後継者達と世界の運命   作:AZΣ

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どうも、皆様。
最近全てに対してやる気が起きません(汗)。
何か暇潰しがしたいです……

では第四話スタート!

編集しました。


第四話-森の守護者

俺は今、碧愛の調べてくれた情報を元に、その不思議な現象が起こるという森に車で向かっている。

 

そして、この車は碧愛が運転しているが、この世界の法では駄目なはず……しかし、いくら止めてもそれを聞くような性格ではないと分かっているので(あきら)めた。

 

情報源は主に、『インターネット』というものからだそうだが……俺にはよく分からなかった。俺のいた世界とは技術が違い過ぎる。

 

何やら植物が急に成長するなどの事が起こるらしく、森の奥地への侵入を(はば)んでいるらしい。

 

俺のいた世界では、そんな能力は見た事も、聞いた事がないため、やはり、ここが別の世界なのだと改めて実感する。

 

そんな事を考えている内に、(くだん)の森に辿(たど)り着いた。

 

……話には聞いていたが、かなり大きい。何百キロはありそうな程だ。しかし、ただでさえ大きいこの森の植物達が、これ以上成長したらと思うとただならぬ寒気を覚える。

 

俺がそんな事を考えていると、碧愛は笑顔で言う。

 

「ラティス~、凄い大きな森だね~!」

 

「あ、ああ、そうだな……」

 

俺もそう思ったが、彼女は楽しそうに笑っている心境を想像して、呑気なものだと苦笑で返す。しかし、楽しそうに笑っている彼女から、何故か目が逸らせない。

 

そんな(なご)やかな雰囲気を粉々に壊すかのように、轟音(ごうおん)が突然(とどろ)いた。

 

何事かと思い、俺達が振り返ると、植物が情報通り、いや、それ以上の速度で成長を始めているのだった。

 

()()は、実際に見るととてつもない迫力だった。しかも、明らかに何者かの意思によって成長しており、俺達を追い出そうとするかのように、目の前に迫って来た。

 

森の木々達は、俺達の身体を(から)め取ろうと迫る。俺は冷静に、碧愛に被害が及ばないように木々を切り捨てる。

 

しかし、このまま彼女を守り続けながらでは、いつまでもこの千日手のような作業は終わる事がない。

 

だが、何者かの意思が宿っているのが分かっているならば、その意思を辿って、その中心にいる何者かを倒せばいいという事が分かる。

 

しかしこれを実行するには、俺一人ならまだしも、碧愛に被害が及ぶ。

 

とりあえず、安全な森の外まで彼女を連れていき、それから戻ってきて、原因を突き止める事にしよう。

 

「碧愛、すまん!」

 

「えっ!? ちょっと……!?」

 

俺は碧愛を腕に抱き上げて走り出した。俺も能力が使えなくても悪魔、身体能力では、人間を遥かに凌駕(りょうが)している。

 

ちなみに、これは後で彼女に教えてもらった事だが、この抱き上げ方は『お姫様抱っこ』というものらしい。

 

 

 

 

 

 

 

思ったより時間が掛かってしまったが、無事に碧愛を森の外まで連れ出す事が出来た。碧愛は何故か顔を真っ赤にしているが、今は緊急事態なので後で、理由を聞く事にする。

 

「碧愛、俺はこの異変の元凶を捕まえてくる。すぐに済ませる努力はするが、(しばら)くの間、ここで待っていてくれ」

 

「ラティス!? ちょっと待ってよ!」

 

そう彼女に告げると、俺は、彼女の言っている事を聞く事もなく、木々の(うごめ)く森へと戻っていった。

 

この異変を引き起こしている何者かは、俺が戻って来たのが意外だったのか、反応が少し遅れた。

 

俺はその(すき)を突いて、そいつまでの最短ルートを一気に駆け抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

走り続けて暫くすると、やがて木々が少し開けた場所に出た。そして、その奥の方では、一人の人影が周りの木々に触れていた。

 

その人影に近付いてよく見てみると、なんとそいつは女だった。

 

しかし、ここにいるという事はこの現象の原因である、または何らかの関係があるという事の証明だ。

 

そして、どうやら彼女は人間ではないようで、体の周りが、(かす)かな緑色の光を放っている。

 

「俺の名はラティス!お前がこの異変を起こしているのか?」

 

女の容姿は美しいが、なんとなく、近寄りがたい雰囲気(ふんいき)を放っていた。

 

髪と眼は薄い緑色をしていて、着ている服はどうやら植物だけで作られているらしいローブ。見た目よりも耐久性は高そうだ。

 

そして、植物を操る事から見て、精霊か何かだろう。

 

女は、俺がこの考えに行き着くまでの間もずっと黙っていたが、(ようや)く口を開いた。

 

「そうだ。これは森を守るための手段だ」

 

敵意が全身から(にじ)み出ているのが分かった。そして、女の声は低めだった事と、背後の木々が絶えず蠢いている光景から、普通の人間や動物なら、この威圧感に(ひる)み、ひれ伏すしかないだろう。

 

だが、俺は悪魔。人間とは恐怖を感じる度合いが違う上に、今は、俺の世界では戦争をしている最中だ。その中では、このぐらいの光景は飽きる程見てきた。

 

「森から立ち去るなら、これ以上の危害は加えない。さぁ、ここで死ぬか、立ち去るかのどちらかを選べ!」

 

女はさらに威圧感を増して、俺にこう言う。しかし、俺からしたら、戦い慣れしていない者が、必死に武器を振り回しているようにしか見えない。

 

「どちらも選ばん!こっちはお前に聞きたい事が山程あるんでな!」

 

俺は手始めに、自分から女までの木々を両断した。そして、その光景に戸惑っている彼女の(ふところ)に入り込もうとする。

 

しかし、流石にそんなに簡単ではなく、彼女は植物の(つた)を使って、身を守ろうとする。

 

だが、彼女の考えがそこまで及ぶ間の時間、そして、何よりそれを判断するのが遅すぎた。

 

俺はその一瞬の間に、彼女の鳩尾(みぞおち)に剣の(つか)で峰打ちを喰らわせた。

 

「バ…バカな……」

 

彼女はそう言い残して、地面に倒れた。しかし、これしか彼女を制圧する方法がなかったとは言え、女性を気絶させた事には罪悪感を感じる……

 

だが、彼女に話を聞いて、協力が得られるかどうかを判断しなければ、先には進めない。

 

俺は、彼女が自然に起き上がるのを待ってから、情報を聞く事にした……




今回は初めての戦闘シーンを少しですが書いてみました。中々上手く表現できないのですが、精進していこうと思います。

今回はこの辺で失礼致します。応援よろしくお願いします!
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