似て非なるもの   作:裏方さん

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ありがとうございます。

今回、まずすみません。

セリフばっかです。

めっちゃくちゃ読みにくいと思います。

我慢していただけたら幸いです。

よろしくお願いします。


3秒だけ

はぁ~、なんて馬鹿なことしたんだろう。

何考えてるのわたし。

 

うううう、穴があったら入りたいってこういうことなんだ。

バカバカバカ。

 

でもさ。

ほんと、うれしかったんだ。

だってわたしとの思い出、あんなに大事にしてくれて。

そんなこと、そんなことされたらわたし、・・・・・・・・・もう弟って言い訳できないじゃん。

 

はぁ~、でも明日、どんな顔して会えばいいんだ。

ぐ、あかん、ね、眠れん。

と、とにかくカレンダーに17日の予定書いておこう。

 

”キュッ、キュッ”

 

初試合だよっと。

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

「お~い、美佳、まだ寝てるのか?」

 

う~ん、今何時? 

 

はぁ! 8時じゃん。 さっき寝たばっかりなのに。

 

やばいやばい、朝ごはん作らなきゃ。

それと顔洗って、歯磨いて、髪の毛梳いてって・・・・・

うわ~ん、やばいよ、刈宿君来ちゃうじゃん。

 

     ・

     ・

     ・

 

「と、とうちゃん、はやく朝ごはん食べちゃってよ!

 

 食べたら食器つけておいてね。

 

 わ、わたし洗濯物、干してくるからね。」

 

「お、おう。」

 

     ・

     ・

     ・

 

「ピンポ~ン。」

 

「ん、誰だ?」

 

”ガチャ”

 

「あ、おはようございまっす、お父さん。」

 

”バタン”

 

「ちょ、ちょっと何で閉めるんっすか!」

 

「お前、マリーンズフアンになったんだろうな?」

 

「俺は生涯ライオンズフアンっす。 たとえお父さんに何といわれても変わらないっす!」

 

「帰れ!」

 

”べし”

 

「いったぁ~」

 

「何やってんだ、この馬鹿親父。 

 

 ごめん、今開けるね。」

 

”ガチャ”

 

「あ、おはようっす、美佳先輩。 あっ!」

 

「うん、おはよう。

 

 あ、あの~、ちょっと上がって待ってて。

 

 すぐ準備してくるから。」

 

「あの~、ピンクのパジャマ可愛いっす。

 

 写真いいっすか。」

 

”ベシ”

 

「ぐはぁ、」

 

「まったく、この男どもは! ちょっとそこでおとなしく待ってろ。」

 

「うぇ~い。」

 

「はは、怒られてやんの。」

 

”ベシ、ベシ”

 

「いたぁ、 おい、親に対して。」

 

「もとはといえば、とうちゃんが悪いんじゃん、もう!」

 

”バタバタ”

 

「おう、昨日はありがとうな。」

 

「あ、い、いえすみません。

 

 美佳先輩にケガさせちゃって。」

 

「ああ、聞いた。

 

 あいつが勝手にこけたんだろう、馬鹿が眼鏡忘れていくから。

 

 それよりも、ただいまって帰ってきた時のあんなうれしそうな顔、久しぶりに見た。

 

 朝、デートに行くって聞いたときは心配だったんだ。

 

 ほら、あいつあんなんだから。

 

 でも帰ってきたときの顔を見たら、昨日は楽しかったんだなぁってな。

 

 本当にありがとうな。」

 

「えっ、デート?」

 

「えっ、違ったのか?」

 

「あ、いえ、なんでも。 俺も楽しかったっす。」

 

「そ、そうか。

 

 あんな子だが根はいい子なんだ。

 

 これからも大事にしてやってくれないか。」

 

「え、は、はい、お父さん。

 

 絶対大事にします、任せてください。」

 

「えっと、それはまだ早いんだが。 

 

 まぁ、頼む。」

 

「うっす。」

 

”ガシ”

 

「お待たせって、え、なに握手してんの?」

 

「え、あ、いや、なんでもない。 なぁ」

 

「あ、はい。 なんでもないっす。」

 

「変なの。」 

 

「あ、それより美佳先輩、行きますよ。」

 

「う、うん。 とうちゃん、ごめんね、ちょっと病院行ってくる。」

 

「おう、今度はお金なんて気にせず、しっかり診てもらえよ。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

「あはは、先生にめっちゃ怒られた。」

 

「当たり前です、捻挫を甘く見たらだめです。

 

 でも重度でなくてよかったっすね。

 

 これにこりたら、ちゃんと医者行かないとダメっすよ。」

 

「ほほう、狩也いいこというじゃないか、散々嫌がってたお前が。

 

 どれ、お前も診てやるからちょっとこい。」

 

「え、あ、先生、いいっす、大丈夫っす。」

 

「ほら、さっさとこい。」

 

「は、は~い。」

 

「へへ、行ってらっしゃい。」

 

     ・

     ・

     ・

 

痛みは無いし、運動はだめって言われたけど、歩くのは大丈夫だよね。

ちょっと飲み物買ってこようっと。

 

うんしょっと。

 

え~と、どこかに自販機ないかなぁ。

 

     ・

 

「あ、美佳先輩じゃないですか?

 

 どうしたんですか?」

 

「え、あ、会長。

 

 あ、えへへ、ちょっとしくじっちゃって。」

 

「え、しくじったって、は、産婦人科。

 

 うそ。

 

 み、美佳先輩、何やってんですか。

 

 あ、そういえば昨日、ららぽで親密に。

 

 もう、なにやってんですか!

 

 美佳先輩がそんなふしだらだとは思いませんでした。」

 

え、ららぽ? ふしだら?

あ、もしかして、昨日のあれ見られてたの。

だ、だってあれは・・・

 

「あの~、ちょ、ちょっとした気の迷いです。」

 

「気の迷いでってどうすんですか!

 

 で、で、何カ月なんですか?」

 

「あ、う~んとたしか一カ月ぐらいって。

 

 絶対安静にしなさいって。」

 

「ま、マジなんですね、本当にマジなんですね。」

 

「うん、走ったりしたら駄目だって。」

 

「当たり前じゃないですか。

 

 もっと体を大事にしてください。」

 

「え、あ、ありがとう。」

 

「で、相手はあの一年の男子ですか?」

 

「いや、自分でしたことだから、彼は関係ない。」

 

「馬鹿ですか、自分一人で背負いきれるものじゃないでしょうが。

 

 あの子はしらないんですか?

 

 どうやって暮らしていくんですか?

 

 学校はどうするんですか?」

 

「あ、そんな心配ないって。

 

 彼も知ってることだし、それに家事とかも普通にできるし、学校も普段通り通える。

 

 まぁ、体育はしばらく見学だけど。」

 

「た、体育なんて絶対に駄目ですよ。

 

 心配ないって今のうちはそうですけど、大きくなって目立ってきたらどうするんですか!」

 

「う~ん、ちゃんと包帯とかして圧迫しておけば大丈夫だって。」

 

「だ、駄目ですよ。 そんな圧迫なんてしたら駄目。」

 

「え、でも、せん 」

 

”だき”

 

「え、か、会長?」

 

「美佳先輩は馬鹿です、大バカ者です。

 

 やっと美佳先輩のこと少しづつわかってきて、これからもっともっと仲良くなれる

 

 と思ったのに。

 

 これじゃ、生徒会だって、うううん、学校だってやめないといけなくなるかも

 

 しれないじゃないですか。

 

 美佳先輩のバカ! うううう。」

 

「え、会長、わたしのことそこまで思って。

 

 でも大げさだって、ちょっと捻挫しただけなんだから。

 

 捻挫で生徒会や学校やめるとかないって。」

 

「へ、捻挫?」

 

「うん、ちょっとしくじっちゃって、また捻挫しちゃった。

 

 さっき、めっちゃ先生に怒られ 」

 

「こ、この大馬鹿!

 

 も、もう、知らないです。 ば、ばか!」

 

へ、な、なんで怒られてるのわたし?

え、何? 後ろ? 後ろ見ろって?

後ろってなに。

 

「はぁ! 産婦人科?

 

 ち、違うから、そんなの絶対ないから。

 

 わたしまだしょ、いやぁ、なに言わせるの会長。」

 

「美佳先輩、本当に心配したんですよ。

 

 まったく人騒がせな。

 

 あ、さっきのあれ、ぜ~んぶ嘘ですからね、びっくりしただけですから。」

 

「あ、美佳先輩ここにいたんすか。 

 

 お待たせっす。 あっ会長さん、ちわっす。」

 

「え、あ、こんにちは。

 

 美佳先輩、わたし友達のお見舞いでしたので失礼しますね。

 

 お邪魔するのもなんですし。」

 

”すたすた”

 

「あ、そうだ。」

 

”くるり”

 

「美佳先輩、絶対避妊してくださいね。」

 

「ば、ばっか、なんてことを。

 

 ち、違うから、そんなんじゃないから。」

 

「いいですって。稲村先輩には黙ってますから。

 

 ではではです。えへ♡」

 

げ、あの笑顔、何か企んでる時の笑顔だ。

うへ、明日学校いきたくな~い。

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

朝ご飯、食べれなかったからお腹すいたなぁ~

早く何か食べたいなぁ。

何で病院っていつも会計遅いんだろう。

まぁ、今日はほかに用事ないからいいけどさ。

 

「遅いね、会計終わるの。」

 

「え、まぁ、いつもこんなもんでしょう。」

 

”ブ~,ブ~”

 

あ、比企谷君。

 

「もしもし、三ヶ木だぞ。」

 

「お、おう? お前そんなんだったけ?」

 

「ふふ~ん、比企谷君、女子がいつまでも同じと思うなよ。」

 

”そ~”

 

「刈宿君、どこ行くの。」

 

「え、あ、ほら電話だから。・・・・あいつと。」

 

”ぎゅ”

 

「へ、美佳先輩、手。」

 

「いいからここにいて。」

 

「あ、は、はい。」

 

「あ、ごめん。 で、なにか用?」

 

「ああ、ほらもうすぐ由比ヶ浜の誕生日だろ。

 

 雪ノ下と誕生会やろうってことになってな。

 

 まだ由比ヶ浜には内緒だが。

 

 それで、三ヶ木、6月17日は予定開いてるか?」

 

「え、結衣ちゃんの誕生日は18日じゃ?」

 

「ああ、18日は俺も雪ノ下もちょっと用事があるんでな。

 

 それで前日の土曜日と思ってるんだが。」

 

「あ、そう。」

 

「で、どうだ、空いてるか?」

 

「あ、ごめん、17日は大事な予定があるから。」

 

「そ、そうか。」

 

「うん、ごめんね。 結衣ちゃんにはまた別の日に何かするよ。」

 

「おう、あ、それと昨日は 」

 

”ガチャ”

 

「ふぅ~、あ、ごめんね、なんか結衣ちゃんの誕生会するって。」

 

「美佳先輩、行かなくていいんですか?」

 

「え、だってその日はとても大事な日なんでしょう。」

 

「う、うっす。  そ、そのありがとうございます。」

 

”ぐぅ~”

 

「は、刈宿くんお腹すいたのかなぁ~」

 

「いや、いまの美佳せんぱ 」

 

「刈宿君だよね!」

 

「う、うっす。 俺っす、ごめんなさい。」

 

「よ、よろしい。

 

 ね、病院終わったら何か食べに行こ。 ほらもうお昼だし。」

 

「そうすね。あ、近くにおいしいサイゼあるんですよ。」

 

「サイゼならどこでもいっしょじゃん。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

「それじゃ、俺帰ります。

 

 あ、帰りの自転車、気を付けてくださいね。」

 

”ぎゅ”

 

「え、あ、あの~美佳先輩、シャツ。」

 

「・・・・・あ、あのさ、刈宿君。 今日今から何か用事あるの?」

 

「今から無二の親友とテニスの練習っす。

 

 美佳先輩の前で無様な試合できないっすから。」

 

「あ、あのさ、わたしも行っていい?

 

 あ、邪魔だったらいいよ。」

 

「邪魔なんてないっす。

 

 ただ、練習してる時、美佳先輩は見てるだけだからつまんないかも。」

 

「わたしね、部活ってやったことないんだ。

 

 スポーツ苦手だし。

 

 刈宿君とか戸塚君とか見てると、なんかすごいなぁって。

 

 邪魔しないようにするからいい?」

 

「うっす。 あったりまえじゃないですか。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

”バシ”

 

”ドン”

 

”バシ”

 

へ~、やっぱすごいな。

あの壁に書かれた〇とか△とか×のとこに順番に返してる。

なんかテニスって面白そうだね。

わたしも少しやってみようかなぁ

 

あ、そうだ、昨日買ってきた本、そのままリュックにいれたまま。

 

”ガサガサ”

 

あ、あった。

ふむふむ、へぇ~ラケットの持ち方にもいろいろあるんだね~。

どれがいいんだ?

 

え、サーブって200Km超えるの?

野球のピッチャーよりはやいじゃん。

 

へぇ~

 

     ・

     ・

     ・

 

「ふう~、今日はこれぐらいにしておこうかなぁ。

 

 あ、美佳先輩、まだいたんだ。

 

 美佳先輩、そろそろ帰り・・・・・ん?」

 

”すやすや”

 

「あ、寝てる、どうりで静かだと思った。

 

 へへ、チャンス!」

 

”カシャ”

 

「へへ、寝顔ゲットっす。

 

 待ち受けにしようかなぁ、あ、でもみつかったら怒られる。

 

 ん、何読んでたんだろう?」

 

”そ~”

 

「どれどれ、え、”小学生でもよくわかるテニス入門”?

 

 いつの間にこんなの買ってたんだ。

 

 へへ、美佳先輩、これ読んでたんだ。」

 

「ん、う~ん。」

 

「は、やば! かわいいなぁ。

 

 えっと、もうちょっと近くで。」

 

「ん、ん~、もう食べらんないよ。」

 

「は、どんな夢みてんっすか? さっき食べたばっかりでしょ。

 

 美佳先輩、夢の中まで食いしん坊っすね。」

 

「もうだめだって・・・・・・・・・・企谷君。」

 

「えっ」

 

「う~ん。」

 

「・・・・・・・」

 

     ・

     ・

     ・

 

「ふぅ~、美佳先輩、ほら風邪ひきますよ。」

 

”ばさ”

 

「さてと、もう少し付き合ってくれる? 壁君。」

 

”バン”

 

「くっそ! 負けないっす。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

たはは、昨日、最後のほう寝ちゃったよ

 

刈宿君あきれてたね、『どこでも寝ちゃダメっす、不用心ですよ!』って。

 

だって、だってさ、小学生でもって書いてあるのに字が多すぎだよあの本。

 

「ジミ子先輩。」

 

「お、おい、いい加減、その呼び方やめろ。」

 

「え、だっていいじゃ無いですか~

 

 あ、それにこの呼び名、備品先輩が呼んでたんですよ。」

 

「だから何?」

 

「だから、備品先輩が呼んでたんだからいいじゃないですか?」

 

「・・・・・まったく。 で、何のよう?」

 

「あ、そうだった。 ジミ子先輩、今週どっか空いてませんか?」

 

「え? まぁ、普通に生徒会だけど。 ちょっと気になることもあるし。」

 

「ふ~ん、あの、部活紹介ですけど、手伝ってくれますよね~

 

 この前、学校まで送ってあげたし。」

 

「ぐ、で、でもいい加減、瀬谷君たちに手伝ってもらいなって。」

 

「え~新聞部の男子、ちょっとキモいんですよ。

 

 なんか私のこと変な目で見てるし。 

 

 部室も狭いし、身の危険感じてるんですよ。

 

 ジミ子先輩、駄目なんですか? うるうる。」

 

「いや、うるうるって口で言うな。

 

 わかった。 で、どこの部活にアポ取ればいいの?」

 

「あ、手伝ってくれるんですか?

 

 えっとサッカー部でお願いします。」

 

「そ、そう、サッカー部ね。」

 

「部長さんって、葉山先輩じゃないですか。 めっちゃかっこいいし。」

 

「あ、そ、そう。 でも舞ちゃん、刈宿君は?」

 

「だって、いくら電話してもすぐ切られちゃうし、頑張って誘っても全然のって

 

 くれないんですよ。

 

 それに、わたしやっぱり年上がいいかなぁ~て。」

 

「はいはい。 じゃあ、アポ取れたら連絡するね。」

 

「はい、お願いします。」

 

ふぅ、なんだかんだ言って頑張ってるのね。

しゃ~ない、もう少し手伝ってあげるか。

あ、でも、あれどうなってんだろう?

 

”スタスタ”

 

「それに、刈宿君の待ち受け、ジミ子先輩じゃないですか。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

”ガラガラ”

 

「あ、みんなお疲れ様で~す。」

 

「お疲れさま。」

 

「おう。」

 

「三ヶ木先輩、ご苦労様です。」

 

「美佳先輩、遅いですよ~

 

 どこで油売ってたんです? 

 

 まぁ、いいですけど~、うふ。」

 

お、おい、そのうふってなんだよ、うふって。

 

「あ、あの会長、違うから。

 

 いま蒔田さんと部活紹介の件で話ししてただけだから。」

 

「そうしておきましょうね。」

 

「そ、そんなことより会長、あの、学校のほうからボランティアの話って来てませんか?」

 

「え、ボランティア?」

 

「はい、毎年6月の第3日曜日に地元の商店街の祭りがあって、

 

 学校としても協力するってことで、生徒会が模擬店出してたんです。 」

 

「え、な、なんですかそれ?

 

 全くそんなお話聞いてませんけど。」

 

「おっかっしいなぁ。 それでその売り上げを福祉団体に寄付してるんですけど。」

 

「う~ん、副会長、みんな聞いてません?」

 

「いや、なにも。 稲村は?」

 

「俺も何も聞いてない。」 

 

「三ヶ木先輩、そのお祭りって今年もあるんですか?」

 

「うん、学校来るとき、ポスター貼ってあったから、今年もお祭りやるはずなんだけど。」

 

「う~ん、あ、美佳先輩、去年なんかやらかしたんじゃないですか~

 

 それで、もう生徒会は出入り禁止とか。」

 

「え、いや、なんもしてないよ。 また来年もお願いしますって言われたし。」

 

「う~ん、おかしいですね。」

 

「あ、わたしちょっと商店街の人に聞いて来てみます。」

 

「あ、じゃあおれも一緒に 」

 

「美佳先輩、なにしてるんですか、行きますよ。

 

 みんなはここで待機お願いします。」

 

「「えっ」」

 

「ほら行きますよ。」

 

「あ、はいはい。」

 

”がらがら”

 

「ほらほら、美佳先輩急いで。」

 

いや、わたしほら足が

だから、手、引っ張らないで

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

「じゃあ今年もよろしくお願いします。」

 

「ええ、こちらこそクレープ屋さんお願いします。」

 

「はい、任せてください。 それではです。」

 

     ・

 

「おかしいですね。」

 

「うん、おかしいね、先生伝え忘れてるのかなぁ。

 

 でも男の先生に話したってことだけで、誰かわからないし。」

 

「うん、まぁ兎に角、商店街の人から今年も参加してほしいって言われたんだし準備しましょう。

 

 美佳先輩、去年の資料とかありますか?」

 

「えっと、クレープ焼き機のほうは毎年レンタルしていて、去年もお返しする

 

 ときに今年もお願いしてるので大丈夫だと思いますけど、

 

 一応確認しておきますね。

 

 あと材料の準備と飾りつけ、それと作り方の練習。」

 

「う~ん、そうですね、多分、男子はあてにならないと思うし。

 

 じゃあ、男子には飾りつけと売り子やってもらいましようか。」

 

「あ、でも、売り子さんは女子でやったほうがいいかも。

 

 去年もめぐ、城廻先輩にかわったら売り上げ倍増でしたもん。」

 

「そ、そうなんですか。

 

 それなら男子にも作り方、練習してもらいましよう。

 

 そうだ、美佳先輩、明日からしばらく調理室を押さえてくださいね。」

 

「は、はい。」

 

げ、また調理室掃除するのか。

うへ~

 

「で、それはそうとしてですけど。」

 

”ドン”

 

ぐはぁ、な、なに?

 

「美佳先輩! 昨日はどこまでいったんですか?」

 

げ、なにその悪魔的な笑顔は。

 

”ぐい、ぐい”

 

「ほれ、ほれ白状しちゃいなさい。」

 

や、その肘で突っつくやめて、まじ、痛いから

 

「な、何もないですって。

 

 刈宿君がテニスの練習してるの見てただけだから。」

 

「ほほう、愛しい人がスポーツに打ち込んでる姿にうっとりしてたんですね。」

 

「え、い、いや違うから。 うっとりなんかしてないから。」

 

「じゃあ、どうしてたんですか?」

 

「あの~、居眠りしてました。」

 

「はぁ?」

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

「はい、広川先生の了解いただきました。

 

 それとなんか使えそうな材料あるそうで、勝手に使っていいよって。」

 

 そ、そのかわり土曜日掃除なんだけど。

 折角の休みが、とほほほ。

 

「了解です。

 

 副会長、稲村先輩、聞いてました?」

 

「う、はい。」

 

「やっぱやるの」

 

「でも、いくら安いからってそこちょっと遠くないですか?

 

 足で大丈夫ですか?」

 

「あ、稲村君に自転車借りたし大丈夫です。

 

 ここは結構いい食材そろってるんです。

 

 それに、配送もしてくれるので明日学校に届けてもらいますね。

 

 手配終わったらすぐ戻りますね。」

 

「了解です。 車には気を付けてくださいね。」

 

「はい。」

 

     ・

     ・

     ・

 

えーとあとはチョコホイップだけっと。

あ、あった。

 

「・・・かしら。」

 

「お、おう、そうじゃないか。」

 

え、あれって比企谷君と雪ノ下さん?

二人で買い物?

結衣ちゃんいないね。

あ、誕生日のもの?

でもここに売ってるの食材だし???

あ、もういっちゃう。

 

     ・

     ・

     ・

 

どこに行くんだろう?

でも、なんかこうやって見てるとなんかいい雰囲気だね。

雪ノ下さんもいつもと違う。

いいなぁ。

でもどこ行くんだろう?

ここって、雪ノ下さんち近いけど、まさか。

 

あ、やっぱりマンション入っていった。

今から二人でご飯作ったりとかするの

そんで、その後って

・・・・・・。

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

「なんでまたついてくるのよ。」

 

「なんでって、俺三ヶ木対策本部長だから。」

 

「まだそれ続いてるの?

 

 もう、ほら、あそこ、ちゃんといたでしょ。

 

 お~い、舞ちゃん。」

 

「あ、ジミ、三ヶ木先輩。」

 

「お待たせ。ごめんね遅かったかなぁ。」

 

「いえ、時間通りですよって、なんで会計さんが付いてくるんですか?」

 

「ごめんなさい。 この人ストーカーなの。」

 

「お、おい、え、いや違いうからな、おい、蒔田、引くなって。」

 

     ・

     ・

     ・

 

「ありがとうございました。

 

 部活、頑張ってくださいね、葉山先輩。」

 

「いや、こちらこそ。

 

 サッカー部の応援よろしくね。」

 

「あ、葉山君、12月にもう一回、インタビューさせてね。」

 

「え、三ヶ木さん、ありがとう。

 

 ぜひ、取材に来てもらえるよう頑張るよ。」

 

「うん。」

 

「お~い、隼人くん、紅白戦始めるってよ。」

 

「ああ、わかった、いま行くよ。  それじゃあ。」

 

「はい、ありがとうございました。」

 

「ありがとう。」

 

「ふぅ、やっぱりカッコいいですね葉山先輩って。」

 

「そうだね~、頭良いし、スポーツマンだし・・・お金持ちだし、うへへ。」

 

「や、三ヶ木先輩、なんですかその最後のうへへって。」

 

「え、だって。」

 

「あ、ほら紅白戦始まりましたよ。

 

 うわぁーいきなり葉山先輩ゴールだ。」

 

「あれ、頭でやるのって、ヘディングって言うんだよね。」

 

「うん、葉山先輩って背も高いから。」

 

「かっこいいねぇ~、数字の相手しかできない誰かさんと大違い。」

 

「そうですね。」

 

「お、お前ら、聞こえてるんだからなぁ。」

 

「あ、わりぃ! そこボール行ったよ。」 

 

「ん、あ、蒔田、危ない。」

 

「え、きゃー」

 

「ヘディング!」

 

”バシ”

 

え、う、うそ、いや~

こっちこないで。

 

”バン”

 

「ぐはぁ!」

 

「げ、だ、大丈夫か、三ヶ木。」

 

「い、いた~い。

 

 お、おい、いま狙ったろ。」

 

「いや、違うから、そんな技術ないから。 

 

 たまたまそこにお前がだな。」

 

「ゆるさん!」

 

「ひゃ~」

 

”ダー”

 

「ま、待て、この数学野郎!」

 

「あ、待て、お前走るなって。」

 

「う、い、痛い。」

 

「馬鹿、走るなっていったろ。

 

 だ、大丈夫か?」

 

”ベシ”

 

「ぐはぁ!」

 

「ははは、お返し。」

 

「ま、またしても騙された。」

 

「へんだ! あ、舞ちゃんごめんね。

 

 え、ま、舞ちゃん、どうかした?」

 

「あ、え? いや、その~ い、稲村先輩、ありがとうございます。」

 

「あ、ああ。間に合ってよかった。」

 

「・・・・うん。」

 

え、もしかして舞ちゃん、その顔。

よ、よしお姉さんに任せろ。

 

「あ、わたし、ちょ、ちょっとトイレ行ってくる。

 

 先、帰っててね。」

 

「え、あ、三ヶ木先輩。」

 

”タッタッタッ”

 

「三ヶ木、走るなって。 まったくあいつは。」

 

「稲村先輩、よかったら何か飲んでいきませんか?

 

 その~、お礼させてください。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

いくよ~、せ~の、ぺたっと。

よし、あとはもうちょっとだけ焼いたらっと。

 

へへへ、イチゴをのせたらくるっと巻いて出来上がり。

腕は落ちてないね、美味しそうにできた。

 

「お、できたのか三ヶ木。」

 

「あ、広川先生、ばっちりです。」

 

「ん? 結構いっぱい作ったんだな。

 

 どれどれ。」

 

”ぱく”

 

「ん、うまい。

 

 この生地がいいんだな、これ強力粉つかったのか?

 

 う~ん、モチモチ感がいいな。」

 

「えへへ、広川先生に褒めてもらえたらバッチリだね。」

 

「おう、だが、あの男達のはちょっとな。

 

 あれ売れんぞ。」

 

「はは。まだ来週あるので。

 

 じゃあ、先生、今日は帰りますね。」

 

「おう、掃除ありがとうな。

 

 なぁ、お前それ一人で食べるの?」

 

「ひ・み・つで~す。」

 

     ・

     ・

     ・

 

”ビシッ!”

 

”パァン”

 

”パシ”

 

あ、やってる、やってる。

うんしょっと。

 

どれどれ、あ、いた! 戸塚君だ。

あれ? 刈宿君どこ行ったんだろう。

確か、朝はいたよ。

 

「はい、じゃあ、休憩にしよう。

 

 みんな、水分の補給、忘れずににね。」

 

「「はい!」」

 

「戸塚君、ご苦労様。」

 

「あ、三ヶ木さん、来てたの?」

 

「うん、いま来たとこ。 あ、あのさ 」

 

「刈宿君なら学校の外周走ってるよ。

  

 一年生はまだ体力作りメインだから。」

 

「あ、そうなんだ。

 

 あのさ、戸塚君、これよかったらみんなでどうぞ。」

 

「え、わぁ~クレープだ。 どうしたの?」

 

「うん、こんどね生徒会でクレープの模擬店だすの。

 

 今日、調理室で練習してたんだ。」

 

「へ~、美味しそうだね。 ありがとう、いただくね。」

 

「うん、保冷材が入ってるから大丈夫だと思うけど、なるべく早く食べてね。」

 

「あ、美佳先輩、来てたんすか。

 

 もっと早く走ってくるんだった。」

 

「刈宿君、君も水分補給とストレッチしてからだよ。」

 

「うっす。 じゃあ、ちょっと行ってきます。」

 

「ごめんね三ヶ木さん、地区予選も近いし、ケガとか気を付けないといけないから。」

 

「うううん、戸塚君、さすが部長さんだって感心した。

 

 じゃあ、ここ置いてくね。」

 

「うん、ありがとう。

 

 みんな~、差し入れもらったよ。」

 

「「アシタァー」」

 

「ひゃ~、あ、はい、また明日。」

 

”ペコ”

 

「じゃ、じゃあね、戸塚君。」

 

「あ、み、三ヶ木さん? 」

 

     ・

     ・

     ・

 

”ガタン、ガタン”

 

あ~、びっくりした。

だって、あんなに大勢から挨拶されるなんて。

あ、刈宿君に挨拶するの忘れた。

後で電話しておこう。

 

”プシュ~”

 

「あ!」

 

「あ~」

 

     ・

     ・

     ・

 

ここって雪ノ下さんの降りる駅だね。

はぁ、そうか、今日も雪ノ下さんとこ行ってたのか。

結衣ちゃん・・・に言ったほうがいいのかなぁ。

 

「な、なぁ、あ、あのな、ちょっと話したいことがあるんだがって、

 

 おい、三ヶ木、またねん挫したのか?」

 

「え、あはは、ちょっとドジちゃってさ。」

 

「ばっか、お前、気をつけろよ。」

 

「う、うん。」

 

「あ、それであのな 」

 

”ブ~、ブ~”

 

「あ、ごめんちょっといい?」

 

「おう。」

 

”スタスタ”

 

「もしもし。」

 

「美佳先輩、なんで先帰っちゃうんすか。」

 

「え、だって、びっくりしたんだもん。

 

 それにみんなからまた明日って言われるし。

 

 そんな言われたら帰るしかないじゃん。」

 

「また明日?」

 

「うん、あした!って。」

 

「ぶっ、あはははは、お、お腹痛い。」

 

「な、なによ、何かわたし変なこと言った?」

 

「だ、だって、あ、あれは”ありがとうございました”って言ったんすよ。

 

 は、腹いた~」

 

「え、アシター・・・ア りがとうございま シター?

 

 そ、そうだったの。」

 

「そうっす。」

 

「あ、でも笑いすぎだからね! もう電話切るから。」

 

「あ、ちょ、ちょっと待って。

 

 ごめんなさい、笑いすぎました。

 

 あの、クレープありがとうございました。

 

 めっちゃ美味しかったっす、模擬店、俺買いに行きますね。」

 

「うん、了解。

 

 ごめんね、電車の中だから。」

 

「了解っす、それじゃ、また。」

 

「うん。」

 

”スタスタ”

 

「ご、ごめんね、お待たせ。」

 

「あ、ああ。 あのな、」

 

”プシュ~”

 

「あ、ご、ごめん。駅ついちゃった。

 

 どうする?」

 

「少しだけいいか?」

 

「うん。」

 

     ・

     ・

     ・

 

「で、話って何?」

 

「あ、そこのベンチいいか?」

 

「うん。」

 

     ・

 

「ほれ。」

 

「うん、ありがと。」

 

”カチャ”

 

「相変わらず、マッ缶だね。」

 

「おう、俺のソウルドリンクだ。」

 

なんだろう、お話って。

この前のことかなぁ。

わたし涙見せたくなくって先帰っちゃったけど。

ちゃんとお礼言ってなかったんだ。

 

「「あ、あの」」

 

え、か、かぶっちゃった。

えっと、どうしょう。

 

「あ、ごめん。 お先どうぞ。」

 

「あ、いや、お前からでいい。」

 

「う、うん。 あ、あの先週はごめんね。」

 

「ん? なんだ、何で謝るんだ?」

 

「ほ、ほら、先帰っちゃったから。」

 

「え、用事あったんだろ、何も謝ることないが。」

 

「ありがとう。 

 

 それと、とても楽しかったよ、ありがとね、比企谷君。」

 

「お、おう、そうか? 

 

 ・・・・・まぁ、なんだが、また今度、どこか行かないか?」

 

「・・・・・、うううん、もういいよ。 無理しなくていいって。」

 

「そ、そうか。 だがたまには、」

 

「もういいから。」

 

「え、」

 

「無理しなくっていいって言ってるの。

 

 あのさ、わたし、わかってるから。」

 

「・・・・・・・・」

 

「だから、今まで通りでいいって。」

 

「いや、だが俺はやっぱり 」

 

「う~ん、じゃあさ、それほど言ってくれるんなら、

 

 比企谷君、今から遊園地行こ。」

 

「はぁ、遊園地? 今からか?」

 

「うん、そうだ。 ほらいくよ。」

 

「お、おう?」

 

     ・

     ・

     ・

 

「はい、着いた。』

 

「いや、着いたってお前ここ、ただの公園じゃねぇか」

 

「うううん、ちがうよ。

 

 わたしの遊園地にようこそ。

 

 ほら、いくよ。

 

 最初からジェットコースターだ。」

 

「いやちょっと待てって。」

 

「ほら、はやく。」

 

「お、おうって、それ滑り台?」

 

「それー、へへ、ほら比企谷君も早く」

 

「おう。」

 

     ・

 

「よし、次はスターフライヤー。

 

 ほら比企谷君はそっち。」

 

「おう。」

 

あれ、シーソー動かない。

なんで?

わたしこんなに重くなったのかなぁ

やば、たべすぎだ。

比企谷君より重いなんてって

ん?

 

「おい、何の真似だ。 貴様、足ついてんだろう!」

 

「あ、いや、まぁ、え、や、やめて、こないで。」

 

”べし”

 

「次は、ジャンボバイキングだよ。

 

 ね、二人で乗ろう。」

 

「いや、これ二人は無理だろう。」

 

「比企谷君は立ってるの。

 

 うんしょっと、ほら漕いで。」

 

「げ、そ、そういうことか。

 

 お前、座ってるだけなんだな。」

 

「そういうことだ、ほれ、漕げ漕げ。」

 

「お前、よ~し、後悔するなよ、泣いても知らんからな。」

 

「うひゃー、すごーい。 へへ、もっともっと。」

 

「お、おう。」

 

     ・

 

「よし、最後はスペースシャトルだ。」

 

「いや、三ヶ木、これどう見ても鉄棒だろう。」

 

「うんしょっと、ほら、わたし割と鉄棒は得意なんだよ、それ前回り。」

 

”くるり”

 

「よし、次は逆上がり」

 

「お、お前逆上がりはやめろ、ス、スカートが。」

 

     ・

 

「あ~、面白かった。

 

 花火が無いのがちょっと残念だけど、めっちゃ面白かった。

 

 ん? さっきからどうしたの比企谷君。

 

 あんまりおもしろくなかった?」

 

「いや、三ヶ木、気付いてないのかも知らんが、お前制服だろう。

 

 さっきから、その~白いのがチラチラと。」

 

「げ、てめー先にいえ。 この変態。」

 

”ベシ”

 

「い、言わなければよかった。」

 

「まったく。 比企谷君は比企谷君だね。」

 

「あたりまえだ。俺は俺だ。」

 

「へへ、そうなんだよ、比企谷君は比企谷君。

 

 わたしね、あの後一所懸命考えたんだ。

 

 なんで東京わんにゃんショーなのかって。

 

 だって、ディステニーとか行きたかったんだもん。 ぷんぷん!」

 

「あ、そ、それなんだ。

 

 三ヶ木、俺はな、」

 

「ああ、言わなくてもいいよ。

 

 よく考えれば比企谷君の考えそうなことだもん。

 

 そんでね、その答えがこの遊園地。」

 

「この遊園地が答え?

 

 いやよくわからないんだが。」

 

「わたしめっちゃ考えたんだから、比企谷君の捻くれもの。」

 

「す、すまん。」

 

「わたしね、子供のころにいろいろあってね、こっちに引っ越してきたんだ。

 

 それからここがわたしの居場所。

 

 その時は家に居場所なかった。

 

 それでね、ここで救われたの、あの二人に。

 

 だから、わたしはここに、この遊園地のこと、比企谷君に知っててもらいたかった。

 

 これがわたしの答え。」

 

「そ、そうか。」

 

「そうなのだ。 

 

 だからさ、わたしはいいの。

 

 慣れてるからさ。

 

 比企谷君の邪魔じゃなかったら、あなたのそばにいてあげる。

 

 それであなたのその捻くれた考え聞いてあげる、理解してあげる。

 

 結衣ちゃんや雪ノ下さんにも言えないこと、聞いてあげる。

 

 あ、プリキラ―も忘れてないからね、一緒に行ってあげる。

 

 ・・・・・で、でも。」

 

比企谷君、今日も雪ノ下さんのマンション行ってたんだよね。

この前も二人でお買い物して、その後・・・・

それに結衣ちゃんには、奉仕部休みだって言ってたのに二人だけで。

わたしは慣れてるの、いつもそうだったから。

でも、彼女は。

 

「ねぇ、比企谷君、比企谷君が誰を選んでもいいの。」

 

「はぁ、な、なに言ってんだ。」

 

「いいから聞いて。

 

 でも、結衣ちゃん、・・・・・わたしの親友にだけはちゃんと話してあげてね。

 

 結衣ちゃんは優しい娘だよ。

 

 絶対、ちゃんと比企谷君の言うこと受け止めてくれるから。

 

 だから、ちゃんと話してあげてね。」

 

「なんかよくわからんのだが。」

 

「わからくてもわかれ!」

 

「なんだそれ。」

 

「えへへ、あ、ごめん、もう帰るね。

 

 早く晩ご飯作らないと。

 

 家で大きな子供がお腹すかして待ってるんだよ。

 

 じゃあ、またね。

 

 あのさ、今日遊園地、付き合ってくれてありがとう。」

 

「お、おう、またな。」

 

さてっと、うんしょっと。

 

”ぐき”

 

「あ、いた!」

 

”だき”

 

「お、おい大丈夫か?」

 

「う、うん。 ・・・・・・・ごめん、あと3秒だけこのままでお願い。」

 

「お、おう。 」

 

”ガタ”

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

”ガチャ”

 

「とうちゃん、ただいま! 

 

 いま晩ご飯つくるね。

 

 え、あれ? クーラーボックス。」

 

「おう、それ、あいつ持ってきたぞ。

 

 え、会わなかったのか?」

 

「う、うん。」

 

     ・

     ・

     ・

 

「なぁ、ちょっとあんた。」

 

「ん、あ、お前。」

 

「話があるんだ、ちょっといいか。」




最後までありがとうございます。

すみません、安易にセリフに逃げてしまったかも。

物語は、オリキャラ、より積極的に。

元々のルートと大分変ってきてしまい、グダグダ続きますが

また読んでもらえたらありがたいです。
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