次回は修行をしてそのまま一回戦目をする予定です。
『破壊神シャンパ来訪』
フリーザとの戦いから数日後。
「飲んでください」
そう言われて紅茶を飲む。
そして奇妙な果物を頬張る。
ジューシーだな。
しかしなぜまた……
「俺を呼び出したんだ?」
そう言って目の前に座る相手を見据える。
その姿は健康そのもの。
すんなりと通した時点で話程度の事だと思った。
「そんなの決まってるじゃありませんか……」
そう言って立ち上がり、映像が出てくる。
それはどうやら頑固な異星人だった。
「このフリーザの手伝いをしてもらうためです」
そう、俺は今フリーザの宇宙船に居た。
ギニューさんからいきなり言われて瞬間移動をしたのだ。
どうも捌いていく最中に条件を呑んでくれない異星人がいるのだ。
優良なのだが下げろといったパターンである。
今まで開発してきたからランクの低い星はそうそうない。
むしろ最低レベルを見せたうえで断られたのだ。
そこまで聞いて俺はため息をついていた。
本来ならば今頃ビルス様に稽古をつけてもらえるはずだったんだけどな……
ちなみにブロリーはウイスさんに自分の体格を見直してもらっている。
制御ができてもかなり筋肉が肥大をしている。
例外的に小回りはきくのだが、障害物にはぶつかるだろう。
そういった地形での戦いに対して考えたらしい。
細身からなぜ一気に肥大を起こすのか?
その増強のメカニズム。
それをいかに抑えるか。
戦闘力を抑えることにつながるが、ハイブリット型の形態が生まれれば半分の力で細身の状態に至るだろう。
話が脱線してしまった。
とにかく交渉に俺を入れて成功させろという事だろう。
分かったが、向こうの交渉は手荒かもしれないぞ?
「……で、そういう理屈から色々な星をご提示ができますが、文明レベル等を顧みていただいた結果なんです」
到着したらすぐに交渉の場に入れられた。
サイヤ人というだけで相手が怯えている。
これ……脅迫に近くないか?
「あの、話聞いてくださっていますか?」
するとびくりと体を震わせる。
ああ、俺たちがビルス様に抱くのと同じなのか。
『機嫌を損ねるべからず』
仮にやってしまったら自分たちの命が無くなってしまう。
「これより下となりますと流石に用意できないので、分かっていただけたならフリーザに変わります」
そう言ってフリーザに変わる。
フリーザが再度説明をして異星人も頷いていた。
ちらちらとこっちをうかがっていた事は見なかった事にした。
そして話が終わると宇宙船に戻る。
不服な部分があったから申し立てておくか。
「サイヤ人のブランドがえげつないがこれって計算のうちか?」
そう言うと首を振る。
サイヤ人を脅迫の道具にする気はなかった。
しかし、自分が力づくで納得させることはできない。
だから損な役回りになることを俺にやらせたというわけだ。
「まあ、あそこまで怯えるのは予想外でしたよ……」
バツの悪そうな顔を浮かべて食事を出す。
とにかくしばらくはこの手伝いか。
ちゃんと金も出すみたいだがそれだけが目的ではないだろう。
「さて……トレーニングルームに行きましょうか」
なるほどな。
宇宙船が壊れないように気弾禁止の戦闘。
こういう役得の一つがあってもいいじゃないか。
じゃあ始めよう。
「ハッ!!」
いかに短時間で相手を倒せるようになるか。
急所への攻撃。
相手の弱点を見つける観察眼。
それらを磨いていく。
気のコントロールなども磨いていかないといけない。
今でこそカカロットより上だが、いつまで限界の壁を越えられるのかはわからない。
それに期待して鍛えるわけにもいかない。
「シッ!!」
それを弾いてカウンター。
しかし尻尾で防がれる。
気を付けないといけないのはこの尻尾だ。
打撃への緩衝材になるという事。
そのまま叩きつけられるという事。
そして巻き付いて相手の行動を奪う事。
俺の尻尾はフリーザほど太く大きくない。
どちらかといえば細く長い。
緩衝材になることもなければ、叩きつけられる範囲も少ない。
巻き付かせるのが共通点だ。
「ハアッ!!」
貫手の一撃を回避して腕をとって放り投げる。
切れ味のいい刃物みたいな一撃になるからな。
「フッ!!」
回転して着地をする。
そこめがけて蹴りを放つ。
すると掌で受け止めて後ろに飛ぶ。
そしてその勢いを乗せた蹴りをこめかみに叩き込みに来る。
それを体を沈めて回避する。
そしてそのまま懐に潜り込んでアッパー。
蹴り足とは逆の足をわざと滑らせてそのまま床に倒れ込んで回避する。
「やっぱり埒があかないな」
打撃のやり取りで一分以上は経過している。
だというのに互いに有効打がない。
ゴールデンフリーザも俺の超フルパワー超サイヤ人4も時間制限はある。
徐々に伸びてはいるがこのままだとどちらかがガス切れを起こしたら負けという状態だ。
「ここまで拮抗した実力になってしまうとは……」
互いの実力はあれから徐々に伸びてはいる。
しかし、終着点とも言うべき進化を遂げた。
だから劇的な伸びは無い。
怒りによっての突破が俺にはあるし、フリーザにも何かしらの変身のきっかけがあれば別だろうが。
それはフリーザもよくわかっている。
「自分たちより強い相手なんて破壊神か天使ぐらいのものですねぇ」
そう言ってフリーザが構える。
まあ、あの二人と戦って勝てるとはまだ思えない。
この間にも息を整えるためにイメージでトレーニングをするが、溜息をつくほどの相手なのだ。
「しかし命がいくつあっても足りないので今はこうやっていくしかないけどな!!」
そう言って蹴りを繰り出すと最小限の動きで衝撃を逸らす。
首を捻って逃がす技術や相手の動きが素早い時の腹部や足への攻撃。
セオリーなども互いにわかりあうようになる。
とは言っても昔は憎んでいたはずなのに、こいつががらりと変わってからなんだか良いと思える。
曰く『同等がいない分見下していた』らしく、あのナメック星で単騎で向かい、なおかつとどめを刺せなかった強者。
そして殺意を漲らせていたが、他の野蛮なサイヤ人とは違う雰囲気。
それに興味が湧いた結果だという事。
勝利を求めるのに多くの星の統治は必要ない。
帝王の威厳よりも一つの勝利を求めていった結果、悪事してる場合ではなくなり徐々に野望が健全に昇華された。
気が付けば決着を望む自分がいた。
それが邪悪さが無くなった過程。
「界王神を狙っても意味がないですからねぇ」
フリーザが肘打ちを放ってくる。
そこに俺は蛇のように腕を絡みつかせて圧し折りにいく。
しかしそうなる前にフリーザは転がって関節技から逃れる。
「正直勝てる気しかしない」
そう言って裏拳を放つ。
するとフリーザが掌で受け止めて引っ張ってくる。
引き寄せてカウンターでこっちに向かって拳を突き出す。
「ちっ!!」
向かってくる拳に向かって頭突きを合わせる。
するとフリーザは寸止めをする。
拳が壊れることを考慮したのだろう。
その隙にアッパーを顎に当てる。
「ぐあっ!!」
僅かに体が浮いたフリーザに蹴りを入れる。
壁にぶつかって着地が狂う。
追撃をしてもいいが罠の可能性もある。
「ぐっ……」
少しダメージはあるが尻尾を波打たせている。
あのまま近づいていたら尻尾に絡めとられるか絞めつけられていただろう。
やはり追撃するにも注意が必要だ。
「『ピピピ……ピピピ……』」
電子音が鳴って重力が解かれる。
制限時間の5分が来たようだ。
超サイヤ人4でようやくまともに動けるような非常に強い重力で勝負をしていた。
そうすることで体を両者苛め抜いて少しでも先に進めると考えているからだ。
「今日はこれで終わりにしましょう」
そう言ってトレーニングルームから出る。
疲労感がどっと出る。
重力と気を抜けない戦い。
精神的、肉体的にもかなりの負荷がかかっている。
「明日も交渉をお願いいたしますね」
そう言われて溜息をつく。
サイヤ人をちらつかせればいけるわけじゃないだろ……
そう思ってその日は寝た。
しかし俺の気持ちは打ち砕かれることとなる。
それから数週間の間、フリーザの手伝いをしていたが交渉が難航しそうになれば俺が出る。
そして相手が怯えて了承。
そんなサイヤ人のお手本ではない。
そう言っても宇宙に知れ渡っている悪評で信じてもらえない。
結果、予定していたものはすべて捌けたらしい。
俺の精神的なショックはどう考えてもその利益よりでかいよ。
報酬をもらって地球に戻ってきた時にやつれているとピオーネに言われた。
さて、ビルス様に会いに行かないと。
お土産を持っていく。
今回はピザだ。
「ふう……」
そこそこの量のピザを用意して瞬間移動をした。
ブロリーの当初の形態についてはウイスさんが解決できたようでハイブリット形態を習得していた。
「ガタバルさんも練磨されてますね」
そう言いながらぺたぺたと触られる。
そして今なら悟空さん達より上ですよと言われた。
「ビルス様にお土産ですか?」
ブロリーがそう言うので頷く。
ピザだと聞いてウイスさんがくすくすと笑う。
「それはまたシャンパ様がお好きそうなものをこのタイミングで……」
その名前を聞いてピンとくる。
多分その人は……
「第6宇宙の破壊神ですね」
そう言うと驚いたような顔をこちらに向ける。
何故知っているのかというように。
「ズノーの星で聞いたことがありましてそれをずっと覚えていたんです」
なるほど。
そう言ってビルス様の宮殿に連れられる。
カカロットやベジータが重い服を着せられている。
何かしでかしたのか?
「カップラーメンよりいいものがあるじゃないか」
ニヤリとこっちのピザが入った袋を見るビルス様。
それを渡すと向かいの相手を見る。
見た目は太ったビルス様のようだな。
すると視線に気づいたのか、じろりと見てくる。
「なんか凄味無さすぎね?」
なんでこんな奴ここに居んの?
そう言うような感じである。
するとビルス様が……
「そんな事を言うとこのおまえ好みのものでなくカップラーメンにするぞ」
そう言ってふたを開ける。
チーズやトマトソースのいい匂いだ。
それを見て生唾をシャンパ様が飲み込む。
「まあまあ、ビルス様、折角の客人をもてなしましょう」
器を疑われますよ。
そう言うとそれもそうだなと返してずいと箱をシャンパ様の方へと出す。
「これ旨いな、癖はあるが実に良い!!」
憎まれ口で批判することもなくむしゃむしゃと食べる。
そして話は進むのだが……
「俺たちの宇宙に地球がないならそっちの地球を貰えばいい」
地球の食事が気に入ったのに自分たちの宇宙にはない。
それをビルス様が茶化した結果そんな事を言い始めた。
「願い玉があればできるんだよ!!」
神のドラゴンボールの使用か。
しかし俺はそれについてよく知っている。
「シャンパ様、つかぬ事をお聞きいたします」
手を挙げて話を止める。
一体なんだよと悪態をついてこっちを向く。
「第6宇宙と第7宇宙に合計7個あるとズノーから聞いておりますが、第6宇宙だけで6個とは偶然が過ぎるのでは?」
そう言うと汗を流す。
やはりそう言う事か。
それをウイスさんに目配せをする。
「つまりシャンパ様は第7宇宙に無断で何度か行き来されているという事ですね」
すると地団太を踏んで無茶苦茶なことを言い始める。
あと一つ見つければどうあがいても俺達は変えられるんだぞ。
それを阻止する機会を『格闘大会』として与えているんだから優しいだろう。
そんな事を言うのだ。
「こうなったらビルス様、快く受けた方がよろしいかと…」
強硬手段に出る前に何とかする。
それを暗に示すと溜息をついた。
「分かった、その勝負を受ける」
しかし、勝ったらこっちに残り全部よこせよ。
そう言って火花を散らしあう。
代表選手は7名ずつ。
「生半可な奴を連れてくるなよ、シャンパ」
そう言って背中を向ける。
残りのピザを食べるつもりのようだ。
「すみませんがビルス様、ブロリーさんは調整が間に合いそうにないので今回は欠場です」
ウイスさんがそう言うと額を抑える。
俺はいけますよと胸を叩くと詰め寄られる。
「お前は強制参加だぞ」
この馬鹿な奴らと違って最初から全開でいってやれ。
そう釘を刺された。
「しかし、あと四人はどうするんだ?」
ベジータが言ってくる。
するとビルス様は『僕が知る限り一番強い奴』を連れてくるからあと三人はそっちで決めろ。
と言ってきた。
「ピオーネにするか?」
そう言うと頭を掴まれた。
ビルス様が激怒している。
「あいつは今回除外しろ」
シャンパがうっかり口を滑らせたらどうする。
服が破けないとも限らんだろう?
そう言うのでカカロット達と意見を出し合う。
そして決まったのは……
「ピッコロだな」
悟飯は子育てに忙しい。
そのうえで戦闘力などを考えた結果、ピッコロに決まった。
それ以外は話し合いの結果、ニアとザンギャ。
サイヤ人だらけというのも気まずい。
サラガドゥラでもいい気がするが……
さて、誘いにいくか。
まだ見ぬ強敵との戦い。
サイヤ人の血が騒ぐ。
そして未来が僅かに見えた。
それはその光景が幻でないようにと強く願う光景だった。
こっちの7人が仮に最強メンバーで行くと
悟空、ベジータ、ガタバル、ブロリー、ピオーネ、フリーザ、サラガドゥラ。
……第6宇宙の勝ち目なさそうですね。
オリジナルっぽいですがあまり変わらずガタバル無双の予定です。
4に対抗できそうなのってケール除けば今の所ヒットぐらいですし……
指摘などありましたらお願いします。