遊☆戯☆王-飛鳥の灯   作:トム

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第1話

 ゲームの歴史が古代エジプトから始まりに持つように、

精霊の宿るカードを守護の力とすることが古代日本にも伝わっていた……

 

時は西暦605年まで遡る……

 

飛鳥の京を守るために極秘に精霊の力の宿った符術を用いる者たち――

冠位十二階が制定されてから1年が経とうとしていた。

 

「今日も京は平和なようだな……」

時の摂政にして、冠位十二階を実質的に治める高潔な男、厩殿皇子……またの名を聖徳太子はいとおしげにつぶやいた。

「これもすべてはわれわれ冠位十二階が尽力しているからこそ!」

そう、彼は自身を持って仲間たちに微笑みかける。

言葉を交わさず、その微笑に答えるように微笑む友と女王。

彼は天下泰平を心から喜んでいた。

 

同時刻……

宮中占術師-物部吉永は不穏は影を捉えていた……

「この影は一体?」

はるか、北より襲来する黒き影

この世ではない彼岸より来たる死者の軍勢を彼は予知していたのである……

 

----

 

静かな宮中に激しい足音が響き渡る。

侍女たちも何事かと、襖の隅から身を乗り出し様子を見る。

そして、そのけたたましさは後宮に駆け込んだ。

「大変じゃぞ、太子! いいか、落ち着いて聞くのじゃぞ! いいか! これは重要なことじゃ!」

「どうしたんだ、物部のじいさん、そんなに焦っては何を言っているかわからないぞ」

何事かと、部屋にいた推古天皇と小野妹子は顔を見合わせる。

「むぅ、今しがた占術にて不穏な影を捕らえてな……」

「不穏な影とは……?」

「うむ、それはだな……」

と、吉永が口を開くが早いか、また扉が開かれる。

「よぉ、お前ら! 景気よくやっているか!?」

吉永とは対照的に、能天気に現れたのは柵戸の政という、太子や妹子の古くからの友人だ。

「むぅ……」

彼の登場に、吉永は口を噤む。

「すまないが、席をはずしてくれ、重要な話をいましているんだ」

政はなにやら言いたげな表情をしていたが、しぶしぶといった感じで、何もせず出て行った。

「で、吉永、話をしてくれ」

やや、息を吸い込み、先ほどの闖入者をはばかりながら吉永は切り出す。

「北から災いが来ておる、少なくともこの京を多い尽くすほどのな」

「災い?」

「あぁ、それも特別に強大な力じゃ……

わしが気づいたころにはその飛沫はすでにこの京に近づいておる

用心せねば……」

と、そこまで言った所で

「うわあああああああ!」

と、先ほどの政の悲鳴が中庭で響く!

「行くぞ!」

というが早いか、妹子が飛び出し、中庭へ駆け出す。

 

---

 

 

中庭についた太子らを待ち受けていたのは完全な異形だった。

青白い肌に赤い瞳、蝙蝠を思わせる翼。

それは、彼岸より来たりし鬼!

「くっくっく、先遣として来たが、この程度なら俺一人でもひねりつぶせそうだな……」

異形はそう奢ると、こそこそと隠れる侍女たちに白い符をかざす。

「戦意の無いものは葬るのみ!」

と言うやいなや、侍女の体は溶解する。

そして……、侍女たちの衣服のみが残り、溶解した血が符に吸収されてゆく。

「まずは2人……、俺のノルマはあと10人……」

岩陰に隠れ、息を潜める政は自らの符を取り出そうとするが、焦りからうまくつかめない。

「おい、そこに隠れているのはわかっているぞ?

お前が3人目だ」

と、悪鬼が嗤う。

「そうはさせない!」

怪物と政の間に割りいる影が1人

「冠位十二階・大仁・小野妹子参る!」

と、符を掲げる。

「ふっ、ようやく歯ごたえのありそうなやつが来たか!」

「京に影は通させない!」

「いいだろう! 俺の名は離毘鬼虚(リビオッコ)!」

「いざ尋常に!」

 

「「決闘(デュエル)」」

 

---

 

リビオッコLP8000

手札5

 

小野妹子LP8000

手札5

 

「先手必勝の理! 俺の先行!」

リビオッコが高らかに声を上げる!

「俺は手札から、《彼岸の悪鬼 リビオッコ》を墓地に送り、《マリスボラス・フォーク》を特殊召喚!」

 

《マリスボラス・フォーク》

効果モンスター

星2/闇属性/悪魔族/攻 400/守 400

自分のメインフェイズ時、

手札からこのカード以外の悪魔族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

 

「さらに、この効果で捨てた《彼岸の悪鬼 リビオッコ》の効果発動! 手札から《魔犬オクトロス》を効果を無効にして特殊召喚!」

 

《彼岸の悪鬼 リビオッコ》

効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1300/守 700

「彼岸の悪鬼 リビオッコ」の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外の

モンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

手札から悪魔族・闇属性・レベル3モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

《魔犬オクトロス》

効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻 800/守 800

「魔犬オクトロス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。

デッキから悪魔族・レベル8モンスター1体を手札に加える。

 

「そして、《魔犬オクトロス》と《マリスボラス・フォーク》をリリースして手札から《暗黒の侵略者》をアドバンス召喚!」

 

《暗黒の侵略者》

効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2900/守2500

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

相手は速攻魔法カードを発動する事ができない。

 

「《魔犬オクトロス》の効果発動!」

鮮やかな手つきでカードを操るリビオッコ

「馬鹿な! 《魔犬オクトロス》の効果は無効のはず!」

政が抗議の声を上げる。

「いや、あれは場でしか無効にならない……よって、有効だ」

ようやく太子たちも到着し、推古天皇が不安そうに妹子を見つめる。

「俺は《魔犬オクトロス》の効果で《ダーク・ネクロフィア》を手札に加える!」

「墓地に闇属性モンスターが3体のみ存在するので《ダーク・アームド・ドラゴン》を特殊召喚!」

 

《ダーク・アームド・ドラゴン》

特殊召喚・効果モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1000

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の闇属性モンスターが3体の場合のみ特殊召喚できる。

(1):自分の墓地の闇属性モンスター1体を除外し、

フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

 

「そして、墓地の《彼岸の悪鬼 リビオッコ》《マリスボラス・フォーク》《魔犬オクトロス》を除外し、《ダーク・ネクロフィア》を特殊召喚!」

 

《ダーク・ネクロフィア》

特殊召喚・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2200/守2800

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地から悪魔族モンスター3体を除外した場合に特殊召喚できる。

(1):モンスターゾーンのこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。

墓地のこのカードを装備カード扱いとしてその相手のモンスターに装備する。

(2):このカードの効果でこのカードが装備されている場合、

装備モンスターのコントロールを得る。

 

息をつかせる暇もないまま、あっという間に、3体もの大型モンスターを並べた、リビオッコは不敵に笑う。

「降伏してもいいんだぞ? その場合、最後にカードにしてやろう」

 

妹子は手を差し出し……

指を1本立てる。

「1ターンで決めてやるよ」

 

そして、妹子のターンが始まる!

 

「俺のターン! ドロー!」

「手札から《SR ベイゴマックス》を特殊召喚!」

 

《SRベイゴマックス》

効果モンスター

星3/風属性/機械族/攻1200/守 600

「SRベイゴマックス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「SRベイゴマックス」以外の

「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。

 

「ベイゴマックスの効果発動! デッキから《SRタケトンボーグ》を手札に加える!

そして、そのまま《SRタケトンボーグ》を特殊召喚!」

 

《SRタケトンボーグ》

効果モンスター

星3/風属性/機械族/攻 600/守1200

自分は「SRタケトンボーグ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):自分フィールドに風属性モンスターが存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードをリリースして発動できる。

デッキから「スピードロイド」チューナー1体を特殊召喚する。

この効果の発動後、ターン終了時まで

自分は風属性モンスターしか特殊召喚できない。

 

「さらに、タケトンボーグの効果発動! このカードをリリースして、デッキから《SR電々大公》を特殊召喚!」

 

《SR電々大公》

チューナー・効果モンスター

星3/風属性/機械族/攻1000/守1000

「SR電々大公」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):墓地のこのカードを除外して発動できる。

自分の手札・墓地から「SR電々大公」以外の

「スピードロイド」チューナー1体を選んで特殊召喚する。

 

「レベル3《SRベイゴマックス》にレベル3《SR電々大公》をチューニング!

十文字の姿もつ魔剣よ。その力ですべての敵を切り裂け!シンクロ召喚!現れろ、レベル6!《HSR魔剣ダーマ》!」

 

《HSR魔剣ダーマ》

シンクロ・効果モンスター

星6/風属性/機械族/攻2200/守1600

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「HSR魔剣ダーマ」の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、

その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

(2):自分の墓地の機械族モンスター1体を除外して発動できる。

相手に500ダメージを与える。

(3):このカードが墓地に存在し、

自分フィールドにカードが存在しない場合、

自分メインフェイズに発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚する。

この効果を発動するターン、自分は通常召喚できない。

 

「そして、手札から《SR赤目のダイス》を通常召喚!

効果で魔剣ダーマのレベルを4に!」

 

《SR赤目のダイス》

チューナー・効果モンスター

星1/風属性/機械族/攻 100/守 100

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、

「SR赤目のダイス」以外の自分フィールドの

「スピードロイド」モンスター1体を対象とし、

1~6までの任意のレベルを宣言して発動できる。

そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。

 

 

《HSR魔剣ダーマ》

星6 → 星4

 

「レベル4になった《HSR魔剣ダーマ》に《SR赤目のダイス》をチューニング!

その躍動感溢れる、剣劇の魂。出でよ、レベル5!《HSRチャンバライダー》!」

 

《HSRチャンバライダー》

シンクロ・効果モンスター

星5/風属性/機械族/攻2000/守1000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

自分は「HSRチャンバライダー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

(2):このカードが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。

このカードの攻撃力は200アップする。

(3):このカードが墓地へ送られた場合、

除外されている自分の「スピードロイド」カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

「そして、墓地の魔剣ダーマを除外して《ハイ・スピード・リレベル》を発動!

この効果により、チャンバライダーのレベルは6となり、攻撃力は3000ポイントアップする!」

 

《ハイ・スピード・リレベル》

通常魔法

(1):自分の墓地の「スピードロイド」モンスター1体を除外し、

自分フィールドのSモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはターン終了時まで、

除外したモンスターと同じレベルになり、

攻撃力は除外したモンスターのレベル×500アップする。

 

《HSRチャンバライダー》

星5→ 星6/攻2000→5000

 

その圧倒的な攻撃力にリビオッコは青白い顔から、さらに血の気が引く。

 

「バトルだ! チャンバライダーで《暗黒の侵略者》に攻撃!

このときチャンバライダーの効果で攻撃力は200ポイントアップする!」

 

《HSRチャンバライダー》

攻5000→5200

 

《暗黒の侵略者》

攻2900

 

リビオッコLP8000→5700

 

「さらに、チャンバライダーは2回目の攻撃ができる!

《ダーク・アームド・ドラゴン》に攻撃!」

 

《HSRチャンバライダー》

攻5200→5400

 

「さらに、この瞬間、速攻魔法《リミッター解除》を発動!」

 

《リミッター解除》

速攻魔法

このカードの発動時に自分フィールド上に表側表示で存在する

全ての機械族モンスターは、ターン終了時まで攻撃力が倍になる。

このターンのエンドフェイズ時、

この効果を受けたモンスターを全て破壊する。

 

《HSRチャンバライダー》

攻5400→10800

 

《ダーク・アームド・ドラゴン》

攻2800

 

リビオッコ

LP5700→0

 

「ぐわああああああああ!」

 

---

リビオッコの声がこだまする。

「終わったか……」

太子が安堵の息を漏らす。

だが、リビオッコは不敵な笑みを浮かべたままだ。

「いいぞ! そうだ、こうでなくてはな! 頭目も喜ぶ!」

おおよそ、さっきの決闘で精魂尽きたはずなのに、ゲラゲラと嘲笑う。

「おぉ、頭目よ! きっと、満足できるでしょう! こやつらめの力は中々のもの!」

そして、そっと隠れる推古天皇を見て、口を引きつらせる。

「お前が頭だな! 覚えておけ! 我らは彼岸! この世に在らざるもの!」

そう、叫ぶとリビオッコはどろどろと溶け……符となって消えてしまった。

先ほどまで、晴天だった空はいつの間にか、日が傾き、巨大な黒い雲が見えている。

京はどうなるのか……

 

太子は不安の中でつぶやく

「冠位十二階全員を招集する……」

 




 友人が仕事の合間にしている妄想をニートの僕が小説に起こしました。
デュエル部分に気合を入れたいので、他の部分は割りと手抜きです。
次の投稿? んなもんねーよ!
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