復讐者の世界周り Weltdrehung des Rächers   作:ダス・ライヒ

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メイトリックス「新宿がドンパチ、賑やかになる」

トラウトマン大佐「警官をあの女に近付けるな。手を出せば、死体袋が200ほど必要になる」

※警官は権限によって介入いたしません。SATもです。


一人対3600人前半

ガイドルフが用意したアパートの一室に足を踏み入れたマリは、一室に置かれた武器と装備を確認した。

一緒に持ってきたM4カービンが入ったギターケース、騒がれないように袋に入れた居合いに特化した日本刀を床に置き、壁に掛けられているマガジンベストや戦闘服を手に取る。

 

「用意が良いわね・・・」

 

装備を見ながら一人呟いた後、それらを置き、何か足りないと思い、一室を出る。

近くで煙草を吸っていたガイドルフはマリのその奇抜な行動に驚いた。

数十分間、アパートの前で煙草を吸いながら待っていると、ビニール袋を左手に持ったマリが帰ってきた。

部屋に戻ったマリは100円ショップで買ってきた髪留めを取り出し、鏡を見ながらそれを両方の髪に止め、髪型をツインテールにする。

 

「これで良し・・・」

 

髪型を整えたマリは壁に掛けられている戦闘服を手に取り、今着ている衣服を戦闘服に着替えた。

マリが今着ている戦闘服の色はローズグレー、バラ色がかった灰色であり、その上から身に着けようとしているマガジンベストは黒一色だ。

次は半長靴のブーツを手に取り、一度履いてしっくりくるか確かめる。

動きやすいと判断すると、マリはブーツを脱いで、置かれている木箱を開ける。

木箱の中身はイタリアの半自動散弾銃ベネリ M4が収められていた。

12ゲージ弾も二十一発分も共に入れられ、銃本体に弾が入っているとなると、二十八発分撃てる計算になる。

弾丸をベストの弾倉ポケットに入れ、背中に散弾銃を付け、他の箱からもAR15系統三十発箱形弾倉を取り出し、マガジンベストに限界まで入れる。

ライフルの弾倉や散弾銃の弾丸で重くなったが、まだ拳銃の弾倉が入る余分が足のポーチにある為、それも入れようと拳銃を探す。

 

「これね・・・」

 

ガンホルスターとスイスの自動拳銃SIG P229を見付けた。

箱からP229の弾倉を出来る限り入れ込み、腰にホルスターを巻き付け、その自動拳銃、M67破片手榴弾六つM84スタングレネード三つを入れた。

色々詰め込んだ所為でかなり重くなったが、それでもそれらを隠すコートを着なくてはならない為、重い上半身を動かしながらコートを着た。

 

「ホログラフィックサイト・・・?」

 

M4カービン用の照準器が入った箱を開け、中身を手にしながら呟いた。

ギターケースからM4カービンを取り出して、取り外しが可能なキャリングハンドル(鞄の取っ手みたいな物)を外してそのサイトを付けた。

試しに構えると、妙に標的に当たりそうな気がした。

 

「よし・・・」

 

M16A2のカービンモデルをギターケースに仕舞うと、二挺の自動拳銃、ベレッダM92とCZE Cz75をコートのポケットの中に入れ込み、ギターケースと刀の入った袋を持って部屋を出た。

出来るだけ持てるだけ持った為に鎧を何着も重ね着しているような気分がしたが、少女期の修行で鎧の重ね着はやったことがあるので、なんとか動けた。

 

「それで良く動けるな・・・それと、太ってるように見えるぞ」

 

待っていたガイドルフからはまるで肥満体型の女性がコートを羽織っているように見えた。

この言葉に少しマリは怒りを積もりそうになったが、「こいつは美人なら何でも良い馬鹿」と思って怒りを静める。

 

「それじゃ、何処から攻めるか?だ・・・」

 

片手で色々とペンで書き込まれた地図を広げながら、ガイドルフは新宿区の地図を見て呟いた。

空いている手で顎に付けて悩んでいると、マリが無言である場所を人差し指で示す。

 

「この組からやっていくのか・・・この組も組織の義勇兵団の一部だからな・・・」

 

「じゃあ、車何処なの?」

 

地図に「天上組」と書かれた場所を指差すマリの人差し指を見ながらガイドルフは口にする。

目の前で地図を見る男から指を離すと、止まっている車の場所を聞いた。

 

「それもそうだ。あんた見たいな美人を超が付くほどの重装備で歩かせるわけにはいかない。ちょっと待て、今車を持ってくる」

 

笑みを浮かべながらガイドルフは口にすると、車がある駐車場まで向かう。

昨日の武器を積んでいたSUVがマリの目の前に現れる。

 

「乗りな。送ってやる」

 

運転席から告げる浅黒い肌の男に、マリは後部座席のドアを開け、手に持つと一緒に乗り込んだ。

マリが乗ったのを確認したガイドルフは目的地へ向けて車を走らせた。

数十分後、車は目的地へ到着し、運転席でハンドルを握るガイドルフはマリに告げる。

 

「着いたぞ。さぁ、覚悟は良いな?」

 

無言でマリは反対側のドアを開け、荷物を持って外に出た。

運転席から目的地まで行く、これから孤独な戦いに向かう彼女の背中を見て、ガイドルフはこの場から離れる為、再び車を走らせた。

一方のマリが向かった先は「天上組」の組長を出迎える暴力団員や鉄砲玉、ヤクザが並ぶ総本山の7階建てのビルの出入り口だ。

重い身体を動かしながらそこへと向かう。

ダークビジョンを発動し、正確な人数を確認する。

 

「数は30・・・これなら余裕で行けそう・・・」

 

能力を止め、目の前から堂々と組長を出迎える暴力団の総本山の前に向かった。

 

「おぉん、誰だお前は・・・?」

 

「(最大のストレス発散方法は人前で泣くこと・・・泣きたいくらいの悔しさを思い出して・・・)」

 

警備の暴力団員が威圧しながら問うが、マリは自分の記録にある屈辱的な事を思い出すのに集中しているので、黙ったままだ。

暴力団員がマリの肩を掴もうとした途端、彼女は両手に持った荷物を手放し、急に大きな声を上げて泣き出し始めた。

その泣き方は嘘泣きでも演技でもない、正真正銘の涙である。

突然泣き出したマリに、目の前にいる柄の悪い男はどうして泣いているのかが分からず、困り始めた。

そこへ、他の警備の者達が集まってくる。

 

「どうした?」

 

「あっ、これは兄貴。どうも急にこの女が・・・」

 

「組長の愛人か・・・?おい、パツキンの女。早くここから・・・」

 

組では身分の高いヤクザがマリに立ち去るよう告げるが、子供のように泣き喚く彼女には全く聞こえていない。

高級車から出て来る組長とその付き添いの若い愛人にも、マリの泣き喚く声が届いていた。

 

「なにあの女・・・貴方の昔の愛人?」

 

「白人の女なんか、愛人にしたことねぇぞ」

 

愛人からの問いに組長はそう答えた。

未だに泣き喚くマリに、怒りを積もらせた一人のヤクザが彼女の近くまで行き始める。

 

「ウッセーゾ!そこのアマぁ!!」

 

鈍った日本語で怒鳴り付ける外国人ヤクザであったが、突然マリが下を俯いて泣きやんだ為、足が止まる。

どうなっているのかを外国人ヤクザはマリに近付いて、確認しようとする。

 

「あぁ、スッキリした・・・!」

 

何の前触れも無しに泣き止んだ顔を上げたマリに、ヤクザは他の暴力団員達と共に驚いて距離を離す。

用心棒は警戒するが、行動が遅かったらしく、目から溢れる涙を拭かずにマリは、二挺の自動拳銃をコートのポケットから安全装置を外して取り出した。

二挺の見慣れない拳銃をモデルガンと判断した暴力団員達も居たが、用心棒が本物と気付いて銃を抜くよりも早く、二つの銃声が連続して鳴り響き、二人の暴力団員が道路に倒れた。

 

「反撃しろ!!」

 

自前カスタムの大口径の回転式拳銃タウルス M44を構える用心棒は、叫んで固まっていたヤクザや暴力団員達を我に返す。

しかし、一人の女に殺されていく味方の数は増えるばかりであった。

マリは拳銃を抜こうとする暴力団員達を、片端から冷静に二挺拳銃で撃ち殺していく。

組長はと言うと、愛人を車に置き去りにした挙げ句、自分は前線の配下の犠牲に背を向け、護衛と共に総本山のビルの中へと逃げ込む。

弾数が切れる頃には、二十体程の死体が道路に転がっていた。

予備の弾倉は持っているわけでは無いので、二挺の自動拳銃を捨てると、コートからポケットを取り出し、それを敵が隠れている間に素早く付ける。

 

「これで指は痛くない・・・」

 

一人で呟き、ビルから敵の増援が出て来たので、これに対応するために右に置かれたギターケースからM4カービンを取り出す。

その間にビルから出て来た増援の暴力団員達は銃を撃つが、全くマリには当たらず、安全装置を外したM4カービンの単発を食らって、次々と階段の上に倒れていく。

撃とうとした用心棒は諦め、遮蔽物の車に引っ込んだ。

出て来た増援が僅か三十秒で全滅すると、用心棒は銃を撃ちながら後退しようとした。

 

「っ!?」

 

だが、コートを脱いだマリが瞬間移動で用心棒に接近して、左足に着いた鞘からコンバットナイフを抜き、首を掻き斬って、大口径リボルバーを奪った。

 

「格好いい銃じゃない・・・」

 

少しばかりM44を眺めていたが、またも増援がビルの出入り口から現れた。

 

「死ねコラァ!!」

 

先程と同じく階段を下りながら銃を撃って、怒鳴り声を上げて向かってくる。

これに対しマリは、直ぐに距離を取り、奪ったスコープ付き回転式拳銃で増援の暴力団員や鉄砲玉を撃った。

火力は絶大であり、撃たれた鉄砲玉が吹き飛ぶ程である。

顔に向けて撃てば、顔面が潰れ、吹き飛びながら階段の上に倒れる。

撃たれた敵は腕が吹き飛んだり足が吹き飛んだりしたが、最後の一人を倒す前に弾が切れた。

 

「う、うわぁ・・・!」

 

最後に残った鉄砲玉の戦意は喪失しており、ただ引き下がるだけであったが、弾切れになったタウルス M44を捨て、M4カービンを取って、片手射撃で鉄砲玉を撃ち抜いた。

増援の気配が無いと判断すると、マリは日本刀を取りに行き、ビル内に入ろうとしたが、高級車の車内で頭を抱えて震える若い愛人に気付き、彼女の元に向かった。

 

「こ、殺さないで・・・!」

 

震える若い愛人はマリの姿を見てさらに震え上がるが、等の彼女は哀れな目で愛人を見ていた。

 

「本当にこういう男って最悪・・・あいつ絶対年の近い妻が居るわ・・・やっぱり男って若いのが好きなのね・・・性欲発散の為の交際にどうして応じるのかしら・・・お金のため・・・?」

 

全く話を聞かない震える愛人に対し、意味もないことを告げた後、愛人に近いドアを開けて逃げるように伝える。

 

「ほら、逃げなよ。殺さないから・・・」

 

ドアを開けて告げるマリに、愛人は直ぐに応じ、この場から逃げ去った。

M4カービンからベネリM4に切り替えたマリはビルへと入り、出迎える為に、短機関銃や拳銃、太刀を持って出て来た暴力団員達を手に持つ散弾銃で殺し始める。

近い距離にいた者は、腕や脚が千切れるか、頭部が吹き飛ぶ。

 

「敵は一人だ!()っちまぇー!!」

 

リーダー格からの指示に、続々と沸いて出て来る暴力団員と鉄砲玉達であるが、諄いと感じたマリに殺意の波動を発動され、怯んで床に膝をついていく。

怯んでいる敵は、突撃銃に切り替えたマリに次々と射殺されていき、やがて最後の一人が立ち直る前に、最後の弾が残っている散弾銃を撃たれ、頭部に無数の穴を開けて床に倒れた。

床に死亡した人数分だけの血で赤く染まる中、彼女はエレベーターに乗り込み、組長が逃げたとされる6階までのボタンを押す。

エレベーターに乗っている最中、少し腹が空いたので、尻のポケットから栄養食材を取り出し、軽めの朝食を取って、散弾銃を再装填した。

もちろん、マリがエレベーターに乗ってくることなど敵は分かっているので、動いているエレベーターの前に大勢で集まり、自動拳銃や散弾銃、短機関銃などを向けて待ち構えていた。

それを察している彼女は装備で重い身体を動かし、天上の通気口を開けて、エレベーター本体の上で、敵が来るのを待つことにする。

エレベーターが到着し、ドアが開いた瞬間、男の図太いデカイ声と銃声が一斉に鳴り始めた。

 

『撃てぇ!!』

 

忽ちエレベーター内は銃弾を浴び、壁に次々と大から小の穴が開く。

銃声が止むと、自動拳銃などを持った何人かの男が入ってきて、エレベーターを調べ始める。

 

「中には誰も居やせん!」

 

「もっと調べろ!ボケナス!!」

 

報告した男は罵倒するヤクザの言葉に従い、用心深く調べ回った。

これを好機と見たマリはスタングレネードを取り出し、安全千を抜いて通気口からの隙間から投げ込み、耳を両手で塞ぎ、目を閉じる。

床に落ちたスタングレネードは爆発し、閃光がエレベーター内に広がった。

中にいた三人の男達は一時的な失明、眩暈、難聴、耳鳴りなどの症状を起こし、恐慌状態になる。

 

「目が!耳が!助けてくれぇ!!」

 

「うわぁぁぁ!!見えない!!」

 

外で銃を構えていた者達も軽い方だが、それに同じ症状を患い、目線をずらしてしまう。

マリはこの瞬間を逃さず、一気に通気口から散弾銃の銃口を出し、三人を一発で片付ける。

ばらけた球を頭部に食らった三人は即死し、床に倒れていく。

外にいる立ち直った一人が銃を慌てて構えたが、マリが瞬間移動して距離を詰めた為、自動小銃のように撃てる散弾銃の弾丸を食らって、他の者達と一緒に肉塊へと姿を変える。

 

「制圧成功・・・」

 

壁一面が血で真っ赤に染まり、床で血肉と化した暴力団員とヤクザの屍を見ながら一言呟く。

散弾銃の再装填を終えると、部屋から出て来て迎え撃とうとする敵を、左手で抜いたP229を向け、一発で急所を撃ち抜いて始末する。

バタバタとドミノ倒しのように敵が倒れていく中、組長が居るとされる執務室に到着した。

ダークビジョンを発動して中にいる人数を確認した後、手榴弾の安全ピンを抜き、ドアを少し開け、そこから手榴弾を投げ込んだ。

何名かが破片で死んだのを確認すると、自動拳銃はホルスターに仕舞って、散弾銃でまだ立っている男達を撃ち始める。

 

「わぁぁぁぁ!!」

 

一人が撃たれた衝撃で窓ガラスを割りながら落ちた後、マリは組長の銃を握る手を散弾銃で撃ち、右腕から左手を引き千切った。

組長は残った手で右腕を抑えながら、物凄い声で悶え苦しむ。

 

「グワァァァァァァァ!!俺の手が!手がぁ!!?」

 

「へぇ~、奥さん居るんだ・・・」

 

机に置かれた写真を見ながらマリは右手を失って悶え苦しむ組長に近付き、頭に散弾銃の銃口を向ける。

写真に写っている女性は、組長と年が近い程の年齢だ。

 

「本当、こんな年なのにまだ子孫を残そうとするなんて・・・良くもまぁ、こんなのと付き合える・・・ねっ!!」

 

殺気染みる剣幕で言った後、引き金を引いて組長の頭を吹き飛ばした。

脳味噌や頭蓋骨の破片が周囲に飛び散り、マリの顔を汚したが、彼女は気にもせず、銃を持って部屋に入ってこようとする男達を切り替えたM4カービンで次々と射殺していった。

死体が出入り口で重なり合う中、外から怒号が聞こえてきた。

それも外国語であり、様子を見るために窓から覗いてみると、紛争地帯で良く見る突撃銃を持った大勢の外国人達がビルに突入してくる。

狭い場所で待ち伏せするべく、7階に階段で上がる。

 

「狭いわね・・・ここなら最適」

 

周囲を見回して、エレベーター前が最適だと判断した後、散弾銃の再装填を終えてM4カービンの残弾数を確認した。

十分あると判断して弾倉を銃に差し込むと、予想通り二つあるエレベーターを使って7階まで上がってきた。

手榴弾をポケットから二つ取り出し、安全ピンを外す構えを見せ、着いて扉が待つ瞬間を待った。

エレベーターがこの階に到着すると、ドアが左右に横に開き、一斉に銃を持った外国人達が出ようとする。

それと時を同じくして、手榴弾をエレベーターに向けて投げ込み、中に居た者達を一気に全滅する。

もう一つの着いたエレベーターにも投げ込み、雪崩出て来る外国人を何名か殺傷することに成功した。

まだ健在な者が必死に突撃銃を撃ってきたが、弾詰まりを起こし、銃を叩き始めた。

咄嗟に壁に隠れていたマリはM4カービンで健在な男を射殺した後、まだ息のある外国人達にとどめを刺す。

 

「全滅・・・」

 

辺りで物言わなくなった死体に向けて呟いた後、突撃銃のマガジンキャッチボタンを押して空の弾倉を外し、新しい弾倉を差し込んで再装填を行い、屋上へと上がった。

屋上へと上がると、何処からともなくガイドルフの声が聞こえてきた。

 

『よう!先程聞こえた銃声が止んだのを確認した辺り、このビルを制圧したそうだな』

 

突然聞こえてきた声に、マリは警戒心を抱くが、排気口の上に置かれた小型無線機から聞こえてくる事から、その無線機を手にとってガイドルフからの連絡を聞く。

 

『察しが良くて助かる。それじゃあ、向こうのビルに能力を使って移ってくれ。攻撃型MK3手榴弾と対人地雷が入った箱がある。後、その無線機は右肩後ろに装着できる』

 

言われたとおり、小型無線機を右肩の後ろに装着した後、瞬間移動を使って、隣の8階建てのビルに移った。

昇降口の壁の前に置かれた頑丈な箱が、直ぐに目が付く。

蓋を開けて中を覗いてみると、ガイドルフの言っていた者が揃っていた。

近くにバックパックがあったので、それに手榴弾と円形の対人地雷、クレイモアなどを限界まで入れていく。

背負ったバックアップに散弾銃を付けた後、昇降口のドアを開けてビル内部へと入った。

8階まで来れば、複数の男の話し声が聞こえてくる。

 

『なぁ、この金髪の女を仕留めたら13億円ってなんだ?』

 

『知るか。俺達の雇い主さんに何かしたんじゃないのか?』

 

『それもそうだな。こんな女を殺すなんて勿体ねぇな、どうする?殺す前に・・・』

 

『あぁ、お前の言うとおりだ。こんないい女を殺すなんて勿体ね!捕らえて犯してから殺そう・・・』

 

この自分のことを犯そうと考えている彼等に切れたマリは、直ぐにその男達の居る部屋にM4カービンを構えながら突入し、一人目を射殺した。

 

「あの女だぁ!」

 

気付いた男が、持っているチェコ製の小型短機関銃Vz61スコーピオンの銃口を向けて引き金を引こうとするが、マリが余りにも撃つのが早すぎ、他の仲間達と共々殺される。

銃声を聞きつけたビルにいる敵が全て、マリの居る8階に集まってくる。

部屋を出て、部屋や階段、エレベーターから出て来る金に目の眩んだ不良な男達、不良外国人、暴力団員達をひたすら撃ち殺す。

襲ってくる男達の武装はどれもお粗末な物ばかりであり、全くマリに当たらず、彼女の正確な射撃で次々と殺されるだけであった。

 

「死ね死ね!!」

 

叫びながらアメリカ製短機関銃のMAC M10をひたすら乱射してくる男が居たが、直ぐに弾切れを起こし、新しい弾倉に差し替えようとした所をコンバットナイフで首を斬られて絶命した。

階段に向かうと、数多くの敵が待ち受けていたが、殺意の波動を発動して全員を怯ませ、手榴弾で一気に制圧する。

1階に下りるまでに遭遇した敵の数は十の台数を軽く超え、その度に血は階段を赤く染めていく。

 

「賞金首が来たぜ!!」

 

遂に目的地の1階まで辿り着くと、待ち構えていた男達が一斉にマリに向けて襲い掛かる。

今持っている突撃銃で仕留めていくが、弾切れとなり、ベネリM4に切り替え、襲ってくる一人一人を穴だらけにした。

散弾銃も切れれば、遮蔽物に身を隠し、突撃銃を素早く再装填を行い、銃を撃ってくる敵を優先的に排除する。

やがて敵の声が聞こえなくなると、遮蔽物から出て、ビルの外へ出た。

切り替えた散弾銃の再装填を行っていると、ラッパを鳴らす音が連続して聞こえてくる。

 

「暴走族ね・・・」

 

後方からもラッパは聞こえ、忽ちマリは暴走族に包囲された。

 

「ウッヒャッヒャッ!捕まえて輪そうぜ!!」

 

「そうしようぜぇ!!」

 

自分の愛車である改造されたバイクのエンジンを鳴らしながら、マリの周りを回る暴走族達であるが、殺意の波動を発動され、凄まじい殺気を肌で感じてしまい、愛車から落ちて戦闘不能に陥る。

 

「た、助けてくれ・・・!」

 

戦意を削がれた暴走族達は、這いずりながら逃げようとするが、瞬間移動で包囲網を抜けたマリが彼等の改造バイクに向けてバックパックから取り出した対人地雷を投げ込み、襲ってきた暴走族全員を爆死させた。

彼女の後ろで爆炎が舞い上がり、肉の焦げた音が聞こえる中、目の前から狂気の笑みを浮かべ、鈍器や安い銃などを持った人々が現れる。

 

「こいつをやれば・・・!薬が・・・!!」

 

「これで薬が買える・・・!」

 

ブツブツと呟きながら、麻薬を欲しがる中毒者達はマリに向かってくるが、彼女はまるで豚を見るかのような目で彼等を見ながら殺意の波動を発動し、全員の戦闘力どころか精神を壊した。

目の前にいた全員が道路の上で恐怖を覚え、怯えて震える中、彼女は何の躊躇いもなく、戦意もない彼等を散弾銃で射殺し始める。

銃声が散弾銃の弾の数だけ鳴ると、マリはベネリM4を捨てて、M4カービンを構えながらその場を後にする。

 

「これでざっと200人は殺したわね・・・」

 

ここまで来るまでに殺した人数を思い出しながら、薬物中毒者達の無惨な死体を背に、次の殺戮場所へと向かった。

残りの人数は、後3400人・・・!




これで前半・・・後半は残り3400人と1400人を殺さねばならない・・・

キルストークが使いたいが、東京で使うわけにもいかない・・・
精々軽機関銃とグレネードランチャー、M134ミニガンが使える程度でございます。
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