似て非なるもの 作:裏方さん
前話で八幡と距離を置くことにしたオリヒロがマッ缶に手を染めて・・・
またグダグダになりそうですがよろしくお願いします。
「相模さん、ありがと。」
「あんたのためにやったんじゃない。
勘違いしないでくれる。
うちは、比企谷に借りを返したかっただけ。
あくまでも、うち自身のためにやったことだから。」
「うん♡」
「な、なにその顔、もう一回ひっぱたくから。」
・
・
・
『あんた最低!
うち、うちはただ一人で、アンケート採ってたあの娘の力になってやりたかった
だけなのに。
一人の辛さはわかるから。』
『気がすんだ?
わかるよね、わたしの言いたいこと。
・・・・・ あ、あのさ、知ってるよ、わたし最低って。』
『・・・なんなのあんた。』
『この件から手を引いてほしい。
いえ、絶対引いてもらう、どんな手を使っても。
これ見て。
今日の朝、新聞部が配ってた。』
『な、なにこの紙・・・・えっ、これ比企谷。
はあ! なにこれ。』
『新聞部、自分たちへの支持を集めるため、比企谷君を利用した。
このままでは、文化祭の二の舞になっちゃう。
わたしは、わたしは絶対いや。
比企谷君を守るためなら、・・・・・ごめん、わたしどんな最低なことでも平気でする。』
『・・・・・・・・うちが手を引けばいいの。
そ、その、手を引けば比企谷、助けられるの。』
『うん。 この件、生徒総会までにはって思ってたけど、手遅れにならないうちに終わらせる。
必ずわたしが終わらせる。』
『・・・あのさ、新聞部との話し合いの前に、蒔田さんうちらのたまり場連れてきて。』
『え、』
『言っとくけど、うち、あんた大嫌いだから。
じゃあ。』
”テッテッテッ”
『あ、相模さん、待って、たまり場って?』
行っちゃた。
どこだよたまり場、たしか三ヶ木レポートにチェックしてたと思うけど。
なんたって前科者だから。
えっと、出現場所、出現場所っと。
・
・
・
「で、うまくいったんでしょうね。」
「うん♡、この件、解決した。」
「だから、その顔やめろって。
なんか腹立つ!
・・・ね、一つ聞いていい?」
「うん、なに?」
「あんた、比企谷のこと・・・・・好きなの。」
「・・・」
「ごめん、馬鹿なこと聞いた、忘れて。
それより、ちょっとスマホ貸して。」
「え、スマホ狩り?」
「いや、違うから、ほら早く。」
「うん。」
・
「はい、じゃあね。」
「うん。 ほんとにごめんなさい、そしてありがと。」
・
・
・
”ブ~,ブ~”
え、相模さんからメール?
『うち、あんたなんか大嫌い。』
な、大嫌い大嫌いって。
だったら勝手にアド登録しないで。
まったく、そっちがそれなら、
『わたしも、さがみんのことめっちゃ大嫌い♡』
”ブ~、ブ~”
へ、また?
『さがみんっていうな! ・・・またひっぱたくから。 o(^ε^)/~☆ 』
うん、またね。
‐‐‐‐‐‐‐‐
さて、生徒会行こうか。
はぁ~気が重いんなぁ。
一応さ、反省文書いてきたけど、めっちゃジャリっ娘怒ってたもんなぁ。
ふぅ。 あっ!
「ヒッキー、今度のGW(ゴールディンウィーク)は一緒に勉強だからね!」
え、ゆ、結衣ちゃん。
げ、こっち来る。
どこかない? う~、せっま!
「いや、俺がお前と勉強するって、俺に何のメリットもないんだが。」
「ひど。 ・・・あるじゃん、い、一緒にいられるとか。」
「・・・・・」
「何で沈黙するし。」
”ベシ”
「いて、お前、最近誰かの影響受けてきてない?」
「だ、だれだし。 もういい! ヒッキーのバ~カ。」
「お前、子供か。 ・・・わかった。」
「え、本当。 えへへ、約束だよ。」
「お、おう。」
”スタスタ”
い、行った?
うへぇ、蜘蛛の巣だらけじゃん。
ふぅ。
これでいいんだよね。 うん、これでいいんだ!
・・・・・でも、ごめんね、結衣ちゃん。
まだ良かったねって言えない。
もう少しだけ待ってね、頑張るから。
・
はぁ、ちょっと寄り道していこうかなぁ。
少しだけ遅れてもいいよね。
だって、たぶんわたし・・・いま、へんな顔してると思うから。
・
・
・
なに、ほんと禍々しいねあんた。
でも、わかってるよ。
あんたの中身は、人の心を癒してくれる甘~いものでいっぱいだって。
”ガタン”
買っちゃった。
でもなんかさぁ、見慣れるとこういうのもありかなぁ。
うん、見かけじゃないよね、中身だよ、中身。
うんしょっと。
”カチャ”
はぁ、今日はいい天気だね。
”ごくごく”
ん~あま!
でも、いまなんかもっと甘くてもいいかな。
なんか苦くてさ。
・
・
・
えっと、あれはあんパン。
う~ん、これはたいやきだ。
それとこっちの雲はお団子。
へへ、あまい物ばっかり。
・
「ん? あれなるは、我が旧友であり信者第二号の三ヶ木女子。
早速、われの新作を施して・・・ん?」
・
「はぁ、わたしも人魚姫みたいにさ、
人を想って悩むことも、夢を見ることもなく
このまま泡になって・・・・」
・
「・・・三ヶ木女子。」
・
・
・
”パン、パン”
よ、よし、気合入れてっと。
さぁ、入るよ。
”ガラガラ”
「ごめんなさい! 遅くなりました。」
「あ、三ヶ木先輩、ご苦労様です。」
「三ヶ木さん、お疲れさま。」
「・・・ぷい。」
「・・・」
な、なに? ジャリっ娘だけでなく、稲村君まで機嫌悪いの。
なんかやだなぁ。
もう、反省してるって。
「あの、会長。 反省文書いてきました。」
「ん。 本当に反省したんですか。」
「はい、反省しています。」
「今度という今度は、本当に怒ってるんですからね!」
「はい、ごめんなさい。」
「い、いろはちゃん、それぐらいでね、ね。」
「会長、三ヶ木さんも悪気があってやったんじゃ 」
「わかってます。 だから腹立つんじゃないですか!」
ひぇ~、今回はちょっとやばそう。
い、稲村君も助けて。
はよ、フォローして。
「三ヶ木、今度は俺も腹立ってる。
なんで一言、話してくれなかったんだ。」
え~、あんたまで。
こ、ここはね、結衣ちゃん直伝の上目遣いで。
「ごめんなさい、稲村君ゆるして。
もうしないから・・・ね。 ぐすん。」
「え、あ、いや、その・・・わかってくれればいいんだ。」
ちょろ! 稲村君ちょろい、へへへ
「あ、お前今ちょろいとか思ったろ。」
「へ、何で分かったの?」
「やっぱりか。」
やば、しまった。
くそ、引っかかった。
「そこ! 夫婦漫才はいいですから。
稲村先輩、三ヶ木対策本部長に任じます。
しっかり、監視してください。
今度同じことしたら、稲村先輩も同罪ですからね。」
「同罪? うそ、お、おい三ヶ木頼むから俺に一言くれ。」
・
”カチャカチャ”
ふぅ~
あとは、各部活の部長さんと・・・・・・・・
”ジ~”
いや、ちょっと、あんた。
”カチャ、カチャ”
”ジ~”
「おい!、いいに加減しろ。」
「ははは。 いや、仕事だから。」
「い・な・む・らくん。」
”ベシ”
「ぐはぁ~」
「さっさと仕事しろし。」
”がた”
「ん、どこいくんだ?」
「トイレ。
一緒に来る?」
「ああ。」
「ばか!」
”ガラガラ”
「稲村先輩、やりすぎです。」
「はは、つい。 でも、これぐらい見てるぞ~って植え付けとかないと。」
「ちゃんと見ててあげてくださいね。
わたしも気を付けますから。
今回はなんとかなりましたけど、このままだといずれ・・
心配なんですよ~。
美佳先輩、いっつも一人で何とかしようとするから。」
「うん、そうだな、気を付ける。」
‐‐‐‐‐‐‐‐
あま~。
でも、なんか、比企谷君がこれ飲んでる気持ちが、少しだけだけどわかったような
気がする。
はは、今更ながらだけどね。
甘いのが好きだからじゃなくて、苦さを紛らわせるためなんだろうね。
・
ふぅ、今日もいい天気だ。
あ、あの雲とあの雲、ず~と一緒に流れてる。
このまま空の果てまでいっしょなのかなぁ。
仲いいなぁ~
「あれ、三ヶ木何やってんのさ。」
「へ? あ、沙希ちゃん。 今帰り?」
「そうだけど、あんた大分前に教室出たんじゃ無かったけ?
今日は生徒会無いの?」
「え、生徒会って、あ、もうこんな時間。やば~
ごめん。行ってくる。」
「あんたどうしたのさ。」
・
「ふむ、新作は、明日に。」
・
・
・
”タッタッタッ”
やばいやばい。
ひぇ~、間に合うかな。
”ゴン!”
いったぁ~、久しぶりにおでこ打った~。
”ガラガラ”
「す、すみません、遅くなりました。 」
「遅いです。 なにしてたんですか美佳先輩。」
「あ、あの~、ちょ、ちょっと野暮用で・・・」
「もう、そろそろ片付けて帰るとこですよ。」
「あちゃ、ごめんなさい。
これ、持って帰ってやってくるね。」
「はら、三ヶ木、少しかせ。」
「あ、いいよ、大丈夫。 ありがとストーカー稲村君。」
「おい。」
「はい、じゃあ、もう鍵閉めますよ。」
‐‐‐‐‐‐‐‐
”ガタン”
はぁ、また買っちゃった。
今日はあんまり遅くならないようにしなくちゃ。
ふぅ~、あ!
「何でヒッキー、ゆきのんも誘うし。」
「いや、お前、あいつにも教わったほうがいいぞ。
ほら、俺、数学はむりだからな。」
「まったく、ヒッキーはヒッキーだね、い~だ。」
「なんだ、お前勉強したかったんじゃねぇのか」
「もういい。 でも土曜日は二人だけだよ。」
「わかった。それなら現代文と古典中心だな。」
「もう、ばか!」
・・・ははは、もうわかってやってんじゃないの。
まぁ、雪ノ下さんいたほうが勉強になるもんね。
いいなぁ、楽しそう。
”ごくごく”
ふぅ~、なんだろう。
今日のなんかちっとも甘くない。
はぁ、・・・・・・
「はぁはっはっはー。
我こそは文豪将軍、材木座義輝なり! 」
「はぁ? もうそれやめなよ義輝君。
まぁ、慣れたけど。」
「え、いや、その、これやめると・・決まり事だから、我の。」
「で、書けたの?」
「へ?」
「続き、書けたんでしょ。」
「い、いやまだ・・・
そ、そのことで頼みがあるのだ。
新作はラブコメ中心でいきたいのだが、なかなか捗らぬ。
よく考えてみたんだが、我には恋愛というものがよくわからぬ。
そういえば、じょ、女子とは出かけたことすらないのに気が付いた。
そこで頼みなのだが、わ、我とその~
・・・・我と出かけてもらえぬであろうか?」
「・・・・・」
はぁ、義輝君何言ってんの。
小さいころは一緒によく出掛けたじゃない。
忘れてるのかよ。
材木座探検隊。
おもしろくってさ、真っ暗になるまでいろいろ探検したじゃん。
そんで、よく怒られたね。
義輝君、そのころから太ってたから、よく隠れさせてもらったっけ。
「や、やはりだめであろうか。
ふむ~、続きが書けぬ。 このままではヒロインはず~と石像のまま。
あ、石像だから何かの拍子にばらばらに。」
「いや~、ばらばらはやめて、むごい。
わかった、 一緒に出かけてあげる。
でも絶対だよ、絶対ヒロインは元の人間に戻してあげてね。」
「ふふふ、我に任せておくがよかろう。」
・・・あのね、義輝君。
こんなことしなくてもいつでも一緒に出かけるって。
だって幼馴染じゃん、馬鹿だね。
もっと遊びに行こうよ。
「で、どこ行けばいいの。」
「そ、それでは土曜日、九時に千葉駅でいかがであろうか?」
「わかった、九時に千葉駅っと
ん、そういえば今何時?
げぇ、しまった。
じ、じゃあ、土曜日ね義輝君。」
「うむ。」
”ばたばた”
‐‐‐‐‐‐‐‐
”ドタドタ”
「み、三ヶ木女子、すまぬ、我の守護神の召喚に手間取って。」
「もぅ、遅いよ~。
わたし、ずっと待ってたんだからね。
もしかして来てくれないのかと思った。
義輝君のばか、えへ♡ 」
「え、三ヶ木女子、わ、我のことそこまで。」
「こんな感じでいい?」
「げふっ、い、いまのは。」
「練習。」
「い、いえ。いつもと同じで、普通でお願いします。」
「え~、なぁんだ。 で、どこ行くの。」
「けぷこん、けぷこん、ついてくるがよい。」
「ふぁ~い。」
・
・
・
”ガタン、ガタン”
「ねぇ、マジどこまで行くの?」
「もはははは、つくまでの秘密である。」
「わかった、わかった。 それより、はいこれあげる。」
「こ、これは、マッ缶。」
「うん、美味しいよ。 わたし病み付き。」
「いや、このような凶暴なもの。」
「え、ならいい、わたし二つ飲む。」
”カチャ”
「あげないからね。 メッチャ美味しいのに。」
’ごくごく
ぷふぁ、美味しい。
いやぁ、脳みそに染みわたるね。
”ごくごく”
「あ、あの、三ヶ木女子、本気でそれ二つも飲むつもりで。」
「うん。」
「それは体に悪いのでは。 ひ、一つ我が引き受けよう。」
「はい、どうぞ。」
「へ?」
「なに、いらないの?」
「いや、な、なんでも・・・しかしこ、これは。」
”カチャ”
「うっま~、ね、飲んで飲んで。
え、新しいのがほしかった?」
「いや、こちらで。」
”ごくごく”
「あま~。」
「へへへ、義輝君、・・・間接キッス。」
「ひぎぃ、 か、確信犯。」
へへ、小さい頃さ、ほら、みんなでお小遣い出し合ってジュース買ったね。
そんで、みんなで飲みまわししてさ。
楽しかったなぁ。
・
・
・
「ね、まだぁ~。 少し足疲れたし。」
「いや、ほらもう少しで。」
ん、なんか人増えてきたね。なんかみんな楽しそう。
「ゴラムゴラム
ここが本日の我の魂の終着地点。」
「あ、ちょ、ちょっとまって義輝君。」
え、なに?コスプレフエスタ?。
あ、ちょ、ちょっとまってって義輝君。こ、ここはいるの?
・
・
・
「義輝君? わ、わたしなんにも持ってきてないよ。」
”がさがさ”
「ね、ね、義輝君って。」
「もはははは、ほれ、三ヶ木女子、これが今回の神器だ。
これを纏われよ。
今日のため、我が遠くアマゾンのジャングルよりひそかに入手しておいたのだ。
ボフンボフン、では三ヶ木女子参ろうか。」
「え? はぁ、なにこれ着るの?
あ、これ無重力少女 あ茶子ちゃんのコスじゃない。
まさかこれ着ろというの?
やだやだ、ほら見ただけでわかるじゃん。
ちょ、小っちゃいよ、絶対ぱつぱつだよ。」
「いや、これしかないのだ。
ほれ、見てみるがよい、今日はオープンステージでアカ俺のトークショーがあるのだ。」
「へ、うっそ。
あ、イレギュラーヘッドの諏訪山さんも来るんだ。
で、でもこれ着るの? 着なきゃいけない?」
「うむ。神器を纏ったものしか入れぬ。」
「じゃあさ、義輝君のは何?」
「我はこれだ。」
「あ、イレギュラーヘッドだ。
わたしそれがいい。 ね、交換して。」
「ま、待て冷静に考えて。
我のあ茶子のコスプレを纏った姿。」
「え? あ、ぶぶ、わっははははは。
や、やめておかしい、腹痛い。
や、やめて~」
「で、あろう、とても耐えられるものでなかろう。
ほら、更衣室はあっちである。 それでは。」
「あ、ちょ、ちょっとまって義輝君。」
うっそ、ホントにこれ着るの。
絶対着れないと思うよ。
・
・
・
うわ、ほらやっぱ、小っちゃいって
む、胸は何とかなるけど、お尻が。
・・・入るかなぁ。
う~んマッ缶、飲み過ぎかなぁ。
うんしょ。
ひえ~
・
・
・
「よ、義輝君、着たよ。」
「ぶふぁ! こ、これは。」
「おい、はな、鼻血でてる。」
「けふこん、けふこん。」
「なに、嬉しそうに。
ね、義輝君、わたしの後ろに立ってって。」
「後ろに?」
「だって、お尻パツパツじゃん。
ほら、パンツの線でちゃってるよ。」
「ぴゃあ、ぶぶ!」
「だから鼻血。
もう、ほら行くよ。 しっかり後ろフォローしてね。」
もう、あんまりジロジロ見んな!
ほんと帰りたいよ~、後で覚えてろよ。
・
・
・
あ、イレギュラーヘッドのフィギュア。
いいなぁ、かっこいいなぁ、ほしいな
げ、こんなにすんの、はあ、無理だ。
でもポスターぐらいは。
くっそ、でく邪魔。 イレギュラーヘッドを中心に持ってこいよ。
「三ヶ木女子、ほれ契約の時間である。 我についてこられよ。」
「ん、なに義輝君、ちょ、どこつれてくの?
わたしポスターが・・・」
・
・
・
「初めて会った時からず~と好きでした。」
「そう、君の名前は?」
「美佳です。」
「美佳ちゃん、ありがとう。」
”ぎゅ”
「ふぇ~、幸せ。」
「これからも応援よろしくね。」
「は、はい! ず~と応援します。」
へへ、握手してもらったよ。
ほんと、もう手洗わない。 いや、なにも触りたくない。
ほらサインに、”美佳ちゃんへ”って書いてある。
ちょ~うれしい。
「ありがとう。
間に合ってよかった。」
「ぬほん。」
「ねぇ、君、写真いいかな?」
「へ? いや写真は 」
「ほら、こっち見て。」
よ、義輝く~ん助けて。
「す、すこし待たれよ。」
「なに、だめなのかよ。」
「だめってコスプレフェスタだろ。」
「なに、あいつが言ってんのかよ。」
「もははは、よかろう、写真を撮りたかったら、
順番にならばれるがよい。」
うそ こいつ裏切りやがった。
・
・
・
はぁ、やっと終わった。
なんか顔から下ばっかり撮られてたような気がする。
後ろからの写真多かったし。
もうやだ、帰る。
「おい、そろそろ時間だぜ。」
「あ、そうだ、オープンステージ行こうぜ。」
あ、アカ俺のトークショーだよ。
これだけ見てから帰ろ。
・
・
・
うへ~ 人いっぱいだ。
全然見えないよ。
え、義輝君、手?
「いいからついてこられよ。」
「えっ?」
「ふむふむ、ふ~」
こ、これは棒倒しで見せたあの突進力。
でもそんな強引に。
「なんだよこいつ。」
「お、押すな。」
”どん”
「ほれ。」
へ、一番前。
義輝君、え、あれ義輝君?
「さ、さらばだ、ぶふえ。
我が生涯に一片の悔いなし、ひでぶ~」
あ、義輝くん、 あ、押し戻されてる。
どこいったんだろ、見えなくなっちゃった。
「義輝君、未来で待ってるね。」
・
・
・
「それでは、トークショーの最後に、新シリーズの主題歌をみんなで歌おう!
みんな盛り上がれV(ビクトリー)サイン!」
やった~ 生だ。生で歌ってくれるんだ。
いやっほ~
”びり”
「ひゃあ!」
「おお~! 」
‐‐‐‐‐‐‐‐
”ガタン、ガタン”
「・・・・・・」
「あ、あの、み、三ヶ木女子、す、すまない。」
「そだよ。 義輝君があんなパツパツの着させるから。」
「三ヶ木女子。」
「な~んてね。うっそだよ~ん。
すっごい楽しかったよ、ありがと。」
「よ、よかった。」
”ガタン、ガタン”
「ところで、み、三ヶ木女子・・・・
眠ってしまわれたか。」
”とん”
「ん、三ヶ木女子の頭が・・・
ん~いい香り。」
「へ・ん・た・い。」
「ぶへぇ、お、おきてた、ひ、卑怯。」
「へへ、もう少しこのままでいい?」
「は、はい。」
・
・
・
「のう、最近なにかあったのではないか?」
「わ、わかる。」
「ふむ、これでも長い付き合いではないか。」
「あ、あのね、わたし初めて本気で人を好きになったの。」
「・・・そうで。」
「それでね、その人のため、わたしある女の子を傷つけてしまったの。
その娘はね、何でもないよって言ってくれたけど、
わたしねその娘のやさしい気持ちを傷つけちゃった。
わたしって汚いよね。
そんな汚いわたしが、その人の横にいちゃいけないって。
こんな汚いわたしが横にいたら、いろいろ苦労かけちゃうし
いやな思いばっかりさせちゃう。
だから、だからねわたし・・・・・離れることにしたの。」
「そうか、そんなことが。」
「今日さ、義輝くんとお出かけしてね、ちっちゃい頃よく遊びに行ったなぁって
思い出しちゃった。」
「・・・・・」
「あの頃、楽しかったね。
戻りたい・・・・・あの頃に。
そしたら、わたしこんなに汚くならずに済んだかな。」
「み、美佳っぺ。」
「へ、いま美佳っぺって。」
「美佳っぺは何も変わっていない。
あの頃のように、やさしい泣き虫の女の子だ。」
「うそ。 いいよわかってるから。」
「ほんとうだ。 その証拠に、その女子を傷つけたことに
後悔して、ほらいまも泣いてるではないか。」
「だ、だって、だって、うあ~ん。」
・
・
・
「義輝君、今日はその~、いろいろありがと。
ごめんね、コス破っちゃって。」
「構わぬ、あれはもともと美佳っぺにプレゼントするものだった。」
「えへ、あのね、ちゃんと直すね。
そんでわたし少しダイエットする。
・・・もう、マッ缶やめるね。」
「ふむ、今でも魅力的だと思うが。」
「え?」
「い、いや、その~また誘ってもいいであろうか。」
「うん、行こ。
でもね あ茶子はダイエットするまで待ってね。」
「ふむ、次回は”やおもも”で。」
”ベシ”
「おい!」
最後まで読んでいただき感謝です。
材木座のセリフむずかしい。・・・時代劇調になってしまう。
反省です。 原作読み直そう。
聞いたところによると、12巻でるって。
うれしい反面、原作とつじつま合わせられるかなって心配が。
12巻出るまでおさえようかなぁ。
・・・また夜寝れない。