今回から人気投票上位3位までのキャラを中心とした話になります!
「まずは咲夜の話だな」
「そして俺はまた出ない・・・・・」
・・・・・すみません竜希さん。
それとこのお話は一人につき2話ほど使う予定ですので。
それでは本編にいきましょう!
「本編どうぞ」
それと気がついている方もいるかもしれませんが以前は一人称視点を多用していましたが、少し前から三人称視点を中心にしています。
理由がない限りは今後三人称視点中心で進めようと思うのでご了承を。
第91話
幻想郷の中で人が暮らす領域・・・・人里。
この地に今、あてもなく歩き回っている者が一人。
その人物は・・・・
「お嬢様・・・・・今頃何をしているのかしら?」
紅魔館のメイド長、十六夜咲夜であった。しかし、今の彼女を見てもメイドである事を判別することはできないであろう。
なぜなら・・・・・普段とは違いメイド服を着ていないからだ。
今咲夜が着ているのはワンピースにカーディガン。青と白を基調にしているそれらを、咲夜は見事に着こなしていた。
なぜ咲夜がこのような姿で人里にいるのか?事の発端は今より2時間ほど前に遡る。
「・・・・お嬢様?今なんと?」
いつものようにレミリアの部屋に紅茶をいれに来た咲夜は自身の主、レミリアに告げられたある一言によって困惑していた。
レミリアの告げたことの内容は・・・・
「だから、今日一日咲夜はメイドの仕事をしなくてもいいって言ったのよ」
咲夜に仕事をするなというものであった。
「お嬢様・・・・私は何かお嬢様の気に障ることをしてしまったでしょうか?」
咲夜はシュンと表情を暗くさせながらレミリアに訪ねる。
「・・・・・は?何言ってるのよ咲夜?」
「だって・・・・今お嬢様は私にメイドを辞めろと・・・・」
「そんなこと言ってないでしょ・・・・・私は一日仕事をしなくていいと言ったのよ?つまりは咲夜に休暇を与えるって言っているの」
「休・・・・暇?」
休暇という言葉に咲夜の困惑は収まるどころかさらに深くなった。
まあ無理もないであろう。なぜなら咲夜はメイドになってからこれまでの間、レミリアから休暇などただ一度も与えられたことはないのだから。
「そうよ。今まで咲夜は本当によく働いてくれたから一日ぐらいは自由な時間を与えようと思ってね」
「は、はあ・・・・」
普通ならば休暇を与えられれば喜ぶところであるだろうが咲夜にはそういった感情は見られなかった。
正確にはレミリアから気遣われた事自体には喜んでいる。しかし今まで休んがことのない咲夜からしたらメイドの仕事をすることが当たり前であり、それは彼女にとっては息をすることと殆ど同義だ。それをいきなり休んでいいと言われたので戸惑いの方が喜びよりも遥かに上回ってしまっているのだ。
・・・・・・どうやら咲夜は若干
「というわけで咲夜。これに着替えて外に出なさい」
レミリアは咲夜に服を渡しながらそう指示した。
「あの・・・・これは?」
「今日一日はメイドの仕事はお休みなんだからその服装はおかしいでしょ。咲夜はメイド服以外の服ほとんど持ってないから私が用意したのよ」
「あ、ありがとうございます・・・・・・でもどうしてわざわざ外にでないといけないのですか?」
「咲夜のことだから屋敷の中にいたら気がついたらメイドの仕事をし始めるでしょう。だから外に出たほうがいいわ」
おそらくレミリアの言っていることは正しいであろう。咲夜の性格上、屋敷の中にいたら仕事をしようとするのは火を見るよりも明らかだ。
「で、ですが私がいなくなっては屋敷のことは・・・・・」
「ああもう!それはこっちでなんとかするからとにかく咲夜は今日一日外に出て羽を伸ばして来なさい!これは主としての命令!ちゃんと聞き入れなさい!」
中々咲夜が休暇を受け入れようとしないことに業を煮やしたレミリアは有無を言わせぬ剣幕で咲夜に命令を下した。
「わ、わかりました!それでは一日休ませてもらいます!失礼します!」
流石の咲夜も今のレミリアの剣幕に圧されてしまい、服を持ってレミリアの部屋から出て行った。
こうして咲夜は半ば強引に一日休暇をとることになった。
そして話は冒頭に戻る。
レミリアより一日の休暇を与えられた咲夜は現在・・・・
「・・・・はあ。暇ね」
暇を持て余していた。というのも今まで身を粉にしてメイドの仕事に従事していた咲夜からしたら休暇中、何をすればいいのかがなわからなくなってしまっていたのだ。
何か暇つぶしになるものがあると思い人里に来たのだがその悩みが晴れることはなかった。
結局暇を持て余し、気がつけば屋敷にいるレミリアのことや仕事のことを考えてしまうという
(・・・・やっぱり屋敷に帰ろうかしら?)
ふと咲夜はそんなことを考え始めた。
(このまま人里にいたところで暇を持て余すだけ。そして暇を持て余した結果お嬢様やメイドの仕事のことばかりを考えてしまい、心が休まらない始末。ならばいっそ屋敷に戻って仕事をしていたほうが実に有意義だわ。お嬢様にはきちんと話をすればわかってくださると思うし・・・・・そうしましょう)
自分で自分を納得させた咲夜は屋敷に戻ろうと引き返そうとした。
その時・・・・
「・・・・咲夜?」
「!?ミ、ミコト・・・・・」
たまたま人里に訪れていたミコトが咲夜に声をかけてきた。
「ど、どうしてミコトが人里に・・・・?」
「ちょっと用があったから来たんだよ。俺が人里にいるのがおかしいか?」
「い、いえ・・・・そういうわけではないけど・・・・・」
(なんで・・・・どうしてよりにもよって今ミコトにあってしまったの?)
普段ならば偶然ミコトに会えたのならば心が弾むほどに喜んでいたであろうが今はそうではなかった。むしろ今の咲夜にとってミコトはある意味一番会いたくない相手であった。
なぜなら・・・・・
「そうか・・・・というか咲夜、その服は?いつものメイド服はどうした?」
「そ、それは・・・・・(や、やっぱり聞かれた・・・・)」
今の服装についてミコトに突っ込まれたくなかったからだ。
メイド服ばかり着ており、それ以外の姿をほとんど晒したことの無かった咲夜にとって、今の服装をミコトに見られることは彼女にとってとてつもなく恥ずかしいこと。
その上もし仮に万が一似合っていないなどと言われた日には・・・・・・二度と立ち直れなくなってしまうほどのダメージを心に負うことになると咲夜は悟っていた。
故に今この状態でミコトに会うことは断固として拒否したいことであったのだ。
だが現実は非情。なんのいたずらか今日たまたまミコトは人里に用があり、咲夜と会うことになってしまったのだ。
「?どうした?なんか様子がおかしいぞ?」
咲夜の様子がおかしいことに疑問をもったミコトは咲夜に尋ねてみる。
「な、なんでもないわ。気にしないで」
「いや、なんでもなくはなさそうなんだが・・・・・・まあいいや。それにしてもその服いいな。いつもと違って新鮮だし似合ってるよ」
「・・・・・え?」
ミコトが何気なく口にした一言により咲夜の思考は一瞬真っ白になった。
「えっと・・・・ミコト?今なんて?」
「?いつもと違って新鮮でその服似合っているって言ったんだが?」
「・・・・・」
その瞬間、咲夜の心に花畑が広がった。
『その服似合っている』。まさかその一言でこれほどまでに自分の心が至福に包めれるとは咲夜には思ってもみないことであったであろう。
「・・・・ミコト。もう一度言ってちょうだい」
咲夜はもう一度至福を味わおうとミコトに頼む。
「?おかしな奴だな・・・・まあ構わないが。その服新鮮で似合っているよ」
(・・・・ああ。やっぱり幸せだわ)
再び咲夜の心を満たす至福を堪能する。
これほどまでに咲夜に至福を与えられるものはレミリアを除けば一人たりともいないであろう。
「ところで咲夜。できればで構わないがいい加減いつものメイド服じゃなくてその服を着ている理由を教えて欲しいんだが?」
咲夜の心情を知るよしもないミコトがその服を着ている理由が気になるようで尋ねる。
「ええ。それは・・・・・」
ミコトに似合っていると言われたおかげで気分を良くした咲夜が理由を語り始めた。
~少女説明中~
「なるほど、今日一日休暇か」
咲夜から事情を聞き、ミコトは納得する。
「ええ。といっても何をすればいいかわからなくて困っていたからもう屋敷に帰ろうと思っていたところだけれど」
「そうか・・・・・もったいないな」
「もったいない?」
「ああ。せっかく休暇をもらったのにここで帰るのはもったいないって言ってるんだよ。もうちょい満喫しろよ」
ミコトは咲夜に頬笑みを向けながら言う。
「で、でも・・・・・さっきも言ったけど何をすればいいかわからなくて暇なのよ」
「なら・・・・・俺がその暇つぶしに付き合ってやるよ」
「・・・・え?」
ミコトの突然の提案に咲夜は目を丸くして呆けた声を出す。
「ついてこい」
そう言ってミコトは歩き出した。
「・・・・はっ!待ってミコト!」
呆けている間に歩き出したミコトに追いつこうと、咲夜も足早に歩き出した
座談会は一人分の話が終わったらまとめてやることにするので次回に回します。
楽しみにしていた方には申し訳ありません。
それでは次回もまたきてください!