それでは第十一話スタート!
俺達は新たに暁を仲間に迎え、次の異変が起こるという場所に向かった。
しかし、どの場所も元がインターネットという不確かな情報源だからなのか、異常と思える事はない、空振り状態が続く。
「なぁなぁ、皆~」
暁は俺が寝ていた数日間の間に碧愛達と出会ったと言っていたが、それにしても随分と早く
「どうしたんだ、暁?」
「ああ、ラティス以外の皆だよ」
「そうか……だがそれなら、俺がいない場所で聞けば良いんじゃないか?」
「いやいや、ラティスがいるからこそ、面白いんだよ」
暁はそう言って、悪戯をする子供のような笑みを浮かべる。見た目は子供にしか見えないしな……
そう思った瞬間、暁からとんでもない殺気を感じたので、この考えは早急に捨てる事としようか……
しかし、一体何を聞くのだろう? やはり性別が違うと(種族もだが)考え方も違うのだな……
そう思っていると暁は皆にこんな質問をした。
「皆はラティスの事どう思ってるの?」
「「「えっ!?」」」
暁の声と同時に碧愛とティアが赤面している。まるで熟したリンゴの如く。エルまでもが、少しだが
「暁、何でそんな事を皆に聞くんだ?どうでも良いだろう、そんな事は……」
俺がこう言うと、自分が思った事を普通に言っただけなのに、何故か碧愛達から僅かに、怒りの視線を感じる羽目になる。やはり謎だ……
「えっ!? ラティス、そういう事気にならないの!? えー……」
「馬鹿な事言ってないで、ほら、着いたぞ」
暁が下らない事で
情報によると、この平原の上空には、黒い球体が突然現れるという現象が起きるらしい。
実際に被害が出ている訳でもない上に、様々な場所に出現するため、ここが調べられた最後のポイントだ。
大体の場合、この平原の中心に現れるらしいのだが、軽く見渡しても分かるように、この平原はとても広いため、どこが中心なのかが良く分からない。
インターネットによると丁度、エルとティアが暮らしていた森と同じ位の大きさだそうだ。
それは広すぎると思い、嘘だと高を括っていたのだが、まさか本当だったとはな……
初めは暁に一回この平原を横切ってもらおうと思っていたのだが、千年ぶりに山から出られた嬉しさからか、周りの景色を忙しなく見て回っている。これでは暁に頼むのは無理そうだ……
碧愛達に頼むのも俺よりも体力がないだろうから、酷だろう。
とりあえず、一直線に走ってみるか……
俺は平原を突っ切ってみた。周りの景色に変わりはないかとよく見たが、しかし、特別に異常な所は見られない。
「ここも駄目なのか……? せめて後一人位は、仲間が居て欲しいんだが……」
すると突然、空が暗くなった。より正確に言うならば俺の上空だ。
「話には聞いていたが……何だあれは……?」
俺の上に黒い球体が浮かんでいた。一体何で出来ているのだろう? そんな事に興味を持ってしまう。
見た目は黒い球体だが、良く見ると所々に靄がかかっている。その球体は段々下降してきた。しかし、迫って来てみると、かなりの大きさだという事が分かる。
とりあえず俺は、球体の落下範囲から外へと逃れた。その後、その球体は地面から少しだけ浮いた状態で静止した。
そして、その球体はやがて薄くなって全体像が
服装は何故か黒いパーカーらしきものを着ていてフードを被っている。
隙間から少しだけ髪が見えたので、髪の色は金に近いイエローだという事が分かった。眼も同じような色で、下には黒いスカートを
黒ばかりだから靄に紛れて分かりにくかったのか……しかし良く見ると、服の色々な所に沢山の黄色いリボンが着いている。
「おい、君は……」
「えっ……ひぃ!」
……ん? 何で怯えるんだ? もしかして俺達がいたのに気付いてなかった……? すると突然、目の前が真っ暗になった。
「何!? 何も見えない!?」
「あれ!? どうして!?」
おそらくは彼女の能力だろう。さしずめ闇を操る能力といった所か。しかし、現状はかなりマズイ。さっき碧愛達の声が聞こえたから分かるのだが、彼女達も視界を塞がれているようだ。
こんな時に一番良い解決方法は相手を説得する事なのだが、その相手である少女はパニックに陥っていて話が出来る状態ではないだろう。
しかし、思い返してみると、この闇は確か靄を凝縮したような物のはず……ならば風の魔法で一時的にでも、闇を払えば良い!
俺はすぐさま風の魔法を使い、闇を払いのけた。正直駄目元でやったのだが、案外上手くいくものだ。
「よし、上手くいった……」
俺は一直線に少女へと近付いていく。少しは落ち着いたであろう少女を説得するために。
「えっ!? どうして動けるの!? 何も見えないはずなのに!?」
また若干パニックに
「一時的にだが、闇を払った。それと誤解しないで欲しいんだが、俺達は別に君の敵じゃない。話がしたいだけだ。とりあえず、この闇を消してくれないか?」
すると少女は、嫌悪感を全く隠す事もなく、俺を
「嫌よ! そんな事信用出来ないもん!」
困ったものだ……しかし、諦める訳にはいかない。俺は彼女に疑問をぶつけてみた。
「どうしたら信用してくれるんだ?」
この質問は予想外だったのか、それきり少女は黙り込んでしまった。
さぁ、一体何をする事になるのやら……そう思いながら、彼女の返答を待つ俺だった……
はい、こんな感じになりました。中々投稿するのが大変ですね、もっとアイディアが欲しいです…
では、今回はこの辺で。いつも通り質問や応援、感想、その他をお待ちしております!