復讐者の世界周り Weltdrehung des Rächers   作:ダス・ライヒ

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ちなみにこのKV-2重戦車。
装備魔法カードで通常の三倍の能力になっております。

字が足りないので、後半は別の世界のを・・・


対巨人戦車KV-2戦

 この世界から逃走するために、マリはKV-2と呼ばれる巨大な砲塔を持つ重戦車と戦うことになった。

 だが、砲撃でPTRS1941対戦車銃を使用不能にされ、手が出せない状態に居る。他の対戦車火器は、あの巨人戦車の射程範囲内にあり、何かで気を逸らさないと回収できない。

 

「どうしよう・・・」

 

 エンジン音を唸らせながら巨大な砲塔を周囲に旋回させるKV-2を見て、物陰に隠れて策を考える。周囲にある武器と死体を茂みから見て、使えそうな物を探す。

 

「やるしかないわね」

 

 消音器の付いたナガンM1895回転式拳銃を取り出し、KV-2に向けて撃った。

 全く効果はないが、気を引かせることには成功する。もう一発撃って、自分の位置を知らせると、急いでそこから離れた。数秒後、砲声が響き、先程隠れていた茂みが吹き飛んだ。

 

「あんなの食らったら粉々じゃない」

 

 黒い炭だけになった茂みを見て呟き、長い薪を取って落ちているMP40短機関銃を取ろうとした。PPsh41があったはずだが、それも砲撃を受けた後に飛ばされたらしく、遠くの方で短機関銃が無惨な姿を晒している。紐に引っ掛けてドイツ製の短機関銃を回収すると、それを持って使えそうな武器を探す。

 

「あの対戦車ライフルを・・・」

 

 パンツァービュクセ(略称PzB)39と呼ばれるドイツの折り畳み式対戦車銃を発見した。あの巨人戦車に急襲されて横転したトラックに積んであった物が、他の武器や弾薬と共に草村の上に落ちたようだ。

 身を屈めながら茂みから出て、その対戦車銃と弾薬を回収し、別の隠れられる場所へと走る。近くの死体から短機関銃専用ポーチも回収して折り畳みの対戦車銃を開いて構えた。

 

「履帯を狙えば・・・!」

 

 履帯に照準を合わせ、引き金を引いた。強い反動が右肩に来て、大きな銃声が鳴り響き、対戦車弾がKV-2の履帯に向けて飛んでいく。

 だが、巨人戦車は数㎝ほど前進してしまい、弾丸は車体に突き刺さった。

 

「はぁ・・・!?」

 

 なんと運が悪いことだろう。

 履帯を狙ったはずなのに、全く意味もない履帯部分の右車体に弾丸は突き刺さったままであり、それを見たマリは驚愕した。後ろへ下がったKV-2は突き刺さった弾丸を意図も簡単にへし折り、砲身を旋回させる。

 幸いKV-2は全くマリの存在に気付いていないらしく、周囲を回って煙幕を張ろうとしていた。ゆっくりであるが、煙が上がり、車体が隠れる。

 しかし、巨大な砲塔までは隠れなかったが、マリを発見することに成功する。

 

「不味い!」

 

 砲身がこちらに向いたので、対戦車銃を持って急いでそこから離れる。砲声が響くと、隠れていた場所は吹き飛び、マリは爆風の衝撃で倒れてしまう。倒れた彼女は空かさず立ち上がって、前面と砲塔の二門からの機銃掃射から逃れようと、岩まで走る。

 煙から来る機銃掃射を避け、身体を打ち付けながら岩陰に隠れた。岩に銃弾が当たり、跳弾するなどして、マリを岩に釘付けにする。

 

「移動しなきゃ・・・!」

 

 岩に隠れながら他の狙える場所を探すマリであるが、機銃を撃ちながらKV-2は彼女の元へ向かってくる。二門の機関銃の銃声とエンジン音、走行音が着々と近付いてくる間に隠れる場所が見付かった。

 そこへ瞬間移動する。見付けた場所は、横転したSb Kfz251装甲兵員輸送車である。

 M24柄付手榴弾が何本か落ちており、爆薬を収束した手榴弾もあった。

 先程の岩を砲撃で吹き飛ばした巨人戦車は周囲を探るべく、中央にやって来る。背中を晒したKV-2にマリは対戦車銃を構えた。

 だが、砲塔後部機銃が火を噴き、元の場所へ瞬間移動で戻った。

 機銃に付いていた乗員は突然消えたマリに驚き、車内にいる乗員に知らせる。この間に戦車は行動を停止した為、この機を逃さず、彼女は飛び出して持っている対戦車銃で履帯を破壊した。

 

「やっぱりあれが効いた・・・!」

 

 そう確信したマリであったが、後部機銃は再び火を噴き、右腕に一発掠って、PzBを落としてしまう。直ぐに瞬間移動で別の場所に隠れ、チャンスを待った。

 身動きが取れなくなったKV-2だが砲塔は回るので油断は出来ない。勝てる見込みはあるので、僅かな勝機に賭け、血が吹き出る右腕から来る痛みを我慢しながらマリは、蓋を外した収束手榴弾を持って、隠れている場所から飛び出した。

 砲塔は前を向いており、側面には機銃も無いので、彼女を容易に接近させてしまった。

 

「これで・・・終わり(カニェーツ)!!」

 

 最後をロシア語で叫んだ後、左手で収束手榴弾の安全紐を抜いて、エンジン部に向けて投げ込んだ。勢い余ったのか、跳ねてしまい、上で爆破してしまう。

 

「あっ・・・」

 

 跳ねて上で爆発した収束手榴弾を見て、マリは次の瞬間、死ぬかと思った。

 だが、運良くドイツ軍に助けられた。二門の88㎜高射砲を用意したドイツ陸軍が戻ってきたのだ。

 

撃て(ファイア)!!」

 

 砲身はKV-2を捉え、88㎜徹甲弾を装填すると、指揮官の怒号の後に砲声が響いた。

 しかし、砲弾は突き刺さったままであり、あえなく152㎜榴弾砲で一門が砲兵達と共に吹き飛ばされた。残る一門は、もう一発撃った後、砲塔が自分達の元に向けられる前に一目散に逃走し、なんとか助かる。余り役に立ってないような印象のドイツ軍高射砲部隊であったが、十分に時間を稼いだ。

 破片が左肩に刺さったマリは、それを引き抜いて車体に乗り上げ、砲塔に上がる。

 取り戻した能力、吹雪(シュネー・トライベン)を発動し、照準器とペリスコープを曇らせる。全く意味もない行動に見えるが、一時的に視界を塞ぐことに成功した。

 砲塔の砲口から手榴弾を入れると言う案もあったが、今持っているのは柄付なので、出来ない。手榴弾の安全蓋を外して待っていると、拳銃を持った乗員が出て来る。空かさずマリは持っていたMP40を撃って乗員を殺害し、閉まるハッチを銃身で無理矢理塞ぎ、紐を抜いた手榴弾を入れ込んだ。

 

手榴弾(グラナータ)!!』

 

 中から手榴弾が車内に落ちて、慌て始める乗員の声が聞こえたが、今のマリには関係なく、瞬間移動でKV-2から離れる。数秒後、巨人戦車は内部で起きた手榴弾の爆発が弾薬に誘爆し、大爆発を起こした。特徴的な大型砲塔が宙を舞って地面に凄まじい金属音を鳴らしながら落ちると、車体は燃え続けた。

 

「今度こそ終わりね」

 

 KV-2重戦車を破壊したマリはそう呟いた。

 空から現れた光の下へ向かい、この世界から立ち去る。光が消えた後、周囲に残ったドイツ軍車両の残骸と兵士の死体、そして無惨に燃えるKV-2の車体と近くに転がる砲塔が、無惨にも残っていた。

 

 

 

 太陽系が遙か彼方の宇宙空間。

 ワルキューレのマークが付いたシャトル型の警備艇がこの宇宙空間を航行していた。遠くの方には、太陽系とは違う惑星が見える。

 警備艇のグラスコックピットでは、宇宙用の作業服を着込んだ男三人が、宇宙専用キャノピーから広がる光景を面倒臭そうに見ている。助手席に座る本を呼んでいる男がまず口を開く。

 

「なぁ、こんな俺等の占領下の星系なんてパトロールして、なんか意味あんのか?」

 

「意味はあるんじゃないのか・・・中央の星系じゃあ、戦争やってるしな」

 

 操縦席に座る男は答えれば、無重力で浮いているドリンクを掴み、ストローで中の飲料水を飲んだ。次に、後ろで計器を見ている頭にヘッドフォンを付けた茶髪の男に話し掛ける。

 

「おい、そんなレーダーなんか見てよ。映るのは残骸ばっかりだろ?」

 

「そうでも無いぞ。たまに熱源を持ってるのが映る」

 

「けっ、そうかよ。早いとこ終わらせて、店で一杯やろうぜ」

 

 レーダー手からの返答を聞いた男は両手で頭を抱え、シートに腰掛けながら言う。その言葉に一同は頷き、さっさと仕事を終わらせることにする。少し静かになったのか、男は再び口を開いた

 

「なぁ、聞いた話なんだがよ。管理局の総本部であるミッドチルダで大暴れした特殊部隊を乗せた次元戦闘揚陸艦・・・型は忘れちまったが、アルテミスって艦だ。それが訓練所にされてる惑星サザーランドに停泊しているそうだ」

 

「あぁ、俺も聞いたぞ。確か、管理局の追跡を振り切ってこの世界に逃げ込んで来たんだろ?」

 

 操縦席の会話を聞いていたレーダー手も、レーダーを見ながら話しに入る。

 

「極秘の特殊作戦だったんだろうよ。何か上にとってはマズイ物でも奴らが回収したんだ」

 

 レーダー手からの話を聞いて、操縦席に居る二人は声を揃えて「それもそうだ」と言う。

 だが、これが彼等の日常的会話の最後だとは誰も思いもしなかった。

 

「ン?大型の熱源が複数・・・?」

 

 レーダーを見ていたレーダー手が、普段映るはずのない複数の大型の熱源が映ったのに対し、疑問に思う。

 

「練習艦の艦隊行動じゃないのか?」

 

「それなら、事前連絡があるぞ」

 

 助手席の男が言ったことに、操縦席に座る兵士が声を上げる。やがて大型の熱源が彼等の警備艇まで近付いてくる。

 

「こ、この大型艦艇・・・!か、管理局の大型次元艦だ!!」

 

 操縦桿を握る兵士が目視できるまでに近付いた多数の大型艦艇を見て叫んだ。隣に座るもう一人の兵士は対応可能な味方と連絡するべく、マイク付きヘッドフォンを取る。

 

「こちらガリバー12!こちらガリバー12!管理局だ!管理局の艦艇が現れた!!」

 

『管理局の艦艇だと?ふざけるのも対外にしろ、情報では奴らは北の星系にこもったままだぞ?』

 

「そうじゃない!本当にいる!しかも200隻以上目視できる!場所はパトロールコース574!現在、敵艦隊は惑星サザーランド圏内に接近中!!ガリバー12は直ちに・・・」

 

 通信手が言い終える前に、警備艇は時空管理局の次元航行艦に撃沈された。大型のみならず、中型や小型級も含めた時空管理局の250隻からなる艦隊は、ワルキューレの訓練場として扱われている植民地惑星、サザーランドに向けて進路を取る。

 この管理局による攻撃作戦は一切マリと上官に当たるノエルには一切知らされず、ただ失われた能力を求めて、次なる世界へとマリ達は向かったのであった。




今回は主人公VS戦車戦です・・・
次は、ティーガーⅠと殺し合わせる予定・・・
88㎜はただの噛ませ犬やったんや・・・

次はようやく二次元作、ここハメルーンで大量にある緋弾のアリアです。
作者はアニメしか見たこと無いから・・・ブラド戦で終わるかと思います。
そして原作は人外と能力者が多いから他作品の能力者とオリジナルの能力者が参戦。
これで感想増えるかな・・・?(ゲス顔で
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