復讐者の世界周り Weltdrehung des Rächers   作:ダス・ライヒ

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ちと、この回は問題発言があっての・・・

大殺戮回です。
我ながら、新宿をドンパチ賑やかにするなんてトンデモないことをしたもんだ。

※追記
イメージ戦闘BGMはイタリアのシンフォニアメタルバンド、ラプソディー・オブ・ファイアのウィザース・ラスト・ライムス。
エメラルド・ソード・サーガシリーズ最終章前編のアルバムに入ってる曲です。
UPLはこちら→http://www.youtube.com/watch?v=L95MNCQzD-A


一人対3600人後半

次の場所へと向かっている最中、わざわざ探さなくとも敵が出て来てくれた。

敵は自動車に乗った暴力団員とヤクザ達であり、直ぐに車から降りて、手持ちの回転式拳銃や自動拳銃でマリを撃ち始める。

 

「死ねコラァ!!」

 

叫びながら撃ってくるが、マリは遮蔽物になる場所に隠れたので、弾の無駄になってしまっている。

物陰に隠れずに撃ってくる暴力団員やヤクザ達をマリは全員マークし、M4カービンの残弾数を確認して十分と判断すると、マークした全員を撃ち始めた。

マークされた標的は、次々と命中弾を食らってバタバタと道路の上に倒れていく。

残った者達は叫びながら出て来てくれた為、的確に倒せたが、弾切れを起こしてしまう。

 

「オラァァァ!!」

 

中国製トカレフを撃ちながら向かってくるが、P229に切り替えたマリにヘッドショットを決められ、仰向けになって道路の上に倒れた。

今持っている自動拳銃の残弾数を確認した後、M4カービンのマガジンキャッチのボタンを押し、空になったマガジンを外した後、新しいマガジンを差し込み、コッキングレバーを引いて初弾を装填した。

付近には住民も居たようだが、皆銃撃戦の最中に逃げてしまったようだ。

先へと進んでいくと、柄の悪い男と不良外国人、薬物中毒者(ジャンキー)の大人数が姿を現した。

 

「ぶっ殺せぇーッ!!」

 

銃などを撃ち、様々な凶器を用いて叫びながら、マリに向かって襲い掛かってくる。

数えてみてもざっと百人は居るので、M4カービンは背中のバックパックに装着し、狭い場所に瞬間移動し、そこに誘い込んで対処する。

 

「消えた!?」

 

「あそこに居るぞぉ!」

 

案の定、全員が狭い路地に吸い込まれるように入ってくれたので、バックパックから取り出した円形型対人地雷を設置し、態と姿を晒して相手を誘い込んだ。

仕掛けた罠に掛かっていき、敵が一気に数を減らしていく。

行き止まりに着く頃には、もう十人ほどに減っていた。

 

「追い詰めたぞ・・・!」

 

何人もの仲間の返り血が付いた十人が、マリにトカレフやマカロフ、棍棒を構える中、マリは笑みを浮かべながら、MK3手榴弾の安全ピンを抜いて投げ込み、そこから換気扇へと瞬間移動して爆発を避ける。

爆煙が晴れると、先程襲い掛かってきた敵の腕や脚、内臓などが転がっており、狭い路地は彼等の血で赤く染まっていた。

下半身が無くなってもまだ息のある者は飛び出た内臓を垂らしながら残っている腕を動かしてその場から逃げようとする。

 

「助け・・・助けてくれ・・・!ゴフッ!」

 

換気扇から飛び降りてとどめを刺した後、まだ息のある者達を左腰に差した刀で息の根を止めていく。

自分を殺しに来た者達を全員排除した後、態と目立つ場所を歩いて敵がくるのを待った。

予想通り、敵が沸いて出て来るように彼女に襲い掛かってくる。

 

「わざわざ来てくれてありがとう・・・」

 

刀身に付いた血を振って落としながら、マリは自分を棍棒や金属バットなどで殺しに来る柄の悪い男達に対し、迎え撃つ構えを見せた。

 

「死ねぇ!!」

 

一人目が多数の釘を刺した棍棒などで殴り付けてきたが、彼女にとっては欠伸が出るほどの速度であった為に、避けられてしまい、頭を首から切り落とされた。

頭を失った身体は根本から水が吹き出るホースのように血を吹き出しながら倒れる。

次に金属バットやナイフなどで殺しに来るが、彼等はまるで時代劇のやられ役の如く斬られて行き、切り口から血飛沫を上げながら堅い道路の上に倒れていくだけだ。

その後にも何人、何十人と賞金目当てにマリを殺そうと立ち向かってくる敵であるが、誰も彼女に適うはずもなく、次々と斬り捨てられていく。

マリの身体が返り血で紅く染まる頃には、殺しに来た敵は数を僅か6人程となり、残っている者達は彼女に恐れ戦いて引き下がろうとする。

 

「ば、化け物だ・・・!」

 

ナイフを握るニット帽の男は、血で紅く染まったマリを見て、恐怖の余りそれを口にしてしまった。

これを聞いた彼女は空いている手で自動拳銃を抜き、眉間を正確に撃ち抜いてから口を開いた。

 

「私・・・そう見えるかな・・・?」

 

感情のこもらない声と表情で問うマリであったが、残る5人も射殺したので、誰も答える者は居なかった。

次なる敵を求めて新宿区の奥へと足を進めていると、また敵は目の前から現れが、今度は後ろからも現れ、退路を塞がれる。

人数は前方と後方を合わせて150人ほどであり、武器は角材、棍棒、バール、レンチ、金属バット、ナイフなど様々な凶器であり、幸いにも銃を持った者達は居ない。

身構えることなく空を見上げると、青い空は黒い雲に覆われ始め、辺りは少し暗くなった。

 

「一雨来るね・・・」

 

雨雲で塞がれていく青い空を見ながら呟いた後、周りから殺しに来る敵に対し、殺意の波動を発動し、全員に殺される脅威を無理矢理感じさせ、精神力を削いだ。

襲ってきた敵達は、恐怖の余り立ち上がれなくなるか、その場で泣き叫ぶ者も居たが、彼女は何の躊躇いもなく残っているM67破片手榴弾の安全ピンを外して投げ込み、右手にM4カービン、左手にP229を持ち、彼等を容赦なく殺し始めた。

MK3手榴弾も取り出して、さらに多くの敵を殺害していく。

暫しの間、彼女にとってのBGMは銃声と断末魔、肉の焦げる音であったが、やがて動いている者が居なくなると、耳に入るBGMは降りしきる雨へと変わる。

彼女の周りの道路は、襲ってきた敵の血で紅一色に染まっていたが、天から降りしきる水で排水口へと共に流されていく。

マリの衣服や肌に付いた返り血も自然のシャワーで流されていき、雪のように白い肌から紅い血が流し落とされる。

 

「おらぁ死・・・ブァァァ!?」

 

暴力団員が拳銃を構えながら飛び出してきたが、後ろから撃たれて絶命した。

直ぐさま遮蔽物となる場所に瞬間移動し、ダークビジョンで相手の数を数える。

 

「(人数は26人・・・でも武器は違う・・・自動小銃・・・?)」

 

隠れている場所から人数を数えていると、相手が持っている武器がいつもと違うと分かった。

能力を解除して壁越しから覗いてみれば、不法滞在者の外国人達とは格が違う短機関銃や突撃銃、散弾銃などを持った外国人達がマリを探していた。

 

「〔あの女、さっきまではここに居たはずだが?〕」

 

喋っている言葉は英語であり、短機関銃はMAC M10にさらに小型化したM11、突撃銃は市販型(連射機能出来ないモデル)のコルトAR15、コルトM639、散弾銃はモスバーグM500やレミントンM31にM870。

どれもアメリカ製であり、腰のホルスターに差し込んである拳銃もアメリカ製だ。

 

「アメリカンマフィアね・・・」

 

マフィア関連の映画を見たことがあるマリは、周囲で自分を捜し回るマフィア達を見て呟いた後、突撃銃と自動拳銃の再装填を行い、それが終われば彼等の前に姿を現した。

 

「〔居たぞぉ!!〕」

 

気付いた一人が手に持った突撃銃でマリを撃とうとしたが、顎を撃たれて暫し悶え苦しんでから死亡した。

他の者達は各々が持つ銃を向けるも、撃つ間もなく次々と頭部や首を撃たれて道路に倒れていく。

近くにいる者にはナイフで首を掻き斬って殺す。

乗用車にまだマフィア達は生きてはいたが、奪ったM639突撃銃の連射で撃たれて全滅する。

エンジンに銃弾を何発も受けた一台の車が爆発すると、向かってきた敵は全滅した。

その時にガイドルフからの無線が入る。

 

『生きてるか?今あんたの居る所から70mのビルに入ってくれ。中に狙撃銃がある。4階の受付にそれが入ったケースを預けてある。後は分かるよな?』

 

言いたいことだけを伝えた男は無線を切った。

互角性の高い弾倉を幾つか回収した後、マリはガイドルフが指定したビルへと向かう。

道中、幾人か銃を持った敵が猟銃などで襲ってきたが、姿をさらしながらばかすか撃ってくるため、余裕で殲滅することが出来た。

指定されたビルに入ると、置き忘れを物色していた柄の悪い男と鉄砲玉達が襲ってくる。

銃を持った者達は今居る場所から撃ち、凶器を持つ者達はマリが居る場所へ来ようとする。

 

「賞金首が来たぞぉ!!」

 

バールを持ったパーカーの男が、マリを見て叫びながら突っ込んでくる。

直ぐに頭を撃たれてこの世からお別れを告げた後、続々と後を追う者が続出した。

 

「う、うわぁ~!」

 

最後に残った男が持っていた武器を捨てて逃げようとするも、逃れることなく頭部を撃たれて絶命する。

4階に着くまでに幾人かの敵と遭遇したが、マリの相手に全くならず、ただビルを自分達の血で汚すだけであった。

誰も居ない受付の中に入って、狙撃銃の入った長方形のケースを探す。

 

「あった」

 

ケースの重みで判断したマリは、中を開けて狙撃銃を発見した。

それはイギリスのボルトアクション式狙撃銃であるL96A1事AIアークティウォーフェアだ。

共に入っている六個の弾倉をポーチに入れた後、イギリス軍で採用された狙撃銃を抱えながら屋上へと向かう。

 

「ここなら見渡せる・・・」

 

狙撃銃の安全装置を外したマリは二脚を立て、蓋を開いてスコープを覗き、固まって自分を探す敵200名の内一人の頭に照準を斜め上に合わせ、引き金を引く。

敵は狙われている事にも気付かず、頭を撃ち抜かれて死亡した。

ボルトを引いて空薬莢を排出し、押して新しい弾を薬室に送り、次の標的に照準を合わせる。

敵は何処から撃たれているか分からず、闇雲に連射できる銃を乱射し始める。

 

「馬鹿ばっか・・・」

 

降りしきる雨の中、マリは呟きながら引き金を引き、胸に命中させて敵の命を奪う。

次は二人揃って仕留められ、ますます混乱した敵は見境無く銃を撃ち始め、仕舞いには他の味方との同士討ちをしてしまう。

これは彼女にとっては好機であり、ニヤリと笑みを浮かべながら銃を撃つのを止めるよう叫ぶ男の頭を撃っていく。

弾倉の中身が無くなるまで撃ちきった後、狙撃位置から離れて再装填を行う。

別の狙撃位置から狙撃を再開しようとしたが、相手にも狙撃手の用心棒が居たらしく、狙撃を受ける。

 

「やっぱりプロは違う・・・」

 

瞬間移動で別のビルに移った後、自分を探す敵狙撃手のスコープの光を探す。

混乱状態に至った敵は同士討ちで全滅しており、マリに取っては弾の節約になった。

 

「見付けた・・・!」

 

光っている窓を見付け、そこへ向けてL96A1のスコープを覗き、照準に合わさっている旧ソ連の狙撃銃SVDドグラノフを持った男の頭を撃った。

頭部には命中しなかったが、肺を撃たれた為、自分の血で溺れながら力尽きた。

見える限りの敵を撃ち殺した後、ビルを瞬間移動で渡りながら、そこに居る敵を撃ち殺し、腰に差した日本刀で斬り殺していく。

 

「ざっと600人は殺したわね・・・」

 

死んでもピクピクと痙攣している頭の無い死体を見ながら呟く。

屋上から敵の位置を確認していると、ガイドルフから連絡が入った。

 

『スカイタワーから見てるぜ。予想からして歩兵一個大隊を殺した所だろ?今丁度あんたの居るビルにグレネードランチャーが置かれている。あるのは6階の客間だ。では、また連絡する』

 

また言いたいことだけ伝えると、ガイドルフは無線を切った。

言うとおりに昇降口からビル内へと入り、6階の客間の辺りを探して英国のアーウェン37グレネードランチャーを見付けた。

ついでにC4リモコン爆弾も見付け、何かの役に立つかと思い、空きのポーチに入れておく。

外が見渡せる場所まで向かい、窓ガラスを銃座で割って、安全装置を外して集団で自分を探す敵に向けて発射する。

発射された対人榴弾が集団の真ん中に命中し、爆発に呑まれた敵が吹き飛んでいく。

撃ちきるまで撃ち続け、自分を探していた集団を全滅させた。

再装填を終えると、敵が気付いて、マリの居るビルに向けて突撃してくる。

突っ込んでくる敵に対し、限界までグレネードランチャーを撃ち続け、敵を肉塊へと変えていく。

 

『ウワァァァァ!!』

 

足が吹き飛んだ敵の叫び声がマリの耳にも入ってきたが、彼女は一切気にせず敵を複数纏めて排除していく。

何名かをビルに入れてしまったが、全く物陰に隠れずに突っ込んで来る為、直ぐに全滅させることが出来た。

アーウェン37を捨ててM4カービンを持ちながらビルを出ると、バラバラになった敵の死体が目に付いた。

雨で血は排水口へと流されているが、内臓は重みで流されてはおらず、そこに放置されたままだ。

内臓を踏み付けながら、爆風で集まってきた敵を撃ちつつ、敵がもっと集まりそうな場所へと移動する。

途中、ガイドルフからの連絡がまたもや入った。

「どうせ用件を伝えれば切るだろう」と思い、走りながら聞いていた。

 

『聞こえるか?雨で少し電波が悪くなってやがる。公園にM134ミニガンが置いてある。それを使って大勢の敵を排除しろ。では、また連絡する』

 

思い通り切った後、マリは敵を倒しつつ公園へと向かった。

しかし、行く手を遮る敵の数は様相を反して多く、さらにはマフィアの集団までが現れ、一時的にマリを遮蔽物に釘付けにする。

 

「数が多い・・・!」

 

攻撃型手榴弾の安全栓を抜いて敵が密集する場所に投げ込み、複数の敵を一気に排除する。

腕や脚を失った者達が泣き叫んでいるが、銃声で掻き消されてしまう。

数十名ほど撃ち殺していると、向こうからの銃声は減り、逆に呻き声だけが聞こえてくる。

銃を構えながら向かうと、韓国語で「助けてくれ」という声が耳に入る。

声のする方に銃を向けると、胸を撃たれて口から血を履いている韓国マフィアが居た。

マリの姿を見ると、男は残っている腕で逃げようとするが、刀で頭を一突きにされ、絶命する。

まだ息のある者を探していると、五体満足で血塗れなだけの男が震えているのが見えた。

 

「丁度良いかも・・・」

 

少し危険な表情を浮かべ、辺りの死体から採取した敵の手作り爆弾を回収し、震える男の元へ向かう。

男は先程トドメを刺した男と同じく韓国マフィアであるが、戦意を損失しており、もはや一生戦うことなど出来ないほど酷く怯えていた。

そんな男に対し、マリはポケットにC4爆弾を入れ、回収した手作り爆弾を何処からか取り出した無理矢理ガムテープで巻き付け、立たせた。

 

「ほら、あんたの仲間の所へ行きなさい」

 

無理矢理立たされた男は、一目散にマリの元から逃げ去った。

気付かれないように瞬間移動で見えない場所から男を居っていると、自分が指示した通り、男は仲間の元へと戻っていく。

味方の集団と合流したマフィアは、集団の中にいる同じマフィアのリーダー格の男に抱き付き、助けを乞おうとしている。

それを見ていたマリは、左手に起爆装置を持つ。

 

「ストライク!」

 

そう言ってから起爆装置のスイッチを押し、戦意を損失した男のポケットに入れてあるC4爆弾を起動させる。

巻き付けられていた爆弾が誘爆し、爆破範囲は広がり、周囲にいた同じ無地の穴の男達は吹き飛んだ。

爆発した地点から赤い煙が上がる中、周囲のビルのガラスが爆風で一斉に割れる。

叫び声が泣き叫ぶ声が晴れた血煙から聞こえ、晴れた爆発現場には、肉片や内臓、腕、足、頭部、胴体が転がっていた。

このおぞましい光景に、まだ戦闘が可能な者達を、狙撃銃で優先的に排除し始めた。

 

「敵は・・・何処だ・・・バッ!?」

 

「助けてくれぇ!」

 

四方が吹き飛んだ者は無視し、五体満足でまだ息のある者から仕留める。

排除し終えると、今居る場所から降りて公園へと向かった。

公園へと辿り着くと、ガイドルフから雑音が混じった連絡が入る。

 

『聞こえるか?・・・中央の・・・ミニガンが・・・箱がおいて・・・る。地雷もあるから・・・周りに防衛戦・・・構築しろ。1800人編成の一個連隊・・・来ている。急げ!』

 

雨の所為で電波が悪いのか、殆ど聞き取れなかったが、自分の居る公園に向けて1800人程の一個連隊が迫っている事が分かった。

直ぐに中央に向かい、M134ミニガンと弾薬が共に入った箱と地雷の入った箱を見付け、大急ぎで地雷を出来るだけ持って、公園の周囲に設置した。

クレイモアも入っているので、今持っている円形型地雷を全部配置し、箱のような対人地雷も出来る限り設置する。

 

「これね・・・よい、しょっと・・・!」

 

ミニガンの三脚を立て、それを持ちながら敵が向かってくる方向へと配置すると、それに着いて敵を待ち受ける。

六門ある銃口を向ける場所から多数の声が聞こえてきた。

それと同時にガイドルフからの無線が聞こえてくる。

 

『来るぞ、一個大隊だ!公園を殺戮地帯(キルゾーン)にしてやれ!!』

 

今度は電波も良いが、直ぐに切れてしまった。

スコープで叫び声がする方向へと向けて覗いてみると、多数の人集りがこちらへ向けて突っ込んでくる。

全員が銃でも無くても刃物や鈍器などの凶器を持っており、一人一人がマリを十分に殺せる武器を所持している。

 

「居たぞぉぉぉ!!」

 

銃を撃ちながら突っ込んでくる敵を十分に引き付けた後、ガトリングガンの引き金を引いた。

撃った箇所から血煙が上がり、肉の避ける音と叫び声がマリの居る場所まで聞こえてくる。

一方の凄まじい発射速度の銃弾を受けた敵は撃たれた箇所が吹き飛び、腕や脚、胴体が千切れ落ちる。

撃つ度に加熱する銃身は雨の水で冷やされるが、発射速度の方が早いので、直ぐに加熱してしい、一々銃身を冷やさなくてはならなくなる。

敵は隠れもせずにただ闇雲に突っ込んでくるだけであり、それが逆にマリを焦らせた。

石の床に大量の空薬莢が散らばる中、敵は防衛戦まで達する。

 

「うわぁぁぁ!地雷だぁぁぁぁ!!」

 

先に突っ込んだ数十名が地雷で吹き飛び、残った者達は後退しようとするが、皆ガトリングガンの連射速度で薙ぎ倒されていく。

電動のこぎりのような銃声から声が聞こえなくなると、マリは引き金から指を離した。

機銃掃射されていた地点は、惨たらしいほどの量の死体や肉片、内臓が散らばり、赤く染まっていた。

生き残った者達は体勢を立て直すために引き返す。

次に備えてミニガンから離れ、何か無いか探し始める。

 

「他にもあるじゃん」

 

まだ開けていない大きな箱を開けると、他にもミニガンが収められていた。

引き金は無く、何かの装置が代わりに取り付けられている事から自動砲台のようだった。

マリはそれぞれの入り口が見渡される場所に配置し、起動させて周囲を自動砲台で見張らせた。

先程撃っていたミニガンも、装置を付けて自動砲台にすると、南アフリカの連射できるグレネードランチャーダネルMGLを箱から取り出し、対人榴弾を装填し、次の襲撃に備えた。

今度は四方八方から雨が落ちる音に混じって、多数の足音が耳に入ってくる。

ダークビジョンを発動して周囲を見渡すと、四方八方から無数の白い影がこちらから向かってくるのが分かる。

 

「大丈夫かな・・・?これ・・・」

 

中央にいる一人目に照準をかめたマリは、雄叫びと聞こえてくる大勢の足音を聴きながら口にすると、引き金を引いた。

7.62㎜NATO弾は一人目の身体を貫通すると、二人目、三人目を貫通していく。

これを繰り返していくと、自動砲台が火を吹き始めた。

自動砲台はレーザーサイトに当たった標的を次々と撃ち殺していくが、仕留めきれるはずもなく、防御戦への侵入を許してしまう。

銃火を潜り抜けた者はマリに近付こうとするが、次に待っている地雷原にはまり、続々と肉塊へと変わる。

公園の緑の芝生が血で紅く染まっていく中、マリは必死に突っ込んでくる敵を確実に仕留める。

 

「まだ終わらない・・・!」

 

人海戦術を駆使して絶え間なく突っ込んでくる敵に対し、流石の彼女も疲れを見せた。

地雷に引っ掛かった敵が悲鳴を上げて吹き飛ぶか肉塊になりも、まるで動物の如く敵は突っ込んでくる。

その圧倒的な数の敵に対し、彼女は銃の引き金を引き続けた。

防御戦が徐々に狭まる中、公園は着々と血に染まり、水溜まりも血に染まってマリの疲労感が徐々に溜まる。

遂に最後の防御戦も突破され、彼女の後ろから敵が斧を振りかざしてきた。

 

「死ねぇ!!」

 

声で直ぐにマリは空いている手で刀を抜き、敵の胴体を両断した。

どうやら設置した地雷が全て無くなってしまったようだ。

自動砲台も倒されており、この状況を彼女は一人で乗り切るしかない。

必死に向かってくる敵を撃ち殺していき、好きが見えればグレネードランチャーを使って敵を纏めて片付ける。

まだ距離のある敵に対しては、L96A1をM4カービンに切り替え、弾のある限り敵を殺した。

今持っている銃の弾倉の中身が切れれば、鞘に付いた引き金を引いて刀を抜き、襲い掛かる接近戦武器を持つ者達を斬り捨てていく。

自分の近くで敵の死体が増える中、ようやく敵の勢いが止まり、殺意が彼女への恐怖へと変わった。

 

「ど、どうなってんだこりゃぁ・・・!?」

 

「化け物だ・・・!」

 

「さっき殺した奴と同じ回答する・・・!」

 

同じことを言われたマリは、立ち止まって足を振るわせている多数の敵をグレネードランチャーの榴弾がある限り撃って排除する。

爆発に肉と骨が砕ける音、悲鳴しかマリの耳に入ってこない。

数分もすれば公園に立っているのは彼女一人だけとなった。

辺りは死体で埋め尽くされ、雨では洗い流せないほどの血と肉で溢れかえる。

 

「これで・・・3000人超え・・・」

 

雨で自分の顔を洗いながらそう呟くと、持っていたダネルを手放し、今持っている全ての銃の再装填を終えて公園を出た。

疲弊したマリを殺そうと、車が目の前に止まり、アメリカ軍から横流しされた武器を持ったヤクザと暴力団員の集団が襲ってくる。

 

「死ねコラァ!!」

 

M16A2を撃ちながら叫ぶヤクザだが、急にその突撃銃が撃てなくなってしまった。

他の者達も同様であり、原因は銃の清掃不足か、弾の劣化だと思われる。

 

「動け!このポンコツぅ!!」

 

弾の出ない銃を叩いて撃とうとするが、次々とマリに撃ち殺されていく。

やがて、敵は間抜けにも銃が撃てないまま全滅してしまった。

死体になった敵から彼女はまだ無事な弾倉を回収した後、また入ってきたガイドルフの無線を聞いた。

 

『電波は回復したようだ。あんたの標的、マザイ・コアラーは北の一番デカイビルにいる。出て来る敵を目印にして進むんだ。それとセーブポイントを設置しておいた。今持っているM4カービンはそろそろ悲鳴を上げる頃だろう。FN ミニミを置いておいたから好きに変えてくれ』

 

言いたいことだけ伝えたガイドルフは、前回と同じく無線を切った。

彼女は言われるがまま、ヤクザが残した乗用車に乗り込み、標的の居るビルへと車を走らせた。

 

 

 

一方、標的であるマザイ・コアラーはと言うと、マリが自分の主戦力の大半を全滅させたことに驚きを隠せないでいた。

 

「な、なんだ、あの女は・・・!?一個連隊を全滅させたぞ・・・!能力者でも無い限り、単独で歩兵一個連隊の殲滅など容易ではないぞ!!」

 

自分の机を叩きながら、目の前で報告に来た男に怒鳴り付けるマザイ。

だが、これは紛れもない事実であり、今も立ち向かった兵力がマリに次々と殺されている。

 

「どうやら、(キャツ)はワルキューレから装備を受け取ったらしく、着々と我々の居るビルに近付いてきます!!」

 

「おのれぇ・・・!予備戦力のコリア連隊はどうした!?」

 

「この天候で、兵員招集と装備至急に手間取っているらしく・・・」

 

「煩い!相手の文化を盗る能なし民族などに装備など不要だ!ただ殺せる武器を持たせれば良い!!」

 

顔を上げて予備戦力の準備が思わしくない事を報告する部下であるが、マザイの怒鳴り声に黙り込んでしまう。

次に部下は、マザイにこの世界から逃げるよう提案した。

 

「では、貴方様だけでもこの世界から・・・」

 

「馬鹿者!そんなことをすれば、私が皇帝陛下に粛正されてしまうではないか!!なんとしてもあの女を討つのだ!俺の副官に伝令し、本国にも増援を仰げ!!」

 

「ハッ!直ちに副官に本国からの増援を仰って参ります!!」

 

部下はマザイからの指示に応じ、部屋を出て行った。

 

 

 

その頃、乗用車に乗るマリは、次々とやって来る敵を排除しつつ、標的の居るビルへと急いでいた。

道中で倒した敵は百人以上であり、道路は雨では消せないほど炎上した車とバイクの残骸、死体で溢れている。

残り500名が居るとされるビルの前に辿り着くと、車を捨て、最後の弾薬補充に向かった。

 

「クッ!スナイパーが・・・!」

 

楽には行かせてもらえるわけは無く、狙撃銃を持つ用心棒達がマリの撃ち抜こうと狙撃してくる。

直ぐに遮蔽物に身を隠し、狙撃銃を構えて狙撃手をダークビジョンで探した。

 

「さっきの奴を殺すときにこれを使えば良かった」

 

今更後悔しながら狙撃ポイントに姿を現した敵狙撃手を次々と撃ち殺していく。

最後の一人がマリに狙撃されてビルから転落した後、ガイドルフが用意した補給所へと向かう。

置かれた複数のはこの内、一つを開けてみると、そこにはベルギーの軽機関銃FN ミニミが入っていた。

この軍用機関銃を殆ど弾倉が無くなったL96A1と取り替えると、専用の弾倉と予備の銃身を持てるだけ持ち、M4カービンとMK3手榴弾の補充を終え、手に入れたばかりの軽機関銃を持ちながら標的の居る20階建てのビルへと突入した。

 

「敵が侵入したぞ!!」

 

受付にいた男がベレッタM92Fを抜いて撃とうとすると、直ぐに蜂の巣にされた。

この連続した銃声の後に、続々とマリが侵入した1階の広間に敵が集まってくるが、呆気なく倒されていく。

出て来る敵を撃ち殺しながら北にあるエレベーターまで進んでいると、鈍った日本語が聞こえてきた。

 

「あの女殺して銭取るで!」

 

えらく古典的な角刈り頭でサングラスを掛けたヤクザが叫ぶと、続々とアフロや丸刈りのヤクザと暴力団員、鉄砲玉達が姿を現してくる。

 

「死ねやゴラァ!!」

 

アフロの男がロシアの軽機関銃であるRPD(中国製)を連射しながら叫んでいた。

瞬間移動で遮蔽物に身を隠すと、見える限りの敵に掃射を掛ける。

 

「グァァァ!!」

 

「うぁぁぁ!!」

 

「機関銃は・・・反則やろ・・・」

 

次々と撃ち殺されていく関西のヤクザや暴力団員、鉄砲玉達であるが、マリを釘付けにしているところからして、かなりの良くできていると言えるだろう。

機関銃の弾は切れ、直ぐに新しい弾倉と交換する。

 

「いくでぇ!」

 

「アホ!突っ込んだらあかん!」

 

マカロフを持った暴力団員が、仲間の静止の声も聞かずに一人でマリが隠れている壁に突っ込んでいった。

無論、死体となって味方の目の前に姿を現すことになってしまう。

再装填を終えたマリは、遮蔽物から飛び出し、隠れもせずに撃ってくる関西の暴力団員達に掃射し始める。

次々と銃弾を浴びて倒れていく中、最後の一人が銃弾を浴びて倒れると、断末魔を上げて力尽きた。

 

「東京は・・・厳しい所・・・やで・・・」

 

その特徴的な断末魔を上げたヤクザは、最初に意気込んだ古典的なヤクザであった。

エレベーターに向かおうとすると、後ろから56式自動歩槍を持ったチャイニーズマフィア達が彼女の後ろから撃ってきた。

 

「〔殺せ!金になるぞ!!〕」

 

中国語で叫びながら銃を撃ってくるマフィア達であるが、マリは複数の攻撃型手榴弾を投げて応戦し、一気に敵を纏めて倒していく。

天上まで血が付着した後、まだ息のある者をM4カービンで始末した後、エレベーターに乗って、標的が居るとされる最上階まで向かった。

今彼女が乗っているエレベーターは、出入り口と天上、床以外はガラス張りであり、後ろを振り返れば雨が降りしきる新宿の景色が広がっていた。

段数の確認をしていると、別のエレベーターから銃撃が加えられ、頬を負傷する。

 

「もう!こんな所まで撃つな!!」

 

撃ってくる敵に対し、軽機関銃で応戦しながら叫んだ。

多数の銃撃を受けたエレベーターは下に落ちていき、乗っていた敵は悲鳴を上げながら落ちていった。

今乗っているエレベーターに多数の銃撃を受けて、落ちそうになった為、速度を合わせてやって来る近くのエレベーターに飛び移った。

ガラスで肌を傷付ける中、乗っていた中国マフィア達を撃ち殺すなり落とすなりして乗っ取り、到着すれば、直ぐにその階に降りた。

 

「乗ってる最中に撃つなんて・・・」

 

降りたエレベーターを見ながら口にした後、次々と出て来る敵を今持っている機関銃で排除し始めた。

火力押しで出て来る敵を倒す中、銃声に混じってロシア語が聞こえてきた。

持っている銃は、短機関銃を除いてロシア製である。

突撃銃はAKMとAKMS、AK-103、短機関銃はポーランドのPM-84、散弾銃はイズマッシュ・サイガ12だ。

 

「〔ぶっ殺せ!金は俺達の物だ!!〕」

 

外の雨にも負けないほどの銃弾の雨に、マリは遮蔽物に釘付けにされるが、殺意の波動を発動して室内にいる敵から戦意を奪おうとするが、敵は怯むだけであり、体勢を立て直して銃撃を再開しようとする。

この隙を逃さず、機関銃を倒れているマフィア達に撃ちながら前進した。

遭遇する敵を排除しながら最後の階まで辿り着くと、壁に凭れてマリは一息ついた。

途中でミニミの弾は切れたのか、捨てられており、残るM4カービンとP229の弾薬も残り少ない。

 

「後、五十人って所かな・・・?」

 

今まで殺してきた敵の数を数えてみると、落ちていた缶の蓋を開けて、それを口に含んだ。

一気に飲み干した後、立ち上がって待ち受ける敵の真正面から飛び込んだ。

 

「き、来たぞ・・・!」

 

旧ソ連のDShk重機関銃を構える雇われた傭兵が、突っ込んでくるマリを見て全員に知らせた後、引き金を引いた。

他の傭兵達も東西入り見混じった銃をマリに向けて、バリケード越しから撃ち始める。

凄まじい五十人が持つ銃に対し、マリは瞬間移動で回避し、物陰に隠れながら最後のスタングレネードをバリケードに向けて投げ込んだ。

 

「うわぁ!?スタングレネードだ!!」

 

拾って投げ返そうとするが、直ぐに爆発し、マザイを守る傭兵達全員の目が眩んだ。

銃撃が薄くなった好きに、マリは残っている攻撃型手榴弾を全て投げ込み、相手を次々と爆風で殺傷した。

辺りを爆発で出た煙が覆う中、ダークビジョンを発動してまだ煙の中で反撃しようとする敵を撃ち殺していく。

全員が物言わぬ死体に変わると、弾も無くなったM4カービンとP229を捨てた彼女は、標的の居る部屋のドアを蹴破り、中へ入った。

 

「クッ・・・!化け物めぇ!!」

 

部屋の中にはマザイを始めとした組織の者達が、入ってくるマリに銃を構えて待ち構えていた。

直ぐには撃たず、FN F2000ブルパップ型自動小銃やFN SCAR L型突撃銃を構える副官と部下達も腰駄目で構えたまま引き金を引かず、標的にされているマザイでさえ、イスラエルの大型自動拳銃デザートイーグルを構えたまま椅子に座っているだけだ。

後ろにも特徴的な形の短機関銃FN P90を持った二人が構えており、彼等も引き金に指をかけたままその場に立っているだけである。

 

「お前も同じ答えを・・・」

 

椅子に座るマザイに殺気を放ち、銃を握る手を震わせる。

他の部下達の手に持つ銃も震え始めた。

 

「ど、どうせ貴様はここで死ぬんだ・・・!武器はその刀とナイフだけだからな!四方八方から銃口を構えられては、瞬間移動しても逃れられはせん!さぁ、大人しく首を我々に差し出せ!!」

 

少し震えながらも、マリに首を差し出すよう告げるマザイは椅子から立ち上がり、安全装置を外してマリの胸に照準を構えた。

全員の銃口が向けられる中、マリは暫く目を瞑ってから殺意の波動を発動し、後ろで銃口を構える一人をコンバットナイフで刺し殺し、もう一人を居合い刀で斬殺しながらP90を奪い、銃を向ける組織の兵士達を連射で撃ち殺していく。

マザイからの銃弾を左肩に受け、P90を手放してしまう。

全員が倒れて、息をしなくなったのを確認すると、机からする呻き声の元へと向かった。

 

「この化け物め・・・!ゴフッ!高が3600人程度を殺した程度で、我々には勝てん・・・!ゴハッ、ゴハッ!!」

 

胸に数発ほど受けたマザイは血を吹き出しながらマリに告げる。

等の彼女は標的である重傷の男を無理矢理立たせ、首元に刃を向けながら割れた窓の方へ向かう。

 

「何をする気だ・・・!?止せ・・・!止めろ!!」

 

引き離そうとするが、思った通り力が入らず、自分より慎重の低い女性に窓まで運ばれる。

 

「止めろ!なんでもする!だから命だけは!!」

 

まだ負傷してない頃の威勢は消えており、命乞いまで始めたマザイ。

マリはその言葉を一切聞かず、マザイを負傷した左手で遙か下の道路に向けて投げた。

 

『ウワァァァァァァァァァァ!!!』

 

悲鳴が聞こえなくなった後、彼女は刀を鞘に収め、落ちていたP90を予備弾倉と共に拾い、この場を後にした。

大きな穴が開いた左肩から血が噴き出す中、近くのエレベーターに乗り込み、一気に1階まで降りる。

1階まで到着すると、雨はもう止んでおり、雨雲は腫れつつあった。

出血しながらビルの外へ出ようとすると、大多数の男達が武器を持って待ち構えていた。

 

「はぁ・・・またいっぱい殺さないと・・・!」

 

マリは溜め息をつきながら、目前にいる様々な物を武装した1400人に突っ込んでいった。




ん?今なんでもするって言ったよね?

長いな・・・これ、本当に読んでくれる人が居るのだろうか・・・?
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