似て非なるもの 作:裏方さん
今回、やっと八幡サイドです。
なかなか生徒会主体だと・・・
今回から、第三章。
新学年いろいろ書けたらなぁと思います。
春愁
「はい、折角なのでこちらは気にせずに、しっかり楽しんできてください」
「うん、ありがとう」
「あ、そうだ。
来週のどこかで、部費折衝会の対策について打ち合わせしたいので、
帰られましたら、連絡よろしくです。
ではでは」
ん、今、一色が電話してたのは、三ヶ木じゃないのか?
そういや、まだ顔見てなかったよな。
「なぁ、一色、今の電話、三ヶ木じゃねえか?
今日は三ヶ木、来ないのか?」
「な、なんですか。
女子の会話に聞き耳立ててるって、変態じゃないですか!
先輩、すごくキモいです」
「いや、隣で話していたら聞こえてくるだろう」
「まったく、しょうがないですね。
女子が電話しているときは、少し離れるとかデリカシーを持ってください。
減点10点です」
「え、なに、また点数付けるのか」
「そうですよ。
あ、そうだ、今日80点以上でしたらご褒美上げますよ」
「いらん。
・・・参考までにいま何点だ」
「まだ、―20点ですよ」
「な、なに、何でそんなに低いの?」
「えっと、さっきので―10点、それにやっぱり葉山先輩で
ないので-10点です」
「なに、それ。
まぁ、いいけど」
「頑張ってくださいね♡」
「いや、頑張らない」
「な、なんなんですか、まったく。
・・・あのですね、今日は城廻先輩のとこの卒業旅行と
かぶっちゃったんですよ。
ですから、美佳先輩は今日はあちらです。
ということで、先輩、今日は美佳先輩の代わりですので
美佳先輩っぽくお願いしますね」
「なんだ、三ヶ木らしくって。
無理だ、俺はあんなひねくれものじゃない」
「先輩も結構ひねくれてますけど。
あ、そうだ、美佳先輩の代わりなので、これかけてみてください」
「おわ、おまえなにすんだ」
「ほえ~、やっぱ、思った通り(・・・・・すごくカッコいい)。
あ、いえこれですね、昨日生徒会に置き忘れていったんですよ」
「思ったより度はきつく無いな。
でもどうしたんだこの眼鏡」
「なんか、最近、美佳先輩すっごく疲れてるみたいで、
昨日生徒会室で寝ちゃたんですよ。
だから、ちょっといたずらで眼鏡外したら、そのまま気が付かずに
帰っちゃったんです。
でも、先輩、その眼鏡結構似合いますよ」
”テッテッテッ”
「いろはちゃん、ごめん待った?
え、い、いろはちゃん、このかっこいい人だれ?」
「あのね、書記ちゃん。
ほら、眼鏡を取ると、じゃじゃじゃーん」
「あ、比企谷先輩。
うそ!」
「何だうそって、書記ちゃんまでひどくない?
普通の俺ってどうなの」
「いえ、ホント別人でした」
「それをいうなら、三ヶ木のほうもじゃねえか。
あいつ、眼鏡外したらほんと誰かわからないんじゃね。
眼鏡してても地味なんだが、眼鏡がなかったらメリハリなくて
もっと地味になるんじゃね。
なんならいるのもわからないんじゃないか、地味すぎて。
ジミ子だ、うん、やっぱりジミ子だな、うん」
”べし”
「ぐへぇ!」
「ジミ子で悪かったわね。
わたしのことそんな風にみてるの。
よくわかった」
「へ、お、おまえなんでいるの?
めぐり先輩といっしょじゃ?
い、一色!」
「ふん、いいから眼鏡返して」
「お、おう」
「じゃあ、会長、行ってきます。
あの、会長も気を付けて」
「はい、あ、お土産は食べ物以外でお願いしますね、えへ♡」
「了解、書記ちゃんもまたね」
「はい」
「・・・・・比企谷君、さよなら」
「へ、お、おう」
”テ、テ、テ”
「い、一色、なんだったんだ。
あいつどこ行ったんだ」
「え、美佳先輩ですか?
向こうのホームですよ。
ほら、前生徒会の人もいるでしょう」
「あ、そ、そう、そうだったのね」
「会長、書記、お待たせ。
はい、飲み物です」
「あ、副会長、ありがとうございます」
「ありがとう」
「うん。
あ、比企谷、すまん、コーヒーでよかったか?」
「あ、ああ、サンキュ」
・・・マッ缶じゃないのか。
まぁ、三ヶ木じゃないからな。
「あれ、稲村先輩は一緒じゃなかったんですか?」
「ああ、稲村なら、ちょっと三ヶ木さんとこ寄ってくるって。
ほら、あそこ」
「あ、飲み物もっていってあげたんですか?
へぇ~。
・・・ねぇ、副会長。
本当にあの二人、付き合ってないんですか?」
「そうみたいだよ。
なんか稲村が言うには、付き合うには地球がどうのこうのって
言うんだけど」
な、なにそれ? 二人が付き合うと地球がどうかなっちゃうの?
あっ、なに二人で笑ってんだあいつら・・・
「地球? なんかわけわからない関係ですね。
いつも生徒会室で仲良くしてるんだから、もう付き合えばいいのに。
ねぇ、先輩。
ん? 先輩、どうかしました?」
「あ、すまん。
なんか言ったか?」
「なんですか、もう」
「なぁ、一色、やっぱり、俺も一緒に行くっておかしくないか?
今日は卒業生を送る会の打ち上げって聞いたが、
俺が一緒でいいのか?」
三ヶ木になんか誤解させちまったままだから、
ついでに誤解を解いておこうと思ったんだが。
三ヶ木が行かないのなら、今日おれが行く理由がない。
「あ、先輩には送辞や、書記ちゃんの件でいろいろお世話に
なりましたから。
だから、問題ないですよ。
は、まさか、いまさら帰るなんていいだして、わたしの気を
引きたいんですか?」
「いや、いい、わかったから」
「あ、向こう、電車来たみたいですね。
なんか稲村先輩と美佳先輩、遠距離恋愛の恋人さんみたいですね。
ほら、よくあるじゃないですか、電車を見送るやつ」
「ほんとだ。
もしかして、稲村、電車追いかけたりして」
「まさか、ねぇ、いろはちゃん」
「う~ん、でもそんな雰囲気じゃないですか
あ、ほら、やっぱり追いかけた」
「う、うそ~。
稲村先輩ほんとに追いかけてる」
「副会長、ほんと、あの二人つきあってないんですか。
ね、ねえ、先輩」
「しらん。
・・・別にどうでもいいんじゃね」
・
・
・
「ごめん、遅くなった」
「稲村先輩、大丈夫ですよ。
電車まだですから。
それより、稲村先輩のほうこそ大丈夫ですか?
息、切れてません?」
「え、あ、見てたのか。
いや、話してたら、三ヶ木に紅茶渡すの忘れて」
「えっ、折角買ったの。」
「まぁ、あいつはミルクティだろう」
「え?
おう比企谷、きてたのか」
「きてちゃ、悪いか。
何なら今すぐ帰るが」
「なんか、機嫌悪くないか」
「すまん。
いつも休日はこんな感じだ、気にするな」
「お、おう」
「あ、電車来ましたよ。
皆さんいますか、いきますよ」
”くいくい”
「ん?」
「先輩、本当になんか機嫌悪くないですか?
ごめんなさい、お誘いしてご迷惑でした?」
「いや、そんなことはない。
すまん、なんか悪かった」
「先輩、夢の国では、楽しまないとダメですよ」
「おう」
・
・
・
”ガタン、ガタン”
・
・
・
「つきましたね。
あ、書記ちゃん、ほら、白亜の城、見えますよ」
「あ、ほんとだ、きれいだね」
「はい、みなさん、集合です。
写真撮りますよ。
ほら先輩、こっちですよ」
いや、お前いきなり手を握るなって、
え、なに? なんで俺、お前の横なの。
後ろでいいんだが、
何なら少し離れていようか。
「いや、一色、俺が写真撮ってやるわ。
ほら、俺は生徒会じゃないし」
「いいんですよ。
ほらスタッフの人がとってくれますから。
あ、あとで先輩の顔、美佳先輩といれ変えますので。
ね、副会長」
「え、なに? 本牧、お前そんなことできんの?
いや、まてその前にその写真、すげ~怖くならないか。
俺の体に三ヶ木の顔って」
「ぷぷぷ、あ、すまない。
ちょっと最近はまっててな。
なんなら犬の顔にしておこうか」
「いや、いい」
「だから、先輩、美佳先輩はもっとこっちですよ。
わたしのすぐ横」
え、な、なに。 チョ~近いんだけど。
すごく、密着してるんだが、ホラ腕とか、その、いろんなとこが。
「先輩、なにキョどってるんですか?
それと、もっと美佳先輩っぽいポーズでお願いします。
すいません、じゃあ、お願いしま~す」
「はい、じゃ、写しますよ。
1、2のパン!
もう1枚いきま~す。
1、2、のメリー」
「あ、ありがとうございました」
「な、なぁ、一色、これほんとに三ヶ木の顔になるんだよな」
「どうしょうかな。
あ、そうだ雪ノ下先輩に一度、見てもらってからにしましょう」
「おい!」
・
・
・
よ、よし。 この順番なら俺は一人で乗れる。
あんまりコースター系は好きじゃないからな。
一色に引きつった顔でも見られたら、後でなにを言いふらされるかわからん。
「副会長、書記ちゃん、行ってらっしゃい」
「は~い」
「え~と、次は私と稲村せ、ん?」
「あ、会長すまん、三ヶ木から電話だ。
先行ってて」
「あ、はいはい。
ほれ、先輩行きますよ」
「・・・・・うそ」
・
・
・
「ぐわ! うへぇ」
・
・
・
お、終わった。
はぁ、気持ち悪い。
高速でグルグルと、なんで、人はこんなものに乗って喜ぶんだ。
体に良くねぇだろう。
”ふら”
体が重たい、あ、足が。
”だき”
「きゃ、せ、先輩、いきなりなんですか、まったく。
抱き着くのなら、断ってからにしてください」
「す、すまん」
え、でも、断ってからならいいの。
「あははは。
でも、せ、先輩のあの時の引きつった顔、サイコーでした」
「さいこ? あ、サイコね、ああ、おれもDVD観たけど
怖くてよかった」
「はぁ、なにいってんですか。意味わかんないんですけど。
あ、稲村先輩、こっちです」
・
・
・
え、パンさんのやつに乗るの?
雪ノ下いないから、別にいいんじゃね。
こいつ、あんまりパンさんに興味なかったような。
・
・
・
「なぁ、一色、折角、生徒会で来てるだ。
四人で乗ったらどうだ?」
「はい? なにいってんですか」
「じゃあ、会長、いってくる」
「はい、いってらっしゃい」
「な、なに、またお前と乗るの。
おれ、本牧とでも」
「あの三人は、この前ちょっとあったので。
先輩、わたしと乗るのって、そんなに嫌ですか?」
「いや、ちが、嫌じゃない。
パンさんなら・・・」
「そ、そうですか、良かったです。
ほら、いきますよ。
あ、わたし、パンさん怖いので手を握っててくださいね」
「パンさんが怖いって、雪ノ下に知れたらお前生きていられないぞ」
「はぁ、まあいいです。
はい、手」
「お、おう」
「相変わらず、湿っぽいですね」
「うぐ」
・
・
・
「あ、来た来た。
いろはちゃ~んこっち」
「お待たせ」
「え、何で手握ってるの?」
「先輩が怖がって離してくれなかったんですよ」
「え、比企谷先輩、ほんとですか?
少し引きますけど」
「いや、一色、お前が 」
「あ、パンさんのぬいぐるみ、かわいい」
”スタタタ”
「あ、お、おい」
・
・
・
「先輩、わたし的に、パンさんよりおしゃまキャットメリーちゃんの
ほうが好きなんですよ」
「お前、絶対それ、雪ノ下の前で言うなよ。
ぜって、パンさんのいいとこ、二時間くらいは聞かされるぞ」
「うわ~、マジですか。
わかりました気を付けます。
それはそうと行きますよ」
「おう、わかった。
おい、本牧、おしゃまキャットのほう行くぞ」
「ああ、わかっ 」
”ぎゅ”
「いた!」
「比企谷先輩、私たちもう少し見てから行きますので、
先に行っててください」
「わかった」
「ごめんなさい、牧人君痛かった?」
「だ、大丈夫だ。
あの~少しだけ」
・
・
・
「先輩、遅いですよ」
「おう、わかった」
あいつ、そんなにおしゃまキャットメリーちゃんが好きなのか。
そんなにはしゃいでいると、ほら、結構風あるから、
”ビュー”
「きゃあ」
ほらみろって、お、おい。
「黒、黒なのか」
なに、女子の間では、黒が流行ってるの。
でも・・・・・・風さん、ぐっジョブ。
「せ、先輩、見たでしょ」
「な、なにをだ。
なんのことかわからん」
いえ、ばっちり見えちゃいました。
ごちそうさまでした。
「先輩、どこ見ていってるんですか。
ちゃんとこっち見ていってください。
それに顔も真っ赤ですし」
「いや、これは、すこし熱いかなぁ~って」
「ひ、ひどい、先輩にスカートの中覗かれた」
「お前、変なこと言うな。
それだと、なんか俺が無理やり覗いたみて~じゃないか。
偶然だ、偶然」
「やっぱ、見たんじゃないですか。
ひどい、ひどいです・・・・・・うううう」
やば、泣き出しちまった。
いや、それなら、お前ズボン履いて来いよ。
”ワイワイ、ガヤガヤ”
「あんなかわいい子泣かして、酷いやつだな」
「なんか、スカートめくったって」
「なにそれ、スタッフどこ?」
え、なに、やば、なんかマジ通報されかねないんだけど。
「わ、わかった。
一色、俺が悪かった、すまん機嫌直してくれ」
「じゃあ、なんか買ってください」
「へ、何で買わないといけないんだ」
「ううううう・・・・」
「わかった、わかった。
もう泣くな、買ってやるからもう泣くな」
ほら、あの女の人、マジでスタッフ探してるじゃね~か。
「ほんとですか、やったー
ほら行きますよ、早く、早く」
「へ、お前、やっぱウソ泣きじゃね~か」
「ウソ泣きは、女の武器ですよ~」
「ひどい」
・
・
・
「なににしょうかなぁ」
「あの、一色さん、なるべく安いのね、安いの」
いや、聞いてるの、一色さん。
そこら辺は結構高いのよ。
「あ、これだ。 これがいい。
先輩、このメリーちゃんのピアスにしておきます」
「げ、あ、あの~、こちらのクッキーでどうでしょう」
「これがいいです。
・・・・・先輩、駄目ですか?」
な、なにその上目使い、結構グッとくるんだけど、ぐっと。
「し、仕方ねぇな」
「やった~」
・
「ありがとうございました」
け、結構するのね。
今月、俺の財布、すっごくダイエットしてるんだが。
「先輩、ありがとうございます。
それと、はい」
「ん、なんだ。
ああ、荷物になるからか」
「違いますよ。
先輩、このピアスは先輩から美佳先輩に渡してください」
「え、なんでだ」
「最近、先輩と美佳先輩、ケンカしたんじゃないんですか。
そんなのなんか見てればわかりますよ。
これは、先輩からのお土産ってことで、美佳先輩に渡して
あげてください」
「いや、別に喧嘩なんかしてないんだが。
そもそもケンカするほど親しくね~し」
「マジで言ってんですか、親しくないって」
「・・・・」
「まぁ、先輩ですからいいですけど。
それより、ちゃんと渡してくださいね。
美佳先輩に似合うの選んだんですから」
「・・・わかった。
なんかすまん」
「いいんですよ。
お二人には、これからもしっかり働いてもらいますので、
ギクシャクしていると、わたし的に困るんです。
あ、それと、ほら」
おま、なに、なんでスカートまくりあげるの?
もしかして、ち、痴女・・・
「え、パンツじゃないの?」
「先輩、残念でした。
スカートの下、アンスコって常識じゃないですか。
履いてないのって美佳先輩ぐらいですよ」
「ぐ、だ、だまされた」
「えへへ、ほら、そんなとこで固まってないでいきますよ」
・
・
・
ふう、まぁ、どこにいっても混んでるよな。
そういえば、あいつ卒業旅行ってどこ行ったんだろう。
『あ、あのさ、もし、もしだよ。
わたしがね、比企谷君の前から消えたらどう思う』
はは、ホントいなくなっちまいやがって。
・・・ばっか、いねぇと静かじゃねえか。
『いっぱいもらったよ。
今日すっごく楽しかった』
そういえば、俺、誕生日のプレゼント渡してね~わ。
『ありがとう』
”ちゅ”
あのバカ、俺気付かず電車乗って帰ったじゃね~か。
ジロジロ見られたんだからな。
あと、小町にも散々に・・・
「比企谷、おつかれ。
ほれ、マッ缶」
「おう、稲村、サンキュ」
「なぁ、比企谷。
おまえ三ヶ木のことどう思ってるんだ」
「なんだいきなり。
どうってなんのことだ」
「あのな、おれ、三ヶ木にアタックしてもいいか・・・」
「いや、だからなんで俺に聞くんだ」
「いいんだな」
「・・・・いいんじゃね~か。
ほら、駅でもなんかいい感じだったし」
「・・・余裕か。
いいか、必ず俺のほうを向かせるからな」
「いや、だから、別に俺に断る必要はない」
「そうか、わかった。
すまん、じゃあな」
・
・
・
まったく、あいつらどこ行ったんだ。
ん、電話繋がったのか?
「え、わかりました。
・・・ ありがと、書記ちゃん」
「一色、あいつらどこにいるって?」
「あ、あの~、い、稲村先輩、稲村先輩がトイレから
なかなか出てこないそうです。
だから、その~、後で合流するそうなので先行きますよ」
「いや、待ってなくていいのか?
それに一色、トイレじゃない、花を摘みに行くって言うんだ」
「はぁ? なんですかそれ。
すごくキモいんですけど。
待ってなくてもいいんです、ほら、次行きますよ」
「は、はい」
・
・
・
「ほらほら、先輩。
ここ、ここが一番、パレードよく見えるんですよ」
「だけど、まだ、ちょっと時間早くね」
「すぐ混んじゃうんです。
だから、今から場所取りしておかないと」
”くしゅん”
「ほらみろ、そんな寒そうな格好してくるからだ」
「なんですか、さっきはスカートの中見えたって、
すんごく喜んでたじゃないですか」
「もう、それ言わないで」
くそ~、なんだよアンスコって。
やっぱ卑怯だ、めっちゃ喜んで損した。
「ほれ」
「え、ジャンパー?
でも、先輩、先輩のほうが寒くなるじゃないですか」
「ふふふ、見ろ。
こんなこともあろうかと、さっき、マッ缶買ってきた。
めっちゃ熱いぞ」
「そ、そうですか。
ありがとうございます」
”ぴた”
え、な、なに?
一色さんそんなにくっつくと腕に当たるんですけど。
そ、その柔らかいものが
「先輩、なにまたキョッどてるんですか?
サービスです、サービス。
温かいですか?」
「・・・温かいです」
「ほう、それはよかったですね」
・
・
・
ん、やっぱりそうか。
最後はこの広場なんだな。
「どうですか 先輩。
少しは元気でましたか?」
「へ、なんで?
俺はいつも元気はないんだが。
ほら無駄にエネルギー使わないタイプ、省エネだ」
「もう。
最近、すごくイライラしてたじゃないですか。
美佳先輩とは会話もしてなかったし。
わたし的に先輩がふられたのかと思いましたよ」
「はぁ? ばっか、俺とあいつはそんな関係じゃない。
なんか恋愛とかいうんじゃなくてだな。
なんていうんだ?
ん~、まぁ他の奴に比べると一緒にいても楽というか、
よくわからんが、なんか別のものだと思う、たぶん」
「・・・はぁ、そ、そうですか。
あ、パレード始まりましたよ」
”ひゅ~、どーん。”
「わぁ、花火とれも綺麗です」
「な、なぁ、一色。
今日、回ったコースっていうのは」
「ああ、やっぱり憶えてました?」
「そりゃ、まあな」
「ここで、わたし、葉山先輩に振られたんですよ。
先輩のせいですからね」
「はぁ、何で俺のせいなんだ」
「また言わせるんですか。
しっかり自覚してください。
『本物がほしい。』
もう一回言います?」
「いや、やめて、もう忘れろ。
二度と口にしないで~」
「だからですよ。
わたしもう一度、始めるためにここに来たんです」
「お、おう、頑張れ」
「まったく、このバカ八幡は。
先輩、覚悟してくださいね」
「はぁ?」
「それと、今日は81点です。
だから・・・・」
”だき”
「いや、い、一色さん?」
「ご褒美です。
花火終わるまで、こうしていてあげます」
「・・・・・・」
ーーーーーーーー
”ピンポーン”
ん、いね~のか?
確か、昨日、一色からもう帰って来たって聞いたんだが。
”ガチャ”
「ふぇ~、どなた様ですか?
新聞ならいらない」
な、なに、こいつ。
あたま爆発してるぞ。
それに、ほれ、肩からブラのひもが。
「げ、比企谷君!
な、なにしにきたのよ、ばっか。
ち、ちょっと待ってなさい」
”バタン”
おい、いきなりバカはないだろう。
まったく。
”ガチャ”
「はい、なんでしょう?」
「いや、今更なんだが」
「うっさい、何のよう?」
「ほれ、これこの前一色たちとディステニー行った時のお土産だ」
「へ、わ、わざわざ?
あ、ありがとう。
ま、まぁ、あがって・・・・・・
あ、今日はだめ、家の中、ごちゃごちゃ」
「お、おう、まぁ、女子一人の家に入るのはな。
じゃあな」
「あ、まって」
”ドタドタ”
「あれ~、どれだったけ?
え~と・・・」
「なぁ、昨日遅かったのか?」
「うん、ちょっとね。
あっ、”は”って書いてある。
これだ」
”ドタドタ”
「ほい、これお土産。
絶対、比企谷君が喜ぶもの」
「な、なんだ?
あけていいのか?」
「いや~、ここではやめといたほうが。
家に帰ってから、部屋でこっそりあけてみたほうが」
な、なんだ。
何が入ってんだ。
まぁ、いいか。
「おう、わかった。
じゃあな」
「あ、比企谷君。
わ、わたし、最近・・・・」
「すまん、俺のほうがなんか悪かった」
「うううん。
・・・また、学校でね」
「おう、またな」
ーーーーーーーー
「会長、わがまま聞いてくださってありがとうございました」
「美佳先輩、楽しかったですか?」
「はい、すんごく。
あ、そんでこれお土産です」
「ありがとうございます。
あけていいですか?」
「はい。
絶対喜んでくれると思います」
”ばさばさ”
「・・・・・・・・」
「へ、 か、会長?」
「・・・あの~、美佳先輩。
わたし、こういうのはあんまり趣味じゃなくて」
「へ、結構おしゃれなアロマランプだとって、
え~、プリキラ―浪速バージョンフィギュア!
あ、・・・・・間違えた」
「まぁ、いいです。
折角ですからもらっておきますね」
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
新学期にむけ、いろいろと動き出し始めました。
あと、もう少し奉仕部サイドから書けたらと思います。
では、またよろしくお願いいたします。