似て非なるもの 作:裏方さん
(毎回、同じ言葉でごめんなさい。 でもこの言葉しか浮かばないです。)
梅雨ですね。
むわ~とした空気が。
でも、時折、夏の雰囲気を感じます。
物語のほうはず~と梅雨のような雰囲気しか描けなく。
今回もすみません、梅雨です。
いつになったら夏空になるのか。
ご辛抱いただけたら、ありがたいです。
「えっと、みなさん行き渡りました?
今回は奉仕部、生徒会のみなさん、ご苦労様でした。
ではでは、乾杯です。」
「「乾杯。」」
「「ご苦労様。」」
・
「ヒッキー、またそれだね。」
「おう、ミラノ風ドリアは俺のソウルフードだ。」
「まったく、いつになっても進歩のないことね。」
「ほっとけ。」
「まぁまぁ、ヒッキーもゆきのんも。」
「あ、結衣先輩、そのブレスレットいいですね。」
「あ、これ?
うん、この胡蝶蘭のブレスレット、あたしもとっても気に入ったの。
えへへ、誕生日のプレゼントってヒッキーが買ってくれて。」
「いや、買わされたんだが。」
「え。」
「はぁ、なんですと!
先輩、どういうことですか」
「はぁ? 仕方ねぇだろう、もうひとつのはめっちゃくちゃ高かったんだ。」
「いえ、そういうことではなくて、一緒に選びに行ったんですか?」
「あ、ああ、まぁ、呼び出されてな。」
「どういうことかしら、由比ヶ浜さん。」
「結衣先輩。」
「え、だっていいじゃん。 一年に一回だけだから。
それに、ほ、ほら、ヒッキーに任せたら・・・・・趣味悪いし。」
「そ、そうね。」
「そうですね。」
「え、俺そんなに趣味悪いの」
”ブ~、ブ~”
「あ、ちょっとごめんね。」
”スタスタ”
「もしもし。」
「あ、美佳先輩。 すみません電話大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。 いま部活終わったの?」
「うっす。 いまから帰るとこっす。」
「ご苦労様。
ねぇ、あのさ、お母さんとは仲直りできた?」
「・・・・・」
「そっか。」
「勝手に俺の進路を決めてもらいたくないっす。
俺の進路は俺が考えます。
あ~あ、おかげでクレープ食べ損なったっす。」
「あは、そうだね。」
「美佳先輩、俺、絶対地区大会勝ち抜きますから。」
「・・・・・・う、うん。
あ、そろそろ戻るね、みんな待たしてるから。」
「うっす、また明日っす。」
「うん。じゃあね。」
はぁ、どうしよう。
・・・・・・・・・・・・・・・どうしょう。
・
・
・
「ヒッキー、また明日ね。
行こ、ゆきのん。」
「また雪ノ下のとこに泊まるのか? まぁお前ら気を付けてな。」
「うん、ヒッキーも車に気を付けてね。」
「え、あ、おう。」
「先輩、お待たせです。 帰りましょう。」
「いや、待ってないし、一緒に帰らない。」
「はぁ~、なんでですか?」
「家の方向、別々だろう。 俺はまっすぐ小町の待つ家に帰りたい。」
「ちぇ、なんですか、もう。
いいです、小町ちゃんには敵わないですから。
それより先輩、来月はよろしくです。」
「え、やっぱりマジなの?」
「当たり前じゃないですか~
結衣先輩と抜け駆けした罰です。
それにどうしても男子足りないんですよ。」
「俺、一応、受験生なんだが。」
「あ、それと、わたしと先輩が出会ってもうすぐ一年目ですね。」
「ね、聞こえてない? 俺、受験生。
いや、まて、一年目って生徒会選挙の時期はまだまだだろ。」
「違いますよ。
初めて出会ったのは、えっとS1グランプリ? じゃないですか~」
「あれ、お前気が付いてたのか。」
「あ、えっと、葉山先輩を隠し撮りした写真の隅っこにみつけました。」
「それって出会ったことになるのか?」
「なるんです。 ですから、一年目のプレゼントよろしくです。」
「待て、それ俺だけじゃないだろう、雪ノ下や由比ヶ浜もだろう。」
「こんなこと、雪ノ下先輩や結衣先輩に言えるはずないじゃないですか~
・・・・・それに先輩からほしいんです。
それではよろしくです。 えへ♡」
「お、おう。 ・・・・あ、え、それおかしくないって、行っちまいやがった。
さて帰るか。
ん?」
はぁ~どうしよう。
謝るにしてもあんまり遅くなったら。
彼にとってわたしは特別か。
わたしにとっての比企谷君のような。
比企谷君にとって結衣ちゃん達のような存在ってこと?
素直にさ、彼の気持ちはうれしい。
こんなわたしなんかを好きだって。
で、でもわたしは、わたしはやっぱり・・・・・比企谷君が。
でもどう話すればいいのかなぁ。
「三ヶ木、どうした?」
「えっ! あ、ひ、ひき、比企谷君。
帰ったんじゃないの?」
「まぁ、お前が見えたんでな。
で、どうしたんだ?」
「あのさ・・・・・あの、うううん、何でもない。」
「そ、そうか。 まだ帰らないのか? 」
「う、うん。 もうちょっと。」
「そ、そうか? じゃあな。」
「うん。」
はぁ~、言えないよ、言えるわけない。
でも、もしわたしが刈宿君からって言ったら。
比企谷君はどう思ってくれるんだろう。
やきもち・・・・・やいてくれないかなぁ。
はぁ~、あるわけないか。
「ほれ、ミルクティ―。」
「え、あ、あれ? 比企谷君、帰ったんじゃ。」
「ん? ま、まぁ、ちょっとマッ缶飲みたくなってな。」
”どさ”
「それで、なにがあったんだ?」
「う、うん・・・・・あ、あのね・・・あのさ、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あ、あのね、7月にさ、・・・・・会があってさ。
それでね・・・そ、そん時、その時ね、もし県大いけたら、わたしね・・・・・・
どうしょう、ね、比企谷君はどう思う?
比企谷君、比企谷君はわたしにどうしてもらいたい?」
「いや、どう思うって、ところどころ聞き取れにくかったんだが、お前、県大って。
そうか、そうだな、もうすぐ7月だし、そろそろはっきりしないといけないな。」
え、はっきりって。
わたしのことはっきりするってこと?
ふられるのかなぁ。
でも、もしかしたら。
「ただな、このことは、俺がどう思うってことが大事じゃない。
いいか、お前の人生を左右することだ、お前が決めないと後悔するぞ。
大切なのはお前の気持ちだと思う。
このことにつては、自分の想いを通したらどうだ。」
「う、それはそうだけどさ。」
「な、前みたいに切れるなよ。
お父さんには相談したのか?
きっとお父さんも理解してくれると思うぞ。」
「へ? こんなこと相談できるわけないじゃん。」
「いや、絶対相談しないとダメだろう。」
「こんなこと、ひ、比企谷君もご両親に相談するの?」
「たまにはな。
まぁ、俺の想いはもう決めているが。」
「え、もう決めてる・・・・あ、あのさ、それっていつ決めたの?」
「まぁ、以前から思っていたのだが、まぁ職場見学のあたりだな。」
「職場見学のあたりって、そんなに前から決めてたの。
なら、さっさとはっきりしてくれればいいじゃん!
もう帰る。」
「いや、何で怒ってんだお前。
あ、送ってくわ。」
「いい。 一人で帰る。
・・・・・・・・比企谷君のバ~カ。」
”スタスタスタ”
「なんだ、なに怒ってんだ?
まあ、あいつ、県大行きたかったのか
へ、県大ってどこだ? 千葉大学は国立だし、千葉県立保健医療大学か?
あいつ看護師とかなるのか
まぁ、奨学金とか調べてみるか。」
‐‐‐‐‐‐‐
あのバカ、気持ち決めてるんならはっきりしろってんだ。
・・・・・いや、はっきりしてたよね。
そうだよ。
わたしもわかってたじゃん。
はぁ~、どっちなんだろう。
どっちでも敵わないんだけどさ。
大切なのは自分の気持ちか。
卑怯だよ比企谷君。
わたしの気持ち知ってるくせに。
もう決めてるからお前とは付き合う気はないとか、ちゃんと言ってくれればいいじゃん。
はぁ~、くっそあの野郎。
絶対、今度の女子会でとっちめてやる。
まぁ、欠席裁判だけど。
ごめんね刈宿君。
それでもさ、決してこっち見てくれないってわかっててもさ、わたし比企谷君のこと好きなんだ。
わたしのほうこそはっきりしてなくてごめんね。
今日、ちゃんと謝るね。
ゆるしてくれるかなぁ。
えっと、どこにいるんだろう。
あ、いたいた。
いつもさ、部活終わったらすぐいなくなっちゃうから、
今日は絶対つかまえるよ
”ブゥン”
”ダー”
”ブゥン”
へぇ~、よくあんなに左右に動けるね。
さっきからずっとフォア―とバックハンドの素振りしてる。
結構きつそうだね。
もう5分ぐらいずっとやってるよ。
・
・
・
ええ、また素振りするの?
今日はずっとあの練習してる。
やっぱり結構ハードなんだ。
すごいや。
「美佳先輩、なにしてるんですか~」
「あ、いえ、あの~別になにも。」
「え~と、あ、あの子、へぇ~」
”にやにや”
「え、な、なに?」
「いえいえ、美佳先輩も女子してるなぁ~って。」
「はぁ? あ、いや違うから、そんなんじゃないから。」
「まぁまぁ、いいですって、内緒にしておきます。
特に、稲村先輩には。」
「いや、ほんと違うんだけど。」
「それよりも7月の林間学校の件で相談したいんですよ。」
「え? あの~、林間学校って、なに?」
「あれ、言ってませんでしたっけ。
なんでも7月に小学校の林間学校があって、平塚先生からそのお手伝いを頼まれてるんですよ。
なにか、おもしろそうなので受けちゃいました。えへ♡」
「いや、えへって、あの、本牧君も稲村君も受験生だから、
夏休みって塾とかで忙しくない?」
「あ、その二人ならもう了解とってますよ。
まぁ、たまには息抜きも必要じゃないですか~
それに・・・・・・ほら夏休み終わったら文化祭とか体育祭とかあって、
あっという間に生徒会選挙じゃないですか。
忙しくなる前に、もっとみんなと一緒に思い出作っておきたいなぁ~って。
あ、これ会長命令ですからよろしくです。」
げ、こ、断れないのね。
もう決定事項なのね。
本牧君、稲村君大丈夫かなぁ
「あ、でも美佳先輩は受験勉強はいいんですか?」
「あ、う、うん。 わたしはいいんだよ。」
「へぇ~、美佳先輩そんなにできましたっけ。」
「おい。」
「あ、ま、まぁいいです。
それでは、来週から生徒会室集合よろしくです。」
”しゅぱっ”
いや、その敬礼もういいから。
まぁ、可愛いからいいけど。
はぁ~、まったくあのジャリっ娘は。
あ、来週からってことは、今週のうちに刈宿君に謝らないと。
はっ、ぶ、部活終わってる。
あれ、刈宿君は・・・・・げ、もういないじゃん。
はぁ~、やっぱ、電話にしょうかなぁ、
でも、こんなことはやっぱりちゃんと会って言わなくちゃ。
うん、明日こそだ、うん。
‐‐‐‐‐‐‐
今日こそは絶対に謝らないと。
あ、今日はコートにいる。
あ、今からノックだったけ、ラケットなんとかだったけ?
それやるんだ。
あっ、刈宿君、なんかコートにコーン置いてる?
「いくよ、刈宿君。」
「うっす、戸塚先輩お願いします。」
”バシ”
”ボコ”
え、あ、あのコーンめがけて打ち返してるんだ。
す、すご。
「けふこん、けふこん。
そこにいるのは三ヶ木女子ではないか。」
「うん? あ、義輝君。」
「ふむ、ちょうどよかった。」
”がさがさ”
「はぁはっはっはー、ほれ、とうとう我の新作ができたのだ。
約束通り、まっさきに貴殿に読ませて進ぜよう。」
「え、あ、了解。
ね、ヒロイン助けてくれたんでしょうね。
じゃないと、抹殺の 」
「ひぎぃ、それは読んでからの楽しみではないか。」
「まぁ、それはそうね。 うん、じゃあ読ませてもらうね。」
「もはははは、大作故、心して読まれよ。
あ、それと、夏休みにまた集会があるのだが。」
「もう行かん。 めっちゃ恥ずかしかったんだから。
あのコス、パツパツでお尻のとこ破れちゃったじゃん。」
「あれ、この前行くって? それにあれは三ヶ木女子がすこし太って 」
”ベシ”
「げふ。」
「絶対行かないから。」
「仕方ない、折角のアカ俺の集会だったから誘ったのだが。」
「行く、絶対行くから、連絡頂戴。
絶対だよ。 連絡なかったら承知しないからね。」
「ゴラムゴラム。よかろう、それほど頼まれては連れて行かないわけにはいくまい。」
「あ、でも。コスはチェックするからね。」
「ふむ、ならば準備ができたら連絡する ではさらばじゃ。」
「おう、サラダバー」
へへ、諏訪山さんにまた会えるかなぁ。
うん? あー、練習終わってる。
刈宿・・・・・・・・いない。
ぐぅ、やばい
あ、明日こそ。絶対
‐‐‐‐‐‐‐
”きょろきょろ”
き、今日は誰も来ないよね。
は、でも見つかるといけないから、あの物陰に隠れてよ。
あ、今日は試合してるんだ。
でも二対一なんて卑怯だよ。
「ほらほら、狩也、へばったのか」
「まだまだっすよ。」
”バシ”
”パン”
「はっ!」
”スパーン”
「ナイス、狩也。」
「はぁ、はぁ、はぁ、う、うっす。」
はっ、なによ、うっすって。
サアムズアップカッコいいじゃん。
思わず見とれちゃったじゃんか。
「ふむふむ、やっぱりやりますね。刈宿君。」
え?
「あ、舞ちゃん。何でこんなとこに。」
「ジミ子先輩こそ、こんな物陰でなにしてるんですか?
もしかしてストーカー?」
「い、いや違うから。」
「でも、ずっと刈宿君見てたじゃないですか?」
「いや、あの、いろいろあってね。」
「まぁ、わたし的にはもういいですけど。」
「え、もういいの?」
「だっていくら頑張って追いかけても、全然こっち見てくれないだもん。
そんなのって、追いかけても辛いだけじゃないですか。
まったく、誰かさんのせいですからね。
だから、来月も部活紹介、付き合ってもらいますからね。」
「え、来月も。
そうです。 来月は野球部さんですからアポお願いします。」
「うへぇ、了解。
でも、そろそろ瀬谷君達と一緒にやったらどう?」
「だめです、わたしこれでもできる女子ってことになってるんですから。
あ、カメラマンもお願いしたいので、稲村先輩もお願いしますね。」
「いや、彼受験とか生徒会とかあるから。」
「あ~あ、誰かさんのせいで失恋しちゃったなぁ~
ね、ジミ子先輩。」
「う、うっす。」
「なんですかそれ。 まぁ、いいです。 お願いしますね。」
く、くそ~、よ、よし瀬谷君にチクってやる。
は、そ、そんなことより
げ、やっぱ部活終わってる。
刈宿君いないじゃん。
くそ、舞の野郎、今度泣かしてやるから。
‐‐‐‐‐‐‐
「そうですか、美佳がそんなことを。」
「はい、ただ、美佳さんの担任としても、本当にこれでいいのかと思い、
お父さんにお時間を頂いたわけです。」
「ありがとうございます。
ここに引っ越してきたときのわたしは、ご存じのとおり妻も次女も失った後で、
それに仕事もうまくいかなくて。
あの子にはつらい思いばっかりさせてきました。
あの子が悪いんじゃないってわかっていながら、つい辛く当たることも。
それでもあの子、いつもわたしの前では明るく笑ってくれて、とうちゃん、とうちゃんって。」
・
『とうちゃん、美佳ね、大きくなったら保育所の先生になるの。』
『とうちゃん、あのね、今日公園でね、えっと、木材屋君ってお友達できたの。
いろんなんとこ探検したんだよ。』
『あ、とうちゃんおかえり。
ご飯できてるよ。 あんまり美味しくないかもしれないけど、ちゃんと食べてね。』
『とうちゃん、ちゃんと洗濯物だしといてっていったでしょ。 もう!』
『とうちゃん、今月も残業ご苦労様。 ありがとね。』
『とうちゃん、背中流してあげる。』
・
「でも、見ちゃったんです。
たまたま出張から早く帰れて、そして玄関開けたら、
美佳、仏壇の前で泣いてたんです。
わたしの顔見るなり、とうちゃん、ごめんなさい、ごめんなさいって
もう顔ぐちゃぐちゃにして。」
「そんなことが。」
「無理してたんだなぁって。この子なりに必死で我慢してきたんだなぁって。
小学校のころから家のことは全部自分がって、でもそうやって何かしてないと
この家で一人きりは耐えられなかったんだろうなぁって気が付いたんです。」
「そうですか。」
「美佳はあの事故は自分が原因と決めつけていて、いまでも自分を責め続けてるんです。
だから、進学の件も心のどこかでそのことが影響してるのかもしれません。
あ、でも、そんなあの子がひとつだけわがまま言ったんですよ。
総武高に行かせてくれって。」
・
『とうちゃん、ごめんなさい。
わたし、やっぱり総武高にいきたい。
かあちゃんの行ってた学校に行ってみたい。』
・
「今思えば総武高、行かしてよかったと思います。
高校に行きだしてから、めぐりちゃんもいたから、あの子すごく楽しそうで。
特に去年の秋ごろからは、家でも学校のことばっかり話して。
あの子もすこしづつ変わってくれてるのかと思います。
すみません、学校側としてもあまりお時間ないのはわかっていますが、
もう少しだけ待っていたけないでしょうか?
必ず、美佳と納得いく結論出します。」
「お父さん、美佳さんはわたしの大事な生徒です。
お二人が十分に納得されるまで、お待ちしています。」
「ありがとうございます先生。」
「それでは。」
「あ、はい。 今日はありがとうございました。」
”ガチャ”
「ねぇちゃん、そっちいったぞ。」
「おう、任せとけ。
ん~と。」
”パシ”
「ほら捕ったぞ、アウト~」
「こら美佳、お前、なにしてるんだ。 捻挫してるんだぞ。」
「あ、だって~、メンバー足りなかったんだもん。」
「まったく。」
「ははは、よし、三ヶ木、私が代わってやろう。」
「え~おばちゃん、野球できるの。」
「お、おば、おばちゃん! このガキゆるさん。
衝撃の 」
「せ、先生まって、相手、しょ、小学生だから!」
‐‐‐‐‐‐‐
う~、やばい。
もう大会明後日だよ。
土曜は平塚先生、日曜はさがみんにつかまったし。
くそ、プレゼントだけ渡して帰ろうと思たのに。
けど、さがみん喜んでくれてよかった。
あ、こんど女子会に誘ってみようかなぁ。
今のさがみんなら、結衣ちゃんも雪ノ下さんも受け入れてくれると思うんだ。
議題は、もちろん”比企谷八幡を糾弾する”だね。
そうだ、沙希ちゃんの”愛してるぜ事件”を追及してやろう。
は、そんなことしてる場合じゃない。
生徒会で終わってからすぐ来ても、もう刈宿君いないから、今日、早引きしたんだ。
会長、なんかニヤニヤしてたけど。
けど、今日しかないよね。
もう時間ない。
えっとどこだ刈宿君?
あ、みんなコートに集まってる。
「えっと、いよいよ明後日から地区予選が始まります。
今回は団体戦だけだから、僕達三年生の3人と部内対抗戦で優勝した刈宿君の4人で挑みます。
僕たち三年生の3人にとっては最後の大会になるけど、後悔のない試合をしたいと思います。
残りの1、2年生のみんなの分も頑張るからね。
応援、よろしくお願いします。」
「「はい」」
「じゃ、今日も声出していこう。」
戸塚君、しっかり部長してるね。
努力家だもんね。
いつも間にか、昼休みもみんな練習に参加してたし。
背中で引っ張るタイプなんだろうな。
・
・
・
「ご苦労様でした。」
「また明日。」
「あ、美佳先輩。」
「今日は走って帰らないの?」
「うっす、明後日、試合ですから。
俺、頑張るっすね。」
「え、あ、う、うん。 あ、あのさ・・・」
「美佳先輩、俺少しでも戸塚先輩たちと一緒にテニスしたいっす。」
「え?」
「だってこの大会で負けたら、即、戸塚先輩達、部活引退なんすよ。」
「あ、そうなんだ。」
「俺、戸塚先輩達、結構好きなんです。
練習とか厳しいけど、でもよく見ててくれて。
ちょっと無茶しようと思ったら、めっちゃ心配して怒ってくれるんですよ。
だから少しでも長く一緒にテニスしたいっす。」
「そっか、戸塚君達、三年生もずっと頑張ってきて最後の最後なんだもんね。」
「うっす。 だから俺絶対負けないっす。
あ、でも負けたくない一番の理由は美佳先輩っすから。」
「あ、」
「俺、死ぬ気で頑張ります。」
「だめ!」
「え?」
「死んだら駄目。」
「いや、そ、それくらいの気持ちでって。」
「そんな簡単に死ぬなんていったら駄目。
死んだら、死んだらなんにもできないんだよ。
もう、一緒に遊ぶことも、ケンカすることも、て、手を握ってあげることもできなんだ。
わたしは、わたしの周りにいてくれる人、もう誰もいなくならないでほしい。
だから、簡単に死ぬなんてこと言わないで。」
「美佳先輩、すみません。」
「え、あ、ごめん。 わたしなに言ってんだ。
いや、そのつもりでってことだよね。
はは、馬鹿だ、馬鹿だわたし。
ごめん、忘れて、お願い。」
「俺、約束します。
俺は何があっても美佳先輩の近くにいます。
絶対いなくならないから、安心してください。」
「え、あ、あれ? ちが、そんなつもりじゃ。
いや、その、・・・・・・・
はぁ、くそ、よし頑張れ! 県大会連れてけるもんなら連れてってみろ、この野郎!」
「え、なんで切れてんすか?」
今話も最後まで読んでいただき、ありがとうです。
いよいよ次話は地区大会。
さて、優勝できるか・・・・・できるかなぁ。
次話、また、読んでいただけたらありがたいです。
※すみません。
次話ですが、故あって更新遅れます。
こんな駄作でも読みにきていただき感謝です。
物語は完結させます。
すみません、少しお時間頂きます。
お願いします。