今回はなぜ永遠亭がボロボロになっているのかがわかります!
「予想はつくだろうけどな」
「だね~」
まあそうですけど・・・・・
それでは本編に参りましょう。
「本編どうぞ」
「ねえ、ミコちゃん。一応聞くけどこの状態が永遠亭のデフォってことは・・・・」
「あるわけないだろ」
「だよねぇ」
ミコトと竜希の目に映る荒れ果てた永遠亭。常ならぬ状態であることは一目瞭然だ。
「明らかに人為的な壊れ方してるし・・・・誰かが襲撃してきたってところかな?問題はそれが誰かなんだけど心当たりは?」
「ないな。妹紅がほとんど毎日輝夜を殺しに来ているがここまですることはないし行き過ぎたときは永琳が止めるからな。それになによりこの幻想郷で永遠亭を本気で襲撃して且つここまで荒らせることができる者なんていないと思う」
「なんでまた?」
「八意永琳がいるからだ。永琳はこの幻想郷においてお前を除けば最強といっても過言でないほどの実力者だ。そんな奴がいてここまでの惨状になるなんて本来はありえない」
ミコトの言うとおり、永琳は幻想郷においてあの紫や戦神である加奈子以上の力を有している。そんな圧倒的強者が存在する場所を襲撃し、永遠亭を荒らすことができる者が竜希以外に存在するとはミコトには到底思えないようだ。
「まあつまりは永遠亭ではよほどのことが起きてるって考えて間違いないってことだね・・・・・・流石に見て見ぬふりするわけにはいかないしとりあえず詳しい事情聞いてみよっか。こんな惨状になってるけど今この屋敷の住人はここにいるの?」
「今調べる」
ミコトは能力を使って屋敷内に人がいのかどうかを調べた。
すると・・・・・
「!?これは・・・・」
「どったの?」
「・・・・・悪い竜希。詳しい話は後でする」
竜希にそう言うやいなや、ミコトは足早に永遠亭の中に入っていった。
(あいつがあれだけ慌てるってことは・・・・・誰か負傷者がいるのか)
竜希もまた、真剣な面持ちを浮かべてミコトを追って屋敷に入っていった。
屋敷に入ったミコトは、一直線に目指したある部屋の麩を開いた。
部屋の中には永琳、鈴仙、そして・・・・・・布団で横たわる傷つき、気を失ったてゐの姿があった。
「ミコトさん?・・・・・ミコトさん!!てゐが!てゐが・・・・!!」
ミコトの来訪に戸惑いの色を見せた鈴仙だったが、それはほんの一瞬のことで、すぐさまミコトにすがるようにしがみついてきた。
「わかっている。てゐを治しに来た」
「あの娘を・・・・てゐを助けて!あの娘私をかばって大怪我を・・・・お願いです!てゐを・・・・・てゐを!」
「落ち着きなさいウドンゲ。そんなにしがみつかれたら治療もできないわよ」
ミコトの声が聞こえていないらしく、必死にミコトの腕を掴みながら懇願する鈴仙を、永琳が宥めた。
「ッ!?・・・・ごめんなさいミコトさん。私・・・・・」
「・・・・・事情はわからないが取り乱す気持ちはわかる。治療をはじめるから離れてて」
「はい」
冷静さを取り戻し、ミコトから離れる鈴仙。そしてミコトはてゐの治療を行うためにスペルカードを取り出した。
「命極『国生みの伊邪那岐』」
ミコトの持つ治癒のスペルカード・・・・・その力でてゐの傷はみるみる治癒していった。
(・・・・・以前見た特よりも治癒のスピードが上がってる。それだけミコトの力が増しているということ?)
「これは・・・・・ただ事じゃなさそうだね」
訝しげな表情で傷が癒えてゆくてゐと、てゐを治療するミコトを見ていた永琳の耳に、竜希の声が聞こえてきた。
「あなたは・・・・・」
「こんにちは。こうして面と向かって挨拶するのは初めてかな?俺は・・・・・」
「紫黑竜希でしょう?あなたの事はミコトから聞いているから知っているわよ」
「あ、そうだったんだ。ところで・・・・・今の状況を端的にでもいいから説明して欲しいんだけどいいかな?」
「・・・・・ええ。ただそれはてゐの治療が終わってからでいいかしら?」
「ああ、もちろんだよ」
竜希と永琳は治療を見守った。
「ふう・・・・・これでよし。しばらくすれば目を覚ますと思う」
治療を終えて、ミコトは安堵の溜息を漏らしながら言う。
てゐはというと、体の傷は全て癒やされ、安らかな寝息を立てながら眠っている。
「よかった・・・・ありがとうございますミコトさん」
「気にするな。それはそうと一体何があったんだ?屋敷の惨状といいてゐの怪我といい・・・・」
「ただ事じゃなって思うのは当然だよね・・・・・もしかしなくても相当な面倒事かな?」
ミコトと竜希は真剣な眼差しを永琳と鈴仙へと向けながら尋ねた。
「・・・・月」
「え?」
「月の人間が・・・・・攻めてきたのよ。私と姫を狙ってね」
顔を伏せながら言う永琳。鈴仙の表情も暗かった。
「月の人間が輝夜と永琳を狙って?」
「それはまた陰謀がありそうだね・・・・・どういう目的があってのことなのかな?」
「・・・・彼等は姫の能力と私の頭脳を欲しているのよ。ある薬を作るために」
「ある薬?」
「まさか・・・・・蓬莱の薬?」
輝夜の能力と永琳の頭脳・・・・・そこからミコトが導き出した答えは蓬莱の薬であった。
「あ~・・・・・それ聞いてなんとなく察しちゃったよ。月の権力者がそれを欲しがってるから二人が必要になったってところかな?」
「その通りよ。月にはいくつかの派閥があるのだけれど、その中でも昔から蓬莱の薬を得ることに執着していた権力者を有した派閥があるのよ。そいつらは私達が行方をくらましてからずっと探し続けていたようよ」
「探していたか。それってつまり・・・・・・二人はその連中に見つからない為に隠れていたということか?」
「そうよ」
元々、永琳達がこの幻想郷に移り住んだのも月からの捜索をまくためであった。それは幻想郷であればそう易々見つかることはないと判断したためであり、現にこれまでは見つからずにやり過ごしてこられた。
だが・・・・・・・・
「ただ・・・・・・どういうわけか見つかってしまい、昨晩連中がここを襲ってきたのよ。もちろん戻るつもりのなかった私と姫は抵抗したわ。鈴仙とてゐも協力してくれた」
「その結果が外の惨状とてゐの怪我・・・・・ってことか」
「はい。てゐは戦闘中に私をかばって怪我を・・・・・」
鈴仙はてゐに視線を向ける。その目の端には涙が溜まっていた。
「・・・・・その襲ってきた連中はどうなった?どこにも見当たらないし・・・・・気配も感じられないんだが?」
「ある程度手傷を負わせることができたから一先ず撤退してくれたわ。かろうじてだけれど。けれど・・・・・あの程度で連中が諦めたということはないでしょう。間違いなくまた攻めてくるわ。当然昨晩以上に戦力を揃えて・・・・・・今夜にでも」
表情を暗くし、噛み締めるように言う永琳。その表情からは・・・・・・諦めに似た感情を感じられる。
おそらく・・・・・・もう抵抗しても無駄だと思っているのだろう。
「永琳、輝夜はどうした?」
そんな永琳に、ミコトは輝夜の所在を尋ねた。
「自室で塞ぎ込んでいるわ。姫は・・・・この幻想郷を大層気に入っている。月に帰る事を望んでいないから・・・・・・」
「・・・・・そうか。わかった」
それを聞いて、ミコトは部屋を出ようと襖に手をかけた。
「どこいくのさミコちゃん?」
「輝夜のところだ。話したいことが・・・・・話さなきゃならないことがある」
振り返りながら答えるミコト。その目からは、ある種の決意のようなものが秘められているように見えた。
「・・・・・ミコト」
そんなミコトに・・・・・永琳が声をかけた。
「姫を・・・・・お願い」
「ああ。わかった」
永琳に返事を返した後に、部屋を出るミコト。
そして・・・・・その足で輝夜のいる部屋へと歩を進めた。
嘆きの月の姫に・・・・・果たしてミコトは何を告げるのだろうか?
あとがき座談会のコーナー!IN東方!!
今回は永琳さんをゲストにお迎えしております!
「よろしく」
はいよろしくお願いします!それでは進めて言いましょう!
「月からの襲撃者か・・・・これ今後の展開的にいいのか?」
「儚月抄とか紺珠伝とかに差し支えないの?」
まあ影響はあるでしょうが・・・・・大丈夫ですよ。
「それは本編で私が言った派閥っていうのが関係してるのかしら?」
ええ。当小説では月にはいくつもの派閥があるという設定でやっています。それで今回襲撃してきたのは依姫さんとか豊姫さんとは無関係の派閥の連中という設定でございます。
「強引だな」
二次創作なんですからいいじゃないですか?
「それ言われちゃうとね~。それより問題は今後どうなるかってことだけど・・・・永琳さんは月に戻りたくない?」
「ええ。あそこにもどるくらいなら死んだほうがましよ」
まあ蓬莱人なので死ねませんがね。
「そして襲ってきた連中は蓬莱人になるために輝夜と永琳を狙っているか・・・・・永琳の前でこんなこと言いたくはないがそこまで蓬莱人がいいものとは俺は思えないがな」
「ミコトの言うとおりね。蓬莱人なんて・・・・ならない方が身のためよ」
「・・・・でもさ、ミコちゃんって能力的に・・・・」
「・・・・・まあ可能性はあるな」
命に関する能力の持ち主ですからね・・・・・
さて、今回はここまでにしましょう。
それでは・・・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きなさい)(きてください)!!」」」」