ二人に近づいてきてる。

 

 

「赤脳無のこの個性は『バズーカ』ね…あの人の改造により、より強力な個性になったって感じね…あの詠ってヤツ、私に攻撃してきたんだ…まず見せしめとしてアイツを…」

 

 

漆月は残虐な笑みで、詠を睨みつけるのであった。

 

 

「皆んなや焔ちゃんがどうなったのかは心配だけど、取り敢えず今私たちの出来ることはコイツらを倒すことよ!秘伝忍法!『DEATH×KISS(デスキス)』」

 

春花は緑脳無目掛けて、片方の目をウィンクしてから、投げキッスで大量のハートを突っ込んでくる緑脳無に飛ばす。緑脳無は勢いをつけてる余り、止まりそうになくそのまま突っ込んでくる。当たりそうになったその瞬間。

 

 

ピョーーーーーン!!

 

 

「え?!」

 

 

緑脳無は突如、真上に跳んだ。春花が秘伝忍法で飛ばした大量のハートは緑脳無に当たることなく、壁に向かっていき、爆発した。

 

 

「ネエエーーーーーアア!!」

 

 

緑脳無は大きな声で奇声を叫びながら、空中を蹴るかのようにもう一度ピョーーーン!と音を鳴らして春花目掛けて突っ込んでくる。

 

 

「不味いわ…!」

 

 

緑脳無の素早いスピードに春花は舌打ちする。緑脳無が春花に突っ込んでくると、春花はバックして回避する。そして緑脳無は地面にズバコオォォン!!と響く音を立てながら着地した。着地した緑脳無は直ぐに春花に視線を移し、殴りかかろうとする。

 

 

「今やで!秘伝忍法!『ぶっ刺し』!」

 

 

すると日影はナイフを思いっきり突き刺すような気迫で、緑脳無目掛けて突進する。日影も脳無もお互い無表情、ある意味日影と脳無はそう言った線では同じなのかもしれない。そんな脳無は、日影が攻撃することが分かった途端。

 

 

ブワッ!

 

 

「っ!なんやコレ!」

 

 

脳無の体の外側から、とても鋭利で細長い無数の棘が突き出てきた。そのことに日影は驚き、足を止めてギリギリ棘に当たらずに済んだ。すると脳無は、両手の掌を春花と日影に向ける。

 

 

ボオオオオオオオォォォォォォォォン!!

ボオオオオオオオォォォォォォォォン!!

 

 

「っ!?」

 

「ガハッ…!!」

 

 

二つの衝撃波(ソニックブーム)が放出され、その襲撃波が二人を襲った。

春花はなんとか緑脳無との距離があり、脳無の動きを警戒してたため、ギリギリ避けることが出来た。だが日影は脳無の素早い攻撃に、もろに食らってしまい吹き飛ばされてしまった。

 

ドオォン!ドオォン!と、何度も壁が壊れる音が天守閣に響いた。それは衝撃波が貫くよう壁を壊してる音なのか、それとも日影が吹き飛ばされて壁が壊れてく音なのか…それは誰も知る由も無い。

 

 

「そん…な!なんなのコイツ…それに日影ちゃんが…!」

 

 

春花は緑脳無の衝撃波に吹き飛ばされた日影を心配する。そんな春花の様子を御構い無しに、緑脳無は殴りかかるように春花に襲いかかる。

 

 

「クッ…!貴方、そもそも何なの…!?雲雀の言ってた通り、確かに心がないように見えるけど…!」

 

「ネネーーエエーーアア!」

 

 

春花の言葉など通じてはない、緑脳無はただひたすら、漆月の命令通りに動いてる。

 

 

(問題は…コイツをどう倒すかが問題ね…見たところ個性だと見受けられるのは、衝撃波、トゲ…スピード? 傀儡はあの紫の子にやられたから……となると、打開策が出てくるまで持ち堪えなきゃならないってことになるわね…!)

 

 

春花は命がけで、緑脳無の一つ一つの動きを見極め、避けながら、なんとか打開策を打つことを考えた。

 

 

 

 

 

 

一方で、吹き飛ばされた緑谷たちは、天守閣の何処かの部屋に居る。その部屋にいるのは、緑谷、斑鳩、爆豪、柳生、轟の五人だ。

 

 

「ゲホ、ケホ…大丈夫かな皆んな…?」

 

緑谷は少し傷はついてるものの、咳払いしながらキョロキョロと周りを見渡してる。

 

「え、ええ…なんとか…」

 

斑鳩も緑谷同様、傷はついてるものの、なんとか大丈夫なようだ。

 

「クソが…はぁ…ハァ…なんとか痛みや気分がさっきよりかはマシになったぜ…けど、まだ痛みや気分が悪い…あの喋り野郎が…!!次はゲホゲホっ!必ずぶっ殺す…!ごほゲホ!」

 

咳が酷く、口から唾液を垂らしてる。漆月の攻撃を食らった傷は、赤紫色に染まっており、見るからに痛々しく思えてしまう。この紫色は闇の色と同じなので、多分だがこの色がある限り、闇によって侵された症状は治ることはないだろう。

 

「オイ、無理するな…ハァ…ハァ……あんまりはしゃぐと悪化するぞ爆豪……ごほっ!ゴホゴホ!はぁー…はぁ、アイツの秘伝忍法…今まで見たことのない型だったな……ハァ…ハァ…… それにあの闇なんて、秘伝忍法ではなく、ただの気や何かから出てる能力なのか?クソ…オレが遅れを取るとはな……ゲホゲホ…!」

 

柳生も爆豪と同じく咳払いして、お腹を両手で押さえており、あの柳生も苦痛に満ちた顔をしている。この不明な能力により、爆豪と柳生は苦しんでるのだ。

 

「オイ、柳生もあんま無理すんじゃねえよ、問題なのは俺らがどう動くかの問題だろ。皆んな何処かへ吹き飛ばされちまったし、それにあの悪忍とやらも気にかかる。それとあの漆月とかいう奴、まさか忍びが先日襲った敵連合と繋がってたとは驚きだ。となると、あの黒霧とかいう奴と主犯の死柄木とかいうヤツも見てねえ…もしアイツらも此処に乗り込んできたら最悪だぞ」

 

轟は冷静さを保ちながら、表情は曇っている様子だ。自分たちはどう動くのか、どうするのかを考える。

 

 

「た、確かに…この前学校に攻めてきたばかりなのに…なんでこんな……こんな…」

 

緑谷は悔しそうな表情を浮かべて、風穴が開いた部屋を見つめる。すると、此処である幾つかの疑問が浮かび上がる。

 

(こんな……ん?待てよ…そもそも敵連合はなんでこの場所を知ってるんだ?半蔵さんはこのことを僕たちに知らせてくれたから知ることが出来た…そんで、半蔵学院の皆んなも同じだろう…蛇女子学園の居場所なんてオールマイトや教師陣ですら手を焼いて探してるんだぞ?分からないんだぞ?それなのに何で…)

 

それは漆月が蛇女子学園の居場所を知ってたからだ。漆月は敵連合に入り、死柄木と通じたから、攻めに来たのだ。

 

(それだけじゃない…問題は敵の目的。蛇女子学園の選抜メンバー?の皆んなを仲間に入れること…次には飛鳥さん…死柄木の性格から考えて、殺すよう命令したんだきっと!あとは半蔵学院の皆んなも狙われてる…じゃなきゃあんな脳みそ丸出しの敵なんてワザワザ出さないだろ!そもそもアイツらもアイツらで……どうなってんだよチクショう!ちくしょう!!)

 

緑谷は目を瞑って、涙を浮かべる。

突然敵連合が攻めてきた、もしUSJに攻めてきた脳無が、此処に来てる脳無たちと同じ強さなら、間違いなく皆んなの命が危ない。そへにまだ敵が何を仕掛けてくるか分からない。そう考えていくと、手の打ちようがない…

 

(いや、待てよ…?一番問題なのは、どうして敵連合は悪忍を仲間に入れるんだ? アイツらは打倒オールマイトが目的のハズ…此処に僕たちが来てることだって想定外だったんだ…なんで…?)

 

 

緑谷はそこが一番気がかりだったのだ。悪忍…規則を破る存在だから?悪だから?

緑谷は心の中で呟いてると、爆豪はふらふらとしながらも、気合いでシッカリと態勢を整え、歯ぎしりを立てながらも、風穴が開いてる方に向かってく。その風穴は、先ほど皆んなが飛ばされた時に空いた穴だ。勿論柳生も爆豪と同じく、息を荒くしながら向かっていく。そんな二人を見て斑鳩は止めるよう呼び掛ける。

 

 

「ま、待って下さい爆豪さん?に柳生さん…!その体だと…」

 

「五月蝿え黒髪パッツン野郎がぁ…!!ゲホゲホ!ごほ!オェっ!……はぁー…ハァ……こんなんなぁ…寝たら直ぐ治るような軽いもんだろうがぁ……体がなんだ……今んなこと気に来てる場合じゃねーだろぉ…がぁ…」

 

「黒髪パッツンて…でも!」

 

「大丈夫だ…斑鳩……ゲホゲホ!げっほゲホ!ゴホッ! オレも爆豪と同じ意見だ……それに、忍びは何時だって命懸けだ……ハァ…ハァ……こんなんで弱音を吐いてどうするんだゲホ! ハァ……はぁ……仲間なら、信じろ…!それに、オレは念を頼りに…雲雀を…探しに行く……だから、お前たちはなるべく……敵連合を…!」

 

「柳生…さん…」

 

 

苦しむ爆豪と柳生に、斑鳩は胸が痛くなる。それは斑鳩だけでなく、緑谷も轟も同じだ。友が、仲間がこんなことになってるのに心配しない人なんて居ないだろう…轟は「分かった」と頷くと、斑鳩は振り向く。

 

「轟さん…分かりました。では私たちも向かいましょう!」

 

 

斑鳩、轟、爆豪は、漆月と脳無の敵連合を阻止するため、立ち向かおうとする。そんな三人の後ろ姿を緑谷は、ハッとした表情を浮かべる。

 

 

(……うん、そうだよ、そうだよ!今は考えることよりも…僕たちのやるべきことは…!)

 

 

 

 

「アイツらの目的を阻止して、勝つこと!!」

 

 

緑谷も入り、四人は向かいに行く。




ううーむ、もうこれリンチだよ…フルボッコじゃん…
てなわけで今のところ判明されてる二体の脳無のステータスを表示します。漆月は死柄木と黒霧同様不明です、まああくまで素性と能力はね?(←オイ
ほんの少しですが、明かしたいと思います。
そして漆月の絵を入れたおきました。消したり描いたりなどしてボロボロになったりして全然上手くないですが、それでも大体イメージを掴んでいただければ嬉しいです。本当はこれとは少し違う感じでしたが、自分の思う通りに書くと総司まんまになってしまうので、変えました。

漆月
年齢(不明
身長、誕生日(不明
好きな食べ物 美味しければ何でも
趣味 (不明
スリーサイズ B90/W56/H83
秘伝動物(不明
血液型(不明

緑脳無

危険度 A

パワー A
スピード B
テクニック A
知力 E
協調性 D

個性『衝撃波(ソニックブーム)』掌と口から強力な衝撃波を放出することが可能。元は掌と足から出るものであったが、改造により足から口に変わった。因みに力の調整可能。
『???』
『???』

赤脳無

危険度 A

パワー B
スピード A
テクニック A
知力 E
協調性 D

個性 『バズーカ』歪な形をした肩の穴から、火薬や爆発物が含まれた硬い角質を飛ばすことが可能。また同時に撃つことも可能。遠距離攻撃としては中々に優れている。
『???』
『???』
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