今回からコラボ特別編!
コラボするのはルミナスさんの東方~もう一人の巫女~です!
「この章で俺が愛に気がつけない理由がわかる・・・・・らしい」
「話としては結構重要ってことだね~・・・・・まあまだルミナスちゃんのところのキャラは殆ど出ないけど」
正直今回の話は繋ぎですので・・・・・
それでは本編にいきましょう。
「本編どうぞ」
第112話
ミコト・・・・・・命の理解者である彼は同時に愛に生きる者でもあった
誰よりも愛情深く、誰よりも愛の尊さを知るミコト・・・・・だからこそ少女達はミコトに愛を向けているのであろう
にも関わらず、ミコトは自らに対する愛に気がつけない・・・・・否、気がつこうとしていない
なぜなら・・・・・・ミコトは―――――を愛していないから
「・・・コト・・・ミ・・・コト」
「・・・・・・・」
「ミコトってば!」
「・・・・ん?なんだ霊夢?」
「なんだじゃないわよ・・・・・さっきから声かけてるのに聞こえてないの?」
博麗神社の縁側で空を仰ぎながらぼんやりとしていたミコトに、霊夢が呆れたような様子で言う。
「・・・・・ごめん」
「珍しいな。ミコトがぼんやりするなんてどうしたんだぜ?」
神社に遊びに来ていた魔理沙がミコトに尋ねる。
だが・・・・・
「魔理沙・・・・・来てたのか?」
どうやらミコトはそもそも魔理沙の来訪自体に気がついていなかったようだ。
「来てたよ!ていうか気づかなかったのかよ!?」
「ああ・・・・・すまない。全然気がつかなかった」
ミコトは申し訳なさそうな表情を浮かべて魔理沙に謝罪する。
「気配に敏感なお前が気がつかなかったって・・・・・・マジでどうしたんだミコト?体調悪いのか?」
「いや・・・・・別に」
いつものミコトらしくないと、心配する魔理沙にミコトはそう返す。しかし表情が優れないため、体調が悪くないとしても明らかに何かあるということは誰が見ても察することができた。
「・・・・・霊夢、俺ちょっと散歩してくる」
「ミコト・・・・・・わかったわ。いってらっしゃい」
「行ってくる」
ミコトは霊夢と魔理沙に背を向け、散歩に出かけていった。
「・・・・・なあ霊夢。ミコトの奴どうしちまったんだ?あの様子は明らかに普通じゃないぜ?」
「そんなことぐらいわかってるわよ。私はミコトと一緒に暮らしてるんだから。ここ最近はあんな感じよ」
「ここ最近はって・・・・・霊夢はミコトの様子がおかしい理由を知ってるのか?」
「知らないわ」
魔理沙の問いかけに霊夢は即答する。
「知らないって・・・・・知りたいとはとは思わないのか?」
「・・・・・そんなの思うに決まってるでしょ」
「だったら「でも・・・・・・聞けないのよ」・・・・え?」
霊夢は魔理沙の言葉を遮るようにして言う。
「あんなミコト初めて見るから・・・・・理由を聞いていいのかどうかわからないし、聞きづらいのよ。それに聞いたとしてもミコトのことだからきっと・・・・・」
「・・・・『別に』とか『なんでもない』って言うんだろうな。実際さっき私が聞いたときそうだったし」
なんだかんだでこの二人は幻想郷の中でもミコトとの付き合いは長いほうだ。ミコトのことはある程度わかっているらしい。
「でもやっぱり気になるよなぁ・・・・・なあ霊夢。ミコトがああなったのはいつぐらいからなんだ?」
「・・・・・守矢神社から帰ってきた時からよ」
魔理沙が尋ねると、霊夢は渋々といった様子で答える。
「おいおい・・・・・それってミコトがああなった原因は十中八九早苗にあるって事なんじゃないか?」
「・・・・・・やっぱり普通はそう思うわよね」
「わかってるなら直接早苗に聞けばいいだろ?なんでそうしないんだ霊夢?」
「・・・・・・癪だから」
「・・・・・は?」
魔理沙は一瞬自分の耳を疑い、素っ頓狂な声を上げた。
「霊夢・・・・・今私の耳が正常なら癪だからと聞こえたんだが?」
「そう言ったのよ。良かったわね。魔理沙の耳は正常よ」
「いやいやいやいや・・・・・お前な霊夢。気持ちはわからんでもないがそこは聞きに行こうぜ?ミコトがああなった原因知りたいだろ?」
「そりゃそうだけど・・・・・早苗にだけは頼りたくない」
「随分筋金入りだこと・・・・・・ああもうっ!原因がわかってるなら我が儘言うな!ミコトがあんなで一番困るのはお前じゃないのか霊夢!」
魔理沙は口調を強めながら霊夢に言い放つ。
「魔理沙・・・・・そうね!ミコトをこのまましておくわけにはいかないわ!行くわよ魔理沙!」
「おう!」
意を決した霊夢は、魔理沙と共に守矢神社へと飛び立っていった。
「・・・・・・・・」
霊夢と魔理沙が守矢神社へと向かう一方で、神妙な面持ちで人里近くの森を徘徊するミコト。
ミコトの頭では今・・・・・・あの日の夜のことが何度も思い返されていた。
『ミコト先輩・・・・・あなたを愛しています』
何十回、何百回・・・・・いや、何千回もミコトの頭の中で反芻される早苗の告白。それはミコトを悩ませるものであった。
(早苗が俺のことを・・・・・俺は一体どうすれば?そもそも俺は早苗を・・・・・・)
早苗はミコトにとって大切な後輩であり、自らを拒絶しなかった恩人でもある。そんな愛しているか否か問われれば・・・・・ミコトは愛していると答えるであろう。
しかし・・・・・ミコトにはわからなかった。
早苗に対するそれは大切な後輩、あるいは友人に対して向けられる『親愛』であるのか、それともかつて神楽に向けていた男女という性別の間に生じる『恋愛』であるのかどうかが。
(早苗・・・・・俺は・・・・・・)
あの日の夜、ミコトに告白した早苗であったがその場で答えを聞こうとはしなかった。むしろ答えはいつでもいいと告げていた。
そんな早苗にどう答えるべきなのかミコトはあの日の夜からずっと考え続けていた。だが・・・・・今日に至るまで考えても答えが出ることはない。それどころか考えれば考えるほどに、自問自答するほどにどんどんとわからなくなっていく。
さらに・・・・・・ミコトの悩みの種はもう一つあった。
(そもそもなんで・・・・・どうして俺は早苗の想いに気がつくことができなかった?)
ミコトのもう一つの悩みの種・・・・・それはなぜ早苗の愛に気がつくことができなかったのかということだ。
早苗が自らに向けた態度、行動・・・・・・それらは冷静になって思い返してみれば好意を寄せていたが故のものであったということをミコトは今になって理解していた。
にも関わらず・・・・・なぜかつての自分はそれに気がつくことができなかったのかがミコトにはわからないのだ。
(今ならわかるのに・・・・・なんであの時の俺はわからなかったんだ?どうして早苗の気持ちに気がつくことができなかったんだ?)
「俺は・・・・・どうして・・・・・」
「・・・・知りたいかしら?」
「!?」
声が聞こえるのと同時に、突如としてミコトの目の前にスキマが現れる。そしてその中から・・・・・・スキマを開いた張本人、八雲紫が出てきた。
「紫・・・・」
紫の登場は予想外であったらしく、ミコトは驚いているようだ。
「気配に敏感なあなたが気がつかなかったなんて・・・・それほど悩んでいるということかしら?」
「・・・・・その口ぶりからして事情は知っているということか?」
「あの時のことはこの目で見ていたから」
「相変わらず趣味の悪い・・・・」
「ごめんなさいね。自覚はしているのだけれど・・・・・必要なことだから。それはそうとミコト・・・・・あなたは知りたいかしら?あなたがどうして自らに向けられた愛に気がつくことができなかったのかを」
紫はいつもの胡散臭い表情とは違う、神妙な面持ちでミコトに尋ねる。
「・・・・・紫はわかるっていうのか?その理由が」
「ええわかるわよ」
「なら・・・・・教えてくれ。一体どうして俺は・・・・気がつくことができなかったんだ?」
「それは・・・・・・私からは教えられない」
「どうしてだ?」
「私には荷が重いからよ。聞くのならば適した人物・・・・・彼女から聞いたほうがいいわ」
「彼女?それって・・・・」
そこから先、ミコトの言葉が紡がれることがなかった。
なぜなら・・・・・ミコトはこの幻想郷から姿を消したからだ。
「・・・・無理矢理でごめんなさいねミコト」
紫は先程までミコトの立っっていた場所に開かれたスキマを見つめながら呟いた。
「頼んだわよ・・・・・神無月の巫女」
「ここは・・・・」
気がつけばミコトはとある神社の前にいた。
その神社は
「・・・・え?ミコトさん?」
背後から覚えのある声を耳にするミコト。
ゆっくりと振り返ると・・・・
「葵・・・・・」
この神社・・・・・神無月神社の巫女、神無月葵の姿がそこにあった。
神無月神社、それは別次元の幻想郷に存在する地
この地でミコトは知ることとなる
自らがなぜ・・・・・・愛に気がつくことができないのかを
今回はあとがき座談会はお休みして今回のコラボに関する話をさせてもらいます。
まずミコトさんが葵さんと神無月神社のことを知っている理由ですが実は先にルミナスさんの東方~もう一人の巫女~にてコラボさせてもらっていて、その時に知り合っているからです。
今回の章はその話とつながっていますので、気になる方はルミナスさんの東方~もう一人の巫女~を読んでみてください。非常に面白いと私は思っております。
そして最後にルミナスさん、今回のコラボ承諾本当にありがとうございます。
正直自信はありませんがキャラをしっかりと再現いたしますので楽しんでいただければ幸いです。
それではこれにて失礼致します。
次回もまたきてくださいね!!