京都府舞鶴市、この街の港の一角にある格納庫、この格納庫は吹雪型姉妹がガレージとして使っている
吹雪はロードペーサーにFD3Sの13B-REWを搭載していた
「....ふぅ、13B-REW搭載完了、よし、掛けてみよ」
セルを回すと格納庫内にロータリーサウンドが響き渡った
「うん、コンディションOK、今夜はこの子で試走しよっと」
吹雪がエンジンを止めて奥の部屋に行こうとした時だった
「ん?この音は..R26B?」
独特の音がするレーシングロータリーの音が遠くから聞こえてきた、吹雪が後ろを振り返った時だった
「....!?FD!!何かすごい音してるんだけど、一体誰だろう」
シャストホワイトのFD3Sのドライバーに吹雪は見覚えが有る様だった
「...まさか、そんなハズないわよね」
吹雪は見間違いだろうと思ったのか、奥の部屋へ向かった
「吹雪姉、あのロードペーサーに13B-REW載せたんだ。まぁ、どうせ僕のFDには勝てないだろうけどね」
浦波は吹雪のロードペーサーを見て笑うと奥の倉庫へ消えていった
それと同時に一台の車両が来た
「吹雪姉さん、吹雪姉さん」
深雪がコスモAPに乗って格納庫の中に入ってきた
「さっき、シャストホワイトのFDが通ったと思うんだけど、見てない?速くて見失っちゃったんだ」
「白いFD?さっきすごい音轟かせてあっちに行ったけど?」
「ありがとう」
深雪はコスモAPに乗り込むと倉庫の方面へ行った
「あのFD誰なんだろう、でも、私の事絶対知ってると思うんだけどなぁ」
吹雪は休憩してから13B-REWに手を加えた。深夜0時、吹雪がロードペーサーに乗り込もうとした時だった。昼に見たシャストホワイトのFDが入口の前に止まっていた、不等長なロータリーサウンドのそのマシンから降りてきたのは意外な人物だった
「吹雪姉、僕は今から姉さんにバトルを申し込む。ここから叢雲のショップまで一本勝負だよ」
浦波はFDに乗り込むとレーシンググローブを装着した
「...っ!!断れないって事ね、良いわ、その勝負、受けてたとうじゃないの」
吹雪はロードペーサーに乗り込みチューニングした13B-REWに火を入れた
「吹雪姉らしいロータリーサウンド、でも、詰めが甘いよ」
吹雪は浦波のFDの隣にロードペーサーを並べた
「吹雪姉、ここから阪神高速経由で行くよ、僕のFDを見失わない様に気をつけてね」
浦波はFDを発進させた、吹雪も同時にロードペーサーを発進させた、舞鶴の街中にレーシングロータリーサウンドが響き渡っていた。
場所は先程とは打って変わって阪神高速、吹雪のロードペーサーが先頭を走っている
「吹雪姉は油断もスキもないなぁ、けど、絶対何処かで抜かなきゃ」
浦波は後ろからチャンスを伺っている
「あの音ってたしかR26Bだった様な...!?まさか、20Bをベースに相当なモンスターエンジンを組んでるって誰かから聞いたけど、まさか、浦波のFDの事?」
「うーん、どうもエンジンの調子が優れないなぁ。この間叢雲にそろそろガタが来ても可笑しくないって言われたから、何時エンジンブローするか分かんないんし.(水温計と油温計を見る)..水温は正常なんだけど油温が妙に高いんだよなぁ、吹雪姉とバトルしたらこいつは死ぬかもしれない。僕が20Bをベースに787PS/7870rpmまでチューニングしたR26Bツイン、レース用だけに耐久性は低いし、トルクはスカスカだし...でも、吹雪姉とバトルすれば何かわかるかもしれないし、一か八かのラストチャンスにかけるしかない」
浦波は吹雪の様子を伺っている
「...!?加速した」
「浦波、アナタの腕を見せてもらうわ」
「ここで仕掛けてきたか、R26B、お前にとって最期になるかもしれないこのバトル、耐えてくれ」
浦波はアクセルを踏み込んだ、2.6l4ロータツインターボの音が阪神高速に轟いた
カーボンメータパネルに取り付けられたAIM MXL2のスピード計が200km/hオーバーを刻む
「200は余裕で超えたけど、何時壊れるか分からない」
ビッグツインの音がFDの車内を包み込む、浦波はタービンの音だけで回転数を把握し、シフトチェンジをする
「...!?5速に入らない」
浦波は回転数を落として5速に入れた
「クラッチが滑ってる、今度交換しておかないと」
浦波のFDはパワートレインにもガタが来ていた
「西宮浜、降りないと」
浦波は速度を落として阪神高速を降りた
着いた場所は兵庫県西宮市、この一角に叢雲のショップがある
「吹雪姉はついてきてるみたいだね」
浦波はバックミラーで確認すると裏路地に入った
「あ、叢雲だ」
「叢雲、最近見かけないと思ったらここで働いてたんだ」
FDとロードペーサーが叢雲のショップの前で止まった
「浦波、やっぱり来たんだ」
「うん、さっき吹雪姉と走ってたんだけど、どうもコイツの調子がおかしくて、叢雲、お願い出来る?」
「良いよ、浦波のR26Bツインは結構酷使してるから仕方ないさ」
浦波は奥のピットにFDを止めた
「吹雪姉さんのロードペーサーも見てあげようか?」
「えぇ、まだ完成してないからお願いしようかしら」
「叢雲の腕は確かだよ、僕のFDの整備もお願いしてるから、安心して」
吹雪も奥のピットにロードペーサーを止めた
「じゃあ、二人共中で待ってて」
叢雲は二人をロビーで待機させて整備を始めた
「あ、やっぱ僕のFDが先なんだ」
浦波は苦笑いしていた
「浦波のFDって相当速いけど、何か特別なことでもしたの?」
「んにゃ、僕のFDは20Bを4ロータにして2.6lにボアアップ、そのついでにツインターボを搭載しただけさ。まぁ、R26Bのツインターボ版って考えてもらえれば良いかな」
「R26Bって787Bのエンジンじゃない?」
「お、よくわかったね。787Bを意識してるんだけど、パワーは787PS/7870rpmなんだ」
「787B好きなのが良く分かるわ」
「昔谷田部で787Bで走ったことがあるんだ、もう、相当昔のことだけど」
「FDはその787Bの技術をフィードバックしてるって事?」
「まぁ、そうなるね。一応2シータだけど、内装剥がしてるし、防音材も無いから相当五月蝿いけどね」
.....To Be Continued
吹雪 - ``ロータリーエンジン、日本の誇る変態おにぎり。私はスペア用に10機以上はストックしてますよ?``
吹雪型姉妹の長女で常にロータリーエンジンのことを考えてるロータリーバカで、コスモスポーツからRX-8まで所有している。
SA22Cの前期型とロードペーサーが一番のお気に入り。10A~20Bまでのエンジンを約300機程ストックしている。
深雪 - ``ボクのコスモAPはマツダ121がベースなんだ、つまり、ベースはレシプロって事さ``
吹雪型姉妹の四女でマツダ121に13B-REWを搭載したコスモAPに乗っている。常にハイテンションで、SEBを大音量でかけながら走っている。
深雪のマツダ121改コスモAPはFD3S VI型の13B-REWを520PS/9800rpmまでパワーアップしているが、オーディオシステムを搭載している為、そこまで速くはない
叢雲 - ``..どうしたの?...ふーん..そんなに僕のFD3Sが気になるのかい?良いよ、けど、君は絶対に勝てないから``
吹雪型姉妹の五女でIII型のFD3Sに乗る駆逐艦。口数は少ないが腕は確かである。姉妹の中で唯一自身のショップを持っており、深夜の阪神高速によく出没する。
他の姉妹達とは違い、峠ではなく高速道路を専門に走っている。
浦波 - ``ロータリーエンジンって良いですよね、トルクスカスカですけど``
吹雪型姉妹の末っ子20B改R26Bビッグツイン仕様のFD3Sに乗る駆逐艦。見た目と言動の割に結構腹黒い。おっとりとした口調で``200km/hって結構遅いですよね?``って言うキチガイ。
他の姉妹の中で唯一787Bを所有しており、787BのR26Bをフィードバックした20B改仕様を作り上げ、手足のように操っている。(谷田部で787Bを運転した際に300km/hオーバを出している)