似て非なるもの 作:裏方さん
インフルエンザ流行ってますが、皆さん気を付けてください。
春休みも終わり、新学期もいよいよ始まります。
恋愛に進路、下手なりに描けていけたらなぁと思います。
では、よろしくお願いします。
”ガラガラ”
「おつかれっす。
あ、三ヶ木久しぶり。
旅行は楽しかったか?」
「おひさ! うん、めっちゃ楽しかったよ。
はいこれ、お土産、ビリオンクッキー」
こ、今度は間違ってないよね。
ほら、包装紙に”い”って書いてあるし。
ん、 ”い”って一色の”い”
「あ、あの~、ちょっと開けてみて?」
「ん、もしかして食いたいのか?」
”びりびり”
「ほらこれでいいか?」
「あ、ありがと。
ごめん、もうしまっていいから」
「ん?なんだ食いたかったんじゃないのか?
まあいいか。
ほれこれ、俺のお土産」
「あ、ありがとう、開けてもいい?」
「おう、気にいってくれるといいが」
”がさがさ”
「あ、人魚姫のペンダント。
これって高かったんじゃない?」
「まぁ、普通だ」
「ケチの稲村君がどうしたの?
もしかして、明日、地球の最後とか」
「ひでぇ、お前なぁ。
・・・・・・まぁそうだったらいいんだけどな」
「へへ、ありがとう、大事にするね」
「ごほん。
あの~、もう始めてもいいですか?」
「あっ」
「は、始めましょう、会長」
「では、稲村先輩、各部活さんからの予算の申請状況はどうですか?」
「全部出そろったんだ。
ほら、これがまとめた結果。
三ヶ木、どう思う?」
「ふむ、まぁ大体、例年通りの申請額と内容だね。
一部を除いては」
「一部?」
「うん、そうなんだ。
ほら、野球部とバドミントン部、それとテニス部」
「ほぇ、た、確かに。
この部って大会とかの成績よかったりします?」
「いや、いずれも初戦敗退だ」
「じゃあ、部員が増えたとか?」
「いえ、逆に減ってるぐらいですね」
「じゃあ、なんでこんなに予算の申請増えてるんですかね?」
「会長、わたし、一度確認してみますね」
「はい。
じゃあとりあえず、稲村先輩、大会の成績や部員数から
仮の予算組めます?」
「ああ、ちょっとやってみるわ。
あ、そうだ、三ヶ木、相談したいとこあったら連絡していいか?」
「うん、わかった」
「稲村先輩、それって来週中に間に合いそうですか?」
「なんとか組んでみる」
「では、来週の生徒会で改めて検討しましょう。
と、いうことで、わたし、今日、サッカー部の練習あるので、
お先に失礼しますね。
あとは、お二人よろしくで~す。
あ、問題になるようなことはしないでくださいね。 生徒会室ですから」
「え、いや、な、なに言ってんだ、会長!」
「ではでは。
・・・ごゆっくり、えへ」
”ガラガラ”
「は、はは、な、なに言ってんだろうな会長は。
な、なぁ三ヶ木、このあと喫茶店でもって、・・・三ヶ木?」
「ぶつぶつ・・・・・・、やっぱおかしい。
今日、やってるよね。・・・」
「お、おい三ヶ木。
お~い三ヶ木もどってこ~い」
「あ、な、なに稲村君。
なんか言った?」
「いや、いい。
なんでもないです」
「じゃあ、わたしちょっと用事あるからいくね。
あ、カギよろしく。えへ♡」
「おう」
あれ? 稲村君、今日はキモいって言わないのね?
まぁいいか。
・
・
・
”がさがさ”
どれどれ。
野球部はと、お~やってる。
でもなんかやってるやってるって感じじゃないね。
まぁ、いつもこうだけど。
ほら、二年生もだけど、一年生もだべってるよ。
たしか部長は、大岡君だったね。
どれどれ、三ヶ木レポートによると、人に合わせたがる性格。
ふ~ん、とても引っ張っていくタイプじゃないね。
無理矢理、部長、やらされたって感じ?
・・・だからか。
「あんまり、厳しそうじゃないな」
「うぇ、あんたいつからここに?
帰ったんじゃないの」
「さっきからいたぞ。
まぁ、今日はちょっと時間あるから」
「じゃ、じゃあ次はっと」
「次どこ行くんだ」
「え、次はバドミントン部だけど」
・
・
・
「あの~、稲村君、近いんだけど」
「仕方ないだろう、狭いんだから」
「そ、そうだけど・・・」
まぁ、換気口から覗いてるから、仕方ないか。
ふ~ん、一応、ちゃんと練習してるのね。
”コトン”
あ、シャトル飛んできた。
そ、そうだ。
「ねぇ、稲村君。 あのシャトルとって」
「はぁ、なにすんだ」
「お・ね・が・い・・・ね♡」
「お、おう、任せとけ」
へ、なんだ?
さっきもだけどなんか稲村君、今日変だね。
ん~、まぁいいか。
「ほれ、取れたぞ」
「ありがと、えっとスマホでっと」
”カシャ”
これでよしっと。
さぁ、次はっと。
「OK、じゃ、行くね」
「次、どこ行くんだ。
やっぱテニス部か?」
「へ、まだついてくるの」
「ああ、今日暇だから。
それになんか楽しい」
「そ、そう?」
楽しいかな? なんかほんと今日の稲村君、いつもと違う。
・
・
・
うん、やってるやってる、一番まともだね。
さすが戸塚君、部長らしいね。
でも、わからないな。
あんな申請、戸塚君が考えたとは思えないし。
だって、去年の1.5倍ってありえない。
だとすると、
・・・・厚木か、うん、きっと厚木だね。
「三ヶ木? なにまたぶつぶつと」
「あ、三ヶ木先輩!」
「え? あ、刈宿君」
えっと、一緒にいるのは、あ、そうだあの男の子。
「じゃあな、川崎。
また、遊びに行こう」
「ああ、テニス部頑張れな」
「おう」
”テッテッテッ”
「三ヶ木先輩、おひさ!」
「おう、おひさ。
今日はどうしたの?」
「はい、今日はテニス部の練習を見に」
「で、どうだった?」
「う~ん、そうですね。部長さんは頑張ってるし、
そこそこだと思いますよ」
「そう。
戸塚君は昼休みも部活終わってからも練習してるからね」
「戸塚君?
え、あの人、男子だったんですか。」
「そ、そだよ。
わからなかった?」
「は、はい、すっかり女子だと」
「ははぁ、もしかして惚れちゃったとか?」
「いえ、それは絶対ないです。
俺は一筋ですから」
「そ、そう。
いや、そんな力まなくても」
「な、なぁ三ヶ木、誰?」
「ああ、あのね、新入生の刈宿君。
あ、こっちね、同じ生徒会の稲村君だよ」
「ちわ~す、刈宿です。
先輩、よろしくお願いします」
「お、おう。
稲村だ、よろしく」
”ぎゅ”
「ん?」
「ん?」
「・・・先輩、力強いっすね」
「き、君もな」
「な、なにやっての。
ふたりして青筋立てて、いい加減手を離したら。
はっ! も、もしかして二人ともともそっち?」
「「ち、ちが~う!!」」
なんだ!
な、なんかめっちゃ否定された。
じょ、冗談なのに。
ま、まぁいいけどさ。
んっ、戸塚君。
こんなことしていられない。
「戸塚く~ん、ちょっと待って~
じゃあね、稲村君も刈宿君も気を付けて帰ってね。
バイバイ」
「お、おう。
へ、いや、あ、あの三ヶ木?」
「三ヶ木先輩・・・」
「帰るか」
「はい」
・
・
・
やっぱそうか。
厚木の差し金か、でもなんで今年に限って?
「ごめんね、三ヶ木さん。
なんでも今年、結構、中学で有名だった生徒が入ってくるから
どんどん、遠征行くっていうんだ。
いままで、あんまり練習も来なかったのにね」
「戸塚君、大変だね」
「でも、僕も楽しみなんだよ。
どんな子なんだろう」
「中学校でも有名だったんでしょ。
きっと結構天狗じゃない?
それに性格も悪そう」
・・・テニス、刈宿君? はは、そりゃないね。
だって、内ズック忘れてくるようなおっちょこちょいだもん。
それに優しそうだし、勝負事に向いてない。
「じゃあね、三ヶ木さん」
「うん、バイバイ。
またね」
ーーーーーーーー
え~と、三ヶ木、三ヶ木っと。
あ、あった。 またC組だ。
あ、義輝君も同じクラスだ。
まったく腐れ縁だね。
ほかは・・・
・
・
・
ふぅ、うんしょっと。
この場所でいいよね。
はぁ、よかった、教室の隅っこだよ。
あ、義輝君、一番前じゃん、しかもセンター。
先生の目の前だね。
やるね、なかなか選挙でもセンターにはなれないんだよ。
ほほほ、うらやましい。
ご愁傷様。
「ねぇ、あなた生徒会の鹿さんでしょ?」
「あ、そうだ、鹿さんだ」
ん、なに?
誰だよあんたら。
「あんときゃ、大爆笑だったよ」
「ね、ねぇ、何であんなの着てたのさ、バッカみたい」
こいつら、どっかで見たことが。
しかし、なんだよ、うっさいわね。
「ねぇ、今日はしないのあんなかっこ」
「生徒会室では着てるんでしょ?
クラスでも着なよ」
「うける、うける」
「いや、あれはクリスマスパーティで。
ほら、小さい子も来たから・・・」
「へ、何でクリスマスに鹿なのさ」
「あんた馬鹿?」
”ドン”
「ひゃ!」
「あんたらさぁ、なんかあたしのダチに用なわけ?」
「あ、あの・・・」
「なんか、さっきから好き勝手言ってるけどさ、
すっげーうっさいんだけど。」
「あ、も、もういくから、い、いこ、ゆっこ。」
そうだ、思い出した。
確かこいつらはあの時の・・・
「あ、あのさ、ゆっこさん、二宮店長だっけ?
店長さんによろしくね。
でもバイト無許可だよね。
それと、遥さん、花見川高校の中原君だっけ?
バスケ部の宮前君、そのこと知ってるのかなぁ」
「あ、あなた、なんでそんなこと!」
「い、いこ、遥」
・
「あんた、なんだったのあれ?」
「へ、あ~、あれね。
ゆっこって娘は、無許可でバイトしてんだよ。
あと、遥って娘は二股」
「なんで、そんなこと知ってんのさ」
「うん、去年の体育際の時、ちょっとね。
いざっというときのために」
「あんた、こわ~」
「ふふん。
生徒会を守るためだもん」
「まったく、変わってるね、あんたは」
「うん、よく言われる。
でも、ありがと、沙希ちゃん」
「あ、そうだ。
京華がさ、また会いたいって。
今度、会いに来てくれる?」
「うん。
わたしもけーちゃん大好きだもん」
”ガラガラ”
「お~い、さっさと席につけ」
「じゃあね」
「今日から、このクラスの担任になった平塚だ。
今年は、君たちにとって大事な年だ。
いろいろ気持ちが焦ったりとか、落ち着かなかったりとかするだろう。
そんな時はいつでも相談になるから職員室に来たまえ。
それでは、出欠を確認するぞ」
ーーーーーーーー
「おはよう、書記ちゃん。
今日もかわいいね」
「あ、三ヶ木先輩おはようございます」
「美佳先輩、おはようございます」
「あ、会長、おはよ」
「・・・」
「ん、会長? 」
「な、なんですか! わたしにはないんですか」
”ぷく”
「え、会長、何怒って・・・あ、はいはい。
会長、今日はいつも以上にすっばらしくかわいいです」
「なんか嘘くさ~いです。
まぁいいですけど」
いや、ほんと、あんたの膨れた顔、めっちゃ可愛いって。
つんつんしていい?
「ほら、いろはちゃんも三ヶ木先輩も馬鹿やってないで。
新入生、来ましたよ」
「は~い」
・
・
・
「おめでとうごさいます」
「ありがとうございます」
・
「なんか、一年前を思い出すね、いろはちゃん」
「そうだね。
そっか、もう一年か」
”タッタッタッ”
「み、三ヶ木先輩、おはようございます」
「おう、刈宿君、おはよ。
入学、おめでとう」
「はい、ありがとうございます」
「ほれ、胸出して」
「はい、へへ」
「な、なに。 どした?」
「こうやって、三ヶ木先輩にコサージュ付けてもらえるの、
すんごく楽しみでって、いって!」
「ほ、ほら、ばかなこと言ってるから刺しちゃったじゃない。
だ、大丈夫?」
「ちくっとしただけですよ。
大丈夫です」
「もう、ほら付けたよ。
行ってらっしゃい」
「はい、行ってきます」
”スタスタスタ”
「み、美佳先輩、今のだれ? ねぇ、だれ」
「いまの刈宿君。
入試の時に知り合ったの」
「いつのまに、美佳先輩、手早いです。
ねぇ、書記ちゃん」
「ええ、しかも結構イケメン。
稲村先輩、かわいそう」
「え、な、なに言ってんの?
なんで稲村君?」
ーーーーーーーー
”スタスタスタ”
う~ん、なんかいい方法ないかな。
戸塚君も頑張ってるしね。
だけどテニス部の申請認めちゃうと、他の部もだまってないだろうし。
「はぁ~」
「三ヶ木先輩、何やってんすか?」
「ああ、刈宿君」
「も、もしかして、俺に会いに来てくれたとか?」
「いや、それない」
「・・・そうですか。
俺、もしかして嫌われてたりとか?」
「いや、違うから。
あ、あのね、こんなこと刈宿君に言ってもなんだけど、
ちょっと部費申請の関係でね。
申請額、調整したいんだけどなかなかいい方法がなくてね」
「そ、そうなんですか。
三ヶ木先輩いろいろやってるんですね」
「あ、そうだ。
刈宿君、今年の新入生でなんかすっごいテニスうまい子が
入るって聞いたんだけど、知らない?
なんか、その子が入るからって厚木先生が盛り上がってるんだって」
「そ、そうですか。
誰だろう、あんまり聞かないなぁ」
「そう、まぁ、いいか。
え~い当たって砕けろだ。
ちょっと、厚木先生のとこ行ってくるね。
じゃあね」
「はい、あの・・また明日」
「うん、また明日」
ーーーーーーーー
「何の用だよ。
えっと、生徒会の人」
「あの、三ヶ木です。
大岡君、同じクラスなんだけど」
「あ、そうだっけ、わりぃ。
んで、なに? 練習あんだけど」
「うん、この部費申請の件、ごめんね、これ認められない」
「なんでだよ。 いろいろ掛かるんだよ。
ボールとかすぐ痛むし、なんか減るの早いし」
「はい、これ」
”どさ”
「な、なんだこれ、ボール?」
「あのさ、昨日、練習終わった後、グランドの周りまわったんだよ。
そしたら、こんなにボール落ちてた」
「いや、ほら、見てみろ、結構痛むんだよ。
だから、他校との練習試合の度に新しいのいるんだよ」
「あのさ、野球部って父兄の会ってあるじゃん。
協力してもらえないの?」
「ほら、俺たち、あんまり強くないだろう。
だからあんまり・・・・」
「そう。
大岡君も大変なんだね。
じゃあさぁ、はいこれ」
「なに、なんの名刺? バッティングセンター?」
「ここ、野球部のOBがやってるから。
悪いけど、相談にいったらさ、古いボールあるでしょ?
割りといい値段で引き取ってくれるって」
「え、まじ」
「うん、でも、あんまりひどいのはだめだよ。
わかってると思うけどOBだからね」
「お、おう」
「あ、それと、なんか暇なとき? 手伝ってくれたら、
終わった後に練習させてくれるっていってたよ」
「え、ほ、ほんとか! じつはピッチングマシーンも調子悪いんだ」
「だから、大岡君からちゃんと連絡してお願いしてね」
「おう、わかった。 なんかありがとう」
「あのさ、じゃあ、ここサインして」
「ん、部費の了承?」
「そ、ここにサインして」
「わかった」
・
・
・
あ、来た来た。
「なに、呼んだのお前か?」
「うん、生徒会の三ヶ木です」
「おう、で、なに?」
「あのさ、この部費の申請、認められないよ」
「え、なんでさ。 お前バドミントン知らないからだろうけど、
結構、シャトルの消耗が激しいんだよ。
あ、わかる? シャトルって」
「うん、宇宙いって帰ってくるやつ」
「・・・」
おい、ここ突っ込めよ。
恥ずかしいじゃん。
「冗談よ、冗談。
あのさ、練習で使ってるシャトルって、公式用のシャトルだね」
「え、なんで」
「あのさ、公式の奴って練習用の奴の二倍も高いじゃん。
この申請している金額も公式で計算してるね」
「お、おう、だけどほら、やっぱ公式の奴使わないと
試合で勝てないじゃん」
「昨年度の成績は?」
「・・・」
「わかったよね」
「はい。」
「じゃあ、ここにサインして」
ふう、あとはテニス部だね。
今日こそは厚木のやつを。
会長、生写真使わせてもらうね。
ーーーーーーーー
「ねぇ、どうしても入ってくれないのかな」
「はい、俺、テニス部には入りません」
「理由を聞かせてもらえない?」
「俺がテニス部に入ると、大事な人に迷惑がかかるので」
「え、どうして迷惑がかかるの?」
「それは言えません」
「それじゃ、僕も納得できないよ」
「すみません」
「じゃ、じゃあさ、勝負しよう。
僕が勝ったらテニス部に入る、もし負けたら
きっぱりあきらめるってのはどうかな?」
「いいですよ。
でも、俺うまいですよ」
「僕もなかなかうまいよ」
・
・
・
はぁ、だめだった。
くっそ、厚木の奴、会長の写真でもだめだったか。
こりゃ、本気だね。
どうしょうかなぁ。
”ワー、ワー”
「すっげぇ~、あれほんと一年か?」
「ああ、そうみたいだ。
しかも、制服に、あれ、外ズックだろ?」
ん? なにやってるの。
なんかいつもよりギャラリー多いね。
「40-30」
「ふう、戸塚先輩、やっぱなかなかやりますね。
でも、このゲームとれば俺の勝ちですよ」
「まだだよ。
まだ、あきらめないよ」
「それじゃ・・・ん?
あ、あれ三ヶ木先輩。
見ててくれたんだ。
よ、よし、いきますよ 戸塚先輩」
”バシ”
「ふん」
”バシ”
「あ、しまった」
「チャンス! 戸塚先輩俺の勝ちっず」
”ビュー”
「きゃっ」
「え、三ヶ木先輩、・・・・しろ」
”スカ”
「デュース」
「え、三ヶ木先輩、白。
やっぱ白だったんだ。
想像した通り」
「どうしたの刈宿君?
サーブ?」
「あ、戸塚先輩、すみません。
いきます」
”バシ”
「あ、しまった」
”バシ”
「アドバンテージ 戸塚」
「やば。 ちょ、ちょっとすみません。
落ち着け、落ち着け。
ふぅ~、治まった。
三ヶ木先輩 ごちそうさまでした。
よし。
戸塚先輩、いきますよ!」
”バシ”
「うっ」
「お~、すげサーブ。
なんだあいつ隠してたのか」
「ああ、あんなサーブ打てるんだ」
「デュース」
「よし。
次、いきます」
”バシ”
「うわぁ」
・
「ゲーム、刈宿。
6-3で刈宿君の勝ち」
「やっぱりうまいや。
もしかして、本気なのはあのサーブだけだった?」
「違いますよ。
戸塚先輩もなかなかです」
「うん、ありがとう。
でも残念だな~」
「すみません」
「でも、本気なのわかった。
大事な人によろしくね」
「はい」
・
・
・
「え、あんなにうまいのに、なんでテニス部入らないの?
は、もしかして、厚木先生が言ってた新入生って」
「ああ、俺のことかもしれませんね。
でも、これで部費アップの口実は 」
「刈宿く~ん、ちょっとちょっと」
「はい」
”ゴン”
「いった~。
な、なんでげんこつが」
「刈宿君、いますぐテニス部入ってきなさい」
「え、でも」
「戸塚君には、わたしからもお願いするから」
「いやです。俺は入りません」
「刈宿君、入んないと絶交だよ」
「ぜ、絶交・・・・わかりました。
入りますよ、テニス部入ればいいんでしょ、もう!
じゃあ、俺、自分で言ってきます」
「よろしい、頑張ってね」
「でも、その代わり条件があります」
「ん、条件?」
「三ヶ木先輩のアドレス、教えてください」
「あれ、教えてなかったけ? はい、これ」
「あ、ちょっとかけてみますね」
”テッテッテッ”
いや、あんたどこ行くの。
電話するっていわなかった?
”ブ~、ブ~”
あ、きた。
「はい三ヶ木です。
なにしてんの?」
「み、美佳先輩。
また明日です」
「へ、美佳先輩?
うん、また明日ね」
はは、美佳先輩か。
・・・・・・まあ、許してあげる。
ーーーーーーーー
「あ、三ヶ木さん、おはよ」
「あ、戸塚君、おはよ」
「三ヶ木さん、はいこれ」
「へ、部費申請書?
あ、これって、この金額でいいの?」
「うん。
刈宿君、総会終わってからじゃないと入部できないって。
三ヶ木さん、それってこの件が絡んでるんじゃない?」
「え、あ、あの~、ごめんなさい」
「あはは、やっぱりそうなんだ。
厚木先生には、刈宿君は入部しないって言っておいたから。
じゃあね」
「あ、ありがとう戸塚君」
「僕じゃないよ。
それは彼にね」
「あ、う、うん」
「じゃあ」
”タッタッタッ”
ふん、あのガキんちょめ、とっちめてやらないと。
へんな気を使って。
「あ、八幡、おはよ」
「おう、戸塚、毎朝俺のみそ汁作ってくれ」
「え?」
最後まで、ありがとうございます。
今回、オリキャラばっかりですみません。
三年生、クラス替えでサキサキとオリヒロ一緒なクラスに。
サキサキは原作でも割と好きなキャラなので
これからもいろいろと・・・
では、次話もみていただけたらありがたいです。