この報われないホムンクルスに祝福を! 作:元気マックスssさん
昼間、ギルドにて。
俺とめぐみんちゃんは昼食を食べていた。
「花鳥風月~!」
「何やってんだか、あのアホ子は」
「アラタ、おかわりいいですか?」
「いいよぉ~」
そういえば最近冒険者カードにスキルポイントが貯まってきたな、う~ん俺も魔法とか使ってみたいな。
確か最弱職の冒険者はなんでも覚えられるけど習得すんの難しいんだっけ。
「めぐみんちゃん」
「はい?」
「スキルってどうやって習得すんの?」
ここでめぐみんちゃんのスキル習得講座が始まった。
「なるほど~、つか前々から思ってたけど、この冒険者カードって便利だよな」
ん?待てよ。
「て事は、めぐみんちゃんの爆裂魔法も教えてもらえれば習得できんの?」
「その通りですよ!アラタ!」
「うおっ」
顔が近いな、どさくさに紛れてキスしちゃおうかな。
「やはり!覚えるとしたら爆裂魔法しかありません!さぁ!私と一緒に爆裂道を歩みましょう!」
めぐみんちゃんが言うならそうしよう!
「おぉー!」
よし決めた、爆裂魔法覚えるまでスキルポイント貯めよう。
「何やってんだ?二人で」
「ん?カズマか、いや今めぐみんちゃんと一緒に爆裂道を歩む事を決意した所だよ」
「そ、そうか」
今まで話していた事をカズマにも説明すると。
「へぇ、俺もずっと気になってたけどそうやってスキルを習得すんのか」
とその時!奴は現れた!
「探したぞ」
「ん?」
誰だ?
「昨日は酒を飲み過ぎたと言って帰ってしまったが」
「げっ…………お、お気遣いなく」
なんか面倒くさそうになりそうだな。
「ならば昨日の話の続きをしよう、私を貴方のパーティーに入れ「お断りします」ふぅん!///」
え?
「即断!だとぉ!///」
今、完璧に断られてたよな?なんで赤面なんだ?
とそこにもう一人来た。
「アハハ、ダメだよダクネス。そんな強引に迫っちゃさ」
見たところ盗賊っぽいな。
「えっと、貴方は?」
「ん?私はクリス。見ての通り盗賊だよ、ダクネスとは友達かな?」
こっちは真面目そうだな。
「君、役に立つスキルが欲しいみたいだね、盗賊系のスキルなんてどうかな?」
「え?」
盗賊系、窃盗とかそんな感じか?
「習得に掛かるポイントも低いし何かと便利だしね、どうかな今ならシュワシュワ一杯でいいよ?」
「安いな!よしっ!お願いします、すいませんこっちの人にキンキンに冷えたの一つ!」
「君はどうするんだい?」
「ん、俺か?俺は今覚えたいスキルあるから貯めてるし遠慮しとくよ」
「いいのですか?せっかくの初めてのスキルを」
「いいんだよ、俺はめぐみんちゃんと爆裂道を歩む事にしたから」
「そうですか…………///」
なんやかんやで数時間後。
「お?カズマか」
「何処に行ってたのよカズマ、私の華麗な芸も見ないで」
ん?なんかおかしいぞ、何故、ダクネスちゃんは赤面でクリスちゃんが泣いてんだ?
「って、その人どうしたのよ」
「んあぁ、実は…………」
「うむ、彼女はカズマに盗賊のスキルを教える際にパンツを剥がれた上に有り金をすべてむしりとられて落ち込んでいるだけだ」
は?
「おい!アンタ何口走ってんだ!」
えぇ~。
「財布返すだけじゃダメだって、うぅ、じゃあいくらでも払うからってパンツ返してって頼んだら、うぅ、自分のパンツの値段は自分で決めろって…うぅぅ~」
マジか。
「おぉい!待てよ!間違ってないけど、本当に待て!」
…………。
「さもないと!もれなくこのパンツは我が家の家宝として奉られる事になるって!うぅ、ひぇっく、うぅぅ」
うわぁぁ。
「ちょっと待てって!周りの女性冒険者の目も冷たい物になってるから!」
ドン引きですわ。
「それで、カズマは無事に盗賊のスキルを覚える事ができたんですか?」
何故だろう、とても嫌な予感が。
「は?フフン、まぁ見てろよ…………行くぜ!」
「『スティール』!!」
カズマは右手を突きだし拳を握るとそこから光が出てくる。
「フッ」
「ん?」
「うぅ」
ん?めぐみんちゃんの顔が…………まさか。
「ん?何だこれ」
カズマの手に握られてたのは黒いパンツ。
「なんですか、レベルが上がってステータスも上がったからって冒険者から変態にジョブチェンジですか?」
コイツ…………殺す。
「あの、スースーするのでパンツ返してください」
殺す。
「カズマ、アンタ」
「あ、あれ?おかしいな、奪えれるのはランダムのはずなのに!」
…………。
「こんな幼げな少女の下着を!公衆の面前で剥ぎ取るなんて!真の鬼畜だ!許せない!是非とも私を貴方のパーティーに入れてくだひゃい!」
「いらない」
「くぅ!////」
「カァズゥマァくん~」
「へ?」
「黙って聞いてりゃ、あぁ?テメェ何めぐみんちゃんのパンツ剥ぎ取ってんだ?」
「えっと、これはランダムで」
「ぶち殺す」
「へ、ちょ、ぎぃぃぃぃぃあああ!!!!」
それから、数時間後。
『緊急クエスト!緊急クエスト!』
「なんだ?」
『冒険者各員は至急、正門に集まってください!繰返します!冒険者各員は至急、正門に集まってください』
「なんだ?モンスターでも攻めて来たのか?」
正門にて。
どうしんたんだ?皆真剣な顔して、あれ?檻?籠?何だ?一体。
「皆は私が守る」
「訳がわからない」
「言って無かったっけ~、キャベツよキャベツ」
「「はぁ?」」
「今年は荒れるぞ」
誰だろうこのモヒカン、なんか世紀末でヒャッハーしてそうだな。
「嵐が、来る!」
『収穫だぁぁぁぁあああ!!!!』
「マヨネーズ持ってこい!」
「「訳がわからない」」
遠方から緑の軍勢が向かって来てる。
「「なんじゃこりゃぁぁぁああ!!!」」
き、キャベツが飛んでる。
「ゆけぇ~ーーーー!!」
『オオオオオオオ!!!』
「この世界のキャベツは飛ぶわ!」
キャベツが飛ぶって半ばモンスターじゃねぇか。
「味が濃縮して収穫の時期が近づくと簡単に食われて堪るかとばかりに街や草原を駆け回る彼らは大陸を渡り海を超え、最後には人知れぬ秘境の奥で誰にも食べられずひっそりと息を引き取ると言われているわ」
なんじゃそら。
「それならば!私達は彼らを一玉でも多く捕まえておいしく食べてあげようって事よ!」
「ハァ、理解できない」
「同じく」
「まぁ、余はキャベツ捕まえて報酬たんまり貰う、俺らにはいいボーナスステージって訳だな」
能力使い分ければ捕まえられるか。
ハァ、魔王討伐は叶うのかな。