今回は霊夢さんのお話の後編!
特別編の最後に相応しい甘々な展開になっている・・・・はずです!
「そこは断言しないの?まあ確かに甘々ではあるけど・・・・」
「そうか?」
・・・・自覚がないとは本当に重症ですね。
まあそれはともかくとして本編にいきましょう。
「本編どうぞ」
(さて・・・・・・どうするか)
ミコトは神社の鳥居の前で立ち尽くしていた。
(昨日霊夢には帰ってこなくてもいいと言われてしまったからな・・・・・でも今の俺にとって帰る場所はこの博麗神社だし・・・・・)
昨日霊夢は自分が怒らせたということはミコト自身理解している。それ故にミコトは昨日霊夢に言われたことを気にしているようだ。
『本当は自分はここに帰るべきではないのでは?』という思いと『それでもここに帰ってきたい』という思い・・・・・この二つの思いがミコトの心でせめぎ合っているために、ミコトは現在神社の前で立ち尽くしているのだ。
(俺は・・・・ここに帰ってきてもいいのか?)
ミコトがどうしようか思い悩んでいると・・・・
「ミコト?」
神社の本殿から霊夢が現れ、ミコトのもとに駆け寄ってきた。
「霊夢・・・・・俺は・・・」
ミコトは戸惑いと不安の篭った瞳で霊夢を見つめる。
「・・・・・おかえりなさい」
「え・・・・?」
「・・・・おかえりなさい、ミコト」
霊夢はミコトに頬笑みを浮かべながら言う。
「・・・・帰ってきても良かったのか?」
「当然よ。ここは・・・・・ミコトの帰る場所なんだから」
恐る恐ると聞くミコトの手を握りながら霊夢は答えた。
「霊夢・・・・・ありがとう。それと・・・・・ただいま」
ミコトは安心したように笑みを霊夢に向けた。
「・・・・・中に入りましょミコト。話したいこともあるし」
「ああ」
二人は手を繋いだまま神社の中に入っていった。
「はい、霊夢」
「ありがとう」
霊夢はミコトから受け取ったお茶を口に含んだ。
「・・・・やっぱりミコトはお茶汲みが上手よね。私ミコトが淹れてくれたお茶好きよ」
「それは嬉しいな・・・・・・ところで霊夢、昨日のことなんだが・・・・・本当にごめ・・・」
昨日の件でミコトが謝ろうとすると、霊夢はミコトの口元に人差し指を当てて言葉を止めた。
「ミコトが謝る必要はない。昨日の件は・・・・・私が悪かったんだから」
「そんなことない。あれは俺が・・・・」
「そんなことあるの。昨日の件は・・・・・私がミコトを独り占めしたいと思っちゃったのが悪かったの」
「霊夢が・・・・・俺を独り占めに?」
「うん。私ね・・・・・ミコトと一緒に居ると安らぐの。ミコトと他愛のない話をして、ミコトと笑い合って・・・・・・・そうしている時間がいつのまにか私にとって凄く幸せなものになった」
霊夢はミコトと共に過ごした日々のことを思い返しながら言う。
「だから・・・・ミコトが外出ばかりして一緒にいられる時間が少なくなって私・・・・・寂しかったの。その寂しさが原因でイラついて・・・・・昨日はつい心にもないことを言ってミコトを傷つけてしまった」
霊夢は後悔から表情を曇らせた。
「昨日の件は私に非がある。だからミコトは謝らなくてもいいの。謝るべきなのは私だから・・・・・」
「霊夢・・・・」
「本当に・・・・本当にごめんなさいミコト」
霊夢はミコトに対して深々と頭を下げて謝罪した。
「・・・・・霊夢、これ」
そんな霊夢に、ミコトは箱を渡した。
「これは・・・・?」
「開けてみてくれ」
「う、うん」
ミコトに促されて霊夢は箱を開ける。
「これって・・・・・ブローチ?」
「その・・・・・霊夢にはいつも世話になってるからさ」
ミコトは照れくさそうに霊夢から視線を逸らしながら言う。
「もしかして・・・・・最近よく外出してたのって・・・・」
「霊夢にプレゼントするものを探してたんだ。昨日までは人里で探していたんだけど良さそうなのが見つからなくて・・・・・今日香霖堂にいってようやくそれを見つけたんだ」
だからミコトは行き先を霊夢に話すことができなかったのだ。まさか『霊夢に渡すプレゼントを探しに行く』など本人に言えるはずもない。
「でもまあ・・・・そのせいで霊夢に寂しい思いをさせてしまっていたなら本末転倒だな。やっぱり今回のことは・・・・・俺が悪いよ。寂しい思いをさせてごめん霊夢」
今度はミコトが霊夢に頭を下げて謝った。
「・・・・・ううん、そんなことない。そういう理由があったんなら言えるはず無いもの。やっぱりミコトは何も悪くない。だから・・・・・頭を上げて」
「でも・・・・・」
「ミコト・・・・・本当にいいから」
「・・・・・ああ。わかったよ霊夢」
ミコトは霊夢に諭されて頭をあげた。
「わかればいいの。それにしても・・・・・綺麗なブローチ」
霊夢はミコトから渡されたブローチを眺める。ブローチの中央には紅白に彩られた石がついている。
「赤と白・・・・・その巫女服と同じ色をしていたから霊夢によく合うと思ってな」
「凄く気に入ったわ。つけてみてもいい?」
「ああ」
霊夢はブローチを自分の胸元取り付けた。
「どう?」
「思ったとおり・・・・・いや、思った以上に似合っているよ」
「ありがとう・・・・一生大事にする」
「一生って・・・・大袈裟だな」
「大袈裟なんかじゃないわ。だって・・・・・ミコトからの贈り物なんだから」
霊夢は満面の笑みを浮かべた。その笑顔からどれほどミコトからのプレゼントが嬉しかったのかが伺える。
「・・・・だとしたら俺も嬉しいよ」
ミコトもまた嬉しそうに笑みを浮かべる。
「さて、それじゃあそろそろ夕飯の準備を始めないと」
「あ、今日は私が作るからいいわよ」
夕飯を作ろうと立ち上がったミコトを霊夢が引き止めた。
「それよりもお風呂を沸かしてあるから先に入ってきたらどう?」
「・・・・そうだな。それじゃあそうさせてもらうよ」
ミコトは風呂に入りに、そして霊夢は夕食を作りに向かった。
「ふう・・・・」
夕食を終えまもなく日付が変わる時間、ミコトはいつものように神社の縁側で煙管を吸っていた。
「さて・・・・そろそろ寝ようかな」
そろそろ眠ろうと煙管の火を消すミコト。そんなミコトに・・・・
「ミコト」
霊夢が声を掛けた。
「霊夢?どうしたんだ?」
「えっと・・・・」
霊夢は言いにくそうに口ごもる。
「何もないなら俺は寝させてもらうが・・・・・」
「待って!その・・・・・ていい?」
「え?」
「今日・・・・・一緒に寝ていい?」
霊夢は恥ずかしそうに頬を赤らめながら上目使い気味にミコトに聞いた。
「・・・・いいよ。それじゃあ行こう」
「・・・・うん」
ミコトと霊夢は同じ布団で背中合わせになって横たわっていた。
「・・・・・ねえミコト」
「なんだ?」
「ミコトにとってここは・・・・・博麗神社は帰る場所なのよね?」
「ああ」
「これからも・・・・・ここに帰ってきてくれる?」
「ああ」
ミコトは迷うことなく、霊夢の問いかけに答えていく。
「・・・・よかった」
「よかったって言ってくれるんだな」
「言ったでしょ?私はミコトと一緒にいると安らぐの」
「なら・・・・・これから先もずっと俺はここに帰ってきてもいいのか?」
「・・・・・ええ。当然よ」
「そうか・・・・・霊夢」
「なに?」
「ここに住まわせてくれて・・・・・ありがとう」
「・・・・どういたしまして」
「「・・・・ふふふっ」」
二人は振り返り、互いに頬笑みを浮かべた。
「おやすみ・・・・霊夢」
「おやすみ・・・・ミコト」
そして二人は眠りにつく。
二人の寝顔は・・・・とても幸せそうであった。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回のゲストはもちろん霊夢さんです!
「よろしく」
よろしくお願いします!それでは進めていきましょう!
「ミコちゃんが外出してたのは霊夢ちゃんへのプレゼントを探すためだったのか~・・・・・やるね~ミコちゃん」
「・・・・なんかお前に言われるとムカつく」
「なんで!?」
「ニヤついてたからでしょ?そうでなくてもあんたって結構ムカつく顔してるんだから」
「辛辣すぎる!」
ま、まあまあ・・・・ですがミコトさんからのプレゼントは霊夢さんにとってはかなりグッときたのでは?
「そうね・・・・・素直に嬉しかったわ。こんなに嬉しいことは今まで生きてきて早々なかったわ」
「そこまでなのか・・・・・まあ喜んでもらえたのならばよかった」
「うわ~・・・・なんか二人の周りの空気が桃色だよ。これで二人はまだ恋人同士じゃないとか・・・・」
まあミコトさんに欠陥があるからそれは仕方がないんですよね・・・・・ですが次章でその辺りのことに関して動きがあります。
「次章で?」
はい。次章はミコトさんにとってかなり重大な話になりますから。
「一体何の話なの?」
風神録です。
「風神録って言うと・・・・・もしかしてさなちゃんが関係してる?」
まあ詳しくはまだ言えません。
「とうとう早苗が来るのか・・・・」
やはり思うところがありますか?
「まあ・・・・それなりにな」
「ミコト・・・・・」
さて、それでは次章予告をして座談会を締めましょう。
突如として幻想郷に現れた神社・・・・『守矢神社』
その神社の巫女、『東風谷早苗』は外の世界でミコトを拒絶しなかった数少ない人物であった
彼女との再会ははたしてミコトに何をもたらすのか?
そして早苗がミコトに抱いていた想いとは?
さらにミコトの意外な弱点が判明?
次章 東方~儚き命の理解者~
風神録~現人神の秘めし想い~
「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きなさい)(きてください)!!」」」」