似て非なるもの 作:裏方さん
原作を紹介してもらって、やっと今11巻読んでます。
DVDは最後まで観たのですが、やっぱり続きが気になります。
三年生編ってないでしょうか。
誤字や脱字、変な文章など、読みにくいこともたくさんあると思いますが、
長~い目で読んでいただけたらありがたいです。
原作が四人にとってハッピーエンドで終わりますように。
彼女たち
「綺麗だな~」
やっばっ! 思わず声に出っちゃった。
だってね、今わたしの目の前に女神さまが・・・それは言い過ぎか。
とにかく、同性のわたしから見てもうっとりするような女の子が
横たわっているの。
マラソン大会のゴールである海浜公園。
そこに設けられた救護テントに運び込まれた彼女。
・・・確か去年も
ま、まぁ、それはいいとして。
我が総武高生徒で彼女を知らない人なんていない。
ほんと綺麗だなぁ。
漆黒の艶やかな髪、透き通るような白い肌、
見つめられたらなに人であろうと虜にする瞳、
麗しい唇、それでいて学年トップの才女。
さらになんと! 正真正銘のお嬢様。
しっかり天は二物も三物も与えているじゃん!
あ~あ、それに引き換え、このわたしの手鏡の中に映っているのは、
ショートカットに眼鏡の地味で平凡な女の子。
わたしも髪切らなければよかったかなぁ~
先輩方に憧れたけど、この眼鏡もやめようかな。
で、でもさ、わたし聞いたんだ。
修学旅行の時、彼が告白したって。
そしてその相手が・・・・・・
だからわたしも髪切ったのに・・・
くそ、わ、わ、わたしだって、この眼鏡をはずせば結構いけるはず!
ほ、ほら見てみ!
・・・・・・うううううっ、平凡な女の子でした。
ちくしょー!
「・・・かしら」
あ~ぁ、雪ノ下さんの1/10でも、その美貌をわけてもらえたらな~
そうしたら、わたしの人生も少しは変えられたのかも。
「はぁ、ほんと綺麗だなぁ」
そう、その瞳でそんなに見つめられたらもう・・・・・・
えっ 見つめられたらって?
う、うそー!
「あまり、耳元でぶつぶつと呟かないでくれるかしら。
よく、休めないのだけど」
ひぇー、やっぱり起きてたんだ!
「ごごご ごめんなさい。
つい心の声が・・・
って、あの~いつ頃から起きていらっしゃいました?」
「ここに来てからず~と起きてたわ」
ここに来てから?
ひぇ~あんなこともこんなんことも、すべて聞かれてたの~
は、は、恥ずかしい。
ううう、わたしの黒歴史がまたひとつ。
「くっしゅん!」
うっ、めっちゃかわいい!
あ、じゃなくて。
「あの雪ノ下さん、気分はどう?」
「もともと何ともないわ!
少し休んでいただけだもの。
そうしたら平塚先生に強引に車に乗せられたのよ。
必ず完走するつもりだったのに」
うわぁー、評判通りの負けず嫌い。
た、確か去年も同じこと言ってたような。
それにこの救護テントに運ばれてきた時なんて、
ほんと顔が真っ青だったのに。
でもさ、少しは元気戻ったみたいだね。
これなら大丈夫かな。
「あのさ、学校まで歩けそう?
ほら、このテントって風が吹き抜けるからめっちゃ寒いでしょ?
汗かいてると思うから風邪ひくとね」
「えぇ、大丈夫よ歩けるわ」
「じゃあ、学校まで送ってくね。
立てる? はい、肩使って」
うん? なにこの香り。
やばっ、抱きつきたくなるようないい香り。
わたし、そんな趣味なかったはずだよね。
恐らく、自信ないけど。
う~ん、でもいい香りだなぁ~
は、だ、駄目だ、我慢できない!
なんか、”ぎゅっ”って抱きしめたい。
とうちゃん、ごめんね。
あっちの世界に旅立つ娘をお許しください。
「ゆ、ゆきのし 」
「ゆきのん! 大丈夫?」
へぇ ゆきのん? 新しいアイスノンの種類?
違うよね ”ゆきのん”だよね。
わかってる。
この前の体育祭とかクリスマスのイベントの時そう呼んでたもんね。
でもあっぶなかった~、危うく道を踏み外すとこだった。
雪ノ・・・・・・ゆきのん恐るべし。
雪ノ下さんと由比ヶ浜さん。
あのさ、わたしはあなた達のこと知っているよ。
トップカーストだからってことじゃなくてさ。
だってあなた達は彼の・・・・・・彼の何なんだろう。
いつも彼の周りにはあなた達がいて。
・・・すこし羨ましい。
こんな二人に囲まれていたんじゃ、わたしのことなんて憶えてなくても
当然か。
それにきっと雪ノ下さん達もわたしのことなんて憶えてないよね。
わたしってさ、影薄いからなぁ~
「えぇ、由比ヶ浜さん大丈夫よ。
もともとなんともないの。
おおげさよ」
「でも優美子からさ、ゆきのんがカエルみたいに道にぶっ倒れてたって
聞いたから」
「カ、カエル!
ちっ、あの女」
ゆっ、雪ノ下さん、こわ!
今本性がみえたような。
抱き着かないでよかった~
抱きついていたら今頃・・・・・・
「ゆきのん、それより休んでなくて大丈夫?」
「由比ヶ浜さん、あのね、このテントの中ってめちゃ寒いでしょ。
ほら風がビュ~ビュ~吹き抜けるから。
それでね、風邪ひくといけないから雪ノ下さんを学校に連れて行く
ところなの」
「へっ あっ了解。
じゃあさ、行こゆきのん」
へ、了解って由比ヶ浜さん、そっちの肩を担ぐの。
「由比ヶ浜さん、やめてくれるかしら」
そうだよね、両方から担がれると少し大げさすぎかも。
それにあまり注目されると、二人と比較されるわたしもその~
”うるうる”
うっ 由比ヶ浜さん、なにその目。
うるうるって、なんかワンちゃんみたいでめっちゃ可愛い!
「だって、こんなときじゃないと、ゆきのんに頼ってもらえないじゃん。
あたしはいつも頼っているのに!」
「そんなことはないわ。
あなたは知らないのかもしれないけど、私も比企谷君も
あなたに頼っているのよ。
由比ヶ浜さんがいなければ、奉仕部は機能しないわ!」
「ゆきのん!」
”だき!”
「暑くるしい。由比ヶ浜さん、すこし離れてくれないかしら」
ほんと仲いいよね。
はぁ~、仕方ない。
他の保険委員の子もいないし、ここはお願いしよう。
「あのね、なんか男子で怪我した子がいるらしいの。
由比ヶ浜さん、悪いけど、雪ノ下さんを学校まで送って
行ってくれない?
保健室に先生がいるから」
「うん! えへへ、任せておいて!
さぁいくよ、ゆきのん。
しっかりあたしを頼りなさい」
やれやれ。
あっでもさ、
「ねぇ、由比ヶ浜さん、もうそろそろ男子がゴールするけど大丈夫?」
「へっ? うん大丈夫だよ。
じゃ送ってくね」
”スタスタ”
「由比ヶ浜さん、もう少し離れてくれるかしら?
歩きにくい」
由比ヶ浜さんもあの香りに引き寄せられてるのかなぁ?
雪ノ下さん、どんなシャンプーとか香水使ってんだろ?
いい香りだったなぁ~
・・・・・・でもね、由比ヶ浜さん。
あなたホントにいいの、行っちゃって。
彼を待ってなくてもいいの?
わたしは、わたしは知っている。
比企谷君、スタートしてからずっと葉山君にくっついてトップグループで
走ってたじゃん。
あれっていつもの比企谷君じゃない。
授業の時とかもっとやる気のなさそうに後ろの方で走ってる。
・・・だっていつも自然と彼の姿を探しているから知ってるもん。
それにさ、比企谷君達の後ろを戸塚君達テニス部が横一列に走ってたじゃん。
他のみんなからひんしゅくかって。
戸塚君ってそんなことする子じゃないよ。
比企谷君と戸塚君の不可解な行動。
つまりそれってなにかあったからじゃない?
おそらく奉仕部がらみの。
比企谷君はそのためにまた何かした。
それなのに怪我して帰ってくる比企谷君を待ってなくていいのかなぁ?
まぁ、比企谷君が怪我してるって言わなかったから知らないだろうけど。
でもさ、わたしなら怪我とかしてなくてもゴールするの待っている。
だって奉仕部のため頑張ってくれたんだから。
それで、それでご苦労様って・・・・・・
ま、まぁ、いいか。
それはわたしの意見だから。
・・・・・・う、うん、わたしは奉仕部じゃない。
それに、どうせわたしなんか彼に憶えてもらってないし。
”スタスタ、ピタ”
「三ヶ木さん」
「え、あっ!
え、え~と~、どうしたの雪ノ下さん」
「看病ありがとう」
「え、あ、う、うん」
ゆ、雪ノ下さん、わたしのこと憶えててくれたんだ。
へへ、少しうれしい。
そ、そっか憶えててくれたんだ。
あ、ありがと。
「気を付けてね、雪ノ下さん」
最後まで読んでくれたありがとうございます。
すこしでも、俺ガイルの世界が広がればいいなと思います。
もう少しでも読みやすいよう気を付けていきますので、次回も
読んでもらえたら幸いです。
追記
すみません。
行の間隔を詰めてみました。
行間が開きすぎて読みにかったかもです。
後の話も時間見ながら直してみようと思います。
追記の追記
すみません。
完結後、内容見直ました。
文章一部変更しています。