復讐者の世界周り Weltdrehung des Rächers 作:ダス・ライヒ
銃をガイドルフに返品したマリと麻奈美はこの場から立ち去ろうとするが、止められた。
「その様子だと、能力を取り戻したようだな・・・」
その言葉にマリの足が止まった。
取り戻した能力である”殺意の波動”を発動し、近くにいた麻奈美を震え上がらせ、周囲の人間を巻き込んでまでガイドルフを威圧するが、当の本人は全く聞いていないようだった。
「おいおい、俺にはそのおっかない殺意は効かないぜ?それに闇雲にその能力を使わないことだ。そこの嬢ちゃんが尻餅付いて、震えてるじゃねぇか」
ガイドルフは右腕を愛車に乗せながら左手で尻餅を付いて震える麻奈美を指差し、マリに告げた。
彼が言うとおり、周辺を歩く通行人達が気絶したり震えていたりしている。
マリは舌打ちした後、睨み付けながら尻餅を付いている麻奈美を優しく起こし、近くにある孤児院に扮したワルキューレの兵員補充センターに向かう。
二人の女の背中をただ見ていたガイドルフは、煙草を蒸かせながら見ているだけであった。
孤児院へと向かう最中、通り過ぎた女性が麻奈美に気付き、声を掛ける。
「あれ?麻奈美じゃん。どうしてこんな所でほっつき歩いてるの?」
気軽に声を掛ける女性の容姿は麻奈美より10㎝程高く、整った顔立ちと茶色混じった黒髪を持ち、マリよりはやや劣る美貌を持っている。
背中に麻奈美と同じ150㎝台の女性と同じくミニスカートを履き、鞄を左肩に提げた少女が居た。
美人の類に入る女性に、麻奈美は敬語で答える。
「あっ、先輩。今、この人を連れて戻るところです」
自分の先輩からの問いに対し、麻奈美はマリに手を翳しながら伝えた。
「うっひゃぁ~凄い美人じゃないの。乳も大きいし、髪も腰まであって金髪だし。あんたのセフレ?」
「ち、違いますよ!この人は、上級情報士官から指令で、保護しろと言われた人物です!そ、そんな関係じゃありません!」
先輩からの問いに麻奈美は顔を真っ赤にして反論するが、等のマリは全く気にしてはいなかった。
次は麻奈美の出番である為か、先輩の連れている少女について問う。
「その娘は何処から?」
「あぁ、この娘?この子はね、ちょっとナンパしちゃったかな?」
先輩は少女の肩に手を掛けながら麻奈美に説明する。
少女は少し照れくさかったのか、顔を赤らめ、下を俯いてしまう。
唐突にマリは名も名乗らずに、少女を何処に連れて行くか先輩に声を掛ける。
「ねぇ、その娘どうするの?」
「どうするって、ワルキューレに入れるのよ。この娘も入りたいって言ってるから」
「そう。その子の親に許可は?」
「この子に親は・・・バイトとか売りして生計立てちゃってるみたい。知らないおっさんと一緒にやるよりはマシじゃないの?と言うか親自体全く構ってもないし。構いもしないから居なくなったって騒いだりしないかも」
その答えにマリは何も言えなかった。
脳内では「親から構ってもらえず、捨てられたのも当然なら入っても言わないだろう」と言う答えが彼女の頭を支配した。
黙っているマリに、「他に何か聞くことがあるか?」と聞いてきたが、等の彼女は少女を見たまま黙っていた為、自分の目的地へ向かおうとする。
「じゃあ、私はこの子あっちの孤児院に連れて行くから。あんた等の行く場所も孤児院そうだから・・・一緒に行く?」
「はい、行きます。ヴァセレートさんもそれで宜しいのですね?」
先輩に一緒に行くのかどうかの問いに、直ぐ麻奈美は答え、マリに聞くと、彼女は無言で頷いた。
数十分ほど歩いて彼女等は孤児院へと辿り着く。
「こ、これが・・・孤児院・・・!?」
マリが驚きの声を上げ、少女は驚きの余り声が出なかった。
この世界で最初に足を踏み入れた支部に扮した屋敷と同じく、孤児院は怪しまれるような物はない。
変わっているとすれば、少し敷地の広い和式の屋敷であることだけであろう。
先輩が出入り口の戸を開け、屋敷の中庭へと入る。
周囲に広がる池や築山、庭石、草木、灯籠に東屋等の和に満ちた日本庭園に、マリと少女は驚くが、麻奈美と先輩は慣れているようだった。
石畳の上を歩いていると、屋敷が気になったマリは麻奈美に問う。
「これ・・・本当に孤児院?」
「私も最初見たときはビックリしましたけど、どうも孤児院に扮した和風のお屋敷みたいです」
その答えに納得した後、玄関に入り、靴を脱いで本館へと入った。
「あっ、靴脱いでね。ここ、支部本館じゃないから」
先輩は土足で上がろうとするマリに、靴を脱ぐように伝える。
先に上がった少女と麻奈美も靴を脱いで上がっている為、マリは赤面して靴を脱いで上がった。
この屋敷の中はどこもかしこも和風で占められており、廊下は木目が見える床、部屋の戸を開けて中を覗いてみれば、床は畳で敷き詰められた和室だ。
「完全に和式の屋敷だわ・・・」
先輩に案内された客間に入り、天井に吊されている和式全般照明を見ながら呟く。
「失礼します」
右手の戸を開けて、茶を入れた湯飲みを盆に載せた和服を着た黒髪の女性が入ってくる。
少女は緊張し、長方形の机の前で正座の姿勢を取る。
人数分の湯飲みを置いた後、女性は和室から退室した。
湯飲みの茶を少し時間おいて飲んでいると、紫の和服を着た長い黒髪の女性が資料を持って客室へと入ってきた。
黒い瞳を持つ女性の顔は整っており、大和撫子と表すべき程の容姿である。
彼女等の前に座り、まず始めに口を開いた。
「どうも。私はこの孤児院に扮した兵員補充所の院長桜野華月です。貴女達は自分の存在意義を問う為に私達ワルキューレに入ろうと思ったの?」
一礼してから名乗りを上げ、院長である華月はマリと少女に問う。
元々入っているマリは、華月の問いを直ぐに否定する。
「私は元から入ってるから」
「え、そうなの?やだ、ごめんなさい。入りたいのはそちらの娘ね?ヴァセレートさんは、申し訳ないけど客間から席を外してもらえるかしら?支部から迎えが来るそうよ。部屋を用意するわ」
否定したマリの言葉に、華月は和服を着た部下を呼び込み、部屋を用意するよう指示する。
「このお嬢さんを外来客用の部屋まで送り届けてもらえないかしら?」
「はい。では、こちらへどうぞ」
先の女性とは違うが、同じ着物を着た女性に案内され、マリは客間から出た。
「では何かご用がありましたら、そちらのボタンでお呼び下さい」
畳式の部屋に案内されたマリは、畳の上に押し入れから出した布団を敷き、寝転がって仮眠を取ることにした。
この部屋を出たのは昼食だけである。
それから数分後、完全に夕日が空に上がった頃に再び仮眠を取っていると、外が見える窓を叩く音が鳴った。
確認するために窓を開けてみると、にやけ付いた表情を見せるガイドルフが居た。
「よう!」
「ッ!?」
いつの間にか忍び込んでいたガイドルフにマリは驚きを隠せなかった。
どうやってここに忍び込んだのかを彼に問おうとしたが、その考えは先読みされる。
「なんでここに”忍び込んだ”って顔をしてるだろう。まぁ、そいつは置いといて、今のワルキューレはこの世界での戦争は望んじゃ居ない。支部を攻撃しようとした中隊規模を全滅させたのが奴らの全力と見込んでる。さっきのあんたがしでかした組織の連中を始末したことが日本政府にバレちまったらしくな、今ワルキューレが全力であんたの尻を拭いている所だ」
周囲から誰か来てないか見ながら言うガイドルフの言葉に、マリは目を泳がせた。
「それと、今回の件であんたは拘禁される。あの茶髪の愛らしい嬢ちゃんが必死でなんとかしようとしているが、余り良くないらしい。このままじゃあんたは組織ことムガルの連中に、この世界のワルキューレ共々殺されるだろう。このままじっとしておく・・・訳にはいかんだろ?」
にやついた表情が変わり、目付きが真剣な目差しに変わった。
「これを聞けば一人で戦うしかない、だろ?一人で3600人、およそ二個連隊分の人数を相手せなにゃならん。その為には装備、つまり確実に人数分を殺せる銃弾と武器も必要だ。戦車を相手にする訳じゃないから対戦車火器等は使用できない。機関銃とミニガンは用意してやろう。ナイフ、拳銃、狙撃銃は用意してやる。ただし、ライフルは自分で調達しろ。まぁ、自衛隊の駐屯地から盗むわけにも行かないから、ライフルと珍しい居合いに特化した日本刀がある。詳しい場所はこれに書いてる」
武器とその所在が記載された資料を渡されたマリは頷き、それを自分のポケットに仕舞った。
「消音器付きの拳銃は外に出てから渡す。多分、迎えは憲兵隊だ。何か適当なこと言って、外に出ろ。そこからその資料に書かれたとおりに進むんだ。俺はもうここに居られないから先に出ていく、近くの電柱で待ってるからな。じゃあ、電柱で会おう」
窓を閉めたガイドルフは誰にも見付からないように、この兵員補充所を静かに出た。
ガイドルフが出て行ったのを確認したマリは屋敷を出て行こうとする。
出て行こうとすると、動きやすいような服装で、茶髪のショートカットの女性職員に止められる。
「何処へ行くので?」
「ちょっと運動」
「もうすぐ暗くなるのに?」
疑問に思うショートカットの女性職員に、マリは妖艶な笑みを浮かべ、態と胸元を見せるような姿勢で答える。
「ちょっと、出て行くだけよ・・・」
この表情に赤面した職員はマリに隙を見せてしまい、彼女を外へと出してしまった。
止めようとする職員であるが、既に補充所の外へと出られており、諦めて元の配置へ戻る。
外へ出た彼女は近くの電柱で待っていたガイドルフから、先のその男の車にあったFNハイパワーと幾つかの弾倉が入った袋を受け取り、ポケットから取り出した資料を見ながら目的地へ向かおうとするが、声を掛けられる。
「幸運を」
一言を告げたガイドルフはその場から去った。
取り敢えずマリは感謝の意の右手でジェスチャーをして、目的地へと急いだ。
「ここね・・・」
最初の目的地である交差点の角のビルにある過激派のアジトへ着く頃には、既に夕日は落ちる時間帯であった。
過激派は警察に目を付けられており、標的とされる構成員はどれもヤクザや暴力団を破門された救いようのないクズばかりであり、中には薬物中毒者も属している。
ガイドルフからの情報に寄れば、この危険極まりない集団が密造された武器を闇市で購入したという恐るべき事が纏められた書類に記載されていた。
購入した武器も、細かく記録されている。
AK47突撃銃(恐らく密造銃)が六挺、収納銃座型を含む56式自動歩槍が十九挺、TT-33トカレフ自動拳銃が十二挺、MPマカロフ自動拳銃が七挺、レミントンM870ポンプアクション式散弾銃が五挺、二連装散弾銃が十挺、RGD-5破片手榴弾が五十個。
赤いペンでマークされた目的の品であるM4カービンがあった。
目的のライフルであるM4カービンを見付けたマリは、袋から消音器付きの黒い自動拳銃を取り出し、初弾を薬室に送り込み、入っていた弾倉を全てとナイフをポケットに入れると、パイプを上り、過激派の構成員に気付かれるようビルに潜入した。
「臭いし汚い・・・」
人間が入れるほどの排気管の中を這いずりながら移動している為、衣服は炭で汚れ、悪臭が漂ってくる。
独り言を呟きながら、排気口まで辿り着いた。
そこから銃を持って馬鹿騒ぎをする過激派の構成員達が見えた。
それに宅配されたピザを食べ、飲料水を飲みながらである。
「馬鹿みたいに騒いじゃって・・・!」
消音器付きの自動拳銃を取り出し、マリは余り人数の少ない場所へと、排気口を開けて降りた。
蓋が落ちたにも関わらず、全く気付かずただ酒を飲んでいる。
ここで銃を撃って射殺しても良いが、倒れる方向が前かもしれないので、ナイフを取り出し、口を塞いで喉をナイフで掻ききった。
首から血を吹き出す中、マリは人目に付かないような場所に死体を隠した後、近場にいる見える範囲の者達をダークビジョンでマークする。
「(過激派の総人数は三十四人。声からして二十七名が居る。向こうに居るのは十名・・・大体二本のマガジンで片付く)」
口に出さずに今この階にいる人数を確認した彼女は、直ぐに隠れている場所から飛び出し、目の前にいる一人目の頭に照準を合わせ、引き金を引く。
一人目の頭が撃ち抜かれた後、マリにマークされた男達は彼女の存在に気付き、机の上に置いてある銃を取ろうとするが、銃を持つ前に次々と射殺される。
瞬く間にマークされた構成員達は頭を撃たれ、全員が床に倒れ込む。
「あぁん、なんだぁ?」
ビール缶を持った男が物音に気付いて近付いてきたが、額に穴が開いて、マリに人生を奪われる。
続いてやって来た二人も、物の数秒で魂がこの世から消え去った。
FNハイパワーの弾数は十三発なので、今の発砲で弾切れになる。
新しい弾倉に取り替え、
「誰だおまぁ・・・」
馬鹿みたいにソファーに座りながらドアを開けた彼女に問う男を、マリは何の躊躇いもなく撃ち殺した。
続いて目に見える者達に銃口を向け、次々と命中させ、命を奪っていく。
まだ無事な者達は銃を取り、マリを撃ち殺そうとするが、撃つ間もなく射殺される。
出て来る度に床に倒れていく構成員達であるが、物陰に隠れて待ち伏せしようと出てこない者もいるが、まるで見えてるかのようにマリが立ち止まり、銃口を隠れている男の場所に向けた。
「蜂の巣になりやがれぇ!」
収納ストックのAK47を下手な構え方をしながら飛び出し、口に出したとおり彼女を蜂の巣にしようとしたが、額に穴が開いて壁に後頭部をぶつけ、動かなくなる。
十三人程を始末した辺りから、マリはマガジンキャッチのボタンを押し、空の弾倉を排出した。
「死ねェェェェェ!!」
最後に残った男が、叫びながら56式自動歩槍の引き金を引こうとするが、マリの方が早く、撃つ間もなく男は開いた眉間から血を吹き出しながら床に大の字になって倒れた。
床が血で紅く染まっていく中、僅かに生きていた男がトカレフを握り、唯一立っている女に銃口を向けるが、マリは見るまでもなく、消音器を男の頭に向けて引き金を引くだけだった。
「終わり・・・」
この階に居る全員を始末した彼女は、硝煙が出る消音器の銃口を吹き払い、ズボンに無理矢理突っ込んだ。
近くに置いてあるティッシュで両手を拭いた後、まだ無傷なピザに手を伸ばし、それを食する。
何枚か食べたら手を付けてない紙コップを手に取り、飲料水を入れてそれを飲む。
軽い夕食を済ませたら丁寧に置かれてあった目的の品であるM4カービンを取り、照準機の後ろにあるレバーを引いて初弾を薬室に送り、目の前の標的に構えた。
「重さからして間違いなく本物ね」
銃口を上に向けて本物かどうか確かめた後、そう呟いて六本ある弾倉が入ったギターケースを取り、死体と血塗れの一室を後にしようとした。
アメリカ陸軍ならび、各国家の特殊部隊に採用されているM4カービンが、何故危険極まりない過激派の手に渡ったのかは謎であるが、今のマリには丁度良かったことだ。
外で報道のヘリコプターが何台もこの場所の上空を通り過ぎる中、まるで全滅したのを待ってたかのように残りの七人が帰ってくる。
「なんだよこれ・・・!」
まず始めに入ってきた男が第一声を放った。
直ぐにマリは安全装置を外し、試し撃ちと表して第一声を放った男の胸を撃つ。
「誰だぁ・・・!」
廊下にいる男達の一人が、血を吹き出しながら倒れる仲間とマリを見て声を上げた。
その声は今の彼女にはまるでスロー再生しているかのように聞こえる。
瞬く間に、一人、二人、三人、四人、五人が10秒で撃たれた場所から血を吹き出して倒れていく。
最後の一人がマカロフを取り出して撃とうとするが、安全装置が掛かったままなので、撃てずに喉を撃たれて廊下に倒れ込み、血が噴き出す首を押さえながらのたうち回る。
「お終い」
帰ってきた男達を25秒で全滅させたマリはギターケースに米国製
「次はここね」
ギターケースを担ぎながら、汚れたズボンのポケットから資料を取り出し、次の目標である居合いに特化した日本刀がある極右翼団体のアジトへ向かう。
夜道を歩く通行人達は、美人の類の一歩先を行くマリが汚れた衣服を着ていることに驚くが、何か危険なことがありそうだから目を合わせないで居た。
向かう最中、不良中学生達がマリに絡んできたが、彼女が殺意の波動を放って追い払った為、再起不能となる。
そんなこともあって、ようやく極右翼のアジトに辿り着いた。
「めんどくさいから正面から行こう」
無理矢理突っ込んだFNハイパワーを取り出し、アジトの正面出口をノックした。
「誰だ?」
ドアをノックしたマリに、中にいる男がドアを開けた。
「ハロー、マリだよ~」
ドアを開けた男に軽い自己紹介をしながら銃口を額に向け、引き金を引いた。
額に穴が開いた男は当然の如く床に倒れ、動かなくなる。
「政府の特殊部隊か!?」
「生かして返すな!」
気付いた男達が、冷戦期に西側諸国で製造された突撃銃AR18を手に取り、ドアを閉めたマリに向けて銃を撃ってくる。
彼女は隠れることなく、目の前にいる男達に殺意の波動を放ち、怯ませる。
「なんだぁ!?」
「おわぁぁぁ!うわぁぁぁ!」
彼等の中に実戦経験のある者でも居るのか、直ぐに立ち上がって銃を撃とうとする者も居るが、銃を撃つもなく殺されていく。
自動拳銃を仕舞って、落ちているAR18を取り、自分に立ち向かってくる男達に狙いを付けて、次々と撃ち倒す。
「死ねぃ!」
後ろから日本刀で斬り掛かってくる男もいるが、腹に蹴りを入れられ、数発撃ち込まれた後、絶命する。
何人か撃ち殺していくと、壁に日の丸国旗が掛けられたリーダーらしき人物の部屋に辿り着いた。
目的の品は袋に入れられ、机の上に置かれていた。
「これが・・・!」
AR18を置いて袋から中身を取り出すと、鞘に引き金の着いた日本刀が出て来た。
それを手に取り、見回しながら声を出す。
『奴は私の部屋に入ったぞ!部屋に突入しろ!』
リーダーの声が聞こえてくると、日本刀やSIG P220や十四年式自動拳銃を持った男達が入り込んでくる。
ダークビジョンで正確な人数を数えてみると、数は全部で十四人以上居る。
先程殺した九名を足せば、全部で二十一人になる。
「このアマ、死ね!」
日本刀で斬り掛かってきた男に、マリは居合いの構えを見せ、鞘の引き金を引き、刀を飛び出させ、柄を手に取り、男の胴体を斬る。
「う、うわぁぁぁ・・・」
斬り掛かった男は上半身と下半身を切り離され、切れ目から勢いよく血が噴き出した。
刀身を鞘に仕舞ったマリを、男達は呆気に取られて動けなかったが、拳銃を持つ男が撃とうとする。
だが、マリは殺意の波動を発動し、部屋にいた七人の男達を床に倒れ込ませた。
『一体、何が起きて居るんだ!?』
外から怒鳴り声が聞こえてくるが、部屋にいた男達は全てマリに斬り殺された。
返り血で血塗れになったマリが、部屋から出て来る。
「何者だ?!貴様!!」
リーダーが十四年式拳銃を向け、残った四人もAR18を構えるが、マリは瞬間移動を使い、ライフルを構える男達を次々と斬り殺し、リーダーの腹を突き刺す。
腹から刀身を抜いたマリは、血を振り払い、近くの死体の衣服で血を拭き取り、鞘に戻す。
「貴様は・・・一体・・・?」
まだ息のあるリーダーが、マリに問う。
それに対しマリは睨み付けるように自動拳銃を取り出し、銃口を向けながら答えた。
「そうね・・・じゃあ、
顔を傾けながら血塗れの女が答えた後、圧し殺された銃声が鳴り、リーダーの息は止まった。
ただいま二話目を執筆中~
次回は・・・マリお姉さんがJKに援助(PAM!