東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第121話!

今回でこの章は締めとなります!

「ようやく・・・・・ようやくか」

「ミコちゃん・・・・・マジに待ち望んでたんだね」

まあそれはね?仕方がないですよ。

それでは本編に参りましょう。

「本編どうぞ」


第121話

ミコトが女体化して六日、幻想郷の本日の天気は快晴。一点の曇りもなく、非常に朗らかだ。

 

そんな中・・・・・

 

「はあ・・・・・・」

 

ミコトはこの天気に似つかわしくない曇った表情で溜息を吐いていた。

 

だがそれも無理がないことだ。なぜなら・・・・

 

「あやややや!いいですよいいですよミコトさん!その物憂げでアンニュイな表情素敵ですよ!美人ですよ!」

 

・・・・・文にこれでもかと言うほど大量に写真を撮られているからだ。

 

「ミコト・・・・・・止められなくてごめんなさい」

 

「いいんだ霊夢。もう・・・・・・どうにでもなれ」

 

申し訳なさそうな表情で謝る霊夢に対して、ミコトは諦めたように遠くを見つめる。

 

そもそも、なぜあれほど女扱いされることを嫌がるミコトが女性となってしまた今、潔く文に写真を撮られているのか・・・・・・それにはもちろん理由があった。

 

その理由とは・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わあ、お兄様本当に女の子になってる!!じゃあ今はお姉様って呼んだほうがいいのかな?」

 

「ふふっ。まさかここまで違和感がないなんてね」

 

「ミコト・・・・・ごめんなさい」

 

訪れたレミリア、フランからは女になったことをからかわれ(咲夜からは同情の視線を向けられたが)

 

「ねえミコトこれ着てみない?今ならすっごく似合うと思うの」

 

「姫様!こちも良さそうですよ!」

 

「何言ってるの鈴仙!こっちのほうがいいよ!」

 

「あらあら」

 

輝夜、鈴仙、てゐからは着せ替え人形にされそうになったり(もちろん女物は着せられなかった。なお、永琳は楽しそうに眺めていた)

 

「中々大きな胸ね~」

 

「そ、そんな・・・・・ずるいですミコトさん」

 

幽々子、妖夢からは胸のことを突っ込まれ(竜希は流石に今からかうとシャレにならないから言う理由で留守番)

 

「ミ、ミコト先輩!凄く綺麗です!可愛いです!羨ましいです!」

 

早苗からは思い切り容姿を羨まれ(その上どこか艶っぽい目で見つめていた)

 

「アハハハハッ!本当にミコト女になってる!」

 

「ミコト女なのか~」

 

「その、なんていうか・・・・・すみません」

 

チルノ、ルーミアには笑われ(大妖精は何度も頭を下げて謝っていた)

 

・・・・・・とまあ連日女になったミコトを一目みようと集まってきた者達の対応をしていたために疲弊しきってしまい、いつしか文句を言う気力さえなくなってしまったのだ。

 

ちなみに霊夢はそう言った者たちを追い返そうと躍起になっていたが、一同のあまりの剣幕に圧倒されてしまい、途中から諦めてしまった。

 

そうして現在は、文による写真撮影が行われているということだ。

 

「ふう・・・・・いい仕事しました」

 

1時間に及ぶ写真撮影会が終わり、文は満足げに満面の笑みを浮かべる。撮った写真は1グロス(144枚)にも及ぶほどだ。

 

「おかげでいい記事がかけそうです!本当にありがとうございますミコトさん!」

 

「ああ・・・・・・そいつはなによりだよ」

 

「あやや?記事にするなって怒らないのですか?」

 

「・・・・・どうせ俺が女になったことなんて紫が幻想郷中に広めてるんだ。今更新聞に載るのを止める意味はない」

 

そう発言するミコトの顔は完全に悟りを開いたものであった。

 

「そ、それはなんというか・・・・・ご愁傷様です。それでは私は記事を書かなくてはなりませんのでこれにて失礼しますね」

 

そう言いながら幻想郷最速を誇るスピードで帰っていく文。

 

・・・・・・ご愁傷様と言いながら記事にするのに躊躇いがない辺りが何とも文らしい。

 

「・・・・・やっと終わった」

 

写真撮影を終えて、疲労と気疲れがピークに達したミコトは神社の縁側に腰を下ろした。

 

「大丈夫ミコト?」

 

「・・・・・幻想郷に来て以来一番疲れた」

 

「・・・・・本当にお疲れ様」

 

霊夢はミコトの頭を優しく撫でて労をねぎらった。ミコトが黙って頭を撫でられるとは何とも珍しい光景である。それほど疲れたということであろう。

 

そんな時・・・・・

 

「これは・・・・・随分と大変な目に遭ったようだなミコト」

 

藍が訪れ、疲弊しきったミコトに苦笑いを浮かべながら声を掛けた。

 

「なによ藍。あんたもミコトを弄りに来たって言うの?」

 

「・・・・・もう勘弁してくれ」

 

流石にこれ以上は看過できないとばかりに、ミコトを抱き寄せる霊夢。なお、ミコトはもはやなすがままになっているようだ。

 

「安心してくれ。そのつもりはない」

 

だが、霊夢の心配は杞憂であったようで、藍にミコトをいじるつもりはないらしい。

 

もっとも・・・・・

 

(・・・・・本当はちょっとだけ意地悪したかったが)

 

内心ではこんなことを考えていたようだが。藍にさえこんなことを考えさせてしまうほど、今のミコトは愛らしいようだ。

 

「・・・・俺を弄りに来たんじゃないって言うなら何しに来たんだ?」

 

「ミコト・・・・・ヤサグレすぎじゃないか?」

 

「仕方がないでしょ・・・・・あんな目に遭ったんだから」

 

「俺の哀しみ・・・・・・藍にわかるか?」

 

「・・・・・すまない」

 

思わず謝ってしまった藍の気持ちは推して知るべしである。

 

「それで?結局のところあんたは何しに来たのよ?」

 

「ああ、それは・・・・・こうなった原因は紫様にあるからな。主に変わって謝りに来たんだ」

 

「なら紫に直接来させなさいよ」

 

「紫様は・・・・・」

 

『ミコトの怒りが収まるまで当分顔を出さないわ♪』

 

「・・・・・と言っていた」

 

「「紫シバく」」

 

清々しいほどに黒い笑顔を浮かべながら言うミコトと霊夢。この笑顔だけで邪神さえも凍りつかせることができそうだ。

 

「ま、まあともかく・・・・・紫様が本当にすまなかった。式として謝罪する」

 

「別に藍が謝ることではないのだが・・・・・でもそうだな」

 

ミコトはじっと藍のフサフサの尻尾を見つめだした。

 

「ミ、ミコト?どうしたんだ?」

 

「・・・・・藍。申し訳ないと思っているのなら一つ頼みがあるんだがいいか?」

 

「なんだ?言ってみろ」

 

「ああ・・・・・・・その尻尾枕にさせて貰ってもいいか?」

 

「・・・・・え?」

 

一瞬、ミコトの言ってることの意味が分からずに藍はキョトンとした。

 

「ミコト・・・・・あんた何言ってるのよ?」

 

「自分でも馬鹿なこと言ってるなんてわかってる。だがな・・・・・・少しでも安らぎが欲しいんだよ」

 

生気のない目をしながらはははと笑うミコト・・・・・・誰から見ても大丈夫ではないとすぐにわかる。

 

「まあ藍が嫌ならいいが・・・・・」

 

「あ、いや。ミコトがそうしたいなら好きにするといい」

 

そう言いながら藍は自身の尻尾をミコトに向けて伸ばした。

 

「それじゃあ・・・・・おやすみなさい」

 

藍の尻尾を枕にし、眠り始めるミコト。疲労から目を閉じてすぐに静かな寝息が聞こえてくる。

 

「・・・・・こんなふうに甘えてくるとはよほど堪えているのだな」

 

藍は残った尻尾でミコトの体を包みながら言う。

 

「連日私にもやけに甘えてきてるのよね。こんなミコトこれまでになかったわ」

 

「そうか・・・・・となると女になったことが何か関係あるのかもしれないな」

 

「どういうこと?」

 

「体の変化に応じて思考や行動も引っ張られているのだろう。でなければあのミコトがこんなふうになる理由は思いつかないからな」

 

「そういえば雰囲気もどことなく女っぽいし・・・・・そうなのかもしれないわね」

 

藍はミコトの言動は女になったが故のものであると推測し、霊夢もそれに同意する。

 

「だがまあ・・・・・こういうミコトもたまにもいいかもしれないな」

 

「ええ。それは同感ね」

 

安らかに眠るミコトを見つめながら、霊夢と藍は穏やかな微笑みを浮かべるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく戻れた・・・・」

 

女になって7日たち、ようやくミコトは男に戻ることができた。

 

「本当に大変だったわね」

 

「全くだ。もう二度と女になりたく・・・・」

 

「お~いみっくん!」

 

ミコトの言葉を遮るようにして、リフィアが登場した。

 

「リフィア?何か用か?」

 

「うん。そろそろ効力が切れる頃かなと思って来たんだ」

 

「そう。見ての通りミコトはちゃんと戻れたわよ。だからさっさと帰りなさい」

 

リフィアに対してかなり辛辣な霊夢。この7日間のミコトの苦労を知っているからこその態度であろう。

 

・・・・・もっとも、霊夢は霊夢で中々の役得を得ているのだが。

 

「いやいや、霊夢。流石にそれはダメだって。せっかく来てくれたんだからお茶の一杯ぐらいは飲んでいってもらおう」

 

「・・・・・まあミコトがそう言うならいいけど」

 

「それじゃあリフィア。ちょっと待っててくれ」

 

そう言って台所にお茶を淹れに行こうとするミコトであるが・・・・・リフィアが待ったをかける

 

「あ、ちょっと待って」

 

「どうした?」

 

「えっとね・・・・・ボクとしてはお茶よりも弾幕ごっこがいいかななんて」

 

そう言いながらスペルカードを取り出すリフィア。

 

だが、そのスペルカードは・・・・・ミコトを女に変えた例のものであった。

 

「・・・・・ミコト、お茶を入れてきて頂戴」

 

「いや、だからお茶はいらない・・・・」

 

「いるわよ。なにせ・・・・・これから本気の私と弾幕ごっこするんだから」

 

「・・・・・・あ、これもしかしなくてもまずった?」

 

黒い笑顔を浮かべながらリフィアに宣言する霊夢。どうやらリフィアの目論見(ミコトを再び女にする)に感づいたようだ。その笑顔を見たリフィアは冷や汗をかきながら苦笑いを浮かべている。

 

「・・・・・・ほどほどにな霊夢」

 

「善処するわ。というわけで・・・・霊符『夢想封印』!!」

 

「うわっ!?」

 

不意打ち気味に撃たれた霊夢の夢想封印を、リフィアはギリギリではあるがどうにか躱した。

 

「レ、レイちゃん!いくらなんでも不意打ちは酷いよ!?」

 

「何言ってるのよ!こんなのまだ序の口よ!」

 

「か、勘弁して~!!」

 

流石のリフィアも今の霊夢を相手取るのは勘弁して欲しいらしく、涙目になって逃げ回る。

 

「・・・・ふむ、お茶を淹れてくるか」

 

そんな光景を見たミコトは、お茶を淹れにその場から離れるのであった。




あとがき座談会のコーナー!IN東方!!

今回は藍しゃまをゲストにお迎えしております!

「おい、呼び方」

え?何かおかしな点でも(キリッ)

「お前な・・・・」

「別に私は気にしていないから構わないぞ?」

「だってさ~。本人がいいって言ってるならいいんちゃう?」

「まあそれならいいか」

それよりも座談会進めましょうよ!

「ミコちゃん・・・・見事に藍さんの狐尻尾堪能してたね~」

「どうだった?」

「うん・・・・フサフサで気持ちよかったぞ」

「それはなによりだ」

ちくせう・・・・・羨ましい。

「主だいぶ前だけど堪能したでしょうよ~」

そうだけどさ~。

「ところでなぜ唐突に私の尻尾ネタなんだ?」

ああ、それはですね?夏コミで買った本の中に藍しゃまの尻尾関連のものが結構ありまして・・・・

「それでか・・・・影響受けやすすぎるだろ」

「私としてはそのおかげで出番ができたから一向に構わないがな」

「いいな~。今回の章俺一切出番無かったんだよね~」

「お前は自分で留守番選んだんだろうが」

「それはあれだよ。おんなになったミコちゃん弄るのはシャレにならないから」

本当に変な基準・・・・ですがそこまで落ち込む事ないですよ竜希さん。次回からの新章ではガッツリ出番ありますから。

「マジで!?よっしゃ!」

「次回からどんな話になるんだ?」

そうですね・・・・・では次章予告で確認お願いします。

「というわけで次章予告だ」










満月の夜・・・・・月より輝夜と永琳を連れ戻さんとする使者達が舞い降りる

月に戻ることを拒む輝夜と永琳・・・・・そんな二人を守るため、ミコトと竜希が立ちはだかる

月の強者達を相手取るミコト

月の最強戦力と相対する竜希

輝夜、永琳の運命は果たして?

そして・・・・・ミコトはついに禁断のラストスペルを発動する

次章 東方~儚き命の理解者~

守月姫~例え禁忌を犯そうとも~





「ふむ・・・・・どうやら輝夜と永琳がメインのようだな」

「相手は月の精鋭か~・・・・・これは骨が折れそうだ」

まあ、強敵ではありますよ。

「それより私としては・・・・・ミコトの禁断のラストスペルというのが気になるのだが」

それは・・・・・とんでもないスペルとだけ言っておきましょう。

さて、今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・




「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きてください)!!」」」」
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