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プロローグ ウルキオラ
消えていく・・・・
体が粒子状の霊子となって分解していく中、ウルキオラは思った
(・・・・俺はどうなるのだろうな?)
霊子に分解され、逝く中で、ウルキオラは考えていた
(・・・・やっと、心というものが分かり始めたのだがな)
掌に収まり始めたその答えは、己の掌から落ちてしまった
自分は、消える・・・・消滅する・・・・
「死」とは違う・・・・・完全なる消滅
自分が無に沈んでいく
恐怖は無かった
(・・・・なるほど、虚無にふさわしい最後だな)
『虚無』それはウルキオラの十刃としての死の形であり、ウルキオラを表す言葉
虚無とは何も持たぬこと
それ以上何も失う余地の無いこと
通常、死神の手に掛かった虚は斬魄刀によってその魂を浄化されて、あるべき場所へ帰る。
しかし、ウルキオラの場合は分からない。
数多の虚が喰らい合い、進化した存在である大虚。そしてその大虚から、虚という種の枠を超えた存在が破面だ
破面が死神に斬られた場合、地獄に落ちることはあっても、尸魂界(ソウル・ソサエティ)に逝けたという話は聞いたことがない
生前の記憶などないが自分はどうなるのだろうか?
尸魂界に送られるのか?地獄に落ちるのか?それともこのまま消滅し、文字どおり虚無となるのか?
(・・・・考えるだけ無駄か)
ウルキオラに残された意識も、その身と同様に、完全に消失する・・・・
はずだった。
「・・・・誰よアンタ?」
消失を免れたウルキオラの意識、開けた視界の先に一人の少女がいた。