似て非なるもの 作:裏方さん
更新遅くてすみません。 何とかギリ3月。
もう忘れられるんじゃないかと。
今回、ちょっと個人的な思い込みで書いてるところがあって。
すみません、この作品もどきの中でのことってことで、
勘弁頂いたらありがたいです。
今回もセリフ多く文才なくすみません。
よろしくお願いいたします。
”パラパラパラ”
うん、資料の準備OKっと。
”トン、トン”
誤字脱字無かったし、あとは明日学校で人数分コピーして準備完了!
ふぅ~。
ん? あ、もうこんな時間。
とうちゃん、今日も遅い。
早く帰ってこないかなぁ~
「ふぁ~あ。」
ねむっ。
明日も学校だし先に寝よう。
えっとメモメモっと。
”カキ、カキ”
『とうちゃん、毎日ありがとう。
ご飯、ちゃんと温めて食べてね。
あ、野菜も残さないこと。
ごめんなさい、先に休むね。
おやすみなさい。
また明日。
みか♡』
とうちゃん、おやすみなさい。
・
・
・
「う~ん、う~ん。」
ーーーー美佳の夢の中ーーーー
『るんるん♬』
わ~い、やった!
今日行ったお肉屋さん、とっても安くしてくれた。
お使い偉いねって褒めてくれて、そんでめっちゃ負けてくれた。
ちょっと家から遠いけど、今度からあのおじさんのお店で買おう。
またサービスしてくれるかなぁ。
へへ、今日の晩ご飯はハンバーグとお味噌汁。
頑張ってハンバーグ作るんだ。
ちゃんとかあちゃんのレシピ通りに作ろう。
この前は真っ黒こげになっちゃったから、今度は絶対失敗しないぞ。
とうちゃん、今日は早く帰ってくるかなぁ~
たまには一緒にご飯食べたいなぁ~
いつも晩ご飯は一人だから・・・・・さみしい。
”ワイワイ、ガヤガヤ”
ん、あ、こんなところに公園あったんだ。
普段この道って通らないから知らなかった。
『愛菜ちゃんの泥だんご、すごくきれい。』
『あ、これ使って。 この色こな使ってみたの。』
『うわぁ、ありがとう。』
あ、泥だんご作ってるんだ。
わたしチョ~得意なんだ。
引っ越す前、よく庭で作ってた。
・・・・・荷物置いたら来てみようかなぁ。
もしかしたら一緒に遊んでくれるかも。
うん♬
・
『はぁ、はぁ、はぁ。』
よ、よかった。
まだみんな泥だんご作ってる。
へへ、ちゃんとふるい持ってきたんだ。
それとビニール袋とズボンの補修布。
どうしょう、混ぜてほしいなぁ。
で、でもいきなりは、いきなりは無理だよね。
い、いいや、わたしこっちで作ってよ。
もしかしたら声かけてくれるかも。
そしたらうれしいなぁ。
うんしょっと。
”ちょこん”
ふむふむ、この砂、よく乾いていていいねぇ~
へへ、自称一級泥だんご鑑定士のわたしが言うんだ間違いなし。
まずはふるいで砂利を取り除いてっと。
”さらさら”
・
”そ~”
そ~とそ~と、優しく優しくっと。
へへ、つやが出てきた。
上出来上出来。
『なっ、それちょっと見せて。』
『えっ、あ、う、うん。』
や、やったー。
声かけてきてくれた。
あ、他の子も来てくれた。
へへ、うれしい。
こっち引っ越してきて、やっと、やっと友達出来るかも。
『こ、こんにちわ。 あ、あのわたし、み 』
『あ、この子、転校してきた子じゃない?』
『そうだ。 いつも教室でじっとしてるやつだ。』
『なにそれ、ちょっとキモい。』
『ね、なにそのズボン、継ぎ接ぎだらけじゃない。』
『あ、あの、破れちゃったから、縫って・・・』
『うわ~、貧乏くさい!
新しいの買えばいいじゃん。』
『だ、だってうちは 』
『知ってるか、こいつあのぼろアパートに住んでるんだぞ。』
『え~、あのボロボロの?
あそこには碌な人が住んでないから近づくなって言われてなかった?』
『あ、そういえば、こいつ母親いないんだってさ。
なんか逃げられたんじゃないかってお母さん言ってた。』
『やっぱり。』
『ち、違うもん! か、かあちゃんは、かあちゃんは 』
『プ~、かあちゃんだって、なにそれ? ウケるんだけど。』
”ボゴッ”
『い、痛い!』
あ、わたしのど、泥だんご。
ひどい、一生懸命作ってたのに。
な、なにすんだ。
『あっち行けよ、貧乏がうつる。』
”ボコッ”
『や、やめてよ~ 泥だんごぶつけないで。』
『『や~い、貧乏、貧乏。』』
”ボコッ、ボコッ”
『い、痛い、痛いよ~ う、うううう、うわ~ん。』
『やった、泣いたぞ。』
『や~い、貧乏が泣いた、貧乏が泣いた。』
『うわ~ん。』
『ねぇねぇ、こんなの放っておいてさ、わたし家でゲームでもしない?
お母さんに新しいゲーム買ってもらったの。』
『賛成! 愛菜ちゃん家行こうぜ。』
『あのね、愛菜のお母さんが今日のおやつにってケーキ作ってた。』
『『やったー』』
”ワイワイ”
うううううう、なんでだよ。
何でこんなことするの。
わたし、わたしは一緒に遊びたかっただけなのに。
顔、痛いよ。
こんな思いするのなら、も、もう友達なんていらない。
ーーーそしてーーー
う、ううううう、はっ。
”ガバッ”
な、ゆ、夢・・・・か。
な、なんで、なんでまたこの夢を。
あれからもう8年も経っているのに。
まだこの夢を。
あの時のあいつらの細く狭められた目、わたしへの侮辱と嘲笑で満たされていて。
思い出すだけでもぞっとする。
それなのにわたしの脳みそにこびりついていて。
くそ、何度も何度も夢の中にでてくる。
もう二度と思い出したくないのに。
わたし知ってるんだ。
うううん、わかったんだ。
あの目は、あれは孤立を恐れていつも群れてないと怖くて、他人と同調することを第一とする
愚か者の目。
それで集団の中での自分の位置に神経質で、その位置を保とうと藻掻き足掻いている
愚か者の目。
そのために常に生贄を欲していて、その生贄を自分より劣る憐れな生き物と蔑み踏みにじる
ことで心の安寧を求める愚か者の目。
そんなことまでして、そんなに誰かを踏み台にしてまで自分の立ち位置を守りたいのか!
そんなもの、そんな関係・・・・・・・ぶっ壊してやる!!
「・・・・・・・・」
はぁ~わたしなに言ってんだか。
もう終わったこと、終わったことなんだから忘れなきゃ。
今何時? まだ3時じゃん。
水でも飲んで、気持ち落ちつけよう。
”スー”
あ、とうちゃん帰ってる。
よかった、ちゃんとご飯食べてある。
今日のはサバの味噌煮だったんだ。
昨日はかぼちゃの煮物。
明日はハンバーグを作る予定だよ。
”キュッ ジャー”
とうちゃん、気が付いてくれるかなぁ。
”ゴクゴクゴク”
ごめんねとうちゃん、やっぱりわたしは・・・・・・嫌なの。
ーーーーーーーー
”ふらふら”
う~、ね、眠たい。
なんとか授業中はもったけど、もう限界。
結局、あの後は目が覚めちゃって、ちっとも眠れなかったんだもん。
最近、なんか睡眠不足が続いてお肌ボロボロ。
でも、明日から文実だし頑張らないと。
”パシッ、パシッ”
よ、よし、気合注入完了!
今日も生徒会頑張るぞ!
・・・・・い、いた~い、涙出てきた。
うううう、次はもう少しやさしくしようっと。
”ガラガラ”
「ご苦労様です」
「ま、まったくあの小娘!」
え? な、なに? なんかジャリっ娘めっちゃ怒っていらっしゃる。
それに小娘って誰?
”チョイチョイ”
へ、な、なに書記ちゃん。
へ、あ、それ学校新聞?
ん? この記事見ろって。
どれどれこの学校新聞がどうしたんだ?
ふむふむ、ちゃんと挨拶運動のこと書いてある。
特に記事の内容は問題なしだけど。
じゃあなんで・・・・・あっ!
「ぐははははは! あ、お、おかしい。
な、なにこれ、お、お腹痛い、ぐるしぃ~ あはははは!」
「み、美佳ぜんぱ~い!」
「ご、ごめんなさい。 だ、だって。」
だってこのジャリっ娘のインタビューの写真、め、目線入っている。
し、しかもAさんだって、せめてIさんにしてあげて。
これじゃまるで、よ、容疑者!
はっ、ジャリっ娘、に、睨んでる。
わ、笑っちゃダメ。
”ぶるぶる”
くくくくく、っだ、だめ。
「ぶっ! わははははは。」
”パコーン”
「笑いすぎです、美佳先輩!」
いた~、は、またそのスリッパ。
なんかジャリっ娘そのスリッパ気に入って常に携帯しているけど、結構痛いんだよ。
それにわたし一応先輩なのに。
は、そうだ、わたしこんなことしてられなかった。
文実の資料、コピーしてこなくちゃ。
何とかこの場から逃げ出さないと。
「はぁ~、それに他の写真もなんかわたし端ばっかりで、ほらこれなんか顔半分しか。」
「そだね、稲村君中心ばっかり。」
「そうなんですよ。 稲村先輩ばっかり中心で写ってるんですけど!」
よしチャンス!
ここを脱出するのは今しかない。
「稲村君、ここはちゃんと説明して。」
「え、あ、い、いやそれは 」
へへへ、後は任せた稲村君。
わたしは退散退散っと。
「わたし文実の資料をコピーしないといけないので行ってきます。」
「あっ、三ヶ木卑怯。 お、俺もコピー手伝って 」
”ビシィ”
「コピーは一人で大丈夫! ではサラダバー!」
”ガラガラ”
「お、おい、み、三ヶ木~ 」
稲村君、君を連れて行くわけにはいかない。
ふふん、君にはわたしのために尊い犠牲になってもらおう。
くわばらくわばら、退散退散。
・
”ビユ~”
うわぁ、風つよ。台風かと思うぐらいだ。
この窓なんて今にも壊れそう。
夕方から雨が降るって天気予報で言ってたけど、あんまり降らなければいいんだけどなぁ。
そういえば、去年の今頃も風強かったなぁ~。
そうだ、台風が来てたんだ。
それで資料が風で飛ばされて窓から。 そしたら彼が・・・・・
それで次の日、雨だったんだ。
帰るときずぶ濡れなっちゃって。 そしたら彼が・・・・・
懐かしいなぁ~
そして、そんでね、わたしは彼にひかれていった。
はぁ~、なんでいつもケンカになっちゃうんだろう。
理由はわかってるんだ。
わたしが甘えているだけ。
彼ならわたしが何を言ってもわかってくれる。
そう思うからいつも甘えて。
だからつい言わなくてもいいことを。
彼はいつもわたしのことを思って言ってくれてるだけなのに。
ちゃんと謝らないと。
さっき結衣ちゃんと並んで歩いていたから、今頃きっと部活中。
部活終わった後にでも会えないかなぁ。
メールしようかなぁ。
”ガサガサ”
えっと、スマホスマホっと
”ピュ~”
「ひゃっ」
”パサパサ”
あ、しまった資料が。
誰だよ、窓開けたらちゃんと閉めておけって!
やばいやばい、風強いから急いで拾わないと。
”ピュ~”
あ、し、資料が窓の外にいっちゃう。
”ダッー”
へ?
”パシッ”
「セーフ! 危なかったすね、美佳先輩。」
「あ、か、刈宿君。」
お、思わず見惚れてしまった。
ほんとかっこよかった。
なに? あんたほんとはなんかのヒーロー?
だってどっかから飛んできて、資料をパシって掴んでそんでスタッって着地して。
・・・・・ん~ でも最後そこで、”私が来た!”っていってくれたら完璧なんだけど。
は、なに言ってんだわたし。
「おひさっす! はいこれ。」
「うん、おひさ! ありがと刈宿君。」
あ、でもほんと久しぶりだね。
そういえば新学期始まってから初めて顔合わせるね。
まぁ、毎日メールはくるけど。
なんかいつも忙しそうで。
「ね、刈宿君、どこ行くところだったの?」
「え?」
「あ、ほら下駄箱とは反対だから。」
「あ、ちょっと職員室に。」
「わたしも職員室行くとこだったんだ、ほれこれコピーしに。
ね、一緒に行こ。」
「うっす。」
”スタスタスタ”
・
「あはは、戸塚君らしいや。 新部長さんも大変だね。
あ、それで職員室って何か用事?
は、もしかして何か仕出かした?
言ってみなさい、お姉さんが一緒に謝ってあげる。」
「いや何もしてないっす。・・・・・・・・・・・・・・・・お姉さんすっか。」
「あ、い、いや、そんなつもりじゃ。
ご、ごめんなさい。」
「大丈夫っすよ美佳先輩。
ちょっと先生に用事があって。」
「あ、そ、そう。」
「それより美佳先輩、それ文化祭の資料っすね。」
「うん、明日から文実だから。」
「そっか、俺、高校初めての文化祭だから楽しみっす。
いろいろ婆ちゃんから聞いたけど、めっちゃ楽しそうで。」
「そう、お婆ちゃんから・・・・・ん、お婆ちゃん?」
”ガラガラ”
「美佳先輩、楽しい思い出にしましょうね。
それじゃっす。
先生、失礼しまっす!」
「あ、う、うん。
失礼します。 コピー機お借りします。」
刈宿君も文実だったらよかったのになぁ。
でもそうだね、わたしも高校最後だし楽しい思い出にしたいな~
あ、そうだコピー、コピー。
えっと資料の順番合ってるかなぁ。
ーーーーーーーーー
”ガチャ”
「ただいま美佳。」
”し~ん”
「なんだ美佳寝てるのか?
今日はちょっと早く帰ってきたんだが。
ん? おう、今日はハンバーグと味噌汁か。
美味しそうだ。」
・
”ズズッ”
「う、うまい。
やっぱり味噌汁はジャガイモと玉ねぎだな。
はぁ、美緒が作ってくれた味噌汁思い出すなぁ。
どれこのハンバーグは?」
”パク”
「おう、肉汁が。 う~ん、ジューシーで美味しい。
美佳の奴、腕上げたなぁ。
ははは、あの真っ黒なハンバーグがなつかしい。
いや~、あれは苦かった、中まで。
ん? そういえば最近、美緒の得意だった料理ばっかりのような。
昨日はサバの味噌煮だったし、一昨日はかぼちゃの煮物、その前はロールキャベツ。
どれも美味しかったなぁ、本当に美佳はいい嫁になる。
くそー比企谷だったけ、絶対に簡単に美佳はやらんからな。」
”パクパク”
「うん、美味しい。」
・
”スー”
「美佳、ご馳走様。
今日もご飯美味しかったよ。
・・・・・な、なぁ今度話があるんだ。
ゆっくり時間取れるといいなぁ。
おやすみ。」
”スー”
・・・・・とうちゃんのバカ。
ーーーーーーーー
ふぁ~、今日もお勤め終わった。
さてっと、生徒会行こう。
今日から文実だ、頑張らないと。
”テクテクテク””
「ふんふんふん♬」
はっ! ひ、比企谷君。
廊下でなにしてんだろう。
誰か待ってるのかなぁ。
もしかしてわたしを待っててくれたりして。
そうだよね、だってあれからずっと会ってないし。
電話もなんかわたしからはしづらいから。
・・・・・よ、よし今日こそちゃんと謝ろう。
「ひ、」
”ポコッ”
「ヒッキー、なんで先に行くし。」
「いや、だからちゃんと待ってただろうが。」
”にかっ”
「お前、それわかってやってんだろ。」
「うん。」
”にこにこ”
「う、ま、まぁいっか。 じゃ行くか。」
”スタスタスタ”
「あ、待ってよヒッキー」
「ヒッキー言うな。
あ、俺、今日ちょっと先に帰るから。」
「え~、なんでだし。」
「一色の依頼だ。
ほら、前に部室に来て言ってたろ、テレビ局に打ち合わせに行く時は一緒に来てくれって。」
「そうだったっけ。」
なぁ~んだ、結衣ちゃん待ってたのか。
そうだよね、わたしなんか待っててくれるわけないよね。
結衣ちゃん、可愛かったなぁ。
比企谷君、ちょっと照れてた。
”にかっ”
なにやってんだわたし。
ほ、ほらあの男子、すごく引いてるし。
馬鹿だ、ほんと馬鹿だわたし。
”トボトボ”
・
こんな気持ちじゃいけない。
いまから文実だもん。
わたしみんなといい思い出作るんだ。
気を引き締めないと。
”パシッ”
う~痛い。
でもやっぱりこのぐらいじゃないと。
よし!
”ガラガラ”
「ご苦労様です。」
「あ、美佳先輩、遅いです。」
「ごめんなさい、今準備しますね。」
「・・・・・美佳先輩、何かあったんですか? 目が赤いですよ。」
「え? あ、何でもないです、大丈夫。
ちょっとお腹が空いたぐらい。」
「そ、そうですか。
じゃあ、みんな先に行ってるのでわたしも行きますね。
あと戸締りよろしくです。」
「あ、はい。」
”ガラガラ”
やば、心配かけちゃった。
気持ち切り替えて頑張らないと。
えっと資料資料っと。
”トントン”
あとは・・・・・やっぱりこの腕章しないといけないかなぁ~
”み・な・ら・い♡”
え~い、もうやけくそ。
”スッ”
みならい腕章装着完了!
よしあのアニメ風に。
「三ヶ木美佳、行きま~す!」
「あっ」
「えっ、しょ、書記ちゃん。」
「あ、あの~、あ、ほらこれ忘れ物したから。
ど、ドアも開いてたから。
わ、わたしなにも見てません、見てませんから~。
ご、ごめんなさ~い。」
”ダ―”
い、いや違うの書記ちゃん、まって~。
・
”テクテクテク”
うううう、今日は最低の日だ。
書記ちゃん、なにこの人って顔してた。
・・・・・だってこの腕章が~
”うろうろ”
ん、誰だ?
あっ、さがみんだ。
会議室の前で行ったり来たりってなにしてんだろ。
・・・・・そっか、そだよね。
よし、頑張れの気をこの手に集めて。
”バシッ”
「よ! さがみん。」
「ひゃ、み、三ヶ木。
ちょっといきなりなにするのよ!
信じられない。
背中すごく痛かったんだけど。」
「はい。」
”ばさ”
「あ、はい・・・・・・・え、なにこの資料?」
「ほら行くよ。」
「はぁ? いや、あの 」
”ガラガラ”
「すみません、遅くなりました。
あ、相模さん資料持ってきてくれてありがと。」
「え? あ、は、はい。」
えへへ、さがみんまた後でね。
えっとまだ全員来てないね。
良かった間に合った。
さて資料配らないと。
「ね、あれ相模じゃん。」
「え、マジ。」
わかってたけど、去年の文実とか体育祭の子とか結構いるね。
さがみん、ガンバだよ。
「三ヶ木、半分よこせ。
こっちの列は俺がわけるから。」
「おう、稲村君ありがとさん。
じゃあお願い。」
・
「それでは先生方もみえられたようですので、みなら・・・・
ごほん、美佳先輩始めてください。」
「は、はい、会長。
文化祭実行委員のみなさん、ご苦労様です。
それでは今から委員会を始めたいと思います。
ではまず生徒会会長から挨拶を。」
”スタッ”
「皆さんご苦労様です。
生徒会会長の一色いろはです。
えっと、今年は例年に負けない素敵な文化祭にしたいと思います。
みなさん、一緒につくりあげましょうね。
よろしくです。 えへ♡」
”パチパチパチ”
え、なに? 会議室中にすごい拍手の音。
は、な、なによ、男子共め。
ん? あ、厚木!
な、何やってんだ、お前一番拍手してるじゃん。
も、もういいわ。
会議進めるからね!
「それではまず最初に実行委員長を選出したいと思います。
どなたか立候補される方いらっしゃいませんか?」
ほ、ほれ、舞ちゃん立候補すんだろ、早く手を挙げろ。
ネタは上がってんだ。
”し~ん”
え、あれ、手挙げないの?
だって実行委員長やりたかったんじゃ。
それでみんなに根回しして。
「えっと、どなたかいらっしゃいませんか?」
”し~ん”
舞ちゃんなんで?
はっ、な、なにその勝ち誇った顔は。
そ、そっか、主導権を握りたいんだ。
だから立候補じゃなくて、こちらからお願いさせようという気だな。
「ど、どなたかいらっしゃいませんか?」
は、みんなが舞ちゃんを見つめてる。
いいから手を上げてよ~
くそ~やっぱり手をあげないつもりだ!
し、仕方ない、わたしがお願いして。
「あの~、2年の 」
「えっと、立候補する人いないですか~
ん~仕方ないですね、それじゃあわたし2年生ですから、
わたしが生徒会会長と兼任で実行委員長を 」
「はぁ!」
”ガタッ”
「ん、なにかありました? えっと確か蒔田さんでしたっけ?
は、もしかして、本当は実行委員長やりたいとか。
どうしようかなぁ~
まぁ、そんなにやりたいのならやらしてあげてもいいんですけど~
すみませんが、手を挙げて頂けます?」
「べ、別にわたし 」
「あ、そうですか。
それじゃ、立候補される方もいないようですので、わたしが 」
「や、やります。
わたし実行委員長に立候補します!」
「ふん!
では美佳先輩、先に進めてください。」
「は、はい会長。」
げ、ジャ、ジャリっ娘こわ~
な、なにその勝ち誇った顔。
なんかジャリっ娘の闇の一面を垣間見たような。
あは、舞ちゃんすっかり小さくなってる。
仕方ない、ここは助け船ださないとね。
バランスが大事ってどっかのイロハ、違ったアロハのおじ様が言ってた。
「えっと、他に立候補される方いらっしゃいませんか?」
”し~ん”
「それでは皆さんの信任をとります。
蒔田さんに実行委員長をお願いすることに賛成の方、挙手をお願いします。」
”シュパッ”
お、おう。全会一致だ。。
ま、まぁ、わかってはいたけどね。
「えっと、全員賛成ですね。
それでは蒔田さん、実行委員長お願いしてもいいですか?」
「あ、は、はい。」
”ガタッ”
「えっと謹んで引き受けさせていただきますです。」
”パチパチパチ”
「あ、えへへ みなさん蒔田 舞です。
よろしくです。」
ふ~良かった。
・・・・・良かったのか? 舞ちゃんが委員長か~。
う~、ま、まぁ、気取り直して。
「はい、それでは続いて各担当を決めたいと思います。
えっとお手元の資料に文実の組織体系と各部会の役割、それと昨年度の活動記録をまとめて
ありますので、一度目を通してください。
しばらくしてから皆さんの希望とりますね。
あ、担当は早い者勝ちですので。」
えっとあとは、舞ちゃん舞ちゃんっと。
「蒔田さん、ちょっと。」
”スタスタスタ”
「何ですか三ヶ木先輩。
あっ!」
「んっ!」
「ふん!」
げ、また会長とにらみ合ってる。
いや~やめて。
間に入らないとやばい。
「ま、舞ちゃん。 委員長はこ、こっちの席に。」
はぁ~胃が痛くなってきた。
先が思いやられるよ~
「あのね、この後からは委員長さんの仕事になるから。
みんなの担当の割り振りお願いね。」
「・・・・・」
「えっと舞ちゃん?」
「えっと、わたしもう実行委員長ですよね。」
「あ、はい。」
「それじゃ、三ヶ木先輩、各担当の希望を取ってくださいね。」
「へ?」
「あの、聞こえなかったんですか?」
「あ、いや、そ、それは委員長の 」
「え? ほら委員長はドンと構えてないと。
こういう会議の進行は生徒会でお願いします。
ほらほらこの組織図でいうと、生徒会って実行委員長直属の組織ですよね。
直属の下部組織。」
な、なに! こ、こいつ。
はっ、な、なに?
後ろから背中のほうからなんかすごいオーラが。
”ガタッ”
あ、やばいジャリっ娘が。
げ、誰か止めて。 い、稲村・・・・む、無理か~
し、仕方ない、ここで修羅場は。
「は、はい。 わたしが希望取りますね。
いや~実は取りたかったんだ希望。
わたし希望取るの大好き。
わ、わ~い、うれしいなぁ。」
「はい、じゃあお願いします。」
「う~。」
・
はぁ、右と左からすごく圧迫感が。
ね、ね~仲良くしようよ~
もう、やけくそ!
”ガタッ”
「えっと、み、みなさんそろそろ決まりました?
それでは希望取りますね。
まずは文実の花形! 有志統制やりたい人!
あ、さっきも言ったけど早いもの勝ちだよ。」
「あ、はい。」
「はい。」
「あ、俺も。」
「「はい、はい。」」
「はい、ここまで。
人数になりましたからここまでです。
いいですか、さっきも言ったけど早いもの勝ちですからね。
はい、次は去年はテレビにも出たよ、宣伝広報。
あのジャガーさんにも会えたよ。」
「え、ジャガーさんに? あ、俺やる。」
「わたしもジャガーさんに会いたい。」
お、おい、そんなにジャガーさんって人気なの?
・
・
・
ふ、ふ~、担当決め終わった。
疲れたよ~、こんなハイなのわたしじゃない。
だってハイじゃないとなかなか決まらないんだもん。
ふぇ~
”トントン”
え、なに? なに書記ちゃん。
あ、そっか、まだそれ決めないと。
うんしょっと、もうひと働き。
「それじゃ、各部会で集まってもらって、代表の部長さんを決めてください。
えっと今年から部長連絡会を設けてます。
各部長さんには代表として部長連絡会に出て頂きますから、そのつもりでよろしくです。」
・
・
・
えっと、全員自己紹介終わったね。
そんじゃ。
「はい、部長立候補する人!」
「お前やれよ。」
「はぁ、いやだよ、お前がやれよ。」
はいはい謙虚な譲り合い想定済みだよ。
残念ながらわたしには時間がないの。
だって~、物品管理もやらないといけないんだ。
保健衛生だけに時間かけてられないんだい。
”パンパン”
こっち注目してね。
「はい、3年生立って。」
「「ん?」」
「ほら早く早く。」
”ガタッ、ガタッ”
「はい、いくよ、前振りなしでジャンケンポン!」
「「え、」」
「はい、君の負け。 君が保健衛生の部長ね。」
「うわ、俺か~」
「部長、ご苦労様です。」
「よかった。」
「じゃあ部長さん、ほらあの前の席に座ってる眼鏡の娘、あの娘にクラスと名前伝えてきて。」
「あ、生徒会のメガネのかわいいほうの子だ。 一度話したかったんだ。」
「あ、本当だ、かわいいほうの子だ。 なぁ、お、俺も一緒に行こうか。」
・・・・・い、いいもん。
わ、わたし忙しいもん、気にしないもん。
うううう、うわ~ん。
くそ、次は物品管理、物品管理。
確かさがみんもこっちに。
あ、いたいた。
へへ、さがみんの横座ろっと。
「ごめんなさい、遅くなりました。」
”ドサッ”
へ? なにこの雰囲気。
さがみん、どうしたの?
なんかずっと下向いて手握りしめて。
ん?
”コソコソ”
「なぁ、あれ相模だろ」
「相模だ。」
「え、相模って?」
「お前知らないのか去年のな 」
「うわ~マジ?」
「なんで今年もいるんだ?」
「最低。」
なんだよこいつら、コソコソって気持ち悪い。
は、この目、この細く狭められた目、あの時の目だ。
くそ~こいつらも一緒なのか。
みんなで一人を生贄にして。
なんだよ、みんなでそうやって楽しいのかよ。
折角さがみんやり直したいって、見つめ直したいって。
頑張ろうとしてるのにあんたら。
ゆ、ゆるさない。
3年C組の谷津、お前去年有志統制の受付担当だったろ。
お前、文実来てたの最初のほう少しと最後だけだったろうが。
ほとんど部外者の葉山君に任せやがって。
ちゃんと三ヶ木レポートにチェックしてあるんだからな。
まず、お前からだ。
”ガタッ”
「お 」
”ぎゅ”
え、さがみん?
手? なんで手握って、いやちょっと離して。
わたしそんな趣味ないから・・・少しだけだよ。
あ、いやそんなこと言ってる場合じゃない!
わたしこいつらのこと
「・・・・・あ、あのさ、うちの自己紹介まだだったよね。
ほら、途中で止まってたから。」
さがみん?
”にこっ”
え? その顔。
「ありがとう。」
え、なに? なんか小さい声だったからうまく聞き取れなかったけど。
さがみん、ありがとって言ったの?
「えっと、うちは3年A組の相模 南っていいます。
あの、去年一緒だった人いるからあれだけど、
去年の文化祭と体育祭の委員長をやらせていただきました。
少し長くなるけどごめんなさい。
うちね、委員長って肩書に憧れて、ほら委員長になったらみんなが一目置いてくれてるような、
なんか自分が認められてるって感じがして、それで調子に乗って委員長に立候補したの。
でもね、あんまり自信なくて、それで雪ノ下さんに副委員長お願いして。
でもほら雪ノ下さんすごいから。
本当はうちが引き立つように利用しようと思ってたんだけど、みんなが副委員長ばっかり
褒め称えてさ。
雪ノ下さんだけが頼られて、うちなんて・・・・・存在感無くて。
だから面白くなくて、困らせたくなって、うちのほうが上って思いたくて。
そうしたら、なんか文実滅茶苦茶になっちゃって。
うち怖くなって、どうしたらいいかわからなくてクラスに逃げ込んで。
でも、何とかしなくちゃいけないって思って文実行ったの。
・・・・・・・・でももうそこにはうちの居場所はなかった。
うち思った、何やってんだろって。
こんなはずじゃなかったのに何を間違っちゃたのって。
でも文化祭はそんなこと関係なくちゃんと行われててね。
なぁ~んだ、うちなんて居ても居なくてもいいんじゃんって思って。
それでね、なんか気が付いたら屋上にいたの。
全く馬鹿だね。
それでも誰かがうちを必要としてくれてて、探してくれるんじゃないかって期待して。
それでやっぱりうちが必要なんだって言ってもらいたかった。
そうしたらあいつが来たの。
まぁ、こいつでも仕方ないかって少しは思ったのに。
なんか素直になれなくて、うちなんて必要ないじゃんって言っちゃたの。
そうしたら、あいつなんて言ったと思う?
うちがもってた集計結果が必要だって言うんだよ。
・・・・・うちじゃなくて。
その後はもうなにがなんだかわからなくなって。
気が付いたらもう引けなくなっちゃって。
あの時、もしうちのことが、うちが必要だから迎えに来たって言ってくれてたら。
・・・・・なに勝手なこと言ってんだろう。
まぁ、結局その後、葉山君とかゆっことかに連れられて戻ったんだけどね。
立派な職場放棄!
まぁ、体育祭の時も同じかなぁ。
あの雪ノ下さんや葉山君から委員長やってくれって頼まれて。
何もしてないのに、うちが認められたんだって舞い上がっちゃって。
馬鹿だね、うちが文実の後やったことって、ただ被害者面していただけなのに。
それでも少しは変わろうと思ったんだ。
だけど・・・・自業自得だね、文実のことが尾を引いててさ、
また委員会滅茶苦茶にしちゃって。
結局、あの時認めたくれたのは城廻先輩だけだった。
挙句の果てにうち委員会で泣いちゃって。
たはは、全く何やってんだろうね。
あ、ごめんなさい、くだらないことを長々と。
あのね、うちは肩書がほしくて、認められてるって感じがほしくて。
本当に馬鹿だった。
でも、でもそんな自分も含めて今のうちがいると思う。
うちはちゃんと自分自身に向き合いたい。
去年の馬鹿な自分にも、今の自分にも全部ちゃんと向き合いたい。
それで他の人とかにじゃなくて、自分自身に認められたい、認めてあげたい。
うち、この文化祭を通して少しでも成長したいです。
だから 」
”ガタッ”
「3年A組 相模 南です。 文実頑張りますのでよろしくお願いします。」
”ペコ”
さ、さがみん。
「「・・・・・・・・・」」
”パチ”
あ、
”パチ・パチ・・・パチパチパチパチパチパチパチ”
「相模さん、こちらこそよろしく。」
「一緒にやろう。」
「相模さん。」
よ、よかった。
よかった~、み、みんないいやつだ。
ほら一番大きな拍手しているやつ、3年C組の谷津。
君はいいやつだと思ってた。
うんうん、ほらいいやつって目してるもん。
「俺、相模さんが部長がいい。」
「わたしも。」
「相模さん部長やって。」
「う、うちでいいの。 また滅茶苦茶にするかも。」
「「相模、相模、相模、相模」」
「ちょ、や、やめてよ、わ、わかった! うちが部長やるから!
・・・・・あのさ、みんな力貸してね。」
”パチパチパチパチパチ”
「やった。」
「頑張ろう。」
よかったねさがみん。
部長おめでと。
一緒に頑張ろうね。
・・・・・でも、いい加減、手離してもらっていい?
わたしだけ拍手していないから、ほらみんなからなんだこいつって見られてる。
ち、ちがう、わたしも拍手したいの~
・
・
・
「みなさんご苦労様でした。
それでは第一回部長連絡会終わります。
明日から文実よろしくお願いします。」
ふ~、終わった終わった。
ほんと今日は大変な日だった。
あとはゆっくり明日からの準備しようっと。
「ちょっと蒔田さん、あまりうちの庶務を勝手に使わないでもらいたいんですけど。」
「はぁ? 文化祭の間は関係ないじゃん。
ほら、ほら、この資料にも生徒会は委員長直属になってるし。」
「はぁ!」
「なに!」
いや~また始まった。
やめて~
今にもつかみ合い始まりそうだよ~
ほら、まだ部長さん達いるんだから。
なんとかしなくちゃ。
あ、そういえば比企谷君言ってたっけ。
「か、会長、今日はテレビ局と打ち合わせがあったんじゃ。
ほ、ほら時間、時間遅れちゃうから。」
「む~」
いや、そのほっぺ可愛いから。
ほんとツンツンしたいから。
あ、嫌そんな場合じゃない。
あ、それと
”ガサガサ”
「ほらほら、急いで急いで。
あ、それとこれ、ぴーなっつ最中。
これプロデューサーさんの好物ですから、よろしくって渡してくださいね。」
「もう、美佳先輩そんなに押さないでください。」
”ガラガラ”
「会長殿、いってらっしゃいませ。
よろしくお願いします。」
「もう!」
”テクテクテク”
ふ~、これでよしっと。
あとは、この調子に乗ったガキにお灸を。
”ぎゅ~”
「あ、いた、痛い痛いですって、耳引っ張らないで。」
「まったく、あんまり調子乗らないで舞ちゃん。」
「だって、一色さんが 」
「あのさ・・・・・
まあ今日だけだからね。
明日から部長会とかちゃんと仕切ってね。 」
「まぁ、よろしくですジミ子先輩。」
「もうその呼び名、やめない?」
ーーーーーーーーー
えっと、ポットとお茶のパックはここに置いておいてっと。
あと麦茶どうしょうかなぁ~
ポットの横に置いておこう。
あとは紙コップっと。
他何か忘れてないか?
あ、ごみ袋、ごみ袋。
”ガラガラ”
「あ、ジミ子先輩、ご苦労様です。
飲み物の準備ですか。
あ、そうだ。」
”ごそごそ”
「はい、わたしこれでお願いします。」
な、自前のコップかよ。
あ、おしゃまキャットメリーちゃんのコップか。
可愛いなぁ。
は、いや、そんなの置いておく場所はない!
一人が置いたら次から次へと。
「こんなもの置いておけないの、ほら持って帰った。」
「え~、折角昨日買ってきたのに。」
”ガラガラ”
「お疲れ様で~す。 げっ」
「はぁ!」
”スタスタスタ”
は、な、なにやめて。
顔合わせたらいきなりバトル?
「ふふふふ。」
え、ジャリっ娘?
なにその勝ち誇った笑顔。
”ごそごそ”
は、も、もしかして、あ、あんたも。
”カチャ”
「勝った。」
「な、なに、なにが勝ったのよ!」
「蒔田さんなにそのコップ?
どこでも売ってる大量生産の市販品ね。
ほら、わたしのはおしゃまキャットメリーちゃん夏休み期間限定品。」
「げ、限定品。」
「ふふん。」
「はぁ! なに言ってるのかなぁ。
そんな限定品よりこっちのデザインのほうが可愛いじゃない!」
「ご冗談。」
「はぁ!」
「なに!」
”パコッ、パコッ”
「い、いた!」
「何すんですか! 会長に対して。」
「何人であろうと文実にはマイコップの持ち込み禁止!
全員紙コップ!」
「「ちぇ~」」
まったく、勝手なことばかり。
文実の子みんなが持ってきたらどうするのよ。
”ガラガラ”
「お疲れ様。」
「あ、稲村先輩待ってたんですよ。
あの~、昨日貰った資料がよくわからなくて。」
”ダ―”
お、おい、このコップどうすんだ。
ふ~、仕方ないか。
お茶でも淹れてあげよっか。
「ほら、ここの経費のところなんですけど。」
「ああ、ここか、ここはだな。」
”コト”
「はい、どうぞ。 麦茶でよかった?」
「ああ、ありがとう三ヶ木。」
「ジミ、三ヶ木先輩、わたしは紅茶でお願いします。」
「はぁ? そんなものはない!」
「ぶ~、じゃあ麦茶でいいです。」
「美佳先輩、わたしには紅茶お願いしま~す。」
「あんたも麦茶!」
”ガラガラ”
「ご苦労様。」
「お疲れ様です。」
げ、また同伴出勤か、このバカップルめ!
うらやましい。
「ちわーっす。」
そろそろみんな集まってきた。
今日はみんなにお茶配ってる時間ないからごめんね。
「ここにお茶置いておきますから、自由に飲んでね。
それより、会長、奉仕部さん行きますよ。」
「え、あ、そうですね。」
「舞ちゃ・・・・実行委員長、ちょっと文化祭の件で奉仕部さんに行ってきます。」
「あ、はいはい。」
「副会長、ちょっとだけよろしくです。」
「あ、はい会長。 いってらっしゃい。」
・
・
・
「それでなんか海浜高校さんからも文化祭の宣伝の申し込みがあったらしくて、
テレビ局さんのほうで何か企画されているようなんですよ。」
「あ、そうなんだ。」
海浜さんっていうとあの轆轤使いさん来るのかなぁ。
あ、そういえば比企谷君の同中の子もいたっけ。
「あ、一色、ちょっといいか。」
「げ、厚木。」
「会長聞こえてるって。」
「あ、ご、ゴホン。
あの~厚木先生、何かご用ですか~?」
「お、おう、文化祭のことで確認したいことがあってだな、ちょっと来い。」
「あ、あの~」
「あ、大丈夫だよ会長。
先に行って奉仕部さんに話しています。」
「あ、お願いしますね。
すぐ追いかけますから。」
「了解。」
・
”スタスタスタ ピタ”
はぁ、着いちゃった。
会長にはああいったけど、入りにくいなぁ~
なかにいるんだろうな比企谷君。
ちゃんと顔見られるかなぁ。
「まったく、あなたらしいわ。」
「ほっとけ。」
「あははは、ヒッキーウケる。」
あ、やっぱりいた。
楽しそうだなぁ~、やっぱり比企谷君にとってここは特別な場所。
この雰囲気、邪魔するのやだなぁ。
なにしに来たんだんだって思われたら、わたし・・・・・
「それで由比ヶ浜さん、さっき何か言いたそうだったけど。」
「あ、うん。
あのね、ゆきのん。 あ、ヒッキーも聞いて。
あたし達、うううん奉仕部にとっても最後の文化祭じゃん。
新入部員も入りそうにもないし、来年にはもうみんな卒業して。
それで奉仕部もなくなっちゃって。」
「いや、お前はいるかもしれんぞ。」
「はぁ? なんでだし。
ちゃんと卒業するんだから。
・・・・・・・・・・・それであたしはヒッキーと同じ大学に。」
「お茶谷君、茶化さないでちゃんと聞きなさい。
由比ヶ浜さん、続けて。」
「あ、うん。 それでね、奉仕部の三人で文化祭になにかやれないかなぁって。
うううん、あたし三人で何かやりたい。」
「由比ヶ浜さん。」
”こくり”
「まぁいいんじゃないの。」
「ほんとう? いいの? ありがとうゆきのん、あっヒッキーも。」
”だきっ”
「あつい。」
「で、何をやるつもりだ。」
「あ、えっと、なにしよう。 えへへへ。」
「なにも考えてないのかよ。」
「えっと、じゃあクレープ屋さん。」
「由比ヶ浜さん、折角だから奉仕部らしいことをやりましょう。」
「ん~、なにしょっか。」
「そうね。」
・
「じゃあ、的当てゲームとか。
ヒッキーが鬼の格好してお腹に的書いて。」
「断る! それ絶対いじめになるからね。
それに奉仕部らしくないだろうが。」
「う~んこれもだめか~ なかなか三人だけでできるものってない。」
「そうね、いざというとなかなかこれというのが無いわね。」
”ビシッ”
「はい、こういう時こそヒッキーどうぞ。」
「おい! 無茶ぶりはやめろ。
そうだな、俺達らしいもので、三人でできるもの・・・・・
例えばお悩み相談室とか。」
「あ、それいい。 えっと出張お悩み相談室。」
「そうね、それだったらいつもやっていることだから。」
「なんかこう、バーンって看板とか作っちゃって。」
「では出張お悩み相談室ってことにしましょう。
でもあなた達、クラスのほうはいいの?」
「クラス? おい由比ヶ浜、俺達のクラス何やるんだ?」
「ヒッキー、今日のLHで決めたばっかりじゃん。」
「熟睡してた。」
「はぁ~、あのね変顔喫茶。」
「は、はぁ? なんだそれは。」
「もう、多数決で決まっちゃたんだからね。
一票差だったんだから。ヒッキーがちゃんと反対していれば。」
”ポカポカ”
「お、おいやめろ。 具体的に何をするんだ。」
「普通の喫茶店だけど、教室の中にみんなの変顔の写真貼りだすの。
それで誰が一番変顔かって人気投票みたいなのするんだって。」
「な、なんだそれ。」
「ただの受け狙い。
喫茶店だと準備とかあんまり手間が掛からないんじゃないかって。
でも普通だと面白くないからって。」
「比企谷君、一位おめでとう。」
「お、おい。
くそ、否定できねぇ。」
・・・・・そっか。
”スタスタスタ”
だったらわたしは、わたしはね・・・・・
・
・
・
”ガタン”
でたな禍々しい黄色いやつ。
ふふふん、今からわたしが退治してやる。
”カチャ”
苦しい。
なんかこう胸が痛くて痛くて。
は、もしかしたら成長期。
な~んてね。
”ゴクゴクゴク”
ふぅ~・・・・・仕方ないよね。
だって。
「あれ、美佳先輩、奉仕部さんは?」
「あ、も、もう終わったよ。」
「え、あ、ごめんなさい遅くなっちゃって。
あの~、何か問題とかありました?」
「うううん、何もない、何も問題ないよ。」
「そうですか?」
「会長、文実戻りましょう。」
「あ、はい。」
”テクテクテク”
「あの会長。
人気投票、わたしに任せてくれませんか?」
「え? あ、はい。」
「ありがとうございます。 えへ♡」
「なんですかそれ、チッとも可愛くないですよ~」
「あはは、やっぱり。
あのね会長、わたし頑張りますね。」
最後までありがとうございます。
更新どんどん遅くなってすみません。
個人的なことですが試験が・・・・・はぁ~
気、気を取り直して、次話文化祭の準備真っ盛り。
また見に来ていただけたらありがたいです。