復讐者の世界周り Weltdrehung des Rächers 作:ダス・ライヒ
※微エロ注意。いや、ヤバイかな・・・?
学園島にある能力を取り戻し、脱出してからの翌朝。
組織の構成員を始末したし、能力も取り戻したことで、マリはこの世界にいる理由もなくなった。特にすることもなく、昨日の酷い雨とは違ってとても良い天気の下で、ガイドルフから東京武偵校と学園島に関する資料を貰った横浜のカフェテラスのテラスの席に座り、煙草を吹かしていた。
今回の服装は黒いフリルの付いたスカートと洋服のゴシック・アンド・ロリータ、略してゴスロリであり、容姿が際だって目立っており、他の客の目が、時々マリに向いている。
机の上には、灰皿と共に淹れ立ての紅茶が入ったティーカップと下に置く皿とかき混ぜるためのスプーンが置かれている。そのカップには口は付けておらず、ずっと湯気が立っていた。煙草を灰皿の上に置けば、淹れ立ての紅茶に口を付けた。一口飲むと、カップから口を離して皿に置き、横浜の景色を眺める。
そんなマリを監視する謎の人影があった。
「全部やっちゃったから・・・そろそろ別の世界に・・・」
他の世界へ行き、自分の能力を探そうと思うマリであったが、それはある出来事によって取り止める事となる。暫くして紅茶を飲み干し、代金を支払って店を後にすると、自分に声を掛ける人物が現れた。
「お姉さん、ちょっと良い?」
ナンパでもするかのような口調ではあったが、声色はそれにはそぐわない物だった。正体を確かめるため、振り向いて確認する。
そこには、マリと同じようなゴスロリな服装で、身長147㎝で長い金髪をツーサイドに結んだ、ゆるい天然パーマが特徴で、身体に似合わない胸が大きい童顔の美少女の姿があった。似合った服装であり、思わず彼女は声を上げた。
「わぁ・・・」
振り返ったマリに対し、少女は媚びるかのような表情で問う。
「来て貰って・・・良いかな?」
「良いわよ」
その表情で即答し、少女の後へ続いた。
「やった!じゃあ、ついてきて」
少女は後ろに両手を合わせ、鼻歌を歌い、楽しそうなステップしながら向かう。そんな嬉しそうにしながら向かう少女を見て、マリはにこやかにして、後へ続く。数分後、人気があまりしない場所へ着き、少女は目の前にある6階建てのホテルへ入ろうとする。
「お姉ちゃん、こっちだよ~」
にこやかな表情で振り返った少女は、マリをホテルへ手招きした。それに応じ、彼女は少女と共にホテルへと入る。少女はマリを近くで待たせて受付を済すと、自分らの部屋がある3階へと上がる。
「ここだよ~お姉ちゃん♪」
子供のような笑顔で目標の部屋を指差して、マリに告げる少女はドアを開けた。ドアを開けた少女は意気揚々と先に部屋に入り、彼女もその後へ続く。部屋に入ったマリは、少女の姿が消えていることに気付いた。
「あら・・・?」
辺りを見渡すと、察するかのように入った場所から死角になる場所を確認するも、少女の姿はなかった。他に待ち伏せに適した箇所を探してみたが、少女の姿がない。敢えて避けた寝室に視線を向けた。
「絶対にいるわね・・・」
そう察して寝室に向かい、ドアを開けて部屋に入った。予想通り、少女は暗殺に適したナイフを持って、出入り口の死角から襲ってきた。感付いたマリは、振りかざされたナイフを回避し、ナイフを握る右手を掴み、ベッドへ向けて少女を投げる。
ベッドへ投げられた少女は反撃に出ようとするも、彼女はそれを許すはずもなく、押し倒された。マリに両手両脚は防がれ、少女は身動き一つ取れなくなる。
「お姉ちゃん、すっご~い」
少女は抑え付けられているにも関わらず、苦痛の表情を一切見せず、笑顔でマリに凄いと表した。戸惑った表情を見せ、悔しがると思っていたマリは、少し呆気に取られる。少女には抵抗の意思はないと思い、彼女は少女から離れようとする。
だが、少女はマリの手を掴んだ。
「ねぇ、ベッドに押し倒して・・・そのまま?」
「あっ、やっちゃった・・・」
容姿に似合うくらいの笑みで誘う少女に対し、マリは妖艶な笑みを浮かべながら、少女の顔に近付ける。身構える少女であったが、予測したとおりの事をマリはせず、自分の耳元で囁くように問う。
「私に何か用?」
それを聞いた少女は、小さく笑ってから答えた。
「私の大事な物が、取り上げられたままなの・・・でも、私だけじゃ駄目だから、お姉ちゃんに頼みたいの。私の身体で良いなら引き受けてくれる?」
自分の身体を代償に、甘えた表情を浮かべながら依頼する少女に対し、マリは口ごもる。
「駄目・・・かな・・・?」
口ごもったマリに、子供が上目遣いで頼むかの表情を浮かべながら返答を問う。その表情に興奮し、承諾した後でする行為で快楽に溺れる少女の表情を妄想した彼女は、少女の額に手を当て、問いに答えた。
「承知するわ・・・」
「わぁ・・・ありがとう!本当にお姉ちゃんは女神様だよ!!」
依頼を承諾したマリに、少女は抱き付きついた。体勢はベッドの上で抱き合っている形になり、少女はマリの自分より大きい胸に顔を渦くめる。彼女は自分の胸に顔を渦くめている少女の名前を訊く。
「で、名前は何て言うの?」
「お姉ちゃんが承知してくれたから答えるね。私、
抱き付いたまま、顔を上げながら自己アピールのような紹介をする理子は、右手で横ピースをする。そんな理子に対し、マリは自分の名を口にしようとしたが、彼女は人差し指を上げ、横に振った。
「NONO。お姉ちゃんの名前はもう知ってるよ。マリ・ヴァセレートっていうんでしょ?」
「すっごーい、当たってるじゃん」
この世界において自分は存在しない物であるが、ワルキューレの情報端末にハッキングでもして調べたのか、自分の素性を知っていた。だが、マリにとっては丁度良い暇潰しになったので、敢えて理子を褒めることにした。
「えへへ、りこりんが本気になればこんな物なのだよ!」
自分の胸に手を当てながら自慢する理子に、マリは今着ている衣服を脱ぎ始めた。
「わぁ・・・大きい・・・しかもヤバイくらいに肌綺麗・・・!」
揺れる白いブラから見える豊満なバストを見て、理子は驚きの声を上げた。呆気に取られている内に、マリに衣服を脱がされる。
「こんな体型の子、見るのはいつぶりかしら・・・」
「お姉ちゃん私と同じ体型の
「あっ・・・」
理子の小柄で巨乳な体型な姿を見て、「久し振りに見た」とマリが言う中、理子は悪戯半分に彼女の胸を鷲掴みにし、ブラ越しから揉み始めた。触られた後に声を小さく上げ、顔を赤らめ、長くて白い腕で理子の背中に手を回す。ブラを器用に外し、体型にはやや似合そうもない豊満なバストが解放された。
「じゃあ、しちゃう?」
「うん、しちゃう♪」
手を止めて性行為をするかを問う理子に対し、マリは妖艶な笑みを浮かべて応じ、答えを聞いた理子は、小悪魔のような笑みを浮かべ、マリのショーツの中に手を突っ込んだ。その後、二人は真昼からホテルのベッドの上で、喘ぎ声を上げつつ身体を交えた。
数時間後、ベッドの上で汗だくまま全裸で抱き合って激しく息を荒げる二人。
二人が横たわるシーツの皺と広まった染みは激しい行為の後を表しており、体液で火照る一糸纏わぬ肌がとても妖艶しい。
行為を終えたマリと理子は、数秒間互いに見つめ合った後、厚いキスを交わす。互いの舌を絡ませ、十数秒間も唾液を交換し合う。やがて口元を離すと、唾液の橋ができあがる。
体液まみれの手で起き上がり、シーツで体液を拭った後、ベッドの周囲に脱ぎ捨ててある自分の衣服から煙草とライターを取り出す。
「お姉ちゃん煙草吸うんだ・・・」
理子も起き上がって、マリの背中に抱き付き、煙草を咥える彼女に向けて言う。それを見たマリは煙草から口を離そうとするが、理子は「吸っても良い」と告げる。
「吸って良いよ。慣れてるから・・・」
その言葉通り、マリは一服して、全裸のまま机の上に置いてある灰皿に灰を落とす。灰を落とすと、理子に先にシャワーを浴びるのかを問う。
「先にシャワー入る?」
「りこりんは、お姉ちゃんと一緒に入りたいな~」
理子はマリの体液で濡れた人差し指を舐めながら、マリに告げる。もちろん、彼女はこれに応じ、理子と共に行為で濡れた身体を洗い流した。そして、衣服を身に着けて部屋を出ると、理子と別れ、スカートのポケットからスマートフォンを取り出し、ノエルに連絡を入れる。
「あ、もしもし?私だけど。ノエルちゃん、いきなりだけど」
『なんです?』
「用が出来ちゃったから、予定は持ち越しってことで」
『え、どういう事です?』
向こう側のノエルは、マリが言った事に驚いたようだ。それに対し、マリは適当に説明する。
『はぁ?美少女に頼まれたからって・・・』
「まぁ、そんな事だから。帰ってもそれしか答えないから」
『えっ!?まさかまた・・・』
ノエルが言い終える前に、電話を途中で切った。
スマホを仕舞い、マリはこの世界のワルキューレの拠点である民間軍事警備会社本部ビルへ戻る。帰ってから、ノエルにどういう事なのかを問われたが、シラを切り、時計の針が22時を指すなり自分の部屋に戻って寝た。翌日、マリは本部を出て、理子と待ち合わせの場所へ向かった。
護身用の武器であるSIG社の小型自動拳銃P232は、ちゃんと脇のホルスターの中に収まっている。スマホの地図アプリで待ち合わせ場所の確認を行い、秋葉腹にある待ち合わせに足を運んだ。それからおよそ40分、ビルへと辿り着く。
「ここかしら?」
階段を上がり、「メイド喫茶」とドアの横に掛けてある看板を見ると、ここが待ち合わせ場所と分かった。メイド喫茶と言えば、メイド服を着た女性店員が接客する喫茶のことだ。マリは前に入ったことは3~4回くらい入ったことがあるので、緊張感も無しにドアを開けて入る。
『いらっしゃいませ!お嬢様!』
入ってきた彼女を、複数のメイド服を着た女性店員が挨拶を行った。店内は主にピンク色で派手であり、彼女等の服装も少し露出があって派手である。そんな彼女等の中に、一番派手で露出度が高いメイド服を着た理子が出て来た。
「おっは~、お姉ちゃん!早速だけどぉ、メイド服に着替えてくれるかなぁ?」
「えぇ・・・?別に良いけど・・・」
「やったー!じゃあ、更衣室は案内するから、ついてきてね♪」
いきなりの頼みを承諾したマリは、更衣室へ向かう理子の後へ続いた。更衣室に到着して中へ入り、理子が手を翳したロッカーに向かう。
「そっちに着替えが入ってるから。着替えてね♪」
言われたとおり、示されたロッカーを開けて中を見てみると、そこにはえらく露出度が高いメイド服がハンガーに掛けられていた。胸元は強調され、スカートもぎりぎりなほど短い。
「これ着るの?」
「うん。駄目かな・・・?」
理子にこの異様なまでの露出度が高いメイド服を着るのかを顔が問う。返ってきた答えに少し顔を引きつらせてしまうが、理子が上目遣いで返したので、躊躇することなく着替え始める。数分後には、この露出度の高いメイド服を着たマリの姿があった。
「わぁ・・・凄く似合ってるよ♪」
その姿を見た理子は大はしゃぎした。動く度に谷間が見えるマリの大きいバストは揺れ、あわや短いスカートの中にあるパンツは見えそうになってしまう。雪のように白い肌の肉付きの良い太腿が見え、黒いニーソックスでさらに色気が増している。
「うん、この見えそうで見えない絶対領域が良い!ふとましい太腿も良いよ~」
「私だけこんな格好で接客するの・・・?まるで風俗じゃない・・・」
「大丈夫。お姉ちゃんのこのメイド服は、今回だけだから♪」
グッドサインのジェスチャーを送る理子に対し、マリは今着ているメイド服を見ながら問うが、直ぐに返ってきた答えに安心する。理子がスマホを取り出し、マリのメイド服姿を撮影し始めた。
「はいはい。ポーズ取って~」
指示に応じ、マリは即座に思い付いたポーズを取った。思い付いたポーズは、ワルキューレの拠点にあったグラビア雑誌に載っているグラビアアイドルのポーズだ。大きい胸を強調し、美脚を見せる等の様々なポーズを取る。
ポーズを取っているマリは、結構楽しそうだ。時間が来たのか、理子はスマホを仕舞ってマリに中止を知らせる。
「あっ、もうこんな時間。今から説明するから」
「なに?」
「実はね・・・」
理子は、キンジとアリアが来ることを知らせた。
「へぇ、あの二人も今回の件に・・・分かったわ」
「ありがとう~じゃあ、出入り口の見えないところで待っててね」
そう理子が伝えた後、二人は更衣室を出て店内に戻り、マリは出入り口から見えない場所で待機する。壁越しから出入り口を覗き、キンジとアリアが入ってくるのを待つ。それから数分後、銃を構えた二人が入ってきた。
マリも銃を取ろうとしたが、着替えで銃が入ったホルスターを外していることを忘れていた。だが、銃を使う必要は無かったらしく、メイド服に身を包んだ店員達はキンジとアリアが持つ銃を見ても同様も悲鳴上げず、顔色一つ変えなかった。そのまま店には似合わない物を持つ二人に挨拶を行う。
『いらっしゃいませ。ご主人様、お嬢様』
「なっ・・・!?」
「じ、実家と同じ挨拶だわ・・・まさか、日本で聞くとは思わなかったけど・・・」
二人は余りにも予想外の展開に驚いている。
「そ、それに、なんなのよ、あの衣装!あんなのあたしは絶対着ない!!」
アリアはメイド達が着ているメイド服を見て、えらく批判していた。メイド達の中から理子が出て来て、二人に話し掛ける。
「は~い、りこりん参上!待ってたよ~キーくんにオルメス!さっ、詳しいことはお茶でもしながら。理子はいつものイチゴパフェとパフェオレ!ダーリンにはマリアージュ・フレールの春掴みダージリン!そこのピンクには桃まんで!」
理子は満面に満ちた笑顔を浮かべながら、早速キンジとアリアを席まで案内する。その席に二人を座らせ、マリに飲み物を持ってこさせる。
「まさか、リュパン家の人間と同じ席に着くなんてね。偉大なるシャーロック卿も天国で嘆いているわ」
「理子、俺達は茶を飲みに来たんじゃない。まず確かめておくが、俺達にした約束は守ってくれるだろうな?」
席に着いた二人は、向かい側の席にいる理子に問う。キンジには紅茶、アリアには桃まん、理子にはパフェとイチゴオレだ。それらをトレイに載せ、三人の席に向かう。
「いらっしゃいませ。ご主人様」
「ありがとう、お姉ちゃん」
「えぇ!?」
「な、なんであんたがこんな所に居るのよぉ!?」
飲み物とパフェをテーブルに置くマリの格好を見たキンジとアリアは、驚きの声を上げた。キンジに至っては、マリの大きめの谷間を見て、赤面しており、それを理子はクスクスと笑っている。どうやら彼の反応を楽しんでいるらしい。
「さぁ・・・?成り行き?」
アリアからの問いに、適当に答えたマリは三人の席から離れた。マリが離れたと同時に三人は再開する。
「話を戻すが本当に守るのか?」
「あはっ、もちろんだよ!ダーリン♪」
「誰がダーリンだ」
「キーくんに決まってるじゃん♪理子達恋人でしょ?」
「コンマ一秒たりともお前とそんな関係にあった事はない!」
「酷いよ、キーくん!理子にあんなことしておいて。ヤリ逃げだぁ!」
「そもそもやってないだろう!?」
マリから目を離したキンジが再び問うが、そのまま理子のペースに乗せられ、手の中で弄ばれる。この状況にアリアが腹を立てたのか、愛用の大口径自動拳銃コルト・ガバメントを引き抜き、安全装置を外し、天上に向けて発砲した。
「そこまでよ。風穴開けられたくなかったら、いい加減ミッションの内容教えなさい」
銃口を向けるアリアに対し、理子はキンジに向けていた表情から一変し、睨み付けながら答えた。
「お前が命令すんじゃねぇーよ、オルメス」
これに腹を立てたアリアが引き金を引こうとしたが。マリに引き金を掛ける指を人差し指で外される。
「お客様、無闇な発砲はお控え下さい」
笑顔で告げるマリに、アリアは苛々しながら大口径自動拳銃を机の上に置いた。それと同時に胸元を開けたメイド服を着ているマリを睨み付ける。露出の多いメイド服を着た彼女が居るので、気を変えようと、キンジは本題を理子に問う。
「取り敢えず本題に入ろう。理子、教えてくれ」
「はいはーい!今回の目標は、横浜郊外にある紅嗚館。ただの洋館に見えるけど、実は鉄壁の要塞なんだよ~」
理子は説明しながらノートパソコンを取り出し、紅嗚館の詳細なマップを表示し、キンジとアリアに見せる。
「これ、あんたが作ったの?」
「うん」
アリアからの問いに、理子は適当に答える。続いて問われる。
「いつから?」
「んと・・・先週」
「何処で作戦立案術を学んだの?」
「イ・ウーでジャンヌから。キーくん、アリアにお姉ちゃん。理子のお宝はここの地下倉庫にあるはずだけど、りこりん一人じゃ破れない鉄壁の金庫なのだよ。もうガチで無理ゲー・・・でも息のあった優秀な二人の連携と外部からの連絡役、それから補佐役が一人ずついればなんとかなりそうなの」
それを聞いたアリアは少し黙り込んだ後、再び口を開く。
「で、理子。ブラドはここに住んでるの?見掛けたら逮捕しても構わないわね?」
「それ無理」
ブラドというアリアのターゲットにしている人物が居ることを問うと、理子は即答した。
「どういう事よ?」
「だってあいつ・・・ガチで反則級だもん・・・」
突如と無く、いつもの喋り方も変わって真面目な口調に変わり、理子の表情が暗くなった。その中にキンジが割って入る。
「ちょっと待て。ブラドってなんだ?」
ブラドという人物のことをキンジは聞いた。それに対し、理子は正直に答える。
「スピードはキンジより劣るけど・・・」
「と、言うことはパワーとスタミナね」
話を聞いたアリアは、ブラドをパワータイプと決め付けた。そんなアリアに対し、理子は続ける。
「少し違う、スタミナなんかレベルじゃない・・・!」
「ッ?要領を得ないわね、とっとと話しなさい!」
「何ていうのかな・・・異常なまでの回復力・・・」
「回復力・・・?」
理子の返答に、キンジとアリアは疑問に思う。それに対して、理子は詳しく続けた。
「うん・・・四肢を切り落としても、首を刎ねても数秒後にはピンピンしてる・・・反則じみた超回復能力。それがブラドに勝てない理由だよ・・・アリアと私のスピードがあれば十分翻弄できるけど、スタミナが尽きた瞬間、あのパワーで潰される。どうあっても勝てない・・・多分、お姉ちゃんでも・・・」
隣でトレイを持っていたマリを見て、表情を暗くしながら言い終える。
「だから勝てないって訳?」
アリアからの問いに、理子は少ししてから答えた。
「まぁ・・・何か弱点はあるらしいけど・・・」
「弱点?そんな奴に弱点があるのか?」
キンジは不死身とも思えるブラドに弱点があると聞き、理子に問う。マリが割って入って代わりに答えた。
「この世にはメリットとデメリットがある。つまり何か良いことがあれば悪いことがある。致命傷を数秒で回復するほどの超回復能力だけど、そのブラドって言うのになんかカラクリでもあるんじゃないの?そこのお馬鹿さん」
貶すように言ってきたので、キンジは少し腹が立ったが、谷間に目が入り、マリから目を逸らした。理子に視線を向けて問う。
「お前でも分からないのか?」
「キーくん、人体知ってるからって、人体の全てが分かるわけじゃ無いよ。それにあいつ人間はないし・・・」
「人間じゃない?だったらなんなのよ?」
「強いて言うなら化け物よ・・・ジャンヌが会ったサブ・ゼロって人とが居ないと勝てないからしんない・・・」
二人からの問いに、理子は表情を暗くしたまま答えた。そんな三人に対して、気分を変えようと、マリが割って入る。
「まぁ、そう言う奴は置いといて。そいつの館からなに盗めば良いの?」
マリからの問いに、理子は暗い表情をしたまま答えた。
「理子のお母様がくれた
「あんたってどういう神経してるの!?」
これを聞いたアリアは腹を立て、机を叩いて理子に怒鳴った。
「あたしのママに冤罪を着せてといて、自分のママからのプレゼントを取り返せですって!?あたしがどんな気持ちか考えなさいよ!!」
「おい、アリア、落ち着け。理子の言うことに一々頭に来てたらキリがないぞ」
キンジは注意するが、アリアは怒りを抑えることが出来ず、止まらなかった。
「頭にも来るわよ!理子はママに会いたかったらいつでも会える!電話もすれば直ぐに話せる!でも、あたしはアクリルの壁越しに、ほんの少ししか・・・」
「羨ましいよ、アリアは・・・」
怒りをぶつけるアリアに理子は遮る。遮られて苛立っているのか、怒鳴り付ける。
「あたしの何が羨ましいのよ!?」
怒りの余り、銃口を理子に向け、辺りが静まりかえった。マリが拳銃を理子に向けるアリアに構え、キンジが止める姿勢を取る中、理子は口を動かす。
「アリアのママは生きてるから・・・」
「っ?」
「理子にはもう、お父様もお母様も居ない・・・あの十字架はお母様が5歳の誕生日に下さった物なの・・・命の次に大切な物・・・でも、ブラドの奴はそれを分かっててあれを理子から取り上げたんだ・・・!それをこんな警戒厳重な所に・・・!ちくしょう・・・ちくしょう・・・!」
理子は嗚咽を漏らしながら連呼し、アリアは失言したと後悔する。涙しながら理子はアリアに視線を向ける。
「アリア・・・」
「わ、分かってるわよ。ほ、ほら、泣くんじゃない・・・わよ・・・化粧が崩れてブスがもっとブスに見えるでしょうが・・・」
涙を浮かべる理子に対し、アリアはスカートのポケットからハンカチを取り出し、それを理子の前に置いた。
「まぁ、兎に角・・・その十字架を取り戻せば良いんだな?」
キンジからの改めての問いに、理子は涙を拭いながら頷く。
「泣いちゃ駄目よ理子。理子はいつでも明るい子。だから、さぁ、笑顔になろう」
自分に言い聞かせると、理子は笑顔をなった。
「とはいえこのマップね。普通に侵入する手も考えたんだけど、それだと失敗しちゃうんだよねー奥深くまではデータ無いし、お宝の場所も大体分かんないの。トラップもしょっちゅう変えてるみたいだから」
先程、暗い表情を見せ、涙を見せていたとは思えないほど理子は立ち直り、マリ、アリア、キンジの三人に詳細を話した。
「と、言うことは、
「そうそう。キーくんは理解が早いね」
顎に手を添えながら発言したキンジを理子は褒めた。
「潜入捜査?」
「何をやるんだよ?」
少し抜けた表情で問う二人に対し、理子は満面な笑顔で答えた。
「アリアには紅嗚館でメイドちゃん、キーくんには執事になってもらいまーす!」
『はぁぁぁ!?』
二人揃って理子からの発表に驚く中、続いてマリの役割を発表する。
「お姉ちゃんは、二人のバックアップをしてもらいまーす!」
「ちょっと待ちなさいよ!なんであたしがメイドなんかやらなくちゃいけないのよ!そこのおっぱいが大きいのがやれば良いでしょう?!」
理子の取り決めた役割にアリアが異議を申し立て、マリを指差しながら怒鳴る。それに対し、理子は巫山戯た態度で答える。
「だって理子は顔がバレてるし、お姉ちゃんがメイドなんかやってたら警戒されかねないし。それにキーくんとアリアは武偵として知れ渡ってるからね~相手の油断を誘うためにも、一般人を装った人員が必要なのだよ~ってなわけで、これで決定!」
手を大きく翳した理子は、忘れたことがあるのか、アリアに視線を向けて伝える。
「あっ、アリアはメイドの特訓ね。そのお嬢様なとこ、潜入調査するには治さなきゃ行けないし。お姉ちゃんも協力するから」
この宣告に対し、腹を立てたアリアは拳銃を出して暴れようとし、キンジに止められた。こうして、マリはアリアのメイドになりきるための訓練に、協力する事となった。
やっちまった・・・りこりんファンに殺されちまう!
~今週の中断メッセージ~
マリマリによる次回予告?
マリ「次回、アリアは
マリ「しかし、貴族称号を持ち、裕福な暮らしをしてきた彼女は、身の世話をする者達の訓練を受けることにより、プライドは傷付くばかり」
マリ「果たして、アリアは訓練を終え、メイドになりきる事が出来るのか?次回、メイドになりきれ!」
マリ「見ないと、風穴開けちゃうわよ!」
BAM!BAM!(格好良くM1ガーランドを撃つ
マリ「はぁ~、一度やってみたかったのよね~。あっ、次回は違うタイトルだから、間違えちゃ駄目よ」