今回はミコトさんがちょっと可哀想ですね。
「本当にカエルが苦手だもんね~ミコちゃん」
「・・・・・少し憂鬱だ」
ははは・・・・・
それでは本編にいきましょう。
「本編どうぞ」
『ええっ!?ミコト先輩ってカエルが苦手なんですか!?』
ミコト、神楽、竜希、早苗の4人はいつものように学校の屋上に集まって雑談に興じていた。そんな時、ミコトの苦手なものが話題となり、それを聞いた早苗は驚きを隠せずにいる。
『・・・・・・ばらすなよ』
『別にいいでしょ~、知られて損するってわけでもないんだからさ~』
『それに早苗だけが知らなかったのだ。それでは不公平だろう?』
『お前らな・・・・』
ミコトは全く悪びれることなく意地の悪い笑顔を浮かべる神楽と竜希を見て頭を抱える。
『あ、あはは・・・・・それにしても意外ですね。ミコト先輩がカエルが苦手だなんて』
『そんなに意外か?』
『そりゃもう。というかそもそもミコト先輩
に弱点なんてないと思っていました』
『早苗は俺のことをなんだと思ってるんだよ・・・・』
『まあまあ。でもなんでカエルが苦手なの~?』
『それは私も気になるな。理由までは聞いていなかったし』
竜希と神楽は興味津々といった様子だ。
『・・・・・昔散歩中にこけて田んぼに落ちたことがあってな。そしたら・・・・・口と耳にカエルが4、5匹入ってたんだ』
『『『うわぁ・・・・・』』』
顔色を悪くしながら語るミコト。そして3人はその場面をイメージして同じように顔を真っ青にさせる。
『それは・・・・・苦手にもなりますよね』
『完全にトラウマものだよ・・・・・』
『・・・・・ドンマイだミコト』
『本当にカエルだけは・・・・・』
『心中お察しします。でもカエルが苦手となると諏訪子様のことも・・・・(ボソッ)』
『ん?なんだって?』
小声でボソッと呟く早苗。ミコトはそれが聞き取れなかったらしく聞き返した。
『あ、いえなんでもありませんよ。ところで神楽先輩には苦手なものってあるんですか?』
『私か?あるぞ。私はここに居る3人以外の人間が嫌いだ』
『はっきり言いすぎだろ神楽・・・・・しかも苦手なものから嫌いなものになってるぞ』
『それがかぐちゃんクオリティだよ。ちなみに俺が苦手なものは・・・・』
『『『あ、聞いてないから言わなくていい(です)』』』
『3人して辛辣すぎね!?』
これぞまさしく竜希クオリティである。
「ね、ねえ・・・・・」
ビクッ!
諏訪子が声をかけると、ミコトは体を大きく震わせ、霊夢の背に隠れてしまった。
「・・・・・これは相当だぜ」
「ミコトさん・・・・そんなに苦手なんですね」
ミコトのあまりの怯えっぷりに魔理沙と妖夢は思わず苦笑いを浮かべた。まあ普段のミコトとあまりにギャップがありすぎるのだから仕方がないであろう。
「ミコト・・・・大丈夫よミコト。私がついてるから」
そんなミコトを見て母性が覚醒したようで、霊夢はミコトの頭を優しく撫でながら言う。
「あ、ありがとう霊夢。でも・・・・・やっぱりダメだ。震えが止まらない」
「そう・・・・わかったわ。そういうわけだから諏訪子。あんたどっか行きなさい」
「ええっ!?どうして!?」
「あんたのせいでミコトが怯えちゃってるんだから当然でしょ?これ以上ミコトを怖がらせないで」
「で、でもここは私の神社・・・・」
「早くしなさい。出なきゃ・・・・・・ぶっ飛ばすわよ?」
なんとも酷い言い草である。どうやら霊夢の母性は暴走状態にあるようだ。
「れ、霊夢ちゃん。とりあえずちょっと落ち着いて」
「そ、そうだぜ霊夢。気持ちはわからんでもないが・・・・」
「流石にそれは・・・・・可哀想すぎますよ?」
流石に諏訪子が不便に思えたらしい竜希、魔理沙、妖夢が霊夢を宥めようとする。
だが・・・・・
「うるさい」
今の霊夢には通用しないらしい。その短い一言できっぱりと一蹴してしまった。
もはや誰も霊夢を止められないと思われたその時・・・・・
「れ、霊夢。流石にぶっ飛ばすのはダメだ。諏訪子が悪いってわけでもないし・・・・・・だからな?」
今度はミコトが霊夢を宥める。
すると・・・・・
「わかったわ」
霊夢は笑顔で了承した。
(((・・・・・理不尽すぎる)))
その光景を見た3人の心は一つになった。
「あ、あのさ・・・・いい加減話を進めたいんだけどいいかな?」
流石にこれ以上話が進まないのはどうだろうかと思った諏訪子が皆に提案する。
「あ、うん。おっけ~だよ」
「それじゃあ聞くけど君達は・・・・「ミコトせんぱ~い!!」・・・・え?」
諏訪子が話を始めようとしたその瞬間、それを遮るかのような大きな声が響き渡る。
そして・・・・
ドガッ!
「キャッ!」
「うおっ!?」
声の主は霊夢を突き飛ばし、ミコトに勢いよく抱きついた。
その人物は言わずもがな・・・・・早苗である。
「ようこそお越しくださいましたミコト先輩!さあさあどうぞ中へ!」
「ちょ・・・・待て早苗」
ミコトの神社の中に連れて行こうとする早苗。ミコトはそれを止めようとするが早苗はお構いなしにグイグイとミコトの手を引っ張る。
「・・・・・・待ちなさい早苗」
そんな早苗に、先程突き飛ばされた霊夢が声を掛ける。
「どうしましたか霊夢さん?というか居たんですか?」
「・・・・・・突き飛ばしておいてよくもまあそんなことが言えるわね?」
「え?そうなんですか?記憶にないですね」
「「・・・・・・」」
バチバチと火花を散らしながら互いに黒笑を浮かべる霊夢と早苗。
・・・・・恐ろしいことこの上ない。
「あ、あのさ~。とりあえず色々と話したいことがあるから神社の中で話させてほしいな~・・・・・なんて」
「「竜希(さん)は黙ってなさい(黙っててください)!!」」
「・・・・うん。知ってた。こうなるって俺知ってた」
「竜希さん・・・・・元気出してください」
予想はしていたようだがあまりの扱いの悪さにしょげる竜希を、妖夢が慰めた。
「ねえ早苗、とりあえず彼の言うとおり神社の中で話しようよ。流石に立ち話が落ち着かないしさ」
「諏訪子様がそう言うなら・・・・・わかりました。元々そのつもりでしたしね」
「だったらさっさと案内しなさいよ」
「わかってますよ。しっかりついてきてくださいねミコト先輩」
霊夢の悪態を受け流しながら、早苗は一同を神社の中へと招き入れた。
「・・・・・竜希、妖夢。私今ちょっと来たことを後悔してるぜ」
「・・・・・奇遇ですね魔理沙さん。私も同じ気持ちです」
「流石にあんなの見せられたらね~・・・・・ははは」
「おや?これは随分とお客さんが多いね」
早苗に案内され神社の中の居間に通された一同。そこには一人の女性がいた。
「あなたは?」
「私は八坂神奈子。この神社の神様だよ」
ミコトに問われると、女性・・・・・八坂神奈子が名を名乗る。
「え?神ってこのちんちくりんなんじゃ・・・・」
「ちんちくりんって言うな!」
魔理沙にちんちくりんと言われ、怒りを顕にする諏訪子。
「はははっ!ちんちくりんはいいわね!諏訪子にぴったりだ!」
「何さ神奈子!笑わないでよ!」
「だってちんちくりんって・・・・くくくっ」
「だから笑うな!」
神奈子にからかわれて顔を真っ赤にする諏訪子。
「・・・・・随分と賑やかなんだな。あの二人はいつもああなのか?」
「まあ大体はそうですね。神奈子様と諏訪子様は本当に仲がよろしいですから」
早苗は微笑ましそうに二人を見ながら言う。
「まあ諏訪子弄りはここまでにして・・・・・客人。そんなところで突っ立ってないでこっち来て座りなよ」
神奈子に促されて、ミコト達は腰を下ろす。ちなみにミコトは諏訪子から一番遠い位置に座っていた。
「さて・・・・・まず聞くけどあんたが一夢命でいいのかい?」
神奈子がミコトの方を向きながら尋ねた。
「ああ」
「早苗から話は聞いていたけど・・・・・確かに面白そうな男だね」
ククッと神奈子は意味ありげに笑ってみせる。
「・・・・早苗。お前一体俺のことどういうふうに話していたんだ?」
「別におかしなことは話していませんよ?」
「ならいいが・・・・・」
「それでそっちのヘラヘラしたのが・・・・・・紫黑竜希でいいのかい?」
「そうだよ~」
「・・・・・・そうかい」
(・・・・・諏訪子。気がついてる?)
(・・・・うん。この男・・・・・かなりヤバイね)
アイコンタクトをとる神奈子と諏訪子。どうやら二人は竜希の持つあまりにも強大な力を感じ取ったようだ。
「神奈子様?諏訪子様?どうかしましたか?」
「ん?いや、なんでもないよ」
「早苗が気にすることじゃあないよ。それよりのミコトと竜希のことは知ってるけどそっちの3人は知らないから自己紹介してもらってもいいかな?」
「わかったぜ。私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ」
「魂魄妖夢と申します」
「博麗霊夢よ」
魔理沙、妖夢、霊夢は自己紹介をした・・・・・霊夢はかなりぶっきらぼうであったが。
「魔理沙に妖夢に霊夢だね。それで?ここには何しに来たんだい?」
「それは・・・・・」
「今日からここで暮らすミコト先輩の見送りですよ神奈子様」
「違う!そんなわけ無いでしょ!」
勝手な解釈をする早苗。霊夢はそれを激しく否定した。
「というかこんなところにミコトを住まわせるわけ無いでしょ!ミコトが嫌いなカエルがここに居るのよ!」
「いや、私は厳密にはカエルではないんだけど・・・・・」
「というかさなちゃん、そのことに気がつかなかったの?」
「気がついてはいましたが・・・・・黙ってればわからないかなと思いまして」
どうやら言わなければ大丈夫だと早苗は思っていたようだ。実際は大丈夫ではなかったのだが。
「で、でも一緒に暮らしていればそのうちミコト先輩も慣れて・・・・・」
「ごめん早苗・・・・・それ無理」
もはやトラウマレベルでカエルを苦手にしてしまっているミコトには、守矢神社で暮らすことは不可能であった。
「そ、そんな・・・・・」
「諦めなさなちゃん。こればかりは・・・・・ね?」
「うぅ・・・・・わかりました。諦めます」
流石にミコトに無理強いすることはできないようで、早苗はがっかりと肩を落としながらミコトと暮らすことを諦めた。
「でもミコト先輩の件以外でここに来るとなると・・・・・・もしかして神社の廃社に同意してくれたんですか?」
「それも違う!博麗神社を廃社になんかさせないわよ!」
「まあそのことで話しをしに来たというのは間違ってはいないがな」
「どういうことですか?」
「それは・・・・・」
ミコトは早苗、神奈子、諏訪子に説明を始めた。
~少年説明中~
「つまり博麗神社がなくなったら幻想郷の存続が危ぶまれるっていうことなの?」
話しを終えると、諏訪子が霊夢に尋ねた。
「そうよ。博麗神社は幻想郷の要の一つなの。だから廃社になんてさせるわけにはいかないの」
「そんな事情があったのかい・・・・・・」
「そういうことなら・・・・・仕方がないですね。博麗神社には守矢神社の傘下に入ってもらうってことで手を打ちましょう」
「「「「・・・・・は?」」」」
早苗の言った予想外の一言にミコト達は一瞬ポカンとしてしまった。
「ちょっと待ちなさい!どうしてそうなるのよ!」
「どうしても何も廃社できないって言うならそうなるのが自然じゃないですか?そうすれば博麗神社がなくなるわけではないですから問題はないですよね?」
「問題大有りよ!だいたいあんたは・・・・・」
「そういう霊夢さんこそ・・・・」
霊夢と早苗はまたしても口論を始めた。
「・・・・・なあミコト。お前早苗と外の世界にいた時の知り合いなんだろ?こいつっていつもこうだったのか?」
「まあ・・・・・少し変わってはいるな」
「これは少しではないと思うが・・・・・仕方がない。二人共ストップだ」
魔理沙は霊夢と早苗の間に割って入った。
「二人共熱くなるのはいいがこれ以上言い争っていても不毛だぜ。ここは・・・・幻想郷のルールに則って決着をつけよう」
「幻想郷のルール・・・・ですか?」
「そうだ。幻想郷流の解決方法・・・・・弾幕ごっこでな」
今回の座談会はネタが思いつかなかったのでお休みします。
次回はちゃんとやりますので・・・・・
それでは次回もまたきてくださいね!!