後継者達と世界の運命   作:AZΣ

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初めまして、読者の皆様。AZΣ(エーゼットシグマ)と申します。

初めての作品のため、至らない所も多々あると思いますが、楽しく読んで頂ければ幸いです。

それでは第一話スタートです!
編集しました。


第一章 異世界にて
第一話-全ての始まり


俺は落ちていた。理由は分かっている。

 

大方、王の命令とそのご機嫌取り、つまり俺の事が邪魔な奴が俺を落としたのだろう。

 

まぁ、こんな事が出来る奴は一人だけだから既に分かっている、全くご苦労な事だ。

 

とりあえず、いくら俺でもこの高度から落ちたら危険なので飛ばなくては。

 

意識を集中させて、自分を支えるイメージ……ん?魔法が使えない…?

 

成る程、この世界では使えないのか。って、分析している場合じゃない!せめて、頭は守らなくては!

 

まるで隕石か何かが落ちたかのような音を立てて俺は地面に倒れた。

 

うっ……こんな時だけはつくづく自分が悪魔で良かったと思う。そうでなくては粉々だ……

 

しかし、ここは何処だ?魔法が使えないのだから魔界ではないはず。

 

とにかく、誰か人を探して、ここが何処なのかを突き止めなくては……見た所、街の郊外のようだな。街の中心に行ってみるか……

 

 

 

 

 

 

 

やれやれ、やっと着いた。しかし、やけに視線を感じるな……

 

そうか。俺のこの格好がこの場所に馴染んでいないのだ。

 

よく見ると周りの人間達は今の暑い季節に合わせて、薄めのシャツやズボンを着ている。

 

しかし俺は…黒髪で短髪なのはともかくとしても、マントとその下に鎧を(まと)っていて、オッドアイの瞳、そして腰には二本の剣を携えている。

 

全くこの世界に合っていない。ここではコスプレのように見えている事だろう。

 

そうこう考えている内に人間達が思ったより集まって来ていた。面倒だと思い俺は側にあった細道へ入った。

 

そこは人がギリギリ二人通れるか位の幅だった。

 

急いで曲がったので、こちらに曲がろうとしていた人影には不覚にも気付けなかった。

 

「うおっ!」

 

「痛っ!」

 

ぶつかった拍子に相手も俺も倒れてしまい、お互いに起き上がりながら謝った。

 

「す、すいません!」

 

「いや、俺も周りを確認しなかったから…」

 

ぶつかった相手の顔を見た瞬間、俺は喋れなくなってしまった。

 

とても美しい少女だったが、一目見て抱いた印象は、とても(はかな)い。

 

自分の力では光る事の出来ない月……そんなような、少し弱々しい印象を受けた。

 

長い銀髪の髪を後ろに下げていて、その髪と首に淡い緑色の丸いアクセサリーを着けている。眼も髪と同じ銀色だ。

 

その服は察するに、制服という奴だろう。さっき、寄って来た人間達の中にも、同じような色とデザインをした服を着ている奴が何人かいた。俺が少女に見とれていると少女は、

 

「あの…大丈夫ですか?」

 

と聞いてきた。どうやら俺は、自分で思っていたよりも、かなり長い間彼女に見とれてしまっていたらしい。

 

「面白い格好ですね!何かの仮装ですか?」

 

痛い所をついてくる……少し礼儀がなっていないように思えるが、この状況では彼女の方が正しいだろう。

 

姿は既に人間と対して変わらないが、格好はすぐに変えられない。

 

正直に違うと答えたが少女は笑みを絶やす事はなかった。言動を聞く限り、さっきの表現のように、弱々しくはないようだが、どうしたものか……

 

このままずっと見ていても失礼だろうと思い、俺は名乗った。

 

「俺の名はラティス。君の名は?」

 

 

「私は碧愛(みりあ)です」

 

「良い名前だな。それで、どうして急いでいたんだ?」

 

「え……えっ~と……」

 

何か彼女の気に障るような事でも言ってしまったのだろうか……?こういう時は……

 

「すまん、初対面なのにこんな事を……答えたくなければ良いんだ」

 

「い、いえ!そんな事は……」

 

彼女の話では、彼女は施設で育ったらしく、姓がないそうだ。そして、髪と眼の色が他の人とは違うという理由で、虐めを受けているらしい。

 

そんな理由で、他者を(しいた)げるとは……人間も()()と対して変わらないという事か。

 

ついさっきも自分を虐めてくる奴等から逃げていて、俺にぶつかったそうだ。どこの世界でも、そんな考えを持った奴等が多くを占めているようだ。

 

そして、彼女の名前も、本当の名前なのか、それとも施設の人が付けてくれた名前なのかは、分からないらしい。

 

親が子を捨てるとは……何とも酷い話だが、失礼に当たるかもしれないので、同情はしないようにした。

 

「……そうか。悪いが、俺は用事があるので失礼する。いつかまた、会えたらじっくりと話をしよう」

 

彼女にそう告げて、俺が去ろうと足を踏み出すと、

 

「待って!」

 

彼女が、俺の手を掴み、引き留めた。不快ではなかったが、生憎(あいにく)今は、この世界の情報を集めなくては……

 

「どうしたんだ?まだ俺に何か用でも……?」

 

「わ、私に付いてきて下さい!その格好からして、ここに来た事はないようですし!」

 

彼女は俺を、自分のいる方向に引っ張る。

 

「い、いや、初対面の君にそこまで世話になる訳には……」

 

俺はあまりの申し訳なさから、遠慮しようとしたが、彼女は俺の手を離さなかった。

 

「こっちです!」

 

そうやって、俺を引っ張る彼女の笑顔を見た瞬間、妙に力が抜けた。そして俺は、彼女のいる方向へと引っ張られていく。

 

こうして、この世界で俺と碧愛は出会った。そして、ここから俺と、仲間達の物語は始まったのだった……




いやー、初めて投稿したものなので上手く書けているかかなり不安です。
他の方々と比べて明らかに文字数が少ないので、これから精進していきたいと思います。
主人公も今はあまり活躍していませんが、少しずつ活躍の場を増やしていきたいと考えています。
それでは、今回はこの辺で失礼致します。
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