3のフュージョン+フュージョンのまま金色大猿+超サイヤ人4のフュージョンなんて時間配分しっかりしないと解除して当然です。
結構無理やり臭い勝ち方ですいません。
ガタバルとブロリーの戦いが終わる数分前。
比較的早かったナッパたちはピッコロの元へ。
ピオーネは瞬間移動でラディッツたちの元へ。
各々が助太刀に行っていた。
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「フンッ!!」
ボディブローを叩き込む。
相手がくの字に曲がったところを狙って顎を揺らす。
ローキックで機動力を奪う事も忘れない。
「うぐっ……」
肉弾戦で主導権を掴まれたクウラは、俺の周りを旋回しながら攻撃のタイミングをうかがう。
隙があまりにも見当たらないのだろう。
汗をかきながらじろじろと穴を探している。
「があっ!」
破れかぶれのタックル。
それを回避すると気弾の推力を活かして追尾する。
「はっ!!」
気合砲で弾くが、尻尾を絡ませて道連れにする。
それを回避すると体勢を変えて肘打ちを食らわせてくる。
「実力に差があろうとも諦めるという選択はないのでな」
そう言って俺の腰を抱え込んで脳天を地面に叩きつけようとする。
力があるからこそのパワフルな一撃。
振りほどいてみたが足に頭部を挟まれて回転をつけて投げられる。
「ちっ!!」
岩山で反動を活かして反撃をする。
ダメージはチクチクと与えられてはいる。
遊びがないから早く終わると思ったが存外タフで粘ってくる。
「決定打としては魔貫光殺法が望ましいが」
激烈魔弾と魔空包囲弾、爆力魔波。
これらの技は威力は上がっていても堅い装甲を壊すのは骨が折れる。
現に拳を打ち付けても罅が入らない。
「変身が解けるほどの大ダメージとなると……」
悟空かベジータの技を借りる方がいいな。
奴等は一気に爆発させるようなイメージだ。
「はああああっ!!」
クウラが突進してくる。
意趣返しと言わんばかりにショルダータックルを伸ばした腕で絡めとってやる。
「『魔閃光』!!」
悟飯に初めて授けた技。
師匠である俺も使えて当然。
その一撃で距離を離す。
「『ファイナルフラッシュ』!!」
ベジータの技を放つ。
奴は腕を交差して腰を落とす。
さらに膝を抜いて耐える準備をしていやがった。
「ちっ……」
百戦錬磨とだけあってこういう部分は一流だ。
こっちも隙を見せないようにはしているけれど、向こうも隙が見当たらない。
分身して隙を作らせるか?
そんな事を考えていると声が響いた。
「『新・気功砲』!!」
桃白白が一撃を放つ。
クウラが耐えようとした姿勢を一瞬崩される。
立て直そうとしたら次はナッパが技を放つ。
「『ジャイアント・ストーム』!!」
指を上げて足場を爆発させる。
それを跳躍で避けたクウラを待っていたのはターブルだった。
「『ギャリック砲』!!」
地面に叩きつけられるように三連続の技を受けるクウラ。
さらには俺の技が飲み込んでいく。
装甲ははがれていきむき出しの腹部が見える。
「今のは効いた……」
ゼハゼハと息を吐き出してナッパたちを睨み付けながら言葉を発する。
だがそんな隙を見逃しはしない。
俺は『魔貫光殺法』の構えをとる。
桃白白が懐に忍び込むと、筋繊維の縫い目に差し込むように指を突きさしていた。
「『水月柘榴』」
鳩尾の肉が裂ける。
殺し屋の技の本領発揮というところだ。
「『ジャイアント・スタンプ』!!」
ナッパがその傷口に蹴りを叩き込む。
容赦のなさはターブル以外は持ち合わせている。
「さあ、覚悟は良いな……『魔貫光殺法』受けてみろー!!」
そう言って攻撃を放つ。
クウラが避けようとした瞬間……
「『スタート・コメット』!!」
ターブルが上空から頭突きを放っていた。
クウラの死角からの見事な攻撃だった。
「がっ……」
頭突きの一撃でわずかによろめく。
その結果、クウラは回避できずに腹を貫かれていた。
「人の繋がりの恐ろしさよ……」
そう言うと倒れ込んでいった。
だが武人としての気持ちが多少あったのだろう。
全力を尽くした顔にはかすかな笑みが残っていた。
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「来たわよ」
そう言うと全員が振り向く。
瞬間移動ができるのはここにいるメンツのほとんどは知っているものね。
随分と淀んだ空気を纏った相手だわ。
そんな事を考えていると気がいきなり膨れ上がったのを感じる。
「向こうの気が大きく!!」
スパーニが向いた方向。
それはあの子の方向。
そしてブロリーが向かった方向。
「さっきの獣のような気よりも遥かにあの子を超えているわね」
速く決めて助けに行ってあげないと。
あんな相手と勝負したら死んでしまうわ。
私も例外ではないでしょうけど。
「すぐに決めてあげるわ!!」
相手に向かっていく。
蹴りを放っていくとガードされる。
固い体ね。
ガードされるのは織り込み済み。
その上で相手を確かめる。
「大技を誘いましょう」
隙がでかくなる。
そうなれば確実に攻撃を当てられる。
「はい!」
そう言って私たちは劣勢を演じる。
攻撃を食らえば必要以上に吹っ飛んだり肩で息をする。
ラディッツやほかの人たちは距離感を保ちながら這いずるように動く。
「しまった!?」
私とスパーニが同時に倒せるであろう範囲に入り込む。
すると相手の反応があった。
一気に倒すための大技を放とうとする。
十字に腕を構えて気を高める。
「『リベンジャー・カノン』!!」
一撃が放たれる。
この攻撃に妙に既視感があった。
「昔X字にあの子が打っていた技ね……」
十字型になっただけで、技の本質は一緒。
直線状だから避けたらいい。
放ってから考える。
放つ前に気の充填が長かった。
「もう一回撃たせるわよ」
違和感を確信に変える。
その為に再度攻撃の間合いに入る。
「エネルギー……」
気が高まっていく。
そしてカウントをすること15秒後、技が繰り出された。
それを回避すると同時にため息をつく。
「こいつ……大技にきっかり15秒使ってるのね」
つまり15秒より速く気を貯めて集中砲火すればいい。
だからこいつはとんだ欠陥品ね。
パワーとかを高めただけのでくの坊よ。
「相変わらずとてつもない観察眼だ」
そう言うターレスが技を放つ。
普通に考えなさすぎよ。
相手をよく見ないと勝利は確実なものにしにくいわ。
「次、放ったら一気に決めてお終いよ」
だから散開しなさいとジェスチャーする。
間合いには私が一人入っておけば何の問題もない。
「『リベンジャー……』」
遠距離の技をきちんと習得、もしくはインプットかしら?
それをしてなかったのが主な敗因ね。
各個撃破する手段があれば、もう少しましな結果だったでしょうけど。
「『渦巻十枝』!!」
スパーニの技が当たる。
相手が貯めてる間に喰らう。
バリアーもなく純粋に無防備。
「プロレスラーじゃないんだからさぁ……」
私はため息をつく。
こんな弱点をさらけ出してしまったらどうなるかというと……
「『キルドライバー』!!」
「『ウィークエンド』!!」
「『レオパルドテイル』!!」
「『アイシクル・レイ』!!」
全員の大技を食らうのみ。
しかも全員が一点集中させる。
接近させなければ、もしくはしなければこんなにも脆い相手だったのね。
「ガガガ……ピー」
もうもうと煙をあげて停止した。
来てから数分で終わってしまったわね。
皆はどうやら真正面から力でやろうとしてたみたい。
「時間に余裕がないからね」
普段ならそれでいいけどあんな大きな邪悪な気。
あれが相手だったら、速くしておかないと死人がたくさん出てしまうわ。
「瞬間移動はどうする?」
ラディッツが聞いてくる。
それはそうしたいのがやまやまだけど……
「あの子の近くに出て流れ弾で死んじゃう可能性があるから舞空術で行きましょう、それほど遠くでもないわ」
そう言って舞空術で全員向かう。
そんな中、向こうで異変が起こる。
大きかった気が急激に萎んだのだ。
「フュージョンでやってたみたいだな」
ターレスが言ってくる。
じゃあ、あの獣の時もフュージョンから変身したのね。
時間制限が来たってわけか。
「力に溺れて遊ばなければあの二人をやれただろうに」
ザンギャも言う。
全くその通りね。
時間経過を考えないのはダメダメよ。
「一旦合流してから、サラガドゥラさんの場所へ向かいましょう」
そう言って合流の為に向かっていく。
数分後、到着した時にすぐに倒して向かったと言ったら苦笑いをしていた。
失礼ね。
少しばかり説教でもしてあげようかしら。
そう思いながら地面へと降り立った。
前回から遡っての戦い。
次回のサラガドゥラVSジャネンバ・ゼノはそのまま話をつなげます。
メチカブラの奥の手を出していったり悪ブウを出せるようにしていきます。
最近、短めばかりで申し訳ありません。
指摘などありましたらお願いします。