似て非なるもの   作:裏方さん

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やっと復活できました。

更新が大変遅くなりごめんなさい。

それでも見に来ていただけ、ありがとうございます。

物語の季節も6月中旬。

これから、夏休みに向けいろいろありますが、またよろしくお願いします。

※誤字都度見直しします。
 ごめんなさい。


特別な人

「つまりあれだな、本来生徒会に行くはずの依頼が、奉仕部に来ちまったってことか。」

 

「う、うん。」

 

「そうか、そう言えば確か雪ノ下が厚木から      」

 

やば、つい、口を挟んじゃったけど。

ストーカーしてたんじゃないからね。

とうちゃんと結衣ちゃん、それにさがみんのプレゼント探してたんだから。

う~、今月超ピンチだよ。

 

で、でもまさか、ほんとにクレープを作ってたなんてね。

これやばいよ。 

だって材料とかもう買っちゃってるもん。

奉仕部さんだって準備してるよね。

交渉しなくちゃね。

 

『あははは、ヒッキー、大丈夫だって。

 

 見てるだけだよ。』

 

『将来、こういうの貰えたらなぁ~って。』

 

・・・・・いいなぁ、デートか。

なんかすごくいい感じだった。

 

”ズキン”

 

なんか、なんか胸が痛いよ。

 

一緒にくっついていこうかなぁ。

 

げ、わたしって最低だ、ちょ~最低女。

 

「お、おい、聞いてるのか? 」

 

「え、あ、ごめん、ごめん。 

 

 考え事しててなんも聞いてなかった。』

 

「おま、あ、あのな。」

 

「はは、冗談だよ冗談。

 

 わかってるって。

 

 まずは明日さ、学校で厚木問い詰めてみるね。

 

 そんで、平塚先生に費用のこと相談して。」

 

「あ、あとあれな。」

 

「うん、わかってるって。 

 

 じゃあ、明日の放課後、生徒会室に来れる?」

 

「え、ああ、雪ノ下には俺のほうから言っておくわ。」

 

「うん。

 

 ・・・・・・あのね、結衣ちゃんとは二人っきりなんだね。」

 

「ん?」

 

「わたしの時は二人っきりじゃなかったのに。」

 

「あ、いや、だからそれは昨日の夜に三ヶ木が言った通り  」

 

な、なに言ってんだわたし。

なんでこんなこと。

わかってるじゃん、比企谷君がなんでそうしたのか。

わかってるよ、でもわからないもん。

やっぱ心のどっかでわかれない。

でも、でも。

 

「あ、ごめん、冗談だよ冗談。

 

 ね、焦った?」

 

「おま、まぁ、今日は由比ヶ浜の誕生日プレゼントを買うためだ。

 

 昨日電話があってな、本人が選んでくれたほうが俺も楽だからな。

 

 あと、渡すとき趣味悪いとか言われたくないしな。」

 

「・・・・・・・」

 

「ん、どうした?」

 

昨日電話あったからって、結衣ちゃんなら、電話があっただけですぐ出かけるの?

わたしなんかいろいろ苦労して、やっと出かけてもらったのに。

まぁ、仕方ないよね。

結衣ちゃんと雪ノ下さんは特別だもん。

 

特別か。

 

わたしも特別っていわれたい・・・・・高望みだね。

 

「お待たせ、ごめんねヒッキー、美佳っち。」

 

「おう。」

 

「あ、ごめんね、折角のデート邪魔しちゃって。

 

 じゃ行くね。 あとはごゆっくり。」

 

「は、で、で、デートじゃないし。 ひ、ヒッキーが誕生日のプレゼント選ぶからって。」

 

「いや、まて、それ、お前が昨日電話しきて。」

 

「う、うるさい。」

 

「あははは、じゃあね。 

 

 わたし、まだ馬にけられて死にたくないから。」

 

「へ、馬?」

 

「お、おう。」

 

”すたたたた”

 

「ヒッキー、馬って?」

 

「馬って言えば馬だ。

 

 あ、すまん、お前には難しすぎたか。」

 

「あ、ヒッキーひどい。」

 

     ・

 

結衣ちゃん、うれしそうだったなぁ。 

そうか、誕生日のプレゼントか。

あ、そういえばホワイトデーの時も二人で選んでたっけ。

結衣ちゃんうらやましい。

 

”ポロ”

 

は、さ、さて、こんなとこでゆっくりしてられないや。

お仕事お仕事。

ほ、ほら、商店街行くよ、厚木問い詰める前に確認してこなきゃ。

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

「え~と、この男から聞いたんだけど、どういうことかしら一色さん。

 

 詳しく話してもらえるかしら。」

 

「え~と、なにか手違いがあったみたいなんです~

 

 この商店街の模擬店は毎年生徒会が担当していて、

 

 地域への協力活動と、その売り上げを福祉団体に寄付しているんですよ。

 

 ですから、今年も生徒会に任せてくださいね。」

 

「そ、そう。」

 

「それに結衣先輩が来れないじゃ、奉仕部さんには無理じゃないですか~」

 

”ピキ”

 

「それはどういう意味かしら?」

 

「だって、お二人しかいないんですよ。

 

 雪ノ下先輩がクレープ作ったとして、販売担当が先輩ではちょっと。」

 

「あら、大丈夫よ、この男もみっちり鍛え直したわ。

 

 そこそこのクレープはつくれる・・・はずよ。」

 

「え~、先輩が作るんですか?

 

 あの、それ売ってもいいレベルです?

 

 無理なさらなくもいいですよ。

 

 ほら私たちは可愛い販売担当が二人もいますし、

 

 調理のほうは美佳先輩が仕切ってくれますから、全然余裕なんですよ。

 

 奉仕部さんよりうまく出来ますので。」

 

「あら、無理かどうか試してみる?」

 

「な、なぁ、雪ノ下、いいじゃねえか、生徒会がやるって言うんだから、生徒会に任せれば。」

 

「あなたは黙ってなさい、ダマ谷君!」

 

「ほらほら、先輩もそういってるじゃないですか~ 

 

 ここは生徒会に任せてください。」

 

”ガラガラ”

 

「すみません、遅くなりました。 厚木落とすのに時間かかりましてって、え?」

 

「断るわ。 この依頼は奉仕部が受けた依頼よ。

 

 一度受けた依頼は途中で投げ出さないわ。」

 

「む~、強情ですね。 さすがに雪ノ下先輩、ムカ~です。」

 

「ね、ねぇ、本牧君、どうしたの?」

 

「あ、三ヶ木さんお帰り。 見ての通りなんだ。

 

 奉仕部と生徒会どっちが模擬店をするかで揉めてるんだ。」

 

「あ、あの~、会長、雪ノ下さん、い、一緒にやるのってどうかなぁ?」

 

「「お断り」」

 

「はぁ~、なんでこうなったの。」

 

「いいわ、一色さん、どちらが売上あげられるか勝負しましよう。」

 

「え~いいんですか? そんなの勝負する前から決まってるじゃないですか?」

 

「ええ、奉仕部の勝ちよ。」

 

「む~、そんなこと絶対ないですよ。」

 

ねぇ、もめないで、一緒にやろうよ。

だってそのほうが楽できるもん。

 

「あ、あのさ、やっぱ一緒に。」

 

「そ、そうだ、雪ノ下、冷静にだな。 」

 

「なに言ってるの比企谷君、戻ってダマがなくなるまで特訓よ。」

 

「ま、マジか。」

 

”ガラガラ”

 

「美佳先輩、ほら副会長と稲村先輩つれて練習に行ってください。

 

 書記ちゃん、衣装とか販売の打ち合わせしょ。」

 

「会長、もう一度やっぱ奉仕部さんと話を。」

 

「お断りです。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

えっと、でもなんで30の後、40なんだ?

ふつう15,30ときたら45じゃん?

 

「三ヶ木、なに読んでるのさ。」

 

「あ、沙希ちゃん。」

 

「え、テニス入門の本、あんたテニスでも始めるの?」

 

「いや、そういうわけじゃなくて。

 

 今度の土曜日、刈宿君のテニスの試合あって、応援に行くんだけど、

 

 ほら、わたしルールとか全然知らないから。」

 

「刈宿? あ、大志の同級生だっけ。 あんたそいつとどんな関係?」

 

「え、関係?

 

 あ、刈宿君は弟みたいなものだったから。」

 

いままでさ、やっぱり弟としてしか見てこなかったから。

これからも弟だよって、そう思いたかった。

でも、もうそれは駄目だよね。

誤魔化してたら彼に失礼だもん。

わたしの気持ちは・・・・・・

ちゃんと向き合わなきゃ。

で、でもさ、美佳さんレポート? やっぱそのネーミングはちょっとね。

 

「弟? まぁ、いい。 ほら、あんたにお客さんだよ。」

 

「え、あ、戸塚君。」

 

”スタスタ”

 

「戸塚君、どうしたの?」

 

「あ、ごめんね。

 

 あのさ、最近刈宿君の様子がちょっとおかしいんだ。

 

 何かすっごくイラついているみたいで。

 

 三ヶ木さん、何か心当たりないかと思って。」

 

「へ~、刈宿君がいらついてるなんて想像つかないね。

 

 で、いつからなの?」

 

「今週の月曜日からなんだ。」

 

「う~ん、なんだろう。 あまり心当たりない。

 

 あ、でもここ数日、電話の時間は短くなった。

 

 いつもの半分ぐらい。」

 

「何か気が付いたら教えてくれない。

 

 僕でも協力できることがあるかもしれないから。」

 

「うん。 あ、そうだ、今日部活に様子見に行くね。」

 

「うん、待ってるね じゃあ。」

 

「うん、じゃあ。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

 

「戸塚先輩、もう一箱ノックお願いします。」

 

「いや、だめだよ刈宿君。 少し休憩とって。」

 

「大丈夫っす。」

 

「だめだよ。 これは部長命令。」

 

「う、うっす。」

 

”ガシャーン”

 

「くそ! 何が大事なやつだ、ちっとも大事にしてないだろうが。」 

 

”ガシャーン”

 

「何であんな奴と。」

 

”ガシャーン”

 

「くそ! くそ! くそ!」

 

”ぴた”

 

「ひゃ~つ、冷たい。 誰っすか! な、なにするんすか!」

 

「ほれ、ポカリだよ。 さっきからフェンスにあたってどうした?」

 

「え、み、美佳先輩。」

 

「そんなイライラしてるのって似合わないぞ。」

 

「なんでもないっす。」

 

「そう? でも水分はしっかりとってね。」

 

「うっす。」

 

「うんしょっと、はぁ、みんなよく動けるね。

 

 あ、そうだ、土曜日クーラーボックスありがと。」

 

「持って行かなきゃよかった。」

 

「え?」

 

「なんでもないっす。 

 

 美佳先輩、なんか用っすか?」

 

「え、あ、別に。 ちょっと様子を見にね。」

 

「・・・・・どう思ってるんすか。」

 

「え?」

 

「ち、もういいっす。 俺に構わないでください。

 

 今度の試合も、べ、別に見に来なくてもいいっす。」

 

「え?」

 

「辛いっす。」

 

”ごくごく”

 

「くっそ、戸塚先輩、もう十分休憩したっす。」

 

”タッタッタッ”

 

「あ、刈宿君・・・・・

 

 なんか怒られちゃった。

 

 試合前で気が立ってるのかなぁ。

 

 でも無理して怪我しないでね。」

 

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐

 

 

 

「なぁ、三ヶ木。 今日は本牧と書記ちゃん来ないのか?」

 

「あ、今、三人で追加の材料買い出しに行ってもらってる。」

 

「そ、そうか。 じゃあ、今二人っきりだな。」

 

「馬鹿言ってないで、ほらちゃんと混ぜて。」

 

「いや、こんな感じでよくないか?」

 

「だめだよ、ほら見てみ、ダマ残ってるじゃん。

 

 ダマが残ってると食感が粉っぽくて駄目なんだよ。

 

 面倒くさくてもここはしっかりとね。」

 

「ああ、そうか。

 

 なぁ、三ヶ木、やっぱお前いいお母さんになるわ。」

 

「はぁ! ば、ば、馬鹿なこと言ってないで、ちゃんと混ぜろって。」

 

「了解。

 

 あれ、三ヶ木のそのクレープ色違う。」

 

「ああ、これ、ココアパウダー入れて作ってみたの。」

 

「美味しそうだな。」

 

「うん、美味しかったよ。 味見してみる?

 

 はい、あ~ん。」

 

「あ~ん。」

 

”ぱく”

 

「お、美味しい。」

 

「へへ、いけるでしょう。 これも売ってみようかな。

 

 よし、あ、稲村君、そっちの粉とって。」

 

「これか? 三ヶ木、でもお前のそんな姿、やっぱりいいなぁ。」

 

「ば、馬鹿、なに言ってるのさっきから。

 

 え、ちょ、ちょっとやめてよ。

 

 それ、だめ、駄目だからね。

 

 今日わたし時間がないんだから。

 

 だめ~、あっちいって。」

 

「ぶぇっくしょん!!」

 

「い、稲村、駄目だって言ったろ。」

 

     ・

     ・

     ・

 

”きょろきょろ”

 

「はぁ、来てくれるわけないか。

 

 見に来なくていいって言ったもんな。

 

 なんであんなこと言っちゃったんだろう。

 

 俺って馬鹿だ、くっそ!」

 

「刈宿君、次の試合いける?」

 

「あ、戸塚先輩・・・・・うっす。」

 

     ・

 

「はぁ、はぁ、はぁ 。」

 

くっそ、稲村の奴、人の顔の前で思いっ切りくしゃみしやがって。

後片付け大変だったじゃん。

試合、もうはじまっちゃったかなぁ。

刈宿君はどこだ?

あ、いた。

 

”タッタッタッ”

 

「ご、ご、ごめん。 明日の下準備してたら遅くなちゃって。

 

 し、試合まだ?」

 

「あ、ありが・・・・な、何で来たんすか。」

 

「え?」

 

「別に来なくていいって言ったすよね。」

 

「うん。 でもさ。」

 

「美佳先輩は、え・・・・・・・

 

 ぶっはははは、

 

 ど、どうしたんすかその顔。」

 

「え、顔どうかした?」

 

「まったく、美佳先輩は。

 

 へへへ、いってくるっす。

 

 あの、すみませんでした。」

 

「え? うん、いってらっしゃい。」

 

「くくく、う、うっす。」

 

「?」

 

「み、三ヶ木さん、はい。」

 

「え、なに戸塚君、鏡?

 

 ・・・・・・・・・ひぇー ま、真っ白。」

 

は、わたしこの顔で校舎走ってきたの?

うへぇ~、あ、そういえば本牧君も書記ちゃんも

へんな顔してた。

い、言ってくれればいいじゃん。

それにしても、稲村の野郎、ゆるさん。

 

「三ヶ木さん、はい、タオル。」

 

「あ、ご、ごめん。ありがと戸塚君。」

 

”ゴシゴシ”

 

     ・

     ・

     ・

 

”パシ”

 

あ、また負けた。

これでこのゲーム、海浜高校の人の勝ちなんだよね。

3-1だ。

 

「ね、ねぇ、戸塚君、今日の刈宿君、調子悪いの?」

 

「え、三ヶ木さんにはそう見える?

 

 今日は最近で一番調子よさそうだよ。」

 

「え、でも負けてるよ。」

 

「そう? ほらよく見て刈宿君と相手、どっちが苦しそう?」

 

「あ、刈宿君は全然平気な顔してる。 海浜の人、すごく苦しそうだけど。」

 

「刈宿君はどこに打っても必ず打ち返してくるんだよ。 まるで壁みたい。」

 

「あ、何となくわかる。」

 

「それに、ほらコートの4隅に打ち返してるでしょ。」

 

「うん、そうだ。 隅っこばっかりだ。」

 

「いまは負けてるけど、まぁ見てて。」

 

     ・

     ・

     ・

 

”パシ”

 

「ゲームセット。 ゲームウォンバイ刈宿君、6-4。」

 

すご~い、戸塚君の言った通りだ。

相手の人、最後へとへとだよ。

 

「ね、言ったとおりでしょう。 僕も最初に刈宿君と試合した時、最後はへとへとだったよ。」

 

「へ~」

 

”すたすた”

 

「戸塚先輩、あと頼んまっス。」

 

「うん、任せておいて。」

 

”どさ”

 

「ふぅ~」

 

「お疲れさま。」

 

「美佳先輩、卑怯すよ。」

 

「え、」

 

「だって、くくく。」

 

”べし”

 

「いてぇ~」

 

「ふんだ。」

 

「へへ。 美佳先輩、何とか勝ったっす。」

 

はぁ、よかった。

いつもの刈宿君に戻ってる。

へへ、やっぱこのほうがいいよ。

イライラしてる刈宿君、なんかあんときの自分みてるようで嫌だった。

わたしもあんなだったんだろうなぁ。

 

「うん、すごかった。

 

 逆転勝ちだね。」

 

「美佳先輩、ありがとうございました。」

 

「え、お、おう。」

 

「俺、負けないっす。 絶対、あきらめないっす。」

 

「うん、そうだ。

 

 あきらめたらそこで試合終了ですよって、太った人が言ってた。」

 

「俺、今度の地区大会も頑張るっす。」

 

「おう、頑張れ。」

 

「俺の試合全部勝つっす。」

 

「おう、そうだ、頑張れ。」

 

「地区大会、俺、優勝目指すっす。」

 

「おう、そうだ、頑張れ、その意気込みだ。」

 

「優勝して、県大会に美佳先輩を連れていくっす。」

 

「お、おう、そうだ、頑張れ。 ね、それタダだよね。」

 

「その時は俺の彼女になってほしいっす。」

 

「お、おう、そうだ、頑張れ。」

 

「う、うっす。 ほ、本当っすっか! 

 

 俺頑張るっす、あ、走ってくるっす。」

 

「おう・・・・・・・え?

 

 ち、ちょっと待っていまなんか?

 

 えっと、県大会がなんとかって・・・・・・あ゛!」

 

や、やば、わ、わたしなんてことを。

か、刈宿君、ど、どこ?

あ、あんなとこ走ってる。

ちょ、ちょっと待って。

ち、違うんだ、つい調子にのって、お~い待って~

 

     ・

     ・

     ・

 

「はぁ~」

 

「え、どうしたの三ヶ木さん?」

 

「あ、なんでもない。」

 

「そう?」

 

なんでもなくないよ。

やってしまった。

訂正できなかったよ~

だ、だって周りに他の部員さんいるんだもん、話せないよ。

どうしょう。

帰りだって、なんか走って帰るってどっかいっちゃうし。

電話出てくれないし。

 

「はぁ~」

 

「ほら、また溜息だ。」

 

「あ、あのね、戸塚君、地区大会勝てそう?」

 

「どうかなぁ、僕たち公式戦、まだ一回も勝ったことないから。」

 

「そ、そう。 ふ~」

 

そうだよ。

自慢じゃないけど、うちのテニス部、公式戦未勝利なんだ。

まぁ、自慢じゃないけど。

だったら、心配することないか。

あはは、そうだ。

 

「あ、でもさ、今年は刈宿君が入ってくれたから、実は県大会狙ってるんだ。」

 

はぁ? ちょっと待って。

刈宿君一人入っただけで、未勝利のテニス部が県大会ってないでしょ。

と、戸塚君、夢だよね、夢だっていって。

 

「えっ、で、でもさ、一人入ったくらいで。」

 

「地区大会はダブルス1つとシングル2つだから、可能性はあるかなぁって。

 

 僕も最後の大会だから絶対勝つよ。」

 

「う、うん。 が、頑張ってね。」

 

「あ、あのさ、三ヶ木さん、刈宿君のことどう思ってるの?」

 

「は、はぁ、な、なにをいきなり。」

 

「彼は三ヶ木さんのこと特別な人だと思ってる。」

 

「え、わたしが特別な人?」

 

「三ヶ木さん、気付いてないはずないよね。

 

 今回、彼がイライラしてたのって、三ヶ木さんのことが原因じゃない?」

 

「そ、そうかなぁ?」

 

「先週の土曜日の部活終わってからだから、

 

 夕方以降から日曜日になにかなかった? ケンカしたとか。」

 

「土曜日の夕方以降? 刈宿君とは会ってないよ。

 

 あ、なんかクーラーボックスもってきてくれたって。

 

 あっ!」

 

「なんかあったみたいだね。」

 

「う、うん。」

 

も、もしかしたら、あの公園で・・・・・見られた。

とうちゃん、会わなかったかって言ってたし。

 

「三ヶ木さん、これは僕がどうこう言うべきことじゃないのはわかってるんだ。

 

 だけど、だけどちゃんと彼のことも向き合ってあげてほしい。」

 

「う、うん。」

 

「彼にとって三ヶ木さんは特別な人なんだから。」

 

わたしが特別な人・・・・・か。




最後まで、ありがとうございます。

今回も更新が大変遅くなり、一人反省しています。

物語のほうはとうとうオリキャラが・・・

もうほんとにグダグダが続きますが、

また次話も見に来ていただければありがたいです。

※テニスの大会、架空の大会です。

 一応、三年生の最後の大会ということでお願いします。
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