似て非なるもの   作:裏方さん

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今回も見に来ていただいてありがたいです。

今回は、次章の前にちょっと過去に戻ってみました。

オリヒロと八幡の出会い編です。

よろしくお願いいたします。

次章は・・・だって12巻が。




第3.5章 きっかけ
encounter


「お疲れ様で~す、みんないます。

 今日の生徒総会、よろしくお願いしますね」

 

「い、いろはちゃん、大変、大変だよ」

 

「え、なに? ま、まさかまた資料が・・・

 いえ、ちゃんと昨日コピーしたからそれはないはず。

 書記ちゃん、ど、どうしたの?」

 

「ほ、ほら見て」

 

「げ、な、なんですか、二人ともその顔は!

 すっごく真っ赤に膨れてるじゃないですか」

 

「だって、馬鹿村が思いっ切り」

 

「いや、もともとお前が」

 

「なによ、この暴力男!」

 

「はぁ、それはこっちのセリフだ!」

 

”ばこ、ばこ”

 

「いったぁ!」

 

「か、会長、どこからそんなスリッパを」

 

「まったく、夫婦喧嘩は他人に迷惑のかからないようにやってください」

 

「いや、違うから」

 

「誰がこんなチョー怪力理不尽引っ叩き女なんか」

 

「え、いいの?  そうなんだ、いいけどわたし」

 

「あ、い、いや、三ヶ木、その・・・」

 

”ばこ、ばこ”

 

「ふぇ~」

 

「いたっ、会長、俺たち一応上級生」

 

「全くこの馬鹿先輩たちは。

 兎に角、頬にこんなに真っ赤な紅葉マークをつけた二人を人前には出せませんね」

 

「会長、ごめんなさい」

 

「悪い」

 

「ということで、副会長、総会よろしくです」

 

「え、俺が? か、会長は」

 

「え~、会長は何かあったときに”ビシっ”てのが定番じゃないですか。

 だから、お願いしますね。

 あ、でも、初めと終わりの挨拶は任せてください」

 

「はぁ~」

 

「書記ちゃん、フォローお願いね」

 

「はい、任せていろはちゃん」

 

「あ、そろそろ時間じゃないですか。

 じゃあ、行きますよ、みんな総会頑張りましょう。

 あ、美佳先輩、打ち上げのカラオケ予約よろしくです。

 えへ♡」

 

「了解!」

 

”ガラガラ”

 

「なぁ、稲村、ちょっとさわってもいいか?」

 

「やめろ、本牧、触るな。

 あんな、お前も気をつけろよ、女は怒るとこぇーぞ」

 

ははは、よかった。

話しにくかったらどうしょうと思ったけど、大丈夫そう。

まぁ、馬鹿村だもんね。

 

『お前が好きだ』

 

はぁ、あのバカ急に何言いだすかと思ったら。

でも、心配してくれてるってわかってたからかなぁ。

引っ叩かれてめっちゃ痛かったけど・・・痛かったけど、なんかうれしかった。

 

『美佳先輩、月がとっても綺麗ですねっす』

 

刈宿君までそんなこと言ってくれてたっけ。

わたしのためなら何でもできるとか。

馬鹿だね、こんなわたしのどこがいいんだか。

よっぽど舞ちゃんのほうがかわいいよ。

 

どうしたんだろう、わたし、人生で最初で最後のもてきなのかなぁ。

この機会を逃したら、一生恋人できなかったりして。

 

でもどうしよう、わたし、まだ・・・やっぱりそうなんだと思う。

比企谷君はわたしのことどう思ってるんだ。

 

『俺はお前に普通にそばにいてほしいんだ』

 

・・・・ふつう、それってプロポーズぽくない?

まぁ、比企谷君のことだからなんも考えてないんだろうけど。

ほんと友達って思ってる可能性大だもんな。

 

だって、彼の周りには結衣ちゃん、雪ノ下さん・・・・・それにジャリっ娘もだよね。

うらやましいなぁ、彼女達はわたしと違って特別な存在。

へへへ、わたしなんて勝てっこない。

くっそ、何であいつのこと好きになっちゃたんだろう。

初めて会った時なんて、印象は最悪だったのにさ。

えへ、なつかしいなぁ。

あれは二学期の始まったころだったね。

 

 

 

 

---- 三ヶ木美佳 二年生の二学期 ----

 

 

 

 

 

「三増先輩、確認お願いします」

 

「どれどれ。

 誤字確認したよね」

 

     ・

     ・

     ・

 

「うん、いいよ。

 会長、資料OKだと思います、確認お願いできますか」

 

「おーご苦労。

 うん、どれどれ」

 

     ・

「ふむふむ」

 

     ・

 

「よし、OK!

 じゃあ、美佳、これコピーしてきてくれる。

 あ、それとコピーしたら、厚木先生と平塚先生に渡しておいてね」

 

「はい、めぐ・・・会長」

 

「美佳、厚木先生と平塚先生にはちゃんと手渡しすんだよ。

 明日の文実の資料です、ご確認お願いしますって」

 

「三増先輩、大丈夫ですよ。

 わかってます」

 

「そ、そう?」

 

「そうです。

 行ってきま~す」

 

”ガラガラ”

 

「ようやく一人前の庶務になってきましたね、会長」

 

「うん、これも美麻の指導の成果かな。

 ありがとう」

 

「は、はい。

 大事な会長の妹分だったから、結構きつく当たりましたけど」

 

「そうだよ~、美佳、結構、陰で泣いてたんだよ~」

 

「え、本当ですか」

 

「ははは、でもそのおかげだね。

 わたしじゃどうしてもあの娘に甘くなっちゃうから。

 本当にありがとう」

 

「会長、光栄です」

 

     ・

     ・

     ・

 

へへへ、めっずらしい。

一発で三増先輩にOKもらっちゃったよ。

いっつもどっかケチつけるんだから。

三増先輩の、い・け・ず。

は、もしかしたら明日雪降るかも。

 

”ビユ~”

 

うわぁ、風つよ。

あ、あそこの窓開けっぱなしじゃん。

窓絞めとけよ、しゃ~ないな。

あ、そういえば雪どころじゃなくて、今日は台風くるんだった。

今日は早めに帰りたいな。

家飛んでかないか心配だもん。 

 

”どん!”

 

「きゃっ」

 

「うわっ」

 

”どさ”

 

「すまん。

 あっ」

 

”タッタッタッ”

 

「あ、いえ、こちらこそって・・・・」

 

お、おい、ひど!

なんだあのアホ毛、さっさと行っちまいやがった。

くそ、散らばった資料集めるの手伝えよ。

まったく、ほんと、最近常識を知らないやつばっか!

絶対、あんなやつとは口を聞かないからな!

 

「べ~だ!」

 

     ・

     ・

     ・

 

”ガラガラ”

 

「失礼しまし~す。

 コピー機を拝借します」

 

さてと、さっさとコピーしちゃおう。

えっと、ページ揃えて両面コピーっと。

 

「うっそ」

 

     ・

 

「・・・・・・・・やっぱり、い、一枚足りない!」

 

げ、どこで落としたんだ。

きっとあの時だ、あの時しかないもん。

全部拾い切れてなかったんだ。

やっば!

まだあるかな、無くなっていなければいいけど。

 

     ・

     ・

     ・

 

”キョロキョロ”

 

う~ない、ない。

どこいったんだろう。

 

「ね、どうしたの、落とし物?」

 

は、え、なにこのメロン、うらやましい。

あ、このお団子、由比ヶ浜さんだ。

やばー、こんなに近くで。

やっぱりかわいいな~、えへへ.

 

「あ、あの~大丈夫?」

 

「あ、ごめんなさい。

 あの、文化祭の資料を落としてしまって」

 

「どんなの? 大きさとかさ」

 

「うん、A4サイズで文化祭の各役割書いてあるの」

 

”キョロキョロ”

 

「う~ん、見当たらないね。

 あたしもうちょっとあっちのほうまで探してみるね」

 

「あ、ありがとう」

 

うへ、かわいくてメロン持ってて、そのうえ性格まで。

こりゃモテるわ、友達でなくてよかった。

だって、横に並んだらわたし・・・・・・

くっそ、今日からお風呂上がりの牛乳、二倍、二倍飲んでやる!

は、そんなことより、資料、資料。

どこいったんだろう。

 

     ・

     ・

     ・

 

「ごめん、やっぱりなかった」

 

「うん、ありがとう由比ヶ浜さん。

 あのね、もう一回印刷してもらってくる」

 

「あ、あたしの名前知ってんだ」

 

「うん。

 あ、わたし生徒会の三ヶ木っていいます」

 

「三ヶ木さん、力になれなくてごめんね」

 

「うううん、ありがとう」

 

     ・

     ・

     ・

 

”そー”

 

「えっと、庶務先輩いるかな~

 ほかの生徒会のみんなに気付かれないように、

 失くした資料をもう一回印刷してもらわないと」

 

そう、生徒会、特に三増先輩に気付かれてはマズイ

だって、わたしまだ死にたくないし。

と、とにかく庶務先輩、庶務先輩は・・・

げ! 庶務先輩、三増先輩につかまってる。

なんか必死に言い訳してるみたい。

あ、これってやばい雰囲気。

 

”べし”

 

でたー、三増先輩のチョップ!

あ、庶務先輩ぶっ倒れた。

三増先輩、小っちゃい頃、空手やってたから痛いんだよアレ。

でも、そうか手と指を伸ばして、まっすぐ手刀を振り下ろす感じなんだね。

ふう~ん、べしべしって感じだね。

 

「すまん、ちょっといいか?」

 

”びく!”

 

「あ、ごめんなさい、わたし怪しい者じゃなくて生徒会の・・・

 え、あ、あなた。」

 

「・・・地味」

 

「はぁ?」

 

「い、いや何でも・・・」

 

こいつ、あのぶつかってきた男じゃんか。

そんで、何も言わず逃げて行った奴!

それになに今!

た、たしか人のこと地味って。

くそ、た、確かに地味だけどさ!

いきなり人のことを、こ、こいつ絶対許せん。

 

「あ、これお前のだろ」

 

「うん、そうだよ」

 

え、なに、なんでこいつこの資料を持ってんの。

メッチャ探したんだからねこれ。

 

「あ、いやな、あんとき一枚窓の外へ落ちたのが見えたんだ。

 急いで探しに行ったんだが、ほら、今日風が強いだろ、結構飛ばされて。

 すまん、なかなか見つからず、大分遅くなっちまった」

 

え、窓の外に?

うそ。

あ、だからあの時、急いで行っちゃったんだ。

風で資料が亡くならないようにって。

だのにわたし・・・・・

やば、謝んなきゃ。

あ、髪の毛に木の葉ついてるし。

 

「あ、ありがとう。

 ごめんなさい、なんかわたし」

 

「じゃあな」

 

「あ、待って」

 

”ちょいちょい”

 

「よっと」

 

”ひょい”

 

「うん? お、お前何を」

 

「はい、木の葉ついてたよ」

 

「お、おう、あ、ありがとうさん、じゃあ」

 

「うううん、こっちこそ、ありがと」

 

”にこ”

 

「じ、じゃ、じゃあ」

 

へへへ、な~んだ、割りといい奴じゃん。

ありがとさんだって、顔真っ赤にして。

あ、名前聞くの忘れた。

 

”ガラガラ”

 

「あ、三ヶ木ちゃん、どこ行ってたのさ。

 もうコピー終わった?」

 

「え、あ、庶務先輩、ごめんなさい今行ってきます」

 

「うそ!

 わ、わかった、もうちょっと三増の相手してみるから。

 なるべく急いでね。

 で、でないと俺・・・ぐふ」

 

「あ、先輩、気を確かに。

 ごめんなさい、死なないで~」

 

     ・

     ・

     ・

 

よし、厚木先生はOKっと。

あと、平塚先生はっと、あ、いたいた。 

ん、男子生徒にお説教中?

邪魔かな?

まぁ、資料もってくぐらいいいでしょう。

 

「まったく、君という奴は変わらんな」

 

「そんなに簡単に変わるものは主義とはいわないでしょう。

 先生だって独身主義を貫いて 」

 

「抹殺のラスト・ブリット!」

 

「おわ」

 

”ふらふら”

 

え?

なんかふらふらってこっちに。

う、うそ。

 

’どん”

 

「きゃー」

 

な、なに、この男子はひとの胸に顔を。

この野郎、なんてことを!

 

”べし”

 

「ぐはぁ」

 

「な、何すんだこの変態野郎」

 

「ほほう、なかなかいいチョップをしてるな。

 確か城廻のとこの三ヶ木だったかな」

 

「は、はい。

 あ、平塚先生、これ明日の文実の資料です」

 

「おう、そこに置いておいてくれたまえ。

 それで、君はいつまでそこでうずくまってるのかね。

 それともその女子のスカートの中でも覗いているのか」

 

「はぁ! なにこの人、最低」

 

「いや、ちが、決して覗いていない。

 平塚先生、あんたなんてこと言うんだ。

 お、俺は決して白いものなんか見ていない」

 

「「あっ!」」

 

き、貴様!

し、白ってやっぱ覗いてたんじゃんか!

く、くそ、さっきちょっとでもいい人って思ったわたしが馬鹿だった。

こ、この野郎!

 

”べし”

 

”どさ”

 

お、思い知ったか。

この女子の敵。

ふん!

 

「ひ、平塚先生、失礼します」

 

「おう、ご苦労だった」

 

”ガラガラ”

 

危ない危ない、あんな奴だと思わなかった。

ちょっと優しくされたぐらいで気を付けないとね。

 

     ・

     ・

     ・

 

「みんな、明日の文実の準備はOK?」

 

「「はい」」

 

「それじゃ、今日は風強くなってきてるから終わりましょう。

 みんな、明日はよろしくね。

 頑張るぞ、オー」

 

「「オー」」

 

わ~い、早く終わった。

今日は、めぐねぇと一緒に帰ろっと。

久しぶりだ、いろいろ話したいなぁ。

あれ、めぐねぇ、どこか行くの?

 

「会長、資料を持たれてどちらへ」

 

「あ、矢指くん、平塚先生のとこに明日の打ち合わせに行ってきますね」

 

「会長、自分もいきます」

 

「あ、わたしも行きます」

 

「え~、大丈夫だよ。

 任せなさい」

 

「会長、俺も行きますよ。

 予算関係とか自分じゃないとわからないところがあるかと」

 

「あ、じゃぁ、資料の説明とか庶務長の自分も」

 

「あ、あの~、わたしもいっていい?」

 

「あはは、あのね、大丈夫だから。

 ちょっと確認しに行くだけだから」

 

「「会長、是非ご一緒に」」

 

「あ、あの、わたしも」

 

「じゃあ、矢指君、美麻。

 副会長と書記の二人に来てもらおうかなぁ」

 

「はい」

 

「よろこんで」

 

「「・・・・・・」」

 

「みんな、ごめんね。

 あんまり大勢でいっても迷惑になるといけないから」

 

「「はい」」

 

ぶ~、ぷんぷんだ。

いっつもわたしだけ置いてきぼりにされるんだ。

副会長さんはいつもだし。

この前は庶務先輩と会計さんも連れて行ったし。

 

”ぐしゃぐしゃ”

 

わ、なに、誰よ髪の毛かき回すの。

あ、めぐねぇ。

 

「こら美佳、そんな顔してるんじゃないの。

 今日はね、風が強くなるからはやく家に帰りなさい。 

 気をつけてね」

 

「・・・うん」

 

仕方ないや、今日は帰ってあげる。

でも今度は、わたしも連れてってね。

あのさ、わたしもみんなと一緒で少しでも力になりたいから。

 

     ・

     ・

     ・

 

「ふんふんふんふ~ん♬」

 

今日の晩ご飯は何にしようかなぁ。

よし、雨が降る前にスーパー寄って帰ろ。

さてっと

 

”ザー”

 

はぁ? いきなり雨、なんで。

た、退却、いったん玄関まで。

 

”ダー”

 

何でいきなり雨?

も儒ちょっと持ちそうだったのに。

ふぅ、傘持ってきてよかった。

うんしょっと。

 

”パサ”

 

さ、帰ろ・・・・・・え、あれ?

雨あがってる。

なんなんだ、もう。

今のうちに帰ろ。

 

”ザー”

 

はぁ?、な、なにわたしの個性、雨降らし?

わたしが玄関出ると雨が降る。

へん、わたしには傘があるんだよ。

うんしょっと。

 

”パサ”

 

さ、帰ろ帰ろ。

 

”スタスタスタ”

 

今日、父ちゃん早いかなぁ。

確か今日はひき肉安かったはずだから、父ちゃんの好きなハンバーグでも

作ろっかなぁ。

 

”ビュー”

 

「うわっ」

 

”バキバキ、グシャ”

 

うひゃあー、わ、わたしの傘が~

うへ、て、撤収!

 

はぁ、はぁ、ふ~

うはぁ、びしょ濡れだよ。

ひどい、ね、なんでわたしが外に出た瞬間に豪雨なのよ。

それにとびっきりの強風も。

あ~あ、どうしょかな~

傘がこの状態じゃ、帰れないよ。

・・・めぐねぇが来るまで待ってよっか。

ぐふふ、相合傘だよね。

 

”スタスタ”

 

「はぁ~、雨降ってるのか」

 

「あ!」

 

「お、おうっ。

 は! お前・・・・」

 

くそ、

またこいつか。

な、なに、なにわたしを見て固まってんのよ。

えっと、なんかついてるんかなぁ。

でも、やっぱ失礼な奴。

 

「なに、なんか用?」

 

「いや、その、なんだ・・・透けてるぞ」

 

「はぁ?」

 

「じゃあな」

 

”タッタッタッ”

 

え、透けてる?

 

「げっ!」

 

あー、シャツ透けて、うわぁ、ブラ丸見えじゃん。

あ、あのスケベ野郎見やがったな。

見物料よこせ。

いや、ち、ちが~う。

あ、最悪。

 

     ・

 

くっそ~どうしょうかなぁ。

雨やんだけど、シャツこの状態じゃ帰りにくいなぁ。

それにほらまた雨降りそうじゃん、あの雲。

 

”ゾクゾク”

 

あ、でも少し寒くなってきた。

はぁ~、めぐねぇ早く来ないかなぁ。

 

”ぐぅ~”

 

は、お腹すいた。

しゃ~ない、このまま待ってても雨風どんどん強くなるから

走って帰ろ。

 

「おい」

 

「へっ?」

 

”ばさ”

 

「そんな格好じゃ風邪引くぞ。

 あ、あのな、これ買ったばっかりだから。

 まだ一度も着てねぇ~から。

 なんだ、嫌でなかったらこれでも着ろ。

 ・・・貸してやる」

 

「え、あ、合羽。

 でも、あなたはどうするの?

 合羽ってことはあなた自転車でしょ?」

 

「ははん、問題ない。

 俺には傘があるからな。

 お前の傘のような根性のない傘とは違うぞ。

 すげぇ高かったから。

 大事なことだからもう一回言う、すげ~高いやつだから」

 

「な、なによ、いいじゃん別にやすくたってさ。 

 無くなったって気にならないじゃん」

 

「そ、そうか。

 まぁ、だから俺のことは気にするな」

 

「あ、でも自転車で傘って危ないって」

 

「ふふふ、俺のテクニックを甘くみるな。

 じゃあな」

 

「あ、ありがと」

 

”にこ”

 

「お、お、おう」

 

”タッタッタッ”

 

大丈夫かな、自転車で傘って警察さんに怒られるんじゃ。

それに風強いけど。

 

”ズキ”

 

は、な、なに、痛い。

何だろう。

胸が痛い、・・・・えっと成長期? 

あ、しまった。

あの人、名前聞くの忘れた。

 

「ふはははは。

 そこにいるのは、わが古き戦友、三ヶ木女子」

 

「お、おう義輝君。

 あのさ、三ヶ木女子はやめてって」

 

「で、どうしたのだ。

 まだ帰らぬのか」

 

「あ、義輝君、ね、ねぇ、あの人知ってる?」

 

「ん? あの人とは」

 

「あのね、あの人、ほら、自転車小屋のほう向かってる男の人」

 

「お、おう、あれはわが僕、比企谷八幡!」

 

「しもべ? まぁいいや。

 で、何組の子?」

 

「F組だがどうしたのだ」

 

「うん、この合羽借りたから」

 

「ほう、その神衣を」

 

「ねぇ、義輝君、一緒に帰ろっか」

 

「ぬほほん、よ、よかろう」

 

     ・

     ・

     ・

 

”びゅ~”

 

「あ、あの~三ヶ木女子、

 気のせいか、なんか我を風よけに使ってない?」

 

「あ、わかった?

 うん、風よけだよ」

 

「ひどー」

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

う~ん三ヶ木レポートもまだまだ完成には程遠いね。

えっと

2年F組、比企谷八幡っと。

 

”カキカキ”

 

やさしい、ちょ~やさしい。

へへ、まだこれくらいしか書けないや。

もっと彼のこと知りたいなぁ。

へへ、わたし、ちょっとドキッとしちゃった。

あの目もなんかイレギュラーヘッドみたいでカッコいいし。

早く、合羽乾かないかなぁ。




ありがとうございました。

今回も更新が遅れてすみません。

なんかドンドン自分に甘くなっていくような。

今回は過去編です。

12巻読んでから次章以降のストーリー見直ししようと思ったのんですが・・・

いつになるんだろう。

※すみません。

 三増 美麻・・・書記でした。 申し訳ないです。
 
 ちなみに矢指 久・・・副会長でお願いします。

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