東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第93話!

今回から人気投票第2位のフランちゃんのお話です!

「そして今回は俺も登場するよ!」

ミコトさんはメインではないですが少しだけ出ます。

「ほんの少しだけどな」

それでは本編にいきましょう!

「本編どうぞ~」


特別編~フラン~
第93話


霧の湖のほとり、ここに一人の少女がいた。

 

少女の名前はフランドール・スカーレット。湖の近くに建つ館、『紅魔館』にの主、レミリア・スカーレットの妹だ。

 

「今日はいい天気だな~♪」

 

空に輝く太陽を眺めながらフランは言う。吸血鬼であるフランにとってなので本来は太陽の光は害悪なのだが今は違う。八意永琳が開発した薬を服用することによって時間制限はあるが吸血鬼である彼女も太陽の下をで歩けるようになっているのだ。

 

「およよ?フランちゃん?」

 

鼻歌交じりで機嫌が良さそうに歩くフランに声をかける人物がひとりいた。

 

「あ、竜希!」

 

声をかけた人物は竜希であった。現在白玉楼で暮らす外来人でミコトの親友でもある。

 

「こんにちは~フランちゃん」

 

竜希はヘラヘラとした表情でフランに挨拶する。彼は普段からこのような軽い調子なのであるが・・・・・そんな態度で見かけ幼女であるフランに声をかける光景はどこか危なく感じられる。外の世界では通報されても仕方がないであろう。

 

「ちょっと失礼だよそれ!?」

 

「??いきなり何を叫んでいるの?」

 

「い、いや・・・・なんかつっこまなきゃいけないような気がして・・・・」

 

・・・・・流石に勘が鋭い男である。

 

「変な竜希~」

 

「あはは~、そうだね~。ところでフランちゃん。こんなところで一人で何をやってるの?」

 

「お散歩だよ。屋敷が騒がかったから出てきたの」

 

「屋敷が騒がしい?何かあったの?」

 

竜希は単純に疑問に思ったのかフランに尋ねた。

 

「えっとね、お姉さまが今日一日咲夜にお休みをあげたの。それで咲夜の代わりに妖精メイドたちが屋敷のお仕事をすることになったんだけど・・・・・・何をどうすればいいか分からないみたいで皆パニックになっちゃったの」

 

「何をどうすればいいのかわからないって・・・・その妖精たちってメイドだよね?」

 

「普段屋敷の仕事は咲夜が一人でやってるから。お兄様が執事のときはお兄様もやっているけれど」

 

「あの屋敷の仕事を普段一人でって・・・・・咲夜ちゃんパネェ。屋敷の規模を考えると妖夢ちゃん以上だよ」

 

竜希は咲夜のスペックの高さを知り、苦笑いを浮かべた。

 

確かに咲夜の仕事量はとんでもない。おそらくだが労働量なら幻想郷一であるだろう。

 

「ところで竜希はこんなところで何をしているの?」

 

今度はフランが竜希に尋ねた。

 

「俺?俺も散歩だよ。幻想郷は自然が多いから歩き回るだけでも楽しいからね~」

 

竜希は楽しそうに両手を広げながら言う。

 

確かに幻想郷の自然は多い。開発が進み、自然がみるみる削られている外の世界とは大違いだ。それ故に竜希は散歩を楽しんでいるのであろう。

 

「そうなんだ~・・・・・じゃあ竜希は今急いでないんだよね?」

 

「ん?まあそうだね~。あてもなく歩き回ってただけでまだ白玉楼に帰るまでには時間があるからね~」

 

「それじゃあお兄様のお話して!」

 

「ミコちゃんのお話?あ~・・・・そういえばこの前約束したもんね。いいよ。それじゃあ俺の知ってるミコちゃんのアレやこれやのお話をしてあげるよ~」

 

「やったー!!」

 

フランは両手を挙げて無邪気に飛び上がった。大好きなミコトのことが知れるのがよほど嬉しいのであろう。

 

「さて、それじゃあ何の話からしようかな~」

 

竜希は何の話から始めようかと思案し始めた。どこか悪戯っぽい笑顔をしているように見えるが気のせいではないであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

「ん?」

 

「あら?どうしたのミコト?」

 

咲夜は共に団子を食べていたミコトは何かを感じ取っていた。

 

「いや、なんというか・・・・・今竜希が俺関連でよからぬ事を考えているような気配を感じ取ってな」

 

「・・・・・何その具体的な気配?」

 

思わず呆れ顔になる咲夜。だが対照的にミコトの表情は真剣であった。

 

「あいつ・・・・何を考えてるんだ?とりあえず次会ったときにシバいておくか」

 

「それはいくらなんでも理不尽すぎるわよ?」

 

旗からすれば咲夜の言う事は尤もである。だが現実として現在進行形で竜希はミコト関連でよからぬ事をしようとしていたりする。ミコトの『竜希の不穏行動』に対するレーダーは非常に正確であるようだ。

 

なんにせよ、竜希は次にミコトに会ったときにシバかれることが決定した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ!?お兄様って『―――』が苦手なの!?」

 

場所は戻って霧の湖のほとり。フランは竜希から告げられてミコトの意外な弱点に驚きを隠せずにいた。

 

「そうだよ~。俺も初めて知ったときはびっくりしたな~。なにせ『―――』を見たときガタガタ震えながら顔を真っ青にさせてその上涙目になってたからね~」

 

「お兄様が涙目!?」

 

フランは声を張り上げた。

 

普段のミコトを知る者からしたら竜希の言っていることを大げさな冗談だと受け取って信じない者も多いであろう。

 

だが竜希の言っていることはまごうことなき事実である。それほどまでにミコトは『―――』が苦手なのだ。

 

『―――』がなんなのかはいずれまたの機会に・・・・

 

「それにしても・・・・竜希ってお兄様のこと色々知ってるんだね」

 

「そりゃあ・・・・ね。俺はミコちゃんの親友だから」

 

「親友か・・・・・いいなぁ」

 

「・・・・・まあフランちゃんもミコちゃんといれば色々とわかるようになるよ~」

 

「それもだけど・・・・それだけじゃない」

 

「へ?」

 

「竜希には話してなかったけど私・・・・・少し前までお姉様にずっと紅魔館の地下に幽閉されていたの」

 

フランは憂いを帯びた表情で言う。かつて・・・・紅魔館の地下に幽閉されていた時のことを思い出しながら。

 

「レミリアちゃんがフランちゃんを幽閉?」

 

「うん。あ、でもお姉様は何も悪くないんだよ。幽閉されてたのは・・・・私が破壊衝動を抑えられなかったからなの」

 

「破壊衝動?」

 

「少し前までの私は自分の能力に振り回されて・・・・・何もかもを壊そうとしていた。そして壊すことを楽しいことだと思い込もうとしていた。そんな私が外を出歩くのは危険だってお姉様は考えて・・・・それでお姉様は私の為に私を幽閉したの」

 

「フランちゃん・・・・・」

 

「今はお兄様のおかげで破壊衝動は抑えられるようになったから外に出られるように・・・・・ずっと地下にいた私には親友って呼べる人はいなかったの。だから竜希みたいな親友が居るお兄様のことが・・・・少し羨ましい」

 

495年もの間地下に幽閉されていたフランには親友と呼べる存在はいなかった。それ故にフランは親友という存在を羨望していたのだ。

 

「お兄様は凄く優しくていい人だから・・・・・・・・きっと竜希以外にもたくさん親友がいたんだろうなぁ」

 

ただ・・・・・フランが何気なく言ったこの一言は・・・・誤りであるが。

 

「ミコトに俺以外の親友・・・・・か」

 

突然、竜希の身に纏う空気が変化した。それに伴いヘラヘラとした表情も引き締まり、口調も声色も張り詰めたものになる。

 

「??竜・・・・希?」

 

フランは竜希の変化に戸惑い顕にした。

 

「そうか・・・・ミコトはフランに話していなかったんだな。まあミコトはあんなこと自分から好き好んで話すような奴ではないから当然か」

 

「あんな・・・・こと?それってなんなの竜希?」

 

「・・・・・ミコトには俺以外の親友はいなかった」

 

「え?」

 

「それどころか・・・・・親しい人間も片手で数える程しかいなかったし・・・・むしろ周りからは蔑まれ、存在そのものを否定されていた」

 

「お兄様が・・・・蔑まれていた?否定されていた?どういう・・・・こと?」

 

フランは竜希が何を言っているのか理解することができずにいた。

 

フランにとってミコトは恩人であり、最愛の人物だ。ミコトは今までに自分が出会った誰よりも心優しく、暖かく強い人・・・・・それなのにそんあミコトが蔑まれ、存在を否定されていたなど信じることができないのであろう。

 

「・・・・・それがミコトの業だからだよ。あまりにも重く・・・・あまりにも辛いな」

 

「お兄様の業・・・・・」

 

「・・・・・フランが望むのならば教えよう。ミコトが外の世界でどんな思いをして生きてきたのか・・・・ミコトがどんな人生を歩んでいたのか。俺の知る限りではあるがな。どうする?」

 

「・・・・・」

 

しばし口を閉ざし、考え込むフラン。

 

そして・・・・・

 

「・・・・・教えて竜希。お兄様が一体どんな思いをしていたのか・・・・・私は知りたい」

 

フランは決断した。何よりも愛するミコトのことを知りたいから・・・・・知って少しでもミコトを支えたいと長ったから。

 

「・・・・わかったよ。それじゃあ話そう。俺の知る限り最も哀れな存在であるミコトのことを」

 

そして竜希は・・・・・かつてのミコトを蝕んだ苦しみを語り始める。

 

 




あとがき座談会のコーナー!IN東方!!

今日のゲストはもちろんフランちゃんです!

「よろしくね!」

はいよろしくお願いします!それでは進めましょう!

「とりあえず竜希・・・・・歯ぁ食いしばれ」

「ちょっとミコちゃん!?なんでいきなり殺気立ってるの!?」

「お前・・・・何フランに勝手に人の弱点教えてるんだよ?」

「ああ、―――が苦手ってやつ?別にいいじゃん」

「良くない!俺の名誉に関わる!」

「落ち着いてお兄様。私別にお兄様が―――苦手だからって気にしないよ?」

「本当かフラン?」

「うん。・・・・・ちょっと可愛いなとは思ったけど」

「・・・・・」

「どうしたのお兄様?」

「なんでもないよフラン・・・・・」

ミコトさん落ち込んじゃいましたね。

「ミコちゃん容姿がアレだから可愛いって言われるの嫌いだからね~。しかも一体相手がフランちゃんだから怒るに怒れないんでしょ」

不憫ですね・・・・・

「そうだね~(笑)。ところでミコちゃんの弱点については公表しないの?」

今はまだしませんよ。いずれわかることですので。

「でも気になる人もいるからヒントぐらい出したら~?」

そうですね・・・・・なら1つだけ。ミコトさんの弱点は風神録編で判明します。

「アハハハ・・・・なるほど。確かにそれはヒントだね」

それでは次のお話にいきましょう。

「・・・・・お兄様。お兄様は外の世界で蔑まされていたって聞いたけど・・・・本当?」

「・・・・ああ。本当だよ」

「・・・・どうして?お兄様は凄くいい人なのに・・・・それなのに・・・・」

「フラン・・・・・ありがとう。心配してくれるんだな。でも俺は・・・・大丈夫だから」(フランの頭を優しく撫でる)

「お兄様・・・・・」

「そういえばフランちゃんはミコちゃんの外の世界でのこと知らなかったみたいだけど・・・・もしかして知ってる人の方が少ないの?」

そうですね。今のところ正確に知っているのは霊夢さんと紫さん、輝夜さんの3人ぐらいです。ただ藍さん、咲夜さん、文さん、萃香さんは多かれ少なかれ事情は察しているところはありますね。

「結構少ないんだね~」

まあ内容がないようなのでミコトさんが自分から話すことはあまりないですからね。

さて、今回はここで締めましょう。

それでは・・・・・



「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きてね)(きてください)!!」」」」
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