似て非なるもの 作:裏方さん
当初の予定の10話超えることができました。
前回、ちょっとオリヒロ壊れかけてしまい・・・
第2章からは、オリヒロの大事なものを探す旅、描けていけたらと思います。
※先日、ゲームが手に入ったんですが、結衣ルートにはまってしまいました。
おかげで投稿する時間がだんだん遅く・・・・。
わたしの大事なもの
「それじゃ、サッカー部さんは、参加ということでよろしいですか?」
「あぁ、是非参加させていただくよ。
先輩たちには、いろいろお世話になってるからね。
お祝いさせてもらうよ」
「はい。
では、内容とかは後日改めて打ち合わせさせて頂きますね」
「ああ、よろしく頼む。
それといつも頑張ってるね、三ヶ木さん」
「へ、葉山君、わたしのこと知ってるの?」
「いや、当たり前だと思うが?
なにを驚いてるんだい」
「うううん、な、何でもない」
だって、今まで雪ノ下さんからしか名前呼んでもらえなかったもん。
あの男からは、『お前生徒会にいたっけ』って言われたし。
「お~い、隼人君、そろそろ紅白戦はじめんべ。
って、誰ちゃん?」
「あ、生徒会の三ヶ木です。
ちょっと卒業生を送る会の件で部長さんお借りしてました」
「生徒会の三ヶ木さん?
ちょうどよかった。
いろはすに行っといてくんねえ。
みんな寂しがるから、たまには部活にも顔出してほしいんだわって」
「戸部、それはこの前も行っただろ。
いろはは生徒会だから仕方ないって」
「だけどよ~、このところ全然顔出さないじゃん。
やめたわけじゃないしよ。
他のマネージャーの手前、しめしがつかないって」
「戸部君、ごめんなさい。
わたしからもお願いします。
当たり前だけど、生徒会に会長の代わりはいなくて、
会長がいないと生徒会が機能しないの。
それに一色さんも最近ようやく会長らしくなってきたとこだし。
だから、任期の間は生徒会に専念させてほしいの。
お願いします」
「戸部、この前のバレンタインでもいろは頑張ってただろ。
俺たちもいろはを応援してやろう」
「隼人君がそういうんじゃしゃないわ。
そんだな、いろはす、結構頑張ってるもんな。
いろはすって妹ポジじゃん。
俺も心配なとこあっからよ。
えっと、三ヶ木さんだっけ?
しっかりサポートしてやってくんない。
まじ頼むんだわ。
んじゃ隼人君、先いってんべ」
「三ヶ木さん、すまない。
いろはには、サッカー部は気にしないように言ってあるから。
生徒会に専念してもらって構わないよ」
「・・・・・はい。
人気あるんですね、会長」
「そうみたいだね。
じゃあ、出し物の内容は詰めておくので、
また連絡もらえるかな」
「あ、はい、よろしくお願いします」
・
・
・
「・・・それじゃ、野球部さんも参加ということで
よろしくお願いします」
「うん。
あ、そうそう、次は会長さんに来てほいいなぁ~
なんちゃって。」
「詳細な打ち合わせの時には会長も出席しますので、
その時までのお楽しみってことで、よろしくお願いします。」
・
・
・
「・・・バスケ部さんよろしくお願いしますね。」
「了解。
ねぇねぇ、一色さんの連絡先教えてくれる?
いろいろ相談したいから」
「あっ、それは会長に伝えておきますね。
ほら、お互いに交換したほうがいいかなぁって」
はぁ~、やっぱジャリっ娘って人気あるんだね。
かわいいもんね。
ふん、わたしの魅力は大人しかわからないのよ。
でもさ、みんなして『会長さん、頑張ってるね』って。
わたし、葉山君からしか言ってもらえなかった。
・・・・・まぁ、いっか。
遅くなっちゃったし、急ごっと。
・
・
・
「すみません、遅れました」
あれ、ジャリっ娘いないね。
「ねぇ、稲村君。
会長、帰っちゃった?」
「いや、まだ来てない。
またいつものとこだろ、まったく」
げ、また奉仕部いってんの。
しかも稲村君のこの態度。
なんか本牧君も書記ちゃんもいつもと違うね。
ちょっとやばい雰囲気。
そうだ、ちょっと待っててよ。
・
・
・
「はい、みんな、ご苦労様。
寒いからこれ飲んで温まってくださいね」
じゃじゃ~ん、ここで登場、美佳ちゃんオリジナルスーパーブレンド・・・・。
なんでもないっす。
さぁさぁ、飲んでみそ。
「え~、何の罰ゲームだよ」
「今日は寒くないからいらないかなぁ~」
ひっど~、な、何さ二人して!
・・・まぁ、仕方ないか。
まずは、わたしから。
「いっただきま~す」
”ごくごく”
「お、おい、平気なのか?」
「わ、わたしもいただきますね。
・・・ あっ、うそ、美味しい。
み、三ヶ木先輩、飲めます」
ひっど、ちょ~ひど。
飲めますって書記ちゃん、ひどいよ~。
「ほんとか? どれ。
・・・おおう、これは飲める」
いや、だからひどいって。
くそ稲村! 覚えてろ。
「ほんとだ、三ヶ木さん飲めるよ」
も、本牧君まで!
もう、いいです・・・はぁ。
「はいはい、ありがとうございます、もう!」
「ごめんなさい」
「お代わりいただくよ」
「わりぃ、冗談だよ」
ふぅ、なんとか雰囲気和んだ、よかった。
雪ノ下さんみたいな紅茶入れようと思っても無理だかんね。
気張らず、普通の紅茶でいいんだよね。
「よし、今日は出欠大サービス。
はい、チロロチョコデラックス詰め合わせ。
よかったら食べて」
「よ、三ヶ木、今日は太っ腹。
いや! 太っ腹飛び越して三段腹」
「・・・・褒めてるのよね、い・な・む・ら!
まぁいいわ、みんなどうぞ」
”パタパタ”
ん、あの足音、やっと奴が来た。
まったく、さっき会長らしくなったって褒めたばっかりなのに。
「すみませ~ん、遅くなりました。
えっ、なに飲んでるんですか~」
「会長もどうぞ」
「げ、美佳先輩の紅茶。
き、今日は罰ゲーム大会ですか?」
はい、もう慣れました。
まったく、どいつもこいつも~
「みんな、飲んでるんですか?
じゃあ、私もいただきまぁ~す」
”ゴクゴク”
「・・・えっ、飲める。
なんで?
まぁ~、特別に美味いわけじゃないけどなんか安心するような」
いや、なんでってなに。
そんなことよりみんなの手前、ちゃんと言っとかなくちゃ。
まぁ、紅茶が目的で奉仕部にいってるんでは無いんだろうけど。
ほんとは本牧君、副会長のあんたが言いなさいよ。
「会長、こんなんでよかったら毎日淹れますので、
あまり寄り道をしないでください」
「は~い。
そうですね、なんか奉仕部さん微妙な雰囲気だったし」
微妙な雰囲気?
あっ、そうだ、そうだよ結衣ちゃんが・・・・
奉仕部にはしばらく会長行かせないほうがいいよね。
これからは少し距離を取らせたほうが、この娘のためにも。
「え~と、それでは始めましょうか。
じゃあ美佳先輩どうぞ」
「あ、はい。
それでは始めますね。
まず最初に年度末資料の件についてですが、なんとか
みんなの分も出来上がってきたのでまとめました。
あとは卒業式関係の分を追加でき次第、先生に提出したい
と思いますので、会長あとでチェックお願いします」
「了解で~す」
「次は卒業生を送る会についてですが、これはここ5年分の
資料のコピーです。
配りますので確認してください」
・
・
・
「・・・んで、以上の部活さんからは参加のご連絡を頂いてます。
あとは例年通りですと、スライドショーと先生方の出し物
の確認になりますね。
以上です」
「う~ん、やっぱり当日だけを考えても、
生徒会だけでは人数足りそうもないじゃないですか」
「そうだな。
三ヶ木さん、音響とか照明とかも生徒会でやるのか」
「いえ、音響や照明は放送部さんや演劇部さんにお願いしてますから、
実際には進行とが調整・雑用的なものがメインですよ」
「え~、でも人数的に余裕はほしいじゃないですか。
ここは奉仕部さんに協力していただきましょうね」
会長、あなたはしばらくは奉仕部に関わらないほうがいいって。
だって、あの男は結衣ちゃんと・・・
それに、いつまでも奉仕部に頼るのやめようよ。
「去年もですが、いままでもず~と生徒会でやりましたよ。
それにクリパからずっと、生徒会の行事に奉仕部が絡んでた
じゃないですか。
卒業式関係ぐらい、生徒会だけでやらないと」
「でも、ほら人数が少ないと万一ってこともあるじゃないですか?
美佳先輩が追試になるとか、美佳先輩が病気になるとか、
美佳先輩がふられて落ち込んじゃうとか、美佳先輩が馬鹿 」
「いや、もういいから!」
なんで、わたしばっかり。
それに、もう何もない前からふられたし。
くしょ~。
・・・追試はやばいかもだけど。
ん? 馬鹿ってなに!
まぁ、馬鹿だからいいけどさ。
「それに、もう奉仕部さんに協力を頼んできちゃいました。 えへ♡」
「な、なんということを」
「まぁ、三ヶ木さん。
時間もあまりないし、この際は人数は多いほうが」
「そうだよ、三ヶ木。
三ヶ木の分も少しは楽になるじゃん」
「あのね、本牧君も稲村君も知ってる?
他の生徒から今年度の生徒会は頼りならないって言われてるの。
会長以外、ほとんど名前も顔も覚えられていないし。
書記ちゃんは知ってるんでしょ」
「ほんとか書記ちゃん?」
「・・・うん。
稲村先輩、実はわたしも生徒会役員って知られてなかったんですよ」
そうなんだ。
去年も名前は知らなくても、あ、あのメガネの人って感じで
役員の顔はある程度知られていた。
・・・わたしは別格・・・だけど。
だって当時はわたし眼鏡してなかったから。
恐らくそのせいだ、絶対に!
それに比べ今の生徒会は存在感が薄すぎてさ、ほんとにやばい状態なの。
「でも、そんな気にしないでいいじゃないですか~
わたしのことはよく知られてるみたいですし。
それに、なんか一色いろはの陰の軍団ってみたいで、
なんかカッコいいじゃないですか」
「いや、だから、その陰の軍団が頼りなさすぎて、いっつも奉仕部頼み
って思われてるんです」
特にさ、あの二人目立つから。
綺麗だし、可愛いし。
それに、あともう一人も違う意味で目立ってるから。
「え~、思いたい人には思わせとけばいいじゃないですか」
「そうはいかないの。
これから各部活さんとの部費の調整や前期生徒総会とかあるんだから。
ある程度、生徒会としての存在感と威厳がないと」
「大丈夫ですよ。
何とかなりますって。
それに、明日打ち合わせっていうことで、奉仕部さん呼んでますので」
「三ヶ木さん、どうだろう。
今回だけは万一の時の保険って感じで協力してもらおう」
「そうだよ。
っで、三ヶ木お前ふられたの?」
「いや、ふられてはないから。
それ以前の・・・・
ご、ごほん!
保険でいいのね、保険で」
「な、会長いいだろう」
「まぁ、いいですけど。
それじゃ、基本的な内容は例年の線に沿ってということで、
でも私的には、なにかパァッとしたものがほしいんですが。
まぁ、明日詳細な担当の割り振りとスケジュールを詰めましょう。
では、卒業生を送る会の件はこれまでっということで」
「ご苦労様」
ん、なに、なんかジャリっ娘そわそわしてる?
「あの~みなさん、ちょっといいですか~」
げ、この上目使い。
それにそのあざとさいっぱいの笑顔。
絶対になんかあるの間違いないよね。
嫌な予感が・・・
「会長、なんでしょう」
「みなさん、もう一つ忘れてません?」
なに? なんか他にあったっけ?
ん、本牧君、稲村君、何下向いてるの?
書記ちゃん、あ、目そらした。
「え~、忘れてないですよね?
ね、稲村先輩。えへ♡」
「あ、いや、その~」
な、なに、なんかあったの。
「ひど~い。
稲村先輩ひどいです。
ぐす、ううう」
「あ、ご、ごめん。
覚えてる、覚えてます会長」
でた、うそ泣き。
涙出てないんですけど!
お、おい稲村、おまえ動揺しすぎ。
くそ、な、何があったんだ?
「あの~ちょっと稲村君。
こっち来てくれるかなぁ~ えへ♡」
「うわ、キモ」
おい、てめぇ、さんざん練習したのに。
何時間も鏡見て。
ううううう、こ、この野郎!
「いいからこっち来い!」
”ギュ”
「いたたた!
わかった、わかったから耳つまむな」
まったく。
”ガラガラ”
「で、なに、なにがあったの?」
「実はな、お料理教室の後、・・・・」
・
・
・
な、なに! またあのジャリっ娘は何ということを。
「んで、その場には本牧もあんたもいたんだろ!
なんで止めねぇんだよ!」
「いや、三ヶ木怖いから。
それ地?」
「え~、違いますよ~
そんなわけないじゃないですか~ えへ♡」
「・・・・似合わん、やっぱキモイ」
くっそ、天は不平等だ。
いや、そんなことより。
”ガラガラ”
「あ~、やっと帰ってきた。
二人で仲良くどこ行ってたんですか?
もしかしてお二人は付き合ってるとか?」
「ない、絶対ない」
即答かよ!
稲村、すこしは間をあけろ、間を。
しかも”絶対”っていったね。
いいけどさ、あんた最近、書記ちゃんに気があるようだから。
でも生徒会室での修羅場はごめんだよ、お願いね。
あ、そんなことより
「会長、マジでスキー合宿を主催するっていったんですか?」
「はい、ついノリで言っちゃいました」
ノ、ノリでってあんた。
「で、いつ行くんですか?」
「え~と、美佳先輩は知りませんでしたっけ。
あ~、そうそう、料理教室来てませんでしたもんね。
なんか勝手にどこか行ってたみたいで。
まぁ、いいですけど。
日程は、明後日です」
「はぁ!」
「だから今度の月曜日、学校の創立記念日のお休みを利用して、
二泊三日で行いま~す。
場所は、学校がお借りしていましたロッジを生徒会で押さえられ
ましたので格安でいけますよ」
「参加者はどうすんですか?」
「え~と料理教室に来てたメンバーで、奉仕部の皆さんと、
葉山先輩のグループ、はるのん先輩、城廻先輩、それと川ごえ先輩?
あ、それと小町ちゃん」
「・・・どこが、生徒会行事なんですか?」
このジャリっ娘いや、このジャリ、なに考えてんの!
これは生徒会主催じゃなくて、あんたの仲良しグループの
スキー旅行じゃない。
はぁ、少しは成長したんだと思ったんだけど、
わたしの勘違いだったのかなぁ。
「会長、これのどこが生徒会行事なんでしょうか?」
「え~、ほらみんなでスキー練習して、親睦深めたり協調性
を高めたりって」
「だから、何で一部の生徒だけの参加なんでしょう?
・・・・それと、生徒じゃない人もいるんですが」
「まぁ、それは成り行きってことで」
「別に、スキー合宿がダメだっていってるじゃないんですよ。
するのだったら、全生徒に参加を呼びかけてやるべきです」
「そんなのめんどくさいじゃないですか、時間もないし」
「会長!
それなら、個人的に行ってください。
ただでさえ、卒業式を迎えて時間ないのに」
「まぁ、三ヶ木さん落ち着いて」
「本牧君、いえ副会長。
副会長は生徒会行事と思うんですか?」
「いや、ち、違うと思うんだが。
だけど会長が宣言してしまったし」
「稲村君、経費の申請通ると思う」
「このままで通すのはちょっと難しいんだ」
「そうよね。
というわけで、会長の個人的な集いということでお願いします。
くれぐれも生徒会の主催ではないということで」
「な、なんですか!
そ、それじゃ、多数決で決めましょ」
「いろはちゃん、今回はやめといたほうがいいよ」
「ぐぬぬ、書記ちゃんまで。
・・・だって明後日なんですよスキー合宿。
もう、ロッジも押さえたし。
美佳先輩、ほんと頑固!」
「会長、もし、もしもですよ。
スキー合宿をこのまま生徒会主催でやったとしますよ。
それが、ほかの生徒に知れ渡って生徒総会で質問でもされたら
どう答えます?
全校生徒の前で、最悪生徒会が締め上げられますよ」
「そ、それは。
でも・・・・」
・
・
・
ん~、あれからみんなして下向いてる。
空気が重いよ。
だって、わたしの言ってること間違いないでしょ。
・・・・・・もう、仕方ない。
それしかないっか。
確かこの引き出しに入ってたよね。
”ガサガサ”
あ、あった。
「会長、大至急これに名前書いて」
「ふぇ~、これって」
「そう、部活動・同好会申請書。
さっさとスキー同好会の申請してください。
まだ平塚先生いるでしょうから、すぐ印鑑もらってきます」
「えっ、平塚先生?」
「平塚先生も参加するんでしょ。
責任とってもらって顧問になってもらいます」
「そうか、スキー同好会主催にするんだな三ヶ木」
「それしかないじゃん。
スキー同好会の依頼でロッジを生徒会が借りましたってことで」
「美佳先輩!」
”だき”
げぇ、抱き着かないで、くるし~。
でも、なんかいい香り。
結衣ちゃんとは違って華奢。
い、いいよね、わたしも抱きしめて。
ぐふふふ
「はっ、なんか急に悪寒が。
いま、美佳先輩変なこと考えてたでしょう?」
「いや、考えてないから。
・・・あの、す、少ししか」
「まぁ、いいですけど」
”カキカキ”
「はい、名前書きました」
「代表は会長で、あととりあえず葉山君らのグループが会員と
いうことにしておきますので、会長から話しておいてくださいね。
それと、生徒会から費用はでませんから」
「かしこまり」
「まったく。
で、みんな参加するの?」
「いや、ちょっと週末は用事あるんだ」
「あのう、わたしもちょっと無理かなぁって」
「・・・俺もちょっと無理」
なに、生徒会から会長一人だけいくことになるんだったの。
生徒会主催だったんでしょ。
「え~、皆さん行きましょうよ」
会長、あんた一人だけだよ。
わたし? わたし呼ばれてないっし。
今日初めて聞いたんだもん。
それにロッジが借りられたとしても、交通費は個人負担でしょ。
ち~と厳しい。
「そ、そうですか・・・
いいです、私一人で行ってきます。
あの、お土産期待してくださいね」
・・・・・まったく、そんな顔して見つめないで。
交通費きついのよ。
それにわたし、スキーなんて行ったこともないし。
・・・・・もう
「わかりました、わたしも行きます」
「ほ、本当ですか。
・・・仕方ないですね。連れて行ってあげます。えへ♡
それでは今日はこれでお開きってことで。
ご苦労様でした」
・
・
・
とはいったものの、きっついな。
いくらかかるんだろう。
交通費だけで二万円ぐらいかなぁ。
それとどうしょう、わたしウェアなんて持ってないし。
スキーってあと板となんか刺すやついるんだっけ。
どうしょうかなぁ。
「たっだいま~」
って誰もいないよね。
はぁ、考えてても仕方ないよね。
ミ~ちゃん、ごめんなさい。
成仏してね。
「せ~の!」
”ガチャン”
うぇ~ん、ミ~ちゃん、わたしはあなたを忘れないよ。
・・・はぁ、みんなとの卒業旅行用に貯めてたんだけど、
仕方ないよね。
え~と
『とうちゃん、ちょっとららぽまで行ってきます。
仕事中だと思うので、終わったら返信してね』
っと、よし行ってくるか。
・
・
ついたけど、あんまり時間ないね。
え~とスポーツ店はどこだっけ。
・
・
・
「え~、こんなに高いの」
うっそ、どうしょう。
安いやつで、さ、三万円。
なんでこんな高いの。
・・・無理だよ。
はぁ~、もうジーパンとかでいいや。
ロッジからでなければいいんだよね。
やっぱりスキーなんて身の丈に合ってないや。
・・・・・・帰ろう。
「ママ、わたしこれがいい」
「うん、似合ってる。
これにしよ」
「パパ、ママ、ありがとう」
・・・・・いいなぁ。
わたしがいけないんだよね。
わたしが悪い子だったから。
『そうだ、お前が悪いんだ。
すべてお前が悪い』
えっ、なに? だれ。
なんなの、あんときの夢の中の声?
あはは、なんか、なんだろう。
・・・はぁ~、帰ろう。
”だき”
えっ?
「だ~れだ」
え?
こ、この声、それにこの匂い。
「め、めぐねぇ!」
「うん正解。
久しぶり美佳。
こんなところでどしたのかな~」
だめ、めぐねぇに心配かけちゃだめなの。
だれか知らないけど、すこし消えてて。
「あ、あのね、明後日スキー合宿って聞いて。
わ、わたしウェアとかないから。
で、でも思ったより高くて」
「お~美佳も行くの。
やった~。
どれどれ、わたしが選んであげる。
さぁ、おいで」
「いや、でも、わたし・・・」
「ほらほら」
”スタスタスタ”
ん、そっちは出口。
どこ行くの?
でもめぐねぇの手、やっぱ温かい。
大好き。
・
・
・
どこに行くんだろう。
確かこの先って。
「ね、ねぇめぐねぇ。
ここってさ」
「うん?
いいからいいから」
”スタスタスタ”
「ほら着いた
さぁ、上がって」
やっぱりそうだ。
ここってめぐねぇの家。
なつかしい、あまり変わってない。
あ、当たり前か。
まだ3年ぐらいしかたってないや。
「ただいまー
おかあさん、ほら美佳連れてきたよ」
「え、美佳ちゃん?
まぁ、きれいになって」
「あっ、ご無沙汰してます。
・・・きれいになった?」
「う~ん、社交辞令」
「ひど!」
「あはは、ほら上がって。
ご飯食べていきなさい」
「あ、でも、とうちゃん帰ってくるから」
「心配ないって。
お持ち帰りも作るから食べていきなさい」
「うん」
「じゃあ、先にウェア選んであげる。
ほらおいで」
えっ、でもここめぐねぇの家でしょ。
「美佳、こっちこっち」
めぐねぇの部屋? もしかして・・・
「う~ん、どれが似合うかな?」
・
・
・
「うん、やっぱこれ。
これが一番かわいい」
「めぐねぇ」
「馬鹿、なに泣いてんだこの~。
あっ、わたしが着たのはいや?」
「わ、わたしめぐねぇのお古がいい。
うううん、お古じゃなきゃいや」
”だき”
「美佳ごめんね、生徒会押し付けちゃって。
つらくない?」
「うん、だいじょぶ」
「無理しちゃだめだよ。
美佳は何でも一人やろうとしちゃうから。
いい、人に任せられるところは我慢して任せること。
わかった?」
「うん」
「それと、もう一つ。
私に遠慮してるんでしょうけど、気にしないでなんでも話すること。
わかった?」
「うん」
「めぐり、美佳ちゃん、ご飯よ~」
「は~い。
ほら行くよ」
「うん」
めぐねぇ、めぐねぇのお母さん。
ありがと。
わたし、やっぱり、めぐねぇ大好き♡
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
徐々に、オリヒロの過去もいれていきたいと思います。
オリヒロの大事なものを探す旅、ゴールにたどり着けたらなぁと思います。