東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第120話!

今回は女ミコトさんの可愛いところが見れますよ!

「何言ってんだよ主・・・・・」

「でも否定できなくね?」

「お前もか竜希・・・・」

まあまあ・・・・・仕方がないですから。

それでは本編に参りましょう。

「本編どうぞ」


第120話

 

「・・・・・・」

 

「お、おい霊夢・・・・これは・・・・」

 

「ええ・・・・・やりすぎたわね」

 

「あ、あははははは~・・・・・・」

 

部屋の隅で座り込んでわかりやすくしょぼくれているミコトを見て、霊夢、魔理沙、リフィアの三人は流石に反省したようで申し訳なさそうにしていた。

 

まあ無理もないであろう。身体は女であるとは言え半ば強引に女物の服を着させられそうになったのだから凹むのも仕方がない。

 

ちなみに、使い魔であるにもかかわらず霊夢達に加担していたクラマ、シラマは既に鈴に戻っている。

 

「だ、第一あんたが悪いのよリフィア。本当は着れないのわかってて悪乗りするから」

 

「う~ん・・・・今回は流石のボクも反省してるよ」

 

先程まで服を着せようとはしていたが、実は今のミコトは女物の服を着ることが一切できない状態にあるのだ。

 

というのも、リフィアの例のスペカの効果で性転換した者は元の性別の服しか着られないという制約が課せられるらしい。

 

なんともご都合主義的な効果ではあるが・・・・・・

 

もちろんスペカの持ち主であるリフィアはそのことを知っているのだが・・・・・悪乗りして霊夢と魔理沙と一緒になってミコトをからかっていたのだ。

 

「で、でもれいちゃんとまっちゃんだって随分ノリノリだったけど?」

 

「・・・・・・私だって流石にやりすぎたって思ってるわよ」

 

「一時のテンションに身を任せる乗って・・・・・怖いな」

 

リフィアに言及されると、霊夢と魔理沙はバツが悪そうにそっぽを向いた。

 

「ともかく・・・・・ミコトに謝りましょう。流石に今回は私達が悪かったわ」

 

「そうだな」

 

「まあ、流石にみっくんには悪いことしたなとは思ってるしね」

 

ひとまず、3人はミコトに謝ることにした。ちなみにリフィアは反省からか、ミコトの呼び方が『みっちゃん』から『みっくん』に戻っている。

 

「・・・・ミコト、さっきはごめんなさい」

 

「本当・・・・悪かったぜ」

 

「ごめんねみっくん」

 

各々ミコトに対して謝罪の言葉を口にする三人。その声色からは、どれほど反省しているのかが察せられる。

 

ただ・・・・・・

 

「・・・・・別にいい。三人とも楽しかったんだろ?なら謝ることないじゃないか・・・・」

 

ミコトは三人に背を向けたままそう答える。

 

今のミコトは卑屈になっていた。大抵のことは『気にするな』の一言で済ませるミコトがここまでになるのだ・・・・・相当参っているのだろう。

 

「えっと・・・・た、確かにそれは否定しないけど・・・・その・・・・」

 

「・・・・流石にミコトのこと考えずにやりすぎたと思ってるぜ」

 

「からかいすぎたって本当に反省してるよ。だから許してみっくん」

 

先程以上の反省の意を込めて謝罪する霊夢達。

 

そしてミコトが振り返ると・・・・そこにはションボリとしている三人の姿があった。

 

卑屈になっているとは言え、流石にそんな姿を目にしたとあれば許さないわけにはいかず・・・・

 

「・・・・・全く。わかったよ。本当にもういいから3人とも元気出せ」

 

ミコトは三人の頭を撫でながら、優しい口調でそう言った。

 

「「「よ、よかった・・・・・」」」

 

ひとまずミコトから許してもらえた霊夢達は、ほっとしたように肩をなでおろすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう・・・・・・なんだか今日はスゲェ疲れたな」

 

夜になり、霊夢と魔理沙と一緒に晩酌していたミコトはそう呟いた。

 

ちなみにリフィアはアリスのところに帰ったため、ここにはいない。

 

「なんていうか・・・・・・本当にご愁傷様ねミコト。そういう時は飲んで発散するに限るわよ」

 

霊夢はミコトの盃にお酒を注ぎながら言う。

 

「霊夢の言うとおりだ。私達でよければいくらでも付き合うぜ」

 

「何が付き合うぜよ。あんたはタダ酒飲みたいだけでしょ?」

 

「まあそれもあるけどな♪」

 

霊夢にジト目を向けられるのもお構いなしに、魔理沙は遠慮なく酒を口にする。

 

まあこういうあっけらかんとしたところが、ある意味では魔理沙のいいところでもあるだろう。

 

「まあそう言うな霊夢。俺は魔理沙と飲むの好きだぞ?魔理沙がいると賑やかだしな」

 

「・・・・・・それって私と一緒に飲んでると楽しくないってことかしら?」

 

ミコトの発言で少々機嫌を損ねてしまった霊夢がむっとした表情を浮かべる。

 

「そういうわけじゃないさ。霊夢と二人で飲んでる時にはまたその時だけの良さがある。だから霊夢と二人で飲むのだって俺は好きだぞ?ただそれと同じくらい魔理沙を交えて酒を飲むのも好きっていうのもあるってだけだ」

 

「そう・・・・・まあならいいけど」

 

「へへへ。そう言ってもらえると嬉しいぜ。よし、今日はジャンジャン飲もうぜ!」

 

「そうだな。ところで・・・・・・」

 

霊夢と魔理沙をじっと見つめるミコト。

 

そして・・・・・・ミコトの口から信じられない言葉が紡がれる。

 

「二人共・・・・・いつから分身なんてできるようになったんだ?」

 

「「・・・・・・は?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~・・・・・霊夢~」

 

ミコトはフラフラとしながら霊夢に体を預けた。

 

「ちょっ・・・・ミコト!?あんた何してるの!?」

 

予想だにしないミコトのこの行動に、霊夢は動揺を隠せずにいる。

 

「・・・・嫌なのか?」

 

顔をあげて、霊夢の目を見ながら尋ねるミコト。その目はトロンとしており、なんとも断りづらい雰囲気を醸し出している。

 

「い、嫌じゃないけど(むしろ嬉しいけど)」

 

「・・・・よかった」

 

霊夢が嫌がっているわけではないとわかり、ミコトはニッコリと笑みを浮かべて霊夢の胸に顔をうずめて甘えだした。

 

(な、ねえ魔理沙・・・・これってもしかして・・・・)

 

(ああ・・・・・完全に酔ってるな)

 

霊夢と魔理沙はアイコンタクトを交わして、意思の疎通を図る。

 

(嘘でしょ・・・・・ミコトは鬼の萃香とサシで飲みあえるほどお酒強いのよ?一体どうして・・・・)

 

(考えられるとしたら・・・・・女になってるからじゃないか?)

 

魔理沙の考えはまさにその通りであった。

 

女になったことでミコトの身体には様々な変化が訪れ、その作用によって現在、酔いやすくなっているのだ。

 

「霊夢~、魔理沙~」

 

猫なで声で霊夢と魔理沙に声をかけるミコト。

 

「な、なにかしらミコト?」

 

「俺・・・・本当にこれから一週間も女なのか?」

 

「まあリフィアがそう言ってたから・・・・・」

 

「・・・・・そうなんでだろうぜ」

 

「だよな・・・・・はあ」

 

ミコトはがっくりと肩を落としながら溜息を吐く。

 

「そうでなくても女っぽい顔してるせいでよくからかわれるのに・・・・・絶対に皆に弄られる」

 

「だ、大丈夫よ。あんたが女になってること知ってるのはごく一部なんだから」

 

「霊夢の言うとおりだぜ。きっと大丈夫だ」

 

大丈夫・・・・・そうミコトに言って聞かせる霊夢と魔理沙であったが実際心の中では・・・・・

 

((でも・・・・・きっと紫が拡散してるんだろうなぁ))

 

などと考えていたりする。

 

「そうか・・・・なら良かった」

 

((う・・・・・罪悪感が))

 

しかし、そんなことを屈託のない笑顔を浮かべて安心しているミコトの前で言えるはずもなく、霊夢と魔理沙はまたしてもミコトに対して申し訳なく思うことになるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すぅ・・・・」

 

しばらくして、酔いつぶれてしまったミコトは霊夢に寄りかかりながら眠りについてしまっていた。

 

「全く・・・・・ミコトのやつ幸せそうに寝てるな」

 

「そうね・・・・・こうして見ると本当に女の子にしか見えないわ」

 

「今は本当に女だけどな・・・・・でもそれ言ったらミコトに怒られるぜ?」

 

「わかってるわよ。それにしても・・・・・・ふふっ」

 

霊夢はミコトの髪を優しく撫でながら微笑みを浮かべる。その微笑みからは母性を感じさせる。

 

「何笑ってるんだ霊夢?」

 

「なんていうかね・・・・嬉しいのよ。こうしてミコトに甘えてもらえることが」

 

「ああ・・・・なるほど。普段のミコトなら絶対にありえないもんな」

 

魔理沙もまた、ミコトの髪を撫でながら言う。

 

「ミコトってああいう性格してるから普段は頼られることの方が多いけど・・・・・本当はミコト自身頼りたいって、甘えたいんじゃないかと思うの。一人で外の世界から幻想郷に来て、幻想郷で暮らすことにして・・・・・今は竜希や早苗もいるけど本当は未練や心残りがあるでしょうし」

 

「そうだな・・・・どんな目に遭ってたとしても、簡単には割り切ることなんてできないだろうからな」

 

魔理沙もまた、生まれ育った家から自らの意思で出て行ったのだ。故にミコトの気持ちが僅かにでもわかるのであろう。

 

「でもそのことに関してミコトは何も言わない。それはミコトの強さだけど・・・・でも私はミコトに甘えて欲しいって思ってた。ミコトに頼って欲しいって思ってた。だから・・・・・・形は違えけどこうして甘えてもらえたことが嬉しいのよ」

 

再びミコトを優しく撫でる霊夢。

 

霊夢は誰よりもミコトのすぐ傍に居る。だからこそどんな形であれ、こうしてミコトが甘えてくることを嬉しく思っているのだ。

 

(・・・・あの霊夢がねぇ)

 

そんな霊夢を見て、魔理沙は驚き半分、関心半分の気持ちを抱いていた。

 

長年連れ添った友人の新鮮な一面を見られたことに、魔理沙なりに思うことがあるのだろう。

 

「魔理沙?なに人の顔じっと見てるのよ?」

 

「別に何でもないぜ。それよりも霊夢・・・・・思ったんだが」

 

「なによ?」

 

「・・・・・いつものミコトを酔わせるにはどうすればいいと思う?正直男のミコトに甘えられるとか・・・・・すごくいいと思うぜ?」

 

「それは確かに」

 

霊夢は先程の穏やかさとは一変。真顔で食いついてきた。

 

「女のミコトもいいけれど・・・・やっぱりいつものミコトに甘えてもらいたいわ」

 

「だろ?そうなるとやっぱり酔わせるのが一番だが・・・・・」

 

「ミコトを酔わせるとなると一筋縄ではいかないわね・・・・・どうするか・・・・・」

 

それから、霊夢と魔理沙のやけに熱の入った『普段のミコトをどう酔わせるか?』の議論は夜遅くまで行われたのであった。




あとがき座談会のコーナー!IN東方!!

今回もまた霊夢さんをゲストにお迎えしております!

「よろしく」

はいよろしくお願いします!

それでは進めていきましょう。

「ミコト・・・・・女の子になると酒弱くなるんだね~」

「やめろ頼むから・・・・・記憶ないけど恥ずかしい」

「でもああいうミコトも新鮮で私としては良かったわよ?」

「うっ・・・・・」

あ~・・・・・霊夢さんにこう言われるとミコトさんとしては反論しづらいですかね~?

「でもまあ実際問題ミコトが誰かにああやって甘えることなんてこれまでなかったんだから・・・・・いいことだと俺は思うよ~?」

そうですね。結果、霊夢さんの母性をいい感じに刺激してくれましたし。読者サービスにもなりましたしね~。

「最後ので台無しよ主・・・・でも確かにそうね。私としてはあんたにああやって甘えてもらえたことは嬉しかった。そしてこれからも甘えて欲しいと思ってる。ミコトは一人で色々と抱えすぎなのよ。だから・・・・」

「霊夢・・・・・ありがとう」

「べ、別にお礼を言うほどのことじゃ・・・・・」

さて、なにやらいい雰囲気になっておりますが今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・









「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きなさい)(きてください)!!」」」」

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