東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第95話!

今回から人気投票1位の霊夢さんの特別編です!

私としては面白くできたとは思います。

「登場するのは俺と霊夢と・・・・そして魔理沙か」

「中々珍しいことになったよね~」

詳しくは読んでみてのお楽しみ!

「それじゃあ本編行こうか~」

「本編どうぞ」




特別編~霊夢~
第95話


「はあ・・・・・」

 

ある快晴の日のこと、縁側に腰掛けた霊夢の表情はは天気とは裏腹に曇っており、元気がなさそうにため息を吐いた。

 

その原因は・・・・・

 

「・・・・・ミコト」

 

・・・・・ミコトにあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~昨日の夜~

 

「え?明日も出かけるの?」

 

「ああ。用があってな」

 

「そう・・・・・」

 

霊夢は目に見えて落胆していた。

 

まあ無理もない。なにせミコトはここ数日、毎日外出しているのだから。

 

ミコトに好意を寄せている霊夢からしたらミコトと過ごせる時間が少なくなることは十分に落胆するに値するものであった。

 

「すまないな。でも掃除とかはきちんと終わらせてから行くからさ」

 

「・・・・・別にそれはどうでもいいわよ」

 

「え?」

 

「ねえミコト・・・・・明日はどこに行くの?」

 

霊夢は少し不安そうな表情で尋ねた。

 

しかし・・・・・

 

「ん、ああ・・・・・ちょっとな」

 

ミコトは具体的にどこに行くのかを告げず、歯切れ悪く言う。

 

「ちょっとって・・・・・だからどこよ?」

 

「・・・・・」

 

改めて霊夢は問う。しかしミコトは答えずに霊夢から視線を逸した。

 

そんなミコトの態度に・・・・・・霊夢は腹を立てる。

 

「なんで答えないのよ!私には言えないの!?」

 

「それは・・・・・ごめん。でも・・・・」

 

「もういいわよ!どこにでも好きに行けばいいじゃない!なんなら帰ってこなくてもいいわ!」

 

「え・・・・?」

 

激情に任せて心にもないことを言ってしまう霊夢。そしてその言葉を受けたミコトは表情を強ばらせた。

 

「あっ・・・・・」

 

そんあミコトを見て、ハッとする霊夢。そして自分がミコトに言ってしまったことに対して激しく後悔した。

 

「・・・・・・霊夢。俺は・・・・・」

 

「ッ!!」

 

霊夢はミコトの言葉を最後まで聞くことなく、部屋から飛び出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・・・あれからミコトと一言も喋ってないのよね。しかも朝早くから出て行っちゃったし・・・・・)

 

霊夢は今にも泣き出しそうな表情で呟いた。

 

(・・・・・ミコトが悪いのよ。ミコトが一緒に居てくれないから・・・・・)

 

霊夢は心を込めず、ミコトに形だけの擦り付けをする。

 

ミコトが最後に一日中霊夢と共に過ごした日は今から1週間ほど前・・・・・・ミコトがスペカの副作用で動けずにいた時であった。

 

副作用が消えてからはミコトは毎日どこかしらに外出しており、博麗神社にいるのは朝と夜ぐらいになってしまっていた。

 

それは依存するほどにミコトに好意を抱く霊夢にとっては寂しさが募らせるのには十分であり、今回の件を引き起こしてしまったのだ。

 

(ミコトのバカ。バカバカバカ・・・・・)

 

何度も心の中でミコトのことを罵る霊夢。だが・・・・・・いくら罵ったところで気持ちが晴れるはずなどない。

 

それどころか・・・・・霊夢の心の陰りは濃くなるばかりであった。

 

(・・・・・違う。バカなのは私のほうだ。悪いのも・・・・・・私なんだ)

 

そして霊夢はとうとう・・・・・ようやく自らの過ちを受け入れた。同時に自らの昨日の行いに対する後悔が霊夢の胸中を飲み込み始めた。

 

どうしてあんなに腹を立ててしまったのだろうかと

 

どうしてミコトにあんなことを言ってしまったんだろうかと

 

どうしてミコトを・・・・・傷つけてしまったのだろうかと

 

(ミコト・・・・・本当に出て行っちゃったのかな?本当に・・・・・もう帰ってこないのかな?)

 

ツー・・・・・

 

とうとう霊夢の目からは涙が溢れ始めた。

 

(・・・・・嫌だ。ミコトが帰ってこないなんて嫌だ。私は・・・・・もっとミコトと一緒に居たい。ミコトと一緒に暮らしたい。ミコトを・・・・・・手放したくない)

 

傍からすれば身勝手な独占欲のようにも思われる霊夢の想い。しかしそれは霊夢がどれほどミコトを必要としており、どれほどミコトに恋焦がれているのかの証明であった。

 

霊夢の想いは恋する者としては何らおかしなものではなく・・・・・否定することなどできはしないであろう。

 

「嫌だよ・・・・ミコト・・・・」

 

ポロポロポロポロと止めど無く霊夢の目からは涙が溢れ出てくる。今の霊夢の姿は酷く痛々しく思わせた。

 

そんな時に・・・・・

 

「おーい霊夢~!来てやったぞ~!」

 

空から魔理沙が箒に乗ってやってきた。

 

「まり・・・・さ?」

 

「って、うおっ!?どうした霊夢!?なんで泣いてるんだ!?一体何があったんだ!?」

 

魔理沙は珍しく涙を流す霊夢の姿を見て、少なからず動揺していた。

 

「・・・・・魔理沙!」

 

ガシッ!

 

「おぉっ!?」

 

突然霊夢は魔理沙に縋り付き、魔理沙は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

 

「どうしよう・・・・・ミコトが・・・・ミコトが・・・・」

 

「霊夢・・・・・ミコトがどうかしたのか?私でよければ聞いてやるから話してみろよ」

 

いつもとは違うあまりにも弱々しい友人を見ていたたまれない気持ちになった魔理沙は霊夢の背を撫でながら優しい声色で尋ねた。

 

「・・・・実は昨日・・・・・」

 

ポツリ、ポツリと霊夢はたどたどしく昨日あった出来事を魔理沙に話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そっか・・・・そんなことがあったのか」

 

「どうしよう魔理沙・・・・本当にミコトもう帰ってこないかもしれない。もしそうなったら私・・・・」

 

ミコトが帰ってこないことを想像した霊夢は辛そうに俯く。

 

「・・・・・率直に言わせてもらえば今回の件は結局どこに行くのかを話さなかったミコトにも非はあるけど・・・・・・やっぱり霊夢の非の方が大きいな」

 

「・・・・・うん。それはわかってる」

 

「でも・・・・・霊夢がそこまで心配する必要はないと思うぜ」

 

「え・・・・?」

 

魔理沙が微笑みを浮かべながら優しく言うと霊夢はキョトンとした表情になった。

 

「それって・・・・・どういう意味?」

 

「どうもこうもないさ。ミコトは絶対に帰ってくるから霊夢の心配はただの杞憂だってことだぜ」

 

「絶対に帰ってくるって・・・・・どうしてそんなこと言えるの?」

 

「霊夢のいるこの博麗神社がミコトの帰る場所だからだ」

 

「ここが・・・・・ミコトの帰る場所?」

 

「そうだぜ。実は私さ・・・・・前にミコトにうちで暮らさないかって聞いたことがあったんだ。少しでもミコトと一緒にいる時間を増やしたかったからさ///」

 

魔理沙はその時のことを思い出しながら少し恥ずかしそうに言う。

 

「でも・・・・・断られちまったんだ。それも悩む素振りも見せずにはっきりと。断られた理由も理由だっただし少しショックだったな」

 

「・・・・・ミコトはなんて言って断ったの?」

 

「『魔理沙の申し出は嬉しいけど俺の帰る場所は霊夢のいる博麗神社だから。だから魔理沙とは一緒に暮らせない』・・・・・って言われた」

 

「え・・・・?」

 

霊夢は信じられないといったように目を見開いた。

 

「すごく悔しかったぜ。だってミコトの中で霊夢は私よりも大きな存在になってるっていう証明みたいなもんだったんだからさ」

 

「ミコトがそんなことを・・・・・」

 

「それと・・・・これは私も最近になって知ったことなんだけどさ、ミコトは同じようなことを他の奴からも提案されてたみたいなんだ。レミリアとか輝夜とか幽々子とか・・・・・確か藍もだったっけか?ただ・・・・・ミコトは決して首を縦に降ることはなかった。私のときと同じように・・・・・全部断ったんだよ」

 

「・・・・・」

 

「だから霊夢がそんな心配する必要なんてない。ミコトは・・・・・絶対にここに・・・・霊夢のところに帰ってくるんだからな」

 

魔理沙は安心させるためにニッコリと頬笑みを浮かべながら言った。

 

「本・・・・当?」

 

「ああ。だからいい加減泣きやめよ。お前が泣いてるところを見ると調子が狂う」

 

「魔理沙・・・・・ええ。わかったわ」

 

霊夢は巫女服の袖で涙を拭いながら返事をする。

 

霊夢の目からは・・・・・もう涙は流れていなかった。

 

「おかげで気が楽になったわ。ありがとね魔理沙」

 

霊夢は頬笑みを浮かべながら魔理沙に礼を言った。

 

「霊夢がお礼か・・・・・明日は豪雨確定だな」

 

「は?それどう言う意味よ?」

 

「だってお前が素直に礼を言うとかありえないだろ?」

 

「・・・・・随分といい度胸してるじゃない」

 

悪戯っぽい笑みを浮かべる魔理沙に対して霊夢はジト目を向けた。

 

「ハハハッ!そうそう。霊夢はそうでなくちゃな」

 

「全くあんたは・・・・・今回は一応ちゃんとあんたに感謝してるんだからお礼くらい素直に受け取りなさいよ」

 

「悪い悪い。でも礼を言うくらいならお茶とお茶菓子のを出してくれた方が私としてはありがたいんだが?」

 

「図々しいわね・・・・・わかったわよ。特別に新しい茶葉で入れたお茶とミコトが昨日買ってきてくれたお団子をご馳走してあげるわ」

 

「サンキュー!」

 

「それじゃあ今からとってくるからそこで待ってなさい」

 

「できるだけ早く頼むぜ」

 

「はいはい・・・・・」

 

霊夢は縁側から立ち上がり、お茶と団子を用意しに台所に向かった。

 

「・・・・全く。らしくない友人を相手にするのは大変だぜ」

 

魔理沙は空を見上げながらどこか疲れたような表情で呟く。

 

(それにしても、あの霊夢があんな弱々しくなるなんて・・・・・・・それほどミコトのことが好きだっていうことか・・・・・まあ私も人のことは言えないんだが)

 

魔理沙はミコトのことを思い、頬を少し赤く染めた。

 

(本人はは無自覚だろうがミコトは確実に霊夢を特別に思っている・・・・・・・・今のところは霊夢にリードされてるけど・・・・・)

 

「負けるつもりはないぜ・・・・・霊夢」




あとがき座談会のコーナー!IN東方!

今回のゲストは霊夢さんと魔理沙さんです!

「よろしくね」

「よろしくだぜ!」

はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう。

「今回珍しくミコちゃんと霊夢ちゃんが喧嘩してたね~」

「件かというか・・・・・私が一方的に怒っただけだけど」

「まあ俺にも非はあるんだけどな」

「というかミコト。そもそもお前一体どこに行ってたんだ?」

「・・・・・今はまだ言えない」

「あ、もしかして咲夜ちゃんの特別編の時に言ってた探し物っていうのに関係あるのかな~?」

「それは・・・・」

はいストップ。あまり話しすぎるとネタバレになるのでここまでにしましょう。

「(ネタバレになるってことは関係してるってことね・・・・)わかったわ」

「それじゃあ次の話にいこうか~」

「今回は落ち込む霊夢を私が励ます話でもあったが・・・・・なんていうか霊夢変わったな。ミコトと会う前はもっとさっぱりした性格だったけど今は結構ナイーブになってるな。まあミコトのこと限定にだが」

「そうかしら?自分ではよくわからないんだけど?」

「あれじゃない?恋は人を変えるやつ。ミコちゃんもかぐちゃんを好きになって色々と変わったみたいだし~」

「・・・・・竜希。お前余計な事言うな」

「ごめんごめん~」

でも霊夢さん変化はいいものでもありますけど悪いものでもあるんですよね・・・・・若干ヤンデレになってしまっているわけですし。

「まあ今回のことも霊夢ちゃんのミコちゃんに対する執着心の強さから起きたことだもんね~。まああれぐらいなら許容範囲内だけどさ」

「俺はそこまで問題があるようには思わないが・・・・」

(ミコトさんもミコトさんで実は少しヤンデレ的なところがありますからね・・・・・まあ詳しくはまだ言うつもりはないですが)

「私・・・・・これからどうなるのかしら?」

それは今後の展開次第とだけ言っておきましょう。

さて、今回はここで締めにしますか。

それでは・・・・





「「「「「次回もまたきてくれ(きなさい)(きてください)!!」」」」」
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