今回は竜希さんメインです!
「久しぶりにメイン張れる~」
「残念ながらな」
「残念って何さ!?」
まあまあ。それでは本編参りましょう。
「本編どうぞ」
「あ、そだそだ。永琳さん、これ」
ミコトが部屋を去った後、竜希は頼まれていた薬草を永琳に渡した。
「幽々子さんに頼まれて持ってきました~」
「・・・・・・わざわざありがとう。まあ、もう意味ないのだけれど」
竜希から薬草を売っけ取る永琳であったが、その表情はひどく優れなかった。
「え?それまたどして?」
「どうしてって・・・・・・決まっているでしょ?私は姫と共に明日には月の使者に連れて行かれてしまうのよ。これはそもそも新薬の研究の為に必要だったのだけれど・・・・・月に行ってしまえばもうその研究もできなくなるでしょうから」
「お師匠様・・・・・」
表情を暗くさせ、うつむく永琳。そんな永琳を、鈴仙がいたたまれなさそうに見つめている。
「・・・・・解せないねぇ」
「え?」
「あのさぁ永琳さん。俺の見立てでは君かなり強いよね?それこそ君は妖怪の賢者八雲紫や軍神八坂加奈子を凌ぐ強さを持っているはずだ。違うかい?」
「・・・・・否定はしないわ」
竜希の言葉を否定しない永琳。
悠久ともいえる時を生きた蓬莱人、八意永琳・・・・その力はもはや絶大だ。
だからこそ竜希は疑問に思ったのだ。なぜ永琳程の実力者がいながら月に連れ去られることになるのかが。
「・・・・・5人」
「ん?」
「私の知っている範囲となるけれど・・・・・蓬莱人は5人いるわ。私と姫、藤原妹紅。そしてあと二人・・・・・そのうちの一人は・・・・」
「う・・・・あぁ」
どうやら鈴仙もその者のことは知っているようだ。その者の事を思い返し、体を震わせている。
「・・・・・それは誰?」
「・・・・・名は
「月の最強戦力・・・・・それはつまり永琳さんよりも強いということかい?」
「ええ。それこそ・・・・・・私など足元に及ばないほどに」
「・・・・うわお。マジかよおい」
あの永琳でさえ足元にさえ及ばないほどの蓬莱人、法月千良・・・・・まさかそんな者が存在しようとは思わなかった竜希は思わず苦笑いを浮かべてしまった。
「つまりはそいつがいるから逃れる術はないっていうことかい?」
「そうよ。彼の力はあまりにも強大すぎる。誰であっても勝つことができない。それに・・・・・」
「なんだい?」
「彼は・・・・・私の元・許嫁なのよ。彼は異常なまでに私に執着していて・・・・・」
どうやら永琳は彼のことを余り快く思っていないらしい。好意を寄せられ、執着されることは彼女にとって悍ましいことであり、表情からは不快感が感じ取れる。
「・・・・・面倒そうなんだねぇ。ていうか嫌いなの?」
「嫌いよ。二度と会いたくないもの」
・・・・・・はっきり言うほどに嫌いなようだ。
「きっと月に帰ったら強引に結婚させられるのでしょうね・・・・・強引に結婚させられてあいつの好き勝手されて・・・・・あいつから一緒にいないときはしたくもない研究をさせられて・・・・」
月に帰ってからのことを思い、諦めたかのような表情を浮かべる永琳。
そんな永琳に・・・・・
「ふうん・・・・・・そんなに嫌なら守ってあげよっか?」
「・・・・・は?」
竜希はなんでも無いような軽い調子でそう言った。
あまりのことに永琳は一瞬呆気にとられ、間の抜けた声を上げてしまう。
「いや、だからぁ。嫌なら俺が守ってあげるって言ってるんだよ。その・・・・えっと・・・・・名前なんて言ったけ鈴仙ちゃん?」
「・・・・・法月千良」
「そう!その法月・・・・千良?そいつから永琳ちゃんを守ってあげるよ!」
両手を広げ、自信満々な笑みを浮かべながら言う竜希。どうやら本気であるようだ。
「じ、自分で何を言ってるのかわかっているの?彼は・・・・・彼の強さは異常なのよ?確かにあなたは私よりも強いようだけれど・・・・・それでも・・・・」
「大丈夫大丈夫!俺より強い?だからどうした。俺は・・・・・『最強』さ。俺に勝てるのはたった一人だけ。そしてその一人は・・・・・しんらだっけ?せんかだっけ?まあなんでもいいや。そいつじゃあないから」
「・・・・・どうして断定できるのかしら?」
「いやぁ、多分だけどさぁ。そいつって強いだけで小物だから」
「小物・・・・・?あいつが?どうしてそんなこと言い切れるの?」
あったこともないくせになぜ千良のことを小物だと断定できるのか?それが気になった永琳は竜希に尋ねた。
「だってさぁ・・・・・物覚えのいい俺に名前を覚えられないんだよ?どんだけ強かろうとそいつが小物であることの証拠さ。俺ってどうでもいい奴の名前は昔っからおぼえられないから。困ったものだねぇ」
「困ったものって・・・・・そういうものなんですか?」
竜希のあまりの緊張感のなさに、鈴仙は気が抜けてしまい、苦笑いを浮かべてしまう。
ある意味これも竜希の長所と言えるであろう。
「・・・・・信じてもいいの?」
「うん?」
「絶対に守ってくれるって・・・・・・信じてくれてもいいの?」
永琳は貫くような・・・・それでいてすがるような視線を竜希に送る。
「俺ってさ、この通り普段からヘラヘラしていい加減でちゃらんぽらんでどうしようもない馬鹿なやつだけどさ・・・・・・でも人の信頼を裏切るようなことをして心が痛まないほどのクズではないって自覚してる。だから・・・・・・約束するよ。永琳さんを守ってあげるってね」
ニコリと優しい微笑みを浮かべて、竜希は約束を交わす。
必ず・・・・・・守ると。
「・・・・・・わかったわ。そこまで言うのなら信じてあげるから守ってみせなさい」
「あはははっ!ええ。守らせていただきますとも」
腰に差した刀を手にし、まるで騎士のように竜希は頭を下げた。
「ともかく・・・・これで少し希望が見えましたね。竜希さんが月の使者たちと戦ってくれるって言うなら・・・・!」
「・・・・あれ?鈴仙ちゃんなんか誤解してね?」
「・・・・・え?」
「俺永琳さんを守るって約束したからその・・・・・あれ、あいつ」
「・・・・・法月千良」
「そ、そいつとは戦うけどさ。他の連中は知ったこっちゃないよ?」
「・・・・・えぇ!?」
竜希のその一言に、鈴仙は驚きを隠せずにいた。
「なんていうかね・・・・・そもそもいくら小物だって言っても強いんじゃそいつの相手するので精一杯だからさぁ。他の奴相手にする余裕ないわ多分」
「そ、そんなぁ・・・・・」
「つかさ、他の連中もそんなにヤバイの?」
「そうねぇ・・・・・まあ幻想郷トップクラスに入れる程度の実力は持ってるわね。皆」
「おお、それは凄い」
「なんでお二人共そんなに余裕なんですか!?」
なぜか余裕そうにする竜希と永琳を見て、鈴仙は取り乱してしまった。
「余裕にもなるっしょ。というか鈴仙ちゃん。むしろ君はなんでそんなに取り乱してるの?」
「そうね。我が弟子ながら情けないわよ?」
「え?それってどういう・・・・・」
「まさか一緒に戦ってくれるのが俺だけ思ってるの?鈴仙ちゃん一人大切な人を忘れてない?」
「それって・・・・・あ」
竜希に言われてようやく思い出したのであろう。
竜希だけじゃない。もう一人・・・・・・・戦ってくれるであろう者がいる。
誰よりも優しく・・・・・誰よりも他者を思いやる者がいる。
「・・・・・・ミコトさん」
そう・・・・・ミコトがいるのだ。
「他の連中はミコちゃんがどうにかしてくれるさ。俺が永琳さんを守るのなら・・・・・ミコちゃんが輝夜ちゃんを守る。そのためにミコちゃんは今輝夜ちゃんのところに行ってるんだから」
竜希は輝夜の下へと向かったミコトのことを思い、笑みを浮かべた。
あとがき座談会のコーナー!
今回のゲストは八意永琳さんです!
「よろしく」
はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!
「法月千良か・・・・・現時点では竜希よりも強いってことでいいのか?」
単純な実力ならそうですね。
「彼は本当に強いは。まあ人格は最低だけれど」
「そこまでなんだぁ・・・・・逆に気になるよ」
「随分と余裕そうね。自分よりも強いのを相手にするっていうのに」
「本編でも行ったけど俺よりただ強いってだけでどうせ小物でしょ。特に気張る必要ないと思う」
「・・・・・だろうな。俺はむしろお前の特性的な意味合いでそいつとは戦って欲しくないがな」
「竜希の特性?」
ある意味超絶チートな特性です。これのせいでこの人最強って言っても過言じゃないくらいの。
「あくまでも特性であって能力とは無関係だけどね~」
「・・・・・興味深いわね」
「それはそうと・・・・・竜希、お前あれ傍から見ると永琳口説いてるようにも見えるぞ?」
「え?そう見えるの?」
「まあ、私も女だから・・・・守ってくれるだなんて言われたらときめいてしまうわ」
ぶっちゃけましたね。
「まあ竜希は容姿もそれなりにいいし・・・・・本当は性格もそんなんじゃないんでしょ?」
「あはは~。俺はいい加減だよぉ」
「よく言うよ・・・・」
まったくです。
さて、今回はここまでにしましょう。
それでは・・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きなさい)(きてください)!!」」」」