これはゾンビですか? いいえ、ここは幻想郷です 作:アララのラ
自分にとって忘れてはいけない思い出は誰にだってある筈だ。
俺にはいきなり死に、人形のようなガントレットをまとった美少女にゾンビにされたり_____
空から天才で最強な美少女が降ってきたり_____
スタイル抜群の美少女である吸血忍者の料理でこの世の終焉を味わったり_____
_____そんな美少女たちが俺の家に居候することになったりと忘れたくても忘れることなんて出来ない思い出が沢山ある。
だけどどんな思い出だって、時間がたてば忘れてしまうかもしれない。
まあ、忘れることができるのが人間だからしょうがないの一言で済ませば簡単だろう_____
だけど思い出を忘れるってのは、その時の自分や周りにいた人たちを殺していることとあまり変わらないと思う。
こんな考えだからだろうか俺は今まで出会って、一緒に過ごして、ときには戦うことになっても、最後には一緒に笑い合ったよくある思い出すら忘れることが怖いと思ってしまうのは。
死なない体になったいまだから分かる。
不死_____それは言い換えれば自分以外はいずれ年をとって、もしくは事故で死ぬことがあるということになる。
そして、いずれ自分以外の知り合いが死んでしまえば、後に残るのはいつ忘れるかもわからない思い出という曖昧なものだ。
まあ、だからなんだということではあるんだけどな。
ようは、忘れなければいいんだからなんとかなるだろう。
これでも俺は死なない体を持ったゾンビなんだ、ならどんな努力をしてでも思い出を残そうと思う。
_____たとえ、それが忘れ去られた幻想者たちのいる幻想世界で出会って、一緒に馬鹿なことをしあって、いつもとあまり変わらない賑やかな生活をした思い出だったとしても同じだろう。
_____その思い出すべてが幻想であっても_____
だから、もとの世界に戻ったら全て幻想となり忘れるとしても怖くなんかない_____
別に諦めているわけではないさ、むしろ諦める理由が見当たらないな。
_____なんたって俺はゾンビで魔装少女だし_____
_____本当に天才で自分が大事だと決めた者には一生懸命になる魔装少女_____
_____誰よりも優しいく誰よりも強い心を持つネクロマンサー_____
_____言葉ですら刃に変え、どんなときでも冷静に考えるまとめやくである吸血忍者_____
_____そして、この世界で出会った多くの人がいるのだから絶対に不可能なんてことないさ。
むしろ、自分以外が死んでどうしようもなくなったときに比べれば随分とヌルゲーなんじゃないか?
_____それに、誰かに忘れられる気持ちは俺には痛いほど分かる・・・・・・・
一緒に過ごした思い出があるのにそのすべてが幻想だったっていうなら_____
俺はその幻想(いつわり)をひとつも溢さず思い出(リアル)としてやる。
まあ、何処かの誰かさんみたいに右手だけで解決なんて無理だけど_____
_____ゾンビには、いや俺にはもったいないくらいの友人がいればなんとかなってしまうのだろうさ。
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『『あら? 適当にスキマで見ていたら(覗いていたら)、なかなか興味深い人間が・・・・・・、いや元人間かしら?まあ、どちらでもいいわ。きっと、彼なら幻想郷(こっち)でも簡単には殺られないでしょうし、もしかしたらそれなりに頑張ってくれるかもしれないわね。』』
暗闇から、ある家を見ていた女性は口元に笑みを浮かべながら言うと
『『藍~。聞こえる~。幻想郷(そっち)にスキマ使って送りたいから、手伝ってくれるかしら~。』』
そう暗闇の女性が言うと手前から奥からわからないところから
『『なんでしょうか紫様? お昼なら先程食べた筈ですが?』』
という声が聞こえたかとおもうと何処からともかく出てきた少女は少し飽きれ気味な様子だった。
『『ら~ん♪、私は別にボケてなんかないわよ♪、だからちゃんとさっきお昼食べたことも覚えているし♪それに冥界の友人みたいに一日6食でもないのだけど♪、なんでそんな風に私に聞くのかしら~♪。あと、ナレーターも藍のことは少女なのに、私は女性と呼ぶのかも気になるわ~。』』
『『 すっ、すみませんでした紫様!!』』
ひっ、えっ?こっちにも飛び火してきた!?え、えーと先程呼ばれたであろう女性は慌てて謝っている。その様子を見た暗闇の女性は
『『(あら、結局なら藍を女性に変えるんじゃなくて私を少女と呼べばいいのに・・・)まあ、さっきのことはとりあえず後でお仕置きするとして、人、一人を幻想郷(あっち)に送るのを、手伝ってもらいたいから呼んだのよ。』』
『『は、はあ。ですが私が手伝わなくとも、紫様なら簡単に送れるのでは?』』
『『確かに本人だけなら私でも大丈夫だけど周りにいるほうが少し厄介なのよね。一人になったところをスキマに送ることも可能だけど、さっきから幻想郷へと来ようとしている輩がいるみたいだからなるべく早く済ませたいのよ。』』
『『吸血鬼ですか。確かにそろそろ幻想郷(こちら)に来る感じですね。来てそうそう問題を起こすとは考え難いですが、紫様公認とはいえ不法侵入ではあるわけですし私達も早く戻るべきではありますね。
なら、私は厄介なほうの注意を引けばよろしいのでしょうか?』』
『『そのとうり、さすがは藍ね♪そんなに時間はかからないから一瞬だけ注目されてくれればOKよ!』』
そう暗闇の女性は自分の考えを分かってくれていたことに結構喜んでいるようだ
『『紫様。では、私は一足先に行きます。』』
暗闇の女性に藍と呼ばれた女性はそう言うと彼女の足下に突如人、一人分の穴が空いたかと思うと、彼女は迷うことなく穴へと入ってしまった。
『『うふふ、さてと私もすぐスキマを開ける準備しないと。場所は・・・・・・そうね、吸血鬼たちの来る近くにしときましょうか。
さて貴方は私に、幻想郷にとってただの駒となるのか。それとも貴方はの周りの彼女たち同様に幻想郷を救う馬鹿(ヒーロー)になるのか見極めさせて貰おうかしら♪』』
はてしなく続く闇のなかその女性『八雲 紫』は、その新たな暇潰しがどんな結果をもたらしてくれるのかを期待しつつ先程消えた藍同様その闇から姿を消すのだった。
そして幻想郷にゾンビで男なのに魔装少女をやっているトラブル体質な馬鹿がやって来るのだった。
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歩「えっ!?俺の出番は!・・・・・な、無しだと!主人公なのに理不尽じゃないか・・・・・。次、活躍できるから?いやだって俺拉致らre」
この作品の主人公からの嘆きの一言でした。
主人公の出番が・・・・・・・。すみませんでした。次回は出番あるから大丈夫です。多分。活躍は難しいかも。
あと、読みにくかったら本当にすみません。もし誤字とか脱字あったりしたら教えてほしいです。次回はいつかわからないですが暇を見つけつつ書いていきたいと思います。