この報われないホムンクルスに祝福を!   作:元気マックスssさん

7 / 7
奥義!ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲!




第四話『キャベツ狩り』

「前回、なんやかんやあってキャベツ狩りになったのであった」

 

「いや、もっと真面目にやれ」

 

ハァ、キャベツ狩りやる気出ねぇ。

 

「もう適当にここら一帯を吹き飛ばそうかな」

 

「そんな事するなよ!絶対に!」

 

「カズマ、アラタ。丁度いい機会だ、私のクルセイダーとしての実力をその目で確かめてくれ」

 

嫌な予感しかしない。

  

「はぁぁぁぁあああ!!!!」

 

「あぁあらら、突っ込んでじゃった」

 

「うはぁあ!てぇやぁ!そりゃあ!」

 

スカスカスカって全然当たってないんだが。

 

「まぁ、いいか俺は俺でやるよ」

 

俺は網を錬成して最強の目と最速の能力を使ってキャベツをバンバン捕まえていく。

 

能力をこんなのに使いたく無かった。

 

「おぉ、見ろ!」

 

「何だ?」

 

「すげぇ!」

 

「なんだ!あのスピードは!」

 

などと歓声が聞こえるが今はキャベツを捕まえる事に集中しなければならない、なぜならこれで借金を返せるかもしれないから!

 

「うおぉぉぉ!」

 

まだ叫んでるなダクネスちゃんは。

 

だがその時!事態は起こった。

 

「おいおいどうした?」

 

「あぁ、アラタか、ダクネスがな」

 

「ん?…………あ」

 

見たらそこはダクネスちゃんはキャベツの打撃を食らいながら喜んでいた。

 

「エム魂」

 

何なんだこの状況は、めっちゃやる気出ねぇよ!作者も呆れてるよ!

 

「ハァ」

 

「行くの?」

 

「うん」

 

俺はダクネスちゃんの所へ行き説得をしたのだが。

 

「おいダクネスちゃん、もう止めなってダクネスちゃんが庇った奴ももうあっちへ避難したんだし」

 

「へ?だ、だが!」

 

「い、いやだから…………」

 

「『エクスプロージョン』!!!」

 

「は?」

 

俺はダクネスちゃんを押して爆裂魔法の餌食になりました。

 

「ちょっ!ぎょえええええぇえぇぇぇぇえ!!!!」

 

「「「「あ」」」」

 

アラタ sideout

 

めぐみん side 

 

「アラタ!!」

 

辺りに煙が漂う。

 

皆、アラタを探している。

 

めぐみんはカズマにおぶってもらいながらアラタを探していた。

 

かれこれ何時間も探している。

 

「ここまで探してもいない、私がちゃんと周りを見ずに爆裂魔法を放ったから…………こんな事に」

 

「…………めぐみん」

 

「いや、めぐみんだけではない、私もあの時アラタの忠告を聞いていればこんな事には」

 

沈黙が生まれる、空気が重い。

 

「…………アラタ」

 

めぐみんは思い出していた。

 

『可愛いな!可愛い名前だろぉぉぉ!ロリコンで悪いか?』

 

「うぅ…………」

 

泣いてしまった。

 

「…………めぐみん、泣いても始まらないせめて墓だけでも作ろう」

 

「…………でずが、ぐっ……うぅ……」

 

涙が止まらない。

 

「さぁ、墓を作ろう」

 

「はい」

 

「誰の墓を作るって?」

 

めぐみん sideout

 

アラタ side

 

「誰の墓を作るって?」

 

「え?」

 

「めぐみんちゃんなんでそんなに泣いてんの!?なんかあったのか?」

 

ふと周りを見たら皆、驚いた顔をして俺を見つめていた。

 

そこで俺はハッとする。

 

「あ、俺………不死身だったわ」

 

『……………………………………………………………』

 

沈黙が生まれた。

 

『ええぇぇぇぇええええええええ!!!!!!』

 

「アラタ?」

 

「ん?」

 

「アラタ!」

 

「うおぉ!」

 

めぐみんちゃんが飛びついて来た。

 

うれしいけど…………く、るしい。

 

「めぐみんちゃん、キブギブ…………う」

 

「生きてた!よかった!!」

 

「…………めぐみんちゃん」

 

後日談というか今回のオチ。

 

あの後、ギルドの全員に質問ぜめにされたがなんとか生きる事ができた。

 

グリードの兄貴というと。

 

『まったく、爆裂魔法とやらは相当の威力があんだな餓鬼の下半身がまさな綺麗さっぱり跡形もなくなるとは』

 

あれはヤバかった、俺の息子が跡形もなく消しとんだから再生したときは本当に安心したわ。

 

そして、ギルドで今回、収穫したキャベツの野菜炒めを食べていたら。

 

「今日は本当にすいませんでした」

 

めぐみんちゃんが謝って来た。

 

「いいんだよ、別に俺もめぐみんちゃんの詠唱に気づかなかったし、お互い様だよ」

 

そして、ダクネスちゃんが正式に仲間になりました。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。