東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第108話!

今回は竜希さん対神奈子さんの戦い!

そして新たなるオリジナルの飛天御剣流の技が登場します!

「またか・・・・これでいくつ目だ?」

「主そういうの考えるの好きだね~」

否定はしませんよ。

それでは本編にいきましょう。

「本編どうぞ」


第108話

「ふふふっ・・・・・竜希さんには申し訳ないですがこの勝負はいただきですね」

 

早苗はクスリと微笑みを浮かべながら勝利を確信する。

 

神奈子は神・・・・・それも軍神だ。こと戦いにおいて、彼女は凄まじい力を持っている。

 

それこそ・・・・・・この人外魔境の幻想郷であっても神奈子に倒せる存在など片手で数える程度しかいないほどにだ。

 

故に早苗が神奈子の勝利を確信するのも当然と言えば当然だ。

 

ただ・・・・・早苗の考えは甘いと言わざるを得ない。

 

なぜなら・・・・・

 

「・・・・・・そうそう思い通りにいくとは限らないよ早苗?」

 

「え?どういうことですか諏訪子様?」

 

「はっきり言ってあいつは・・・・・・竜希はヤバすぎる」

 

なぜなら・・・・・・竜希はその片手の中に数えられる存在なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ待たせ~神奈子さん」

 

竜希はいつものゆるい調子で神奈子に声を掛けた。

 

「別にそこまで待っちゃいないさ。気にしなくてもいい」

 

「はははっ!そいつはありがとね~。さて、それじゃあ・・・・・・・はじめるとしようか」

 

「!?」

 

竜希は腰に差した刀を抜きながら身に纏う空気を張り詰めたものへと一変させる。あまりの大きな変化に神奈子は驚きを隠せずにいた。

 

(なるほど・・・・・これがこいつの本当の顔っていうわけか。ここまでの覇気は軍神である私でも覚えがないね・・・・)

 

竜希の覇気に当てられ冷や汗を流す神奈子。どれは竜希が神奈子が今までにであったどのよう存在よりも強いことを意味していた。

 

「悪く思うなよ。戦うのは嫌いだが親友の代理としてここに立っているんだ・・・・・・半端なことはできそうにない」

 

「・・・・・・まさか軍神である私に勝算があると思ってるのかい?」

 

「ああ・・・・・むしろ勝算しかないと思っているさ」

 

「・・・・・中々面白い冗談じゃないか」

 

挑発とも取れる竜希の言葉を聞き、神奈子は不敵な笑みを浮かべる。

 

「冗談かどうかは・・・・・すぐにわかる」

 

「・・・・・わかった。だったら教えてもらうわ!神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』!!」

 

スペルカードを発動する神奈子。すると竜希の頭上から22本もの巨大な御柱が降り注いだ。

 

降り注ぐ御柱を目の当たりにした竜希は刀を構え・・・・・

 

「・・・・・飛天『龍巣閃』」

 

ザンザンザンザン!!

 

その全てを斬り刻んだ。

 

(これは・・・・飛天御剣流?)

 

神奈子は竜希の剣技を見て訝しげな表情をする。

 

「どうした?何をぼんやりしている?」

 

「・・・・・別にぼんやりなんてしていないわ。それよりも今のを全部斬るなんてやるわね」

 

「この程度で褒められても困るな・・・・・こんなの準備運動にもならない。飛天『龍翔閃』」

 

竜希は刀の側面を刀を握っていない右手で支え、飛び上がりながら神奈子の顎を打ち上げようとする。

 

「甘い」

 

しかし神奈子はバックステップを取りながらその攻撃を回避する。

 

「(今の動き・・・・・・まさか)飛天『龍槌閃』」

 

続けて竜希は龍翔閃で飛び上がった勢いを利用して龍槌閃を神奈子に繰り出す。

 

だが・・・・・

 

「無駄だよ」

 

その斬撃でさえも神奈子は見切り、易々と躱して見せた。

 

(・・・・・やはりそうか)

 

「次はこっちから行くわよ!神秘『葛井の清水』!!」

 

神奈子がスペルカードを発動するとナイフ型の弾幕が竜希と取り囲み、一斉に襲いかかってきた。

 

「飛天『龍巻閃』」

 

竜希はその弾幕を回転しながら全て斬り落とした。そして大きく跳躍して神奈子から間合いを離す。

 

「これを対処するなんて・・・・・大した対応力ね」

 

「それはこっちのセリフだ・・・・・まあ()()()()()()そこまで難しいことではないか」

 

「・・・・どうやら気がついてるみたいだね」

 

「ああ・・・・・あんた飛天御剣流と戦うのは初めてじゃないな?」

 

「まあね。かなり昔のことだけど・・・・飛天御剣流の使い手とは何度も戦った。おかげでその流派の技なら全部把握してる」

 

神奈子はかつて軍神として飛天の使い手と戦闘を繰り広げた。その経験により()()の飛天の技の全てを把握していたのだ。

 

「紫黑竜希・・・・・・あんたは確かに強いんだろう。でも・・・・・・あんたに勝ち目はない。なぜなら私はあんたの技を全て知っているからだ。あんたほどの使い手ならそれがどれだけ致命的かわかっているだろ?その上でもう一度聞くが・・・・勝算があると思っているのかい?」

 

神奈子は自分の勝利を疑わなかった。

 

戦闘において相手に技を知られるということは致命的だ。どんな百戦錬磨の戦士であろうが攻撃方法を全て知られてしまえば格下であろうが負けてしまうことは往々としてありえる。

 

この勝負・・・・・神奈子は絶対的優位に立っていると思っているのだろう。

 

もっとも・・・・・

 

「思ってるさ。例え技を知られようとも・・・・・勝算しかないことには変わりはない」

 

今神奈子の目の前に居る竜希にとっては、そんなものはほんの些細なことであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「命さん・・・・・神奈子さんのあの動きはもしかして」

 

「ああ。間違いなく飛天御剣流の技を知っているんだろうな」

 

戦いを見守っていたミコトと妖夢は、神奈子が飛天の技を知っているのだと気がついていた。

 

「それって大丈夫なの?いくら竜希が強いって言っても相手に技を知られてるんじゃ勝つのは難しいんじゃない?」

 

「霊夢の言うとおりだぜ。それに相手は神なわけだし・・・・」

 

霊夢と魔理沙は本当に竜希が勝てるのかどうか不安になっているようであった。

 

だが・・・・

 

「「大丈夫だよ(ですよ)」」

 

ミコトも妖夢も全くと言っていいほど竜希の心配をしていなかった。

 

「どうしてそう思えるのよ?」

 

「単純な話だ。もしも技を知っているだけで勝てるって言うなら俺も妖夢も既に竜希に勝っている」

 

「おそらく竜希さんにとっては技を知られることなど大した問題ではないと思います。それに・・・・・確かに神奈子さんは神にふさわしい力を持っているようですが竜希さんはそれに引けをとらない・・・・いえ、それ以上の力を竜希さんは秘めています。ですから竜希さんが負けることはないでしょう」

 

それは竜希と刃を交えたことのあるミコトと妖夢ゆえの言葉であった。

 

「そう・・・・・あんた達二人がそういうんならそうなんでしょうね」

 

「というか・・・・・改めて思うが普段あんななのに竜希って凄い奴なんだな」

 

魔理沙はシミジミした様子で言う。旗から聞くと酷い言い様だが普段が普段であるため仕方がないであろう。

 

それでも・・・・・

 

「当然です。確かに普段はアレですが・・・・・竜希さんはこと戦いにおいては『最強』なんですから」

 

それでも・・・・・竜希が最強であることには揺ぎはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飛天『土龍閃』」

 

「ぐっ・・・・・」

 

竜希は地面に刀で衝撃を与えることによって土石を神奈子ぶつけようと放つ。神奈子はそれを()()()()()|回避した。

 

(どうなってる?どうしてさっきから回避が・・・・・)

 

「どうした?随分とキツそうだな」

 

「くっ・・・・・」

 

竜希は方に刀を置きながら神奈子に言い放つ。対する神奈子の表情からは先程までの余裕は消え去っていた。

 

「あんた何をした?なんでさっきから・・・・」

 

「回避が遅れるのか・・・・・か?そのことに関して言えば何もしていないさ。ただ・・・・・俺の技が神奈子の想定を上回っているだけに過ぎない」

 

「私の・・・・・想定を上回る?」

 

「ああ・・・・・・すぐに証拠を見せてやろう」

 

竜希は刀を鞘に納める。

 

「俺は次に・・・・飛龍閃を使う」

 

「なんだって?」

 

神奈子は自分の耳を疑った。戦闘においてわざわざ相手に次の行動を教えるなどありえないことだからだ。

 

(一体なんのつもり?そんなのわざわざ教えられたら躱せるにきまって・・・・)

 

「飛天『飛龍閃』」

 

ビュン!!

 

「!?」

 

神奈子は驚愕した。なぜなら・・・・気がつけば竜希の刀が自分の目の前にあったのだから。

 

「ッ!!」

 

迫り来る刀を神奈子は紙一重のところで躱した。

 

「・・・・よく躱したな」

 

「なっ!?」

 

またしても神奈子は驚きを顕にした。竜希の声が・・・・・自分の後ろから聞こえてきたからだ。

 

恐る恐ると後ろを振り返るとそこには・・・・・刀を手にした竜希の姿があった。

 

「ばか・・・・な。投擲した刀を自分で掴んだ?」

 

「これでわかっただろ?飛天御剣流の技を知っているからといって神奈子は優位に立ったわけじゃあない。いくら技を知っていようともそれは俺以外が使っていたものだからな。お前は・・・・・俺が使う飛天御剣流の技を知らない」

 

「・・・・・・」

 

神奈子は沈黙しながら冷や汗を流した。

 

それは神奈子の誤算であった。いくら強かろうと技を知っていれば負けることはない・・・・だがそれは竜希が相手でなければの話。

 

竜希が使う飛天の技は・・・・・完全に神奈子の想定を上回っていたのだ。

 

(なんなのコイツ・・・・・こんなの人間の到達できる強さじゃない)

 

神として長い年月を生きてきた神奈子。だがそんな神奈子であっても今まで竜希ほどの力を秘めた人間はこれまでにあったことがない。

 

神奈子は竜希が本当に人間なのかと思わず疑ってしまっていた。

 

「さて、それじゃあそろそろ終わらせてもらおう。ついでだから最後に・・・・・面白いものを見せてやるよ」

 

竜希は刀を納刀し、腰から鞘を引き抜いた。そしてそのまま抜刀術の構えをとって猛スピードで神奈子に接近する。

 

(この構えは双龍閃・・・・・確か二段構えの抜刀術だったはずだ。この技は回避さえできれば隙が大きい・・・・・これさえ躱せばまだ勝機はある。相手がこっちの想定を上回る技を出すっていうなら・・・・その想定を引き上げる)

 

神奈子は竜希の構えから次に繰り出す技を予測し、それに対応するべく意識を集中した。

 

「飛天『双龍閃』」

 

竜希は刀に手をかけ、神奈子の予想通りの技を繰り出す。

 

高速で抜刀される刃・・・・・神奈子はそれを体を反らすことで躱した。

 

だが双龍閃はそれで終わりではない・・・・・今度は斬撃の勢いを利用した鞘での次激が神奈子を襲う。

 

(これさえ・・・・これさえ避ければ!)

 

さらに意識を集中させる神奈子。

 

そして・・・・・

 

ヒュンッ!

 

神奈子の耳に鞘が空を裂く音が聞こえてきた。迫り来る鞘を神奈子はバックステップをとることで回避することに成功したのだ。

 

(よし躱せた!この勝負・・・・・私の勝ちだ!)

 

勝利を確信し、スペルカードを構える神奈子。

 

その瞬間・・・・

 

「飛天『龍砕閃』」

 

ドスン!

 

(・・・・・え?)

 

神奈子は胸元に衝撃を受け、膝をついて俯いた。

 

(一体・・・・・何が?)

 

何が起こったのか知ろうと神奈子は顔を上げた。

 

神奈子の目に映ったのは・・・・・・刀が納められた鞘の先端を突きつける竜希の姿であった。

 

「勝負ありだな。八坂神奈子」

 

「なに・・・・・その技?そんな技私は・・・・・知らない」

 

ダメージによって上手く声が出せなかったが、それでも神奈子は疑問の声を上げた。

 

「知らなくて当然だ。龍砕閃は俺が作った飛天御剣流の納刀術だからな」

 

「あんたが・・・・・作っただって?」

 

「ああ・・・・・抜刀術を多用する飛天御剣流はその分納刀する機会も多いからな。だったらその納刀を利用する技がもっとあってもいいと思って作ったんだよ」

 

「はは・・・・・ははは。本当にあんたは・・・・・・私の想定以上だね」

 

軍神であるはずの自分と竜希の間にある圧倒的なまでの力の差。それを痛感した神奈子はもはや笑わずにはいられなかった。

 

そんな神奈子に竜希は・・・・・どこか悲しそうな表情を浮かべながら言う。

 

「当然だ。俺は・・・・・・『最強』だからな」

 

 




あとがき座談会のコーナー!IN東方!

今回のゲストは神奈子さんです!

「よろしくね」

はいよろしくお願いします!

それでは進めていきましょう!

「今回の竜希と神奈子の戦いだったわけだが・・・・」

「・・・完敗だわ。まさかあそこまで差があるとはね」

「当然だ。いくら神奈子が軍神であろうとも・・・・俺は『最強』だからな」

「・・・・・そこまではっきり言われるといっそ清々しいわね」

「それにしても・・・・今回は座談会でも真面目モードなんだな」

まあ本編でも殆ど真面目モードでしたからね。

ではここらで龍砕閃の説明をしましょうか。

大体は以下のような感じです。

龍砕閃
竜希が編み出した納刀術。鞘の先を相手に向け、納刀の際に生じる衝撃を相手に叩き込む。
納刀の勢いが高ければ高いほど威力が増す。
TOGのアスベルが使用する封神雀華がモデル。

「納刀しながらの攻撃か・・・・・抜刀術が得意な竜希とは相性がいいな」

そうですね。この技を出したあとにすぐに抜刀することもできますし。

そしてさらに恐ろしいことに・・・・・この技は龍鳴閃と同時に発動できることです。

「「・・・・・本当に恐ろしい」」

「確かに相手からしたらたまったものじゃあないかもしれないな」

まあ今回は流石に龍鳴閃の方は使いませんでしたがね。

「竜希・・・・本当に人間なの?」

「まごうことなき人間だよ。これでもな」

まあ疑う気持ちはよくわかります。

さて、今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・




「「「「次回もまた来てくれ(きなさい)(きてください)!!」」」」
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