復讐者の世界周り Weltdrehung des Rächers 作:ダス・ライヒ
やっちゃって大丈夫かな・・・?
そしてあのネタキャラベースのキャラ登場。
他に二分割するほどの文字数が多くて濃い回があるけど、いつか二分割にする予定。
あぁ~、なんかやばそうな気分・・・
「今更のこのこ出て来て。わざわざ私に殺されに来たのかしら?」
向かってきた叛乱軍の数種類の戦術機を切り裂いた後、奪った機関銃のような突撃砲を組織の軍勢に向けて撃ち込んだ。流石に訓練されているだけであって、流れ弾に当たって大破する叛乱軍とは違って飛んでくる弾丸を回避しながら向かってくる。
ザシャも現れたイレギュラー相手に奮闘するも、連邦軍とは違った動きをする機動兵器相手に苦戦する。味方の方もイレギュラー達相手に苦戦を強いられ、損害も出ていた。
『隊長、危ない!』
「えっ・・・?」
奮闘していたザシャは、チェリーの知らせで三機のブレイバーに包囲された事に気付く。持ち前の常人とは掛け離れた反射神経で反撃を試みるも、間に合わず、三つのレーザーライフルの銃口からは逃れられなかった。千鶴、チェリー、ペトラは直ぐに助けようとしたが、ソロコムの包囲網を突破できない。
あわや撃たれようとした瞬間、ザシャを撃とうとしたブレイバーのコクピットである頭部が三機ともリボンのような攻撃を受けて爆発した。
「へっ!?」
『大丈夫ですか?お嬢さん』
死が間近に迫った瞬間、ザシャは生きていることに驚いた。自分に向かって来る敵機が次々と大破し、人型形態に変形したザシャは、自分を助けた正体が居る方向を見た。そこには、鳥人のようなフォルムを持つ翼を生やした全高17mの人型兵器が浮遊していた。
『済まないが、名乗っている暇はないのでね。華麗に美しく戦闘を終わらせたら自己紹介をしてあげよう』
鳥人のようなフォルムを持つ人型兵器のパイロットはザシャにそう告げると、翼を羽ばたかせ、先程ブレイバーを攻撃したときに使ったリボンで敵機を次々と堕としながら去っていった。
ザシャが見取れていると、地上から組織の数機の人型兵器が彼女を狙っていたが、C小隊の三機のラファールの攻撃で、瞬く間に全滅する。エルミーヌは止まっていたザシャに通信を入れてきた。
『ちょっと、貴方。幾ら美しいとはいえ、戦場で
「ねぇ、そのハイリヒ・フォーゲルって何?」
「じょ、上級大尉・・・」
敵を仕留めてその場に割り込んできたマリに対し、エルミーヌはハイリヒ・フォーゲルについて説明する。ザシャは別に聞いてもいないのに、勝手に説明されてふて腐れた表情を浮かべる。
「ハイリヒ・フォーゲルとは鳥人のようなフォルムを持つ高性能汎用型ハーディガンですわ。武装はリボンに内臓式ビームソード、ビーム砲、及び多連装内臓式ミサイル。パイロットは美しい戦い方をすることで有名な上田エリックが搭乗し、輝かしい戦果を上げていますのよ」
説明を行っている最中に、敵機が攻撃してきたが、エルミーヌの取り巻き達が手際よく片付けていた。ザシャの方は説明を聞かず、敵機の動きを良く読んで、数機ほど撃墜している。
「へぇー、そうなんだ」
説明で上田エリックのことが分かったマリは、ザシャのH小隊とエルミーヌのC小隊全機に通信を繋げる。
「聞こえてる?今からあいつの後に続けば、割と戦果が上げられそうなんだけど」
『あの中に進むのですか?』
『あら、結構面白そうですわね。その案乗って差し上げますわ』
『流石はバルバストル様!』
ザシャの不安げな声が聞こえてきた後、通信からエルミーヌの取り巻き達の尊敬する声が響き、マリは溜め息をつく。マリの案に乗った七機の機動兵器は、敵機を次々と破壊するエリックの元へ向かった。
「読み通りね。あのすかした馬鹿にムガルのアホがいっぱい集まってる!」
エリックのハイリヒ・フォーゲルに、組織の地上と空の機動兵器が集中しているのが見えた。叛乱軍の機体も居り、こちらへ向けて攻撃を浴びせてくる。
「邪魔ですわよ!それそれ」
進路場に立つ敵機に対し、エルミーヌはマリにも負けない操縦テクニックで次々と破壊していく。二人の取り巻き達も機敏な動きで叛乱軍機を次々と仕留めていった。
「ふざけたマークを!死ねぇ!!」
ガン・ギャラドに乗ったパイロットがザシャのスツーカを潰そうと接近戦を仕掛けてきたが、呆気なく避けられ、背中にライフル弾の連射を受けて逆に潰される。エリックの周りに集まっている敵機を、マリは戦術機用の機関銃を撃ち、次々と命中させた。多数の敵機が大口径弾を受けて大破していき、辿り着いたザシャとエルミーヌ達の攻撃も加わって組織の戦力は低下していく。
「な、何て奴等だ!こうもあっさりと我ら新生ムガル地上軍が!」
「くっ、標的を目の前にして・・・!こうなったら!」
白いSPTディマージュに乗り込んだ部隊長は、自分等の遙か後方にある拠点で、敵が迫っているにも関わらずこの星の脱出手段の争奪戦をしている連邦・同盟双方の捕虜達に目をやった。
「そうだ。あいつ等を引き込めば・・・!」
直ぐに部隊長は争奪戦をしている彼等へ向けて、拡声器を使ってマリを狙うよう伝える。
『聞け、お前達!少ない脱出用の船の争奪戦をするよりも、我々の軍門に入った方が生きて脱出できるぞ!標的を討ち取った者を我が軍門に咥えよう。今から全員にそのデータを送る!』
争奪戦をしていた連邦・同盟の双方の捕虜達はその放送に耳を傾け、戦闘を中止した。データを受け取ったのか、一斉にマリが居る方向へ向けて突っ込んできた。
『あいつ等、捕虜達を自軍の戦力に!』
『目を血相に変えて襲ってくるぞ』
『各機、敵の増援だ。各自の判断で対処しろ』
「幾ら集まろうと無駄よ!」
ジョンやツチラトの声が通信から入ってきた後、チムーロヴィッチの指示が飛んでくる。マリは機関銃の再装填を終えた後、向かってきた連邦・同盟の機体へ向けてそう言い、銃弾を撃ち始める。何機かは撃墜されたが、即座に避けて反撃に移ってきた。
反撃に移る双方の元捕虜のパイロット達であったが、砲撃で吹き飛ばされる。地上支援艦隊か砲兵部隊がこの戦場に到着したのか、敵陣へ向けて砲撃を開始する。後続の鎮圧部隊の到着し、叛乱軍は既にまともな動きも出来ず、組織や連邦に同盟も先程争奪戦が繰り広げられていた拠点に追い込まれた。
「よし、これでもう敵さんはお終いだろう」
ガンポッドを肩に担ぎながら、バトロイド形態のVF-11Cサンダーボルトに乗るツチラトは拠点へと退いていく叛乱軍と組織を見て呟く。
「これで終わったかな・・・?」
上空にいたザシャは後続部隊に追い詰められる敵勢力を見て、戦闘が執着へと近付いているかと思っていた。
「退却だ!本部に打電しろ!我、マリ・ヴァセレート討ち取れず!」
『了解!』
拠点で立て籠もっていたディマージュに乗っていた部隊長は、部下に指示を出し、退却の準備を始める。しかし、彼等は本部に戻ることは出来ず、この星で全滅することになる。
『こ、高熱源体接近!真下からです!!』
「今度は何だ!?」
部隊長がその知らせで真下にセンサーを向けてみると、巨大な反応がレーダーに映った。
「なんだこれは!?」
余りの大きさに驚愕したその直後、真下から来た強力なビームで部隊長は部下と共に塵となって消え去った。当然ながら外にいたマリ達にも見えており、ビーム砲で開いた穴から全高・全長とも300mの巨大な球体が現れた。
「お、大きい・・・!叛乱軍の奥の手?」
拠点から現れた超大型兵器を見て、マリはそう呟いた。
『あいつ等、対艦隊専用兵器まで持ち込んできたのかよ!?』
ツチラトの通信が入って来た後、対艦隊専用兵器に乗り込んだ操縦者の声が拡声器から聞こえてくる。投降しようとした味方の兵士達を殺した人物の声だ。
『貴様等!揃いも揃って臆病者だな!!愛国心のない奴等目!!直々にこの新生ジンニア公国総帥自らが侵略者共を片付けてくれるわっ!!』
対艦隊専用兵器は多数の砲門を開き、地上にいるワルキューレの鎮圧部隊へ向けて一斉に撃ち始めた。雨のようなビーム砲やレーザー砲を受けた鎮圧部隊は壊滅状態に陥る。鎮圧部隊が余りの損害に退却する中、次に対艦隊専用兵器は味方に牙を向きた。
『敵前逃亡は死罪だ!よってここに死刑を実行する!!』
味方の集団へ向けて外部装甲から外れた二十問のレーザー砲を向け、レーザー攻撃を開始する。叛乱軍の残存部隊が次々と仕留められる中、組織や連邦、同盟軍は逃げようとしたが、発射された無数のミサイルを浴びて全て堕とされる。ワルキューレの艦隊や地上の砲撃部隊が対艦隊専用兵器に向けて砲撃を開始したが、シールドで防がれ、直ぐにレーザー攻撃による反撃を受けた。
『うわぁぁぁ!て、撤退だ!みんなやられてしまう!!』
ピーチの悲鳴じみた声が通信機から聞こえ、半数が撃沈された艦隊は撤退を始める。
『ハッハッハッ!逃がすわけがないだろうが!!消えろぉー!!』
撤退する艦隊に向けてもう一度レーザー攻撃をしようとしたが、部下らしき人物が乗った空中戦専用ハーディガンに止められた。
『そ、総帥!我々にもう勝ち目はありません!!例えこの移動空中要塞愛国心を持ち出しても、奴等には敵いません!何卒、投降の意思を・・・!』
部下は説得を始めるが、総帥は話を聞かず、球体の右側から出て来た巨大な手で部下を握り潰した。
『喧しい!才能を我が国家のために使わなかった戯け者が!!我が国で生まれた以上、最後の血の一滴まで国家に捧げることが当然の義務であろう!この臆病者が!!』
この言葉に、ザシャは怒りを積もらせた。マリの方はまだ敵が諦めてないことに呆れた言葉を拡声器越しから投げかける。
『あんた、まだやる気なの?もう勝てないでしょ。さっさと降伏するか、自殺したら?』
『黙れ!愛国心のない淫奔女目!!貴様等のような我が国を怪我した連中の勧告など受ける物か!!』
直ぐに悪意に満ちた返答が返ってきたのでマリは怒りを覚え、操縦桿を握り締める。
「むかつく・・・あいつはどうやって料理してやろうかしら・・・!」
彼女がそんな台詞を入った後、次にザシャの問いが始まる。
『貴方達の国では、才能のある人と、才能のない人は夢が見られるのですか・・・?』
緊張しながら敵の総帥に問うてみると、自分よがりな答えが返されてきた。
『夢?夢だと?そんな物、下らぬ物よ。天賦の才を持つ者達はそうでない者達と同様に国家に愛国心を持ち、国家の繁栄に尽くすべし。拒否権などは一切無い、愛国心が全てなのだ。下らぬ夢を捨て、己の身を犠牲にして国家に捧げてこそ我が国ジンニア国民の栄誉よ!』
「まるで国家の奴隷になれと言ってるような物ですわね」
「俺だったら即座に亡命してるな。そんな国家に尽くしたかねぇし」
エルミーヌが言った後、ツチラトが皮肉った台詞を吐いた。
「道理で滅ぼされるわけだ・・・」
続いてジョンもジンニアが滅ぼされた理由を理解した。答えを耳にしたザシャは腹を煮え繰り返し、操縦桿を強く握った。怒りが頂点に達し、無意識のうちにスツーカが人型形態に変形する。
「確かに自分の生まれた国を愛すのは大事だけど・・・あんたが言ってるのは、死ぬまで国家のために働く奴隷になれってことだよ!」
憎しみに満ちた視線で総帥の巨大兵器を睨み付けた後、機体の外装が外れていき、別の機体が姿を現した。その姿は元のスツーカではなく、女性フォルムの本隊に羽根を生やしたような全く別の機体だった。
「あれは・・・ヴァルキリー・・・?」
スツーカが別の機体へと変貌した所を目撃したエリックはそう呟いた。変形して様子を伺っていたシャロンは、ザシャに機体のことを問う。
「テーゼナー少尉!機体が変化しているぞ!訳を教えろ!聞こえているのか?!」
そう問うも、ザシャは返答せず、無言で総帥が操る移動要塞愛国心に音速じみた速度で向かっていく。
「な、なんて速さだ!迎撃だ!迎撃しろ!!ジンニアの対空防御システムをフルにしろ!!」
「はっ!対空防御システム作動!」
超兵器ジンニアの操縦室にて、異常な速さで接近するザシャが乗る機体に対し、総帥は操縦長の席に座り、全部で十四席に座る操縦者達に指示を飛ばす。
対空防御システムが作動し、一斉に対空レーザーや対空ミサイルが放たれるが、全く命中しない。
そればかりか外装が次々と瞬時に剥がされていく。この光景を見ていたマリは、ザシャが乗っている圧倒的強さと音速の速さを持つ機体に乗りたいと思った。
「あれに・・・乗ってみたい・・・」
その間にも愛国心の外装は全て潰され、艦隊専用の兵器は全て破壊されてしまった。
「機体損傷率90%!尚も増加中!!」
「ば、馬鹿な・・・!?我が国家を尊重する愛国心がこうもあっさりに・・・!」
操縦士からの知らせに総帥は腰を抜かし、椅子から転げ落ちそうになる。
「敵機!操縦室に接近!!」
「た、退避ぃ・・・」
総帥が言い終える前に、ザシャが乗る機体が外壁をぶち破り、広い操縦室へと入ってきた。前の席に座っていた操縦士達は挽肉へと変貌し、広い操縦室を血で真っ赤に染める。
「わっ、わぁぁぁぁ!!」
操縦士の一人がロケットランチャーを構え、入ってきた敵機へ向けて撃とうとしたが、左手で殴られ、下半身だけを残して挽肉と化す。
「た、助けてくれぇ!」
「死にたくない!!」
「逃げろぉ!!」
他の操縦士達は我先へと脱出口へ向かおうとしたが、音速の速さで来たパンチで瞬時に挽肉と化した。辺り一面おぞましい惨状が広がる中、総帥は腰を抜かして足が動かず、失禁して怯えていた。
「た、頼む・・・!殺さないでくれぇ・・・!」
先程の威勢は消えており、恐れるが余り凄まじい勢いでまるで老人のように老けた。もはや総帥には抵抗の意思無かったが、怒りが頂点に達したザシャは容赦しなかった。
右 手にエネルギーを集中し、照準を老人のように老けた総帥に向ける。エネルギー充填完了の知らせが聞こえると、ザシャは何の躊躇いもなしに
爆発に呑まれないため、ザシャは外へ音速の速さで脱出する。移動空中要塞が爆発を起こしながら地上へと落ちる中、ザシャが乗る変貌したスツーカは瞬間移動でもしたようにマリ達の目の前に現れた。
「まさか、これを狙って・・・!」
ザシャだけがスツーカを模したハーディガンに乗せられた事にシャロンは気付いた。その時、変貌したスツーカは動きが止まったのか、まるで糸が切れた人形のように地面へと落下した。
別に愛国心を貶してる訳じゃありませんよ?
まぁ、日本マンセー物の架空戦記が多いしね・・・
今週の中断メッセージは疲れたので無し。
次回はエリック上田(笑)。