東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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ここからがメイン!サンタコスコンテストの開催です!

誰が優勝するかその目でお確かめを!

それではどうぞ!


クリスマス特別編(後編)

「さて、それでは早速第一の審査と参りましょう!」

 

「あ~・・・・・その前にちょっといいか」

 

審査を始めようとする文に、ミコトが待ったをかけた。

 

なお、先程までのイライラは既になりを潜めている・・・・・・霊夢のサンタコスを目にした為に。

 

「んにゃ?何かなミコちゃん?」

 

「いや、審査員として気になった事なんだが・・・・・・こういうコンテストの審査って何するんだ?」

 

「あ、私もそれ気になるぜ。事前に知らされてなかったし」

 

ミコトは純粋な疑問を投げかけ、魔理沙も同調する。まあ幻想郷ではこれまでこんな催しはなかったので仕方がないが。

 

「なるほど、それは確かに気になるでしょう。ですが・・・・・・残念ながら秘密です。そのほうが面白いですから」

 

「おいおい、そりゃないぜ」

 

「・・・・・ま、予想はしてたけどさ」

 

結局教えてもらえなくて残念そうにする魔理沙。一方でミコトは予想してはいたようなので呆れたように溜息を吐いていた。

 

「でもまあ大丈夫だよ~。俺達もよくわかんなかったから適当にそれっぽいのにしただけだから~」

 

「それは大丈夫じゃないだろ」

 

「まあ気を取り直して第一審査参りましょう!第一審査は・・・・・・クリスマスケーキ作りです!」

 

文が宣言すると同時に、紅魔館のメイド妖精たちが準備を始めた。

 

「クリスマスといえばクリスマスケーキ!というわけで参加者5人にはこの場でケーキを作ってもらいます!」

 

「というわけで始め~!」

 

「「「「「前置き短かっ!?」」」」」

 

あまりにも前置きが短いことに参加者である霊夢達はツッコミを入れた。

 

「ほらほら~。突っ込んでる暇があったら早く作業進めたほうがいいですよ~」

 

「・・・・・仕方ないわね」

 

「くっ・・・・・後で覚えてなさいよ」

 

「ケーキ・・・・・・最近作ってないわね」

 

「料理はあまり得意ではないのだけれど・・・・・」

 

「・・・・・食べるのなら自信あるんだけどな~」

 

順に咲夜、霊夢、アリス、幽香、幽々子が思い思いのことを口にして、調理に取り掛かった。

 

「さて、皆さん調理を始めたわけですが・・・・・審査員の方々の見解をお聞かせ願いますか?」

 

「クスクス、やはり一番有利なのは咲夜かしらね。普段から料理しているから熟練度では一番よ♪」

 

意見を求められ、一番はじめに答えたのはレティシアであった。別次元の幻想郷とはいえ、咲夜のことをよく知る彼女からしたら大本命は咲夜であるのは当然といえば当然だ。

 

「そいつはわからないぜ。アリスも結構料理上手いからな。結構前だけどアリスのケーキ食べたことあるけどうまかったぜ!」

 

対して魔理沙はアリスを推す。どうやらアリスの料理の腕前も中々のようだ。

 

「それを言うなら霊夢もよ。最近どこかの誰かの影響でお菓子作りをこそこそと練習していたもの」

 

「紫!あんた何バラしてくれてるのよ!」

 

自分を推してくれているにも関わらず、調理の手を止めて紫に怒鳴り散らす霊夢。まあ、恥ずかしいことをバラされたのだから当然であるだろう。

 

「なるほどね~。じゃあ有力なのはその3人ってことかな?幽香ちゃんと幽々子さんに関してはミコちゃんどう思う?」

 

「どうって・・・・・まあ見たとおりとしか言えないな」

 

竜希に促され、ミコトは幽香と幽々子へと視線を移す。

 

幽香はそこまで戸惑っているわけではないが、あまり満足していないような表情で調理している。先程自分で言っていたとおり料理はあまり得意ではないようだ。

 

そして幽々子はというと・・・・・・調理器具の使い方がわからずに適当に扱ったり、調味料をぶちまけたりしてしまったりともはやしっちゃかめっちゃかだ。普段から料理は妖夢、竜希に任せっきりなので苦手な部類なのだろう。

 

「あややや・・・・・これはお二人にとって厳しい戦いになりそうですね~。それでは調理終了までキンクリを・・・・・・・」

 

「いや、ちょっと待って!?」

 

文がキング・クリムゾンを宣言しようとしたその時、一人の人物が声を張り上げる・・・・・まあ、Exなのだが。

 

「どしたの~?」

 

「どうしたもなにも私だけ審査員の中でなにも意見言ってないですよ?聞いてみようとは思わないんですか?」

 

「「ごめんなさい、正直どうでもいいです」」

 

「「「「確かに」」」」

 

「皆辛辣!?」

 

まるで打合せしたのではないかと疑うほどに息を合わせて言い放つ文と竜希、そしてそれに同意する会場中の人々。まあ、仕方がないであろう。

 

「クスクス、仕方ないじゃない。誰もあなたの意見なんて興味ないんだから♪」

 

「レティシア様・・・・・・私涙が出そうなんですが?」

 

「クスクス、泣いたらもっと泣かせるわよ?」

 

「泣きません男の子ですから!」

 

レティシアのドSが発動し、Exはビシッと敬礼した。もはやレティシアに逆らえるものなど存在しない。

 

「さて、そうこうしているうちにキンクリするまでもなく調理が完了しそうですね」

 

「・・・・・本当ならこんなに早くケーキができるなんてありえないんだがそこは突っ込むべきか?」

 

もはやキンクリするのもめんどくさかったのだ。仕方がないだろう。

 

「ナレーターもこういってるし、まあいいんでないの?それよりも皆できたみたいだね~。それじゃあ実食と参りますか!」

 

実食ということで参加者達は審査員席に自分の作ったケーキを持っていく。

 

持っていくのだが・・・・

 

「さあミコト、食べなさい」

 

「ミコト、自信作だから食べてみてくれるかしら?」

 

「見てくれはあまりよくないけれど・・・・・・食べてくれるわよね?」

 

「ふふふっ。私が初めて作った手料理よ。食べてね?」

 

・・・・・・5人中霊夢、咲夜、幽香、幽々子の4人は他には目もくれずに真っ先にミコトの下にケーキを持って行った。

 

「あやや、まあこのメンバーならこうなるだろうとは予測していましたが・・・・・・」

 

「しょうがないっしょ~。でも・・・・・・多分あの調子じゃああの4人肝心なこと忘れてるよね~」

 

「肝心なことというと?」

 

「ミコちゃん甘いの嫌いなの」

 

「・・・・・・ミコトさんの冥福を祈りましょう」

 

ケーキを差し出せれ、苦笑いを浮かべながら冷や汗を流しまくってるミコトを見て、文はほろりと涙を流しながら合掌する。

 

なお、他の審査員達もアリスの作ったケーキを食しながらミコトを哀れんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミ、ミコト・・・・・大丈夫か?」

 

ケーキの実食を終え、満身創痍で机に突っ伏すミコトに魔理沙が声をかける。

 

「・・・・・・」

 

机に突っ伏しながら手だけ上げて親指を立たせるミコト。つまり大丈夫ではないというわけだ。

 

「クスクス、こんなになってでも全員分のケーキを食べるなんて見かけに反して男らしいじゃない♪」

 

「そうね。ところであなたの隣の人もミコトとほとんど同じ状態なのだけど?」

 

紫はレティシアの隣に座るExを見ながら言う。コイツも甘い物苦手なのである。

 

「クスクス、放置しててもいいんじゃないかしら?見かけによらず打たれ強い事は座談会で証明されているでしょう?」

 

「そうね」

 

もはやExに慈悲などなかった。

 

「さて、それでは続きまして第二の審査へと移りましょう」

 

「参加者の皆さん、これから俺の言うことをよく聞いてね~」

 

「「「「「え~・・・・・」」」」」

 

「・・・・・・お願いだからあからさまに嫌そうな顔しないで。俺のメンタルボロボロになるから」

 

「クスクス、いつものことでしょ?」

 

「そうだけれども!」

 

竜希を弄り倒すレティシア。流石は最強のドSである、全くブレない。

 

「もう・・・・・とにかくよく聞いてね。まずは首を少し傾けてくださ~い」

 

竜希に言われ、霊夢達は渋々と首を少し傾ける。

 

「次に口に手を当てて~」

 

そして次に口に手を当て・・・・・

 

「そして・・・・・ニコッ♪と笑って~」

 

「「「「「ニコッ♪」」」」」

 

・・・・・『ニコッ♪』と満面の笑顔を浮かべた。

 

「「「「って、何やらせるのよ!!」」」」

 

「あら~♪」

 

思わず言われた通りに笑顔を浮かべてしまって、幽々子を覗く4人は竜希に怒鳴り散らした。ただ、幽々子だけは依然ポーズをとって笑顔のままであったが。

 

「だって笑顔が審査だって言っても無理にやろうとしたら硬くなっちゃうじゃないですか?だから可能な限り自然な形で笑顔になれるようにと配慮した結果ですよ。これも審査の為ですからどうかご理解を」

 

「とか言いながらシャッター切りまくってたのはどこの誰よ!」

 

「いや~・・・・・記者としての本能が疼いてしまってつい」

 

「あの短い時間で的確に撮ってた癖によく言うわね・・・・・・どうせはじめから写真撮る気満々だったのでしょ?」

 

「なんのことやら~」

 

霊夢と幽香の追求をのらりくらりと交わす文。まあ、実際は幽香の言うとおりあらかじめ取るつもりだったのだろうが。

 

「でもまあ審査員としては十分いい評価対象になったからな。結果的には良かったと思うぞ」

 

「うわっ!?ミコトいつの間に復活したんだ!?」

 

いつの間にやら何事のなかったかのように復活を果たしていたミコトに、魔理沙は驚きを顕にする。

 

ちなみに復活した理由は・・・・・・まあ霊夢の笑顔を見たからなのだが。

 

「まあ、復活したのならなによりだわ・・・・・一人さっきとは違う意味で突っ伏してる人がいるけど」

 

紫が視線を向けた先には・・・・・・突っ伏しながら机をバンバン叩いているExが居た。

 

「その人どうしたのさ?」

 

「クスクス、皆の笑顔を見逃しちゃって悔しがってるのよ♪」

 

竜希の問いに、レティシアが愉快そうに答えた。

 

「・・・・・・審査員の癖に見逃すってダメじゃね?」

 

「クスクス、珍しく意見があったわね竜希♪」

 

二人にボロクソ言われているExであったが、それは彼の耳には聞こえていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これより最終審査に入ります!」

 

「ようやく最後なのね・・・・それで?何やらせるのよ?」

 

ようやく最後かとぼやきながら霊夢が尋ねる。

 

「参加者の皆は事前に言った通り包装されたプレゼントを用意してるよね~?」

 

「ええ。一応ね」

 

竜希に言われてラッピングされたプレゼントを取り出す幽香。それに続いて他の4人も取り出す。

 

「最終審査はそのプレゼントを審査員に手渡ししてもらいます。つまりどのようにプレゼントするかを審査するわけです」

 

「「「「ミコトがいい!!」」」」

 

審査の内容を聞いて、アリスを除く4人が同時に言う。

 

そして・・・・・

 

「・・・・・ねえ皆。ここはミコトと一緒に暮らしてる私に譲ってくれないかしら?」

 

「あら?それを言うなら私とミコトは使用人仲間。だったら私が適任でしょ?」

 

「私だって花の世話を手伝ってもらってるからお礼がしたいのだけれど?」

 

「ミコトには恩があるから私もミコトがいいな~」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

4人による争いが始まってしまった。4人とも先ほどの審査の時にも引けを足らない笑顔であるが・・・・・・目が全く笑っておらず、その場だけダイアモンドダストがちらつきそうなほどの冷気に包まれていた。

 

「あ、あの~・・・・・・誰にプレゼントするかはくじで決めることになってるんだけど~」

 

「「「「だったらそのくじをさっさと引かせなさい!!」」」」

 

「はいどうぞ!!」

 

4人に凄まれ、竜希はくじの入った箱を即座に差し出した。

 

((((ミコトに当たりますようにミコトに当たりますようにミコトに当たりますように・・・・・・))))

 

鬼気迫るほどに心の中で強く願いながら、4人はくじを引いていく。

 

「・・・・・アリスさん。ここであなたがミコトさんを当ててしまったらどうなるんでしょうかね?」

 

「言わないで。考えないようにしてるんだから」

 

ただ一人、ミコトに当たることを強く願っていないアリスは、4人の様子を見てビクつき、自分が当たらないようにと祈る。

 

しかし・・・・・・現実は非常である。

 

 

 

くじの結果

霊夢→魔理沙

咲夜→紫

幽香→レティシア

アリス→ミコト

幽々子→ハズレ

 

 

 

「なんで!?」

 

くじの結果を目にして、アリスは思わず叫んでしまった。そして当然というべきかなんというか・・・・・霊夢たち4人はアリスを恨めがましそうに見つめていた。

 

(・・・・・胃に穴が空いてしまいそう)

 

アリスがそう思うのは無理もないことであった。

 

「というかさ・・・・・聞きたいんだけどなんで私のところハズレになってるの?ハズレってどう言う意味?」

 

「「「「「そのままの意味」」」」」

 

「もう嫌ァァァァァァ!!」

 

またしても突っ伏してしまうEx。もはやライフはマイナスを振り切ってしまっている。

 

「また突っ伏しちゃいましたね・・・・・レティシアさん、起こしてください」

 

「クスクス、仕方ないわね。頭を思い切り叩けば起きるわよね♪」

 

「ゆっくりExが誕生するね~」

 

「首と胴体がさようならしちゃうってことですかい!?」

 

「あ、起きた」

 

流石にゆっくりになるのは勘弁願いたかったようで、Exはすぐさま飛び起きた。

 

「さて、気を取り直してプレゼント手渡しと参りましょう。まずは幽々子さんとハズレからいってみましょう!」

 

「せめてExって呼んでくださいよ・・・・・・」

 

もはやツッコミにさえ覇気がなくなってしまっていた。

 

「うふふっ、あなたも大変ね~。でも、あなたが頑張ってくれてるおかげで私達がいるっていうのもわかってるわ。だから少なくとも私はあなたに感謝してる・・・・・だからこれを受け取りなさい」

 

幽々子は優しく微笑みを浮かべながら、Exにプレゼントを渡す。

 

「幽々子さん・・・・・ありがとうございます!あなたのおかげで癒されました!」

 

感極まったExは幽々子の手を掴んで感謝の言葉を口にする。

 

その瞬間・・・・・・

 

「剣伎『桜花閃々』!!」

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!?」

 

突如現れた妖夢(ミニスカサンタ)がスペルカードを発動し、Exを切り刻んでしまった。

 

「・・・・幽々子様に色目を使うことは許しません」

 

「い、いくらなんでも・・・・理不尽・・・・・ガクッ」

 

「あらあら~」

 

妖夢に冷ややかな視線を向けられながら、Exは気を失ってしまった。その光景を見て、幽々子はふふっと笑っていた。

 

「あややや・・・・・・これは流石に哀れですね~。同情はしませんが。ね、竜希さん?」

 

「・・・・・・ミニスカよ~むちゃん」

 

「あ、ダメだこの人聞いちゃいねえ」

 

文が竜希に話を振るが、竜希はミニスカサンタコスのよ~むをガン見していたため全く聞いていない。

 

「まあ、竜希さんの事は放っておいて・・・・・・次は幽香さんとレティシアさんお願いします」

 

「わかったわ」

 

幽香がレティシアの前に出た。

 

「今日はわざわざこんな催しに来てくれてありがとうね。つまらないものだけれど受け取ってくれる?」

 

「クスクス、ありがとう。でも自分でつまらないものだなんて言っちゃうのね♪」

 

「社交辞令よ。そんなこともわからないのかしら?」

 

「クスクス、わかっていて言ってるに決まってるでしょ?そっちこそそれくらいのこともわからないの?」

 

「・・・・・ふふふっ、本当に面白い人ね」

 

「クスクス、それはお互い様よ」

 

((((・・・・・・なにこれ、すごく恐いんですけど?))))

 

互いににこやかな笑顔を浮かべながら会話をする幽香とレティシア。後に、このドS同士のやりとりを見た者たちは間違いなく会場の空気は氷点下になっていたと語る。

 

「え、え~・・・・・それでは次!咲夜さんと紫さんお願いします!」

 

とうにか会場の空気を変えようと促した。

 

「はい、どうぞ・・・・・正直あなたには恩らしい恩はないからかける言葉がないわね」

 

「あら、酷いわね。私は幻想郷に住まう者ほとんど全てに尽くしているというのに」

 

「よく言うわね・・・・・でもまあ、あなたのおかげでこの幻想郷があるのは事実。そのことに関してだけはお礼をいってあげるわ。ありがとう」

 

「どういたしまして」

 

淡々とプレゼントの手渡しを終えた咲夜と紫。まあ二人にそれほど接点があるわけではないので仕方がないといえば仕方がないのだが・・・・・

 

「え~・・・・・二人共ありがとね~。では次は霊夢ちゃんと魔理沙ちゃんで」

 

竜希が霊夢と魔理沙に促す。

 

「全く・・・・・なんで私があんたにプレゼント渡さないといけないのよ」

 

「おいおい、その言い草はないだろ?私に散々世話になってるくせに」

 

「世話をかけた覚えはあるけどお世話になった覚えはないわよ。でもまあ・・・・・あんたのおかげで楽しいって思うことがあるっていうのも事実だし・・・・プレゼント上げるのもやぶさかじゃないわよ。だから受け取りなさい」

 

「霊夢・・・・ああ!サンキュ!」

 

少し照れたようにそっぽを向きながら霊夢がプレゼントを差し出すと、魔理沙は笑顔を浮かべてそれを受け取った。

 

「あやや、これは微笑ましいものが見られましたね~。では最後にしてメインといってもいいであろうアリスさんとミコトさんお願いします!」

 

「はあ・・・・」

 

アリスは気が重そうにミコトに近づいていった。

 

「元気がないな。そんなに俺じゃ嫌だったのか?」

 

「いえ、あなたが直接的な原因というわけではないから気にしないで」

 

「そうか・・・・優しいなアリスは」

 

ミコトはニコリとアリスに微笑みを向ける。

 

「あなたね・・・・・そういうこと簡単に口にしないほうがいいわよ?」

 

「なんでだ?」

 

「勘違いしちゃう子がいるかもしれないからよ。そうでなくてもあなたは・・・・・」

 

「なんだ?」

 

コテンと首を傾けながら聞きかせすミコト。その仕草は、容姿も相まって少々可愛らしく見える・・・・・それこそアリスが見惚れてしまうほどにだ。

 

「・・・・・」

 

「ん?どうしたアリス?」

 

「・・・・・なんでもないわよ、気にしないで。それよりもこれ」

 

「ああ。ありがとう」

 

「・・・・・どういたしまして」

 

プレゼントを渡して、アリスはそそくさと戻っていってしまった。

 

その時・・・・・会場中にいるミコトに行為を寄せる者達は気がついていた。アリスの頬がほんのりと紅く染まっていたことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてさて、それでは全ての審査を終えましたのでここで優勝者を決定いたします!」

 

「はてさて、誰が優勝するかな~?」

 

いよいよ訪れた優勝者発表。栄光を手にしたのは・・・・

 

「此度のサンタコスコンテストの優勝者は・・・・・・・・博麗霊夢さんです!」

 

霊夢であった。

 

ただ・・・・

 

「ふ~ん、そう」

 

本人は対して興味なさそうであった。

 

「あやや?霊夢さん、そこは喜ぶところでは?」

 

「好きで出場したわけでもないコンテストで優勝したところで嬉しくなんてないわよ」

 

ドライな返答である。まあ、霊夢の性格からいって喜ぶべきことではないのであろう。

 

「クスクス、ここまでテンションが低いとわね。でも優勝賞品を聞いたら少しは喜んでくれると思うわよ♪」

 

「・・・・・優勝商品があるの?」

 

商品と聞いて霊夢はピクリと反応した。

 

「そだよ~。優勝賞品はなんと・・・・・・紅魔館のバルコニーの今夜一晩占領権で~す!」

 

「ショボッ」

 

「ショボってなによショボって!この紅魔館のバルコニーを一晩占領できるのよ!」

 

霊夢の態度に怒りをあらわにした紅魔館の主レミリア(ドレスサンタ)

 

「だって本当にどうでもいいし」

 

「・・・・・他に人を誘っても一晩一切邪魔されないんだけどね~(ボソッ)」

 

「行くわよミコト!」

 

「え?ちょ、霊夢?」

 

竜希が小声でボソッと呟いたことが聞こえたのか、霊夢はミコトの腕を引いてすぐさまバルコニーへと向かって行ってしまった。

 

「・・・・・・わかりやすい反応ですね~」

 

「だね~。そして・・・・・予想してたけどほかの人たち凹んでるし」

 

竜希の目には、落胆し膝をつく者達が映る。霊夢以外の参加者4人はおろか、参加していない者達もだ。

 

「まあクリスマスという特別な日に霊夢さんにミコトさんを独占されるわけですからね~・・・・・・そういう私も少々ショックですし」

 

「それはまあ進んで進行を買って出た文ちゃんが悪いよ~。それよりも皆~、凹むのはそのへんにしてクリパするよ~」

 

竜希の号令の下、凹んでいた者達はどうにかといった様子であるが立ち上がった。

 

「クスクス、私も参加してもいいのよね?」

 

「それはもちろん~、楽しんでってね~」

 

「クスクス、そうするわ♪」

 

竜希に言われ、レティシアは楽しむ気満々といった様子だ。

 

「というわけで皆さんグラスを手に持って~・・・・・・メリークリスマース!!」

 

「「「「メリークリスマス!!」」」」

 

こうして、竜希の音頭でクリスマスパーティーが始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クスクス、ところでこれ(Ex)どうするの?まだ倒れているけれど」

 

「好きにしちゃっていいよ~」

 

「クスクス、じゃあまずはこの蓬莱汁を・・・・・」

 

・・・・・・その後、Exの行方を知る者は誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、いきなりあんなコンテストに参加させられるなんていい迷惑だわ」

 

「ははは・・・・お疲れ様」

 

紅魔館のバルコニーにて、霊夢はミコトに愚痴を漏らし、ミコトは霊夢を労わっていた。

 

「本当よ。でもまあ、優勝できたおかげでミコトと一緒に過ごせるっていうのは嬉しいけど」

 

「俺と一緒だと嬉しいのか?」

 

「それはまあ・・・・当然でしょ」

 

顔を赤くさせ、上目遣い気味に言う霊夢。間違いなく、今の霊夢は可愛いと断言できるであろう。

 

「そっか・・・・・俺も嬉しいよ」

 

「本当?」

 

「こんなことで嘘言っても仕方がないだろ?さて、それじゃあ・・・・・料理でも食べるか?」

 

「そうね、お腹すいちゃったし。でもその前に・・・・」

 

霊夢はお酒の入ったグラスを手に取る。それを見たミコトもグラスを持つ。

 

「メリークリスマス、ミコト」

 

「メリークリスマス、霊夢」

 

チンと音を立てて、互いのグラスがぶつかりあった。

 

「それじゃあ料理食べましょ」

 

「ああ・・・・・と、そうだ。霊夢」

 

「なに?」

 

「言うの遅れたけど・・・・・その服似合ってるよ」

 

「・・・・・ありがとう」

 

二人きりのクリスマスを・・・・・ミコトも霊夢も心ゆくまで楽しんだ。

 

 

 

 




「あとがき座談会のコーナー!IN東方!!今回は主が逝っちゃったからこの俺、紫黑竜希くんがメイン進行張らせてもらいまっす!ゲストはこの方!」

「クスクス、レティシア・スカーレット♪」

「というわけでルミナスさんのところからレティシアさんに来てもらいました~!」

「よろしく。ところでミコトがいないようだけれど?」

「ミコちゃんはほら、あれだよ。霊夢ちゃんと二人っきりで楽しんでるから」

「クスクス、リア充ね♪」

「まったくもっと同感でございます。でもまあ、俺達は座談会進めましょうか~」

「クスクス、そうね。とりあえずコンテストは霊夢が優勝したわね」

「読者の投票で決めたけど・・・・・・霊夢ちゃん圧勝だったから。さすがメインヒロイン」

「クスクス、アリスはどうだったのかしら?うちのは彼女に投票していたようだけれど?」

「アリスちゃんも結構入ってたようだよ~。まあそのアリスちゃんはというと・・・・・ミコちゃんのキョトンとした小首コテンにハートを射抜かれたみたいだけど」

「クスクス、流石はミコトね♪」

「あそこまで来るといっそ尊敬するわ・・・・・羨ましいかどうかは微妙だけど」

「クスクス、でもあなただってそこそこモテるじゃない♪」

「自覚はあるけどね~・・・・・・ところでレティシアさん、随分とまあうちの主弄ってたね~」

「クスクス、Sを自称していたけれどいじりやすかったから。竜希に並ぶくらいには♪」

「・・・・・否定できない悲しさ。でもまあ、Sってのは本当だよ~。あまり表に出ないけど」

「クスクス、だからわざわざ自称しているというわけね♪」

「そうだよ~。さて、それじゃあここらで締めにしましょうか~」

「クスクス、ええ。それじゃあ締めはやっぱり・・・・」

「「メリークリスマス♪」」
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