「やっとここまで来たな」
ええ。本当に長かった・・・・
「といっても小説始まってまだ2週間経ってないけどな」
まあそうですけど。それとみなさんに注意事項があります。
「注意事項?前回もしただろ?」
はい。ですが新たな注意事項も発見してしまいまして・・・・・原作では紅霧異変って夏に起きてるはずなんですよね。
「いまバリバリ冬だよな」
ええ。ですのでこの小説では紅霧異変は冬に起きているという設定で了承していただきたく思います。
「それくらい始めから考えておけよ」
はい・・・不徳のいたす限りです。
「まあ今更修正できないし。読者のみんな。どうか了承してくれ」
本当に申し訳ない。それでは本編をどうぞ。
第11話
side ミコト
幻想郷に来て1週間が経った。この一週間でいろいろあった。
まず、3人のいたずら妖精サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアの相手だ。この3人は神社に来て落とし穴をほったり落ち葉を落としたりといたずらし放題だった。しかもご丁寧に能力を使って姿を消したり、音を消したりして見つかりにくくしてやっている。まあ俺は気配を感じれるからあんまり意味はなくすぐに見つけられたが・・・。見つけたあとは説教をしてやった。そうしたらこの妖精たちは反省したのか泣いて俺に謝ってきた。それ以来何故か俺と霊夢はこの妖精たちになつかれてしまった。俺や霊夢を見つけると嬉しそうに話しかけてくるようになった。・・・・・まあ相変わらずいたずらはいているが。
あと人里にも行った。どうやら幻想郷に住む人たちの生活水準は外の世界より低いらしい。本で見た江戸時代のような町並みをしている。ただ無駄なものが多い外の世界の街よりよほど美しく見える。住む人も生き生きしているように見えた。この人里では上白沢慧音という人に会った。初めて会った時不思議な気配をしていたので何者かどうか聞いたら突然頭突きされた。確かにいきなり聞いた俺も遠慮がなかったがあれはすごく痛かった。意識が飛びかけたからな。そのあとしっかり話をして互いに悪かったと頭を下げて謝った。話を聞いたところ慧音は白沢と人間の半獣らしい。本当にこの幻想郷にはいろいろな人がいるのだと思った。色々話しているうちに今度自分が開いている寺子屋で子供たちに勉強を教えてあげて欲しいと頼まれた。うまく教えられる自信はないがやってみようと思う。
魔理沙の家にも行ったな。・・・・・正直あまり思い出したくないが。魔理沙の家は魔法の森の中にあった。どうやら魔理沙は『霧雨魔法店』という何でも屋的なことをしているらしいが霊夢いわく留守にしがちであまり仕事自体はしていないらしい。まあ今はそれはいい。魔理沙の家はとにかく散らかっていて物が多かった。魔理沙には蒐集癖があるらしく頻繁に物をどこからか拾ってきているらしい。ちなみに香霖堂の商品の中にも魔理沙が拾ってきたものもあるらしい。しかも魔理沙は捨てられない人らしく物は溜まっていくようだ。しかしこれもまあいい。問題は・・・魔理沙が作った魔法薬だ。いきなり飲んでくれと渡されてはじめは得体がしれなかったので飲むのを渋っていたがどうしてもというので仕方なく飲んだ。魔理沙曰く栄養剤のようなものらしいからまあ大丈夫だろと思っていたが・・・・・俺の認識は甘かった様だ。飲んだ瞬間体中がしびれて動けなくなり、幻覚まで見えてきた。そんな俺の様子を見て魔理沙は慌てて解毒剤を作り俺に飲ませた。結果として解毒剤は効いたので痺れと幻覚はなくなった。魔理沙のことを思い切り説教しようと思ったが涙目になって何度も頭を下げて謝ってきたのでさすがに怒るに怒れず結局許してしまった。・・・・・ただ魔理沙の作った薬はもう簡単には飲まないと誓った。
そして・・・・紫に会った。といってもまあそこまで深刻な話にはなっていないが。紫は俺を警戒してはいるが俺が驚異とならなければそれでいいらしい。むしろ俺は紫に気に入られているらしい。俺も同じだ。紫のことは気に入っている。いや、気に入っているというよりは尊敬しているといったほうが正しい。まだ出会って間もないが、紫からはそんな感情を抱かせる威厳のようなものがある。だからこそ藍も橙もそして霊夢も紫のそう言ったところに敬意を評しているのだろうと思う。それはそうと紫に俺のキャッシュカードを紫に渡しておいた。必要になった時に紫に頼んでお金をもらうためだ。頼んだら紫は快く引き受けてくれた。・・・まあ、なにか企んでるような表情もしていたが気にしないでおこうと思う。
そして今は・・・・・
「これで!」
「甘いぜ!」
魔理沙と弾幕ごっこしている。魔理沙と初めて弾幕ごっこをしてから一週間あれからほぼ毎日霊夢と魔理沙を相手に弾幕ごっこをしている。流石に毎日やっているので少しは強くなったと思う。
「だいぶやるようになったな!でもまだ負けないぜ!」
そう言って魔理沙は一週間前とは比較にならない規模の弾幕を展開してきた。やはりあの時は手加減していたようだ。俺はその弾幕を躱したり刀で切り落としたりして凌いだ。そしてスペルカードを取り出して発動する。
「混符「アンビバレンス」!!」
スペルカードを発動すると魔理沙の横に黒と白の弾幕が展開され魔理沙に襲い掛かる。
「いい弾幕だ!でも当たらないぜ!」
そう言って魔理沙は俺の読(・)み(・)通(・)り(・)弾幕を躱した。俺は弾幕を変わした魔理沙に向かって突っ込み魔理沙の首元に刀を突きつけた。
「うっ・・・」
「俺の勝ちだな魔理沙」
俺は刀を突きつけたまま勝利宣言した。
「くっそ~!とうとう負けた!」
「ようやく勝ちを拾えたな」
そう言いながら俺は刀を仕舞い魔理沙と共に地面へと降りた。
「すごいわね。まさかたった一週間で魔理沙に勝つなんて」
試合を見ていた霊夢がそう言ってきた。
「全くだぜ。まさかスペルカードを囮に使うなんて思わなかったぜ」
「なにものも使い様ということだ。まあスペルカードがなければ勝てなかったと思うが」
そう、俺はこの一週間で霊夢に白紙のスペルカードをもらってスペルカードを3枚作った。どうすれば勝つ事ができるようになるかを徹夜で考えて作った自信作だ。・・・・ただこのスペルカードをフルに使っても霊夢には勝てなかったが。というか霊夢の「夢想天生」ってチートだろ。攻撃が当たらないってどうやって勝てと?
「さて、それじゃあ晩ご飯にするか。直ぐに作るから待ってろ」
「ええ」
「今日もうまいの期待してるぜ」
「またうちで食べていくの・・・・・」
「まあ、気にするな!」
「気にするわよ!」
このやりとりからわかるかもしれないが魔理沙は頻繁にというかほぼ毎日博麗神社でご飯を食べている。霊夢は怒っていたが魔理沙はやめるつもりはないらしい。毎回ご飯時になるといつの間にかきている。まあ、俺がもう一枚諭吉を提供したので(霊夢は満面の笑顔で礼を言っていた)食費の心配は今のところないからいいが。
「ほら喧嘩すんな。うまいもん作ってくるからおとなしくしてろよ」
「「わかったわ(わかったぜ)」」
(・・・このふたり、やっぱ仲いいな)
俺は晩御飯を作り、3人で食事をした。
「ふう」
3人で食事し終え、魔理沙が帰ったあと。俺は縁側で煙管をふかしていた。外の世界では未成年が何をやっていると思われるだろうがここは幻想郷。そんな常識にとらわれる必要はない。はじめはむせていたが今は煙管のよさが分かってきたという感じだ。
「お風呂空いたわよ、ミコト」
霊夢の声がしたので俺は振り返った。霊夢は寝巻きに着替えており、風呂上り特有の蒸気をまとって頬をピンク色に染めている。・・・・・・正直今の霊夢はかなり可愛いと思う。
「ああ。吸い終わったら行くよ」
そう言って俺はまた煙管を咥えた。
「それ本当に好きね」
霊夢が聞いてきた。まあそう思うのは無理ない。煙管を手に入れてから毎日吸っているからな。
「ああ。悪くない」
「どう?幻想郷の生活は慣れた?」
「まあな。はじめは驚くことが多かったが今は驚くことにも慣れたといった感じだ。向こうに居た時よりずっと楽しい」
「そう・・・・帰りたいと思ったことはある?」
「ない」
俺は即答した。あそこに帰りたいなど微塵にも思わない。たとえ向こうにいる友人に会えなくても構わないと思った。それだけ俺はこの幻想郷を気に入ってるのだ。
「霊夢」
「なに?」
「これからもよろしく」
俺はおそらく・・・・・久方ぶりに笑顔を浮かべて霊夢に言った。珍しいと思ったのか霊夢は少し目を見開いた。しかしすぐに微笑みを浮かべ
「こちらこそよろしく」
そう返してくれた。俺はその言葉に満足した。
「じゃあ俺お風呂入ってくる」
「そう。私はもう寝るわね」
「ああ。お休み」
「お休み」
そう言って霊夢は寝床に向かった。俺はお風呂を満喫して寝床に入り眠った。
外に紅の霧が出始めていることに気がつかず。
「まだ出ているな」
俺は外に広がる紅い霧を見つめてそう呟いた。これでもう三日になる。この赤い霧が出ているせいで太陽の光が遮られ、ただでさえ寒い冬がより一層寒くなってしまった。おかげで洗濯物がなかなかかわかない。それ以上に問題があるのはこの霧が普通の人に有害であることだ。霧を浴びすぎると体調が悪くなるらしい。おかげで人里に住む人間は家の外に出られなくなってしまった。慧音が寺子屋を開けないと嘆いていた。
「なあ霊夢これってやっぱり異変じゃあないか?」
神社に来ていた魔理沙が霊夢にそう尋ねた。
「ええ、間違いなく異変ね」
「じゃあ解決しなきゃなんないだろ?お前は博麗の巫女なんだから」
「わかってるわよ。私もそろそろ解決しに行こうと思ってたところよ」
どうやら霊夢は博麗の巫女として異変を解決しに行くらしい。
「俺も行こう。霊夢」
「ミコトも?」
「ああ。霊夢言っただろ?仕事を手伝ってもらうって。だから俺も手伝うよ。幸い俺は霧の影響を受けないみたいだしな」
「いいの?危険かもしれないのよ?」
「わかってる。覚悟の上だ」
「・・・・わかったわ。お願いするわ」
「ああ」
俺も異変の解決に協力することにした。
「待った!私も行くぜ!」
「魔理沙も?どうしてよ?」
「まあ私も気になってたしな。霊夢だけに美味しいところは持って行かせたくないし」
「全く・・・・遊びじゃないのよ」
「大丈夫。わかってるって」
「はあ・・・いいわ勝手にしなさい」
こうして魔理沙も異変解決に協力することになった。
数刻後俺は動きやすい格好(外の世界にありそうな服に黒いコート)に着がえて外に出た。
「着替え終わったわね」
「ああ」
「それじゃあ行くぜ」
そう言って俺たち三人は異変を解決するため飛び立った。
この時、俺はこの異変が俺にとって大きな転機になることをまだ知らなかった。
あとがき座談会のコーナー!IN東方
今回も前回と同じくゲストなしでミコトさんとふたりで進めます。
「またゲストなしか」
はい。新キャラが出ていませんし、早いうちに同じ人を座談会に呼びすぎるのは少々気が引けまして。次回はちゃんとゲストを呼びますので。
「まあ、気持ちはわからんでもないな」
それはともかくとして、どうですか?ミコトさん幻想郷の生活は?
「正直この一週間、いろいろなことがありすぎて疲れたなんてものじゃあなかった。小説内ではかなり簡潔に説明されていたようだが」
まあそれには理由があります。早いところ物語を進めたかったのとこれをすべて書くとミコトさんの疲労がマッハになると思いましたので書きませんでした。
「そのせいで三月精と慧音との出会いが随分薄くなってしまったな」
その点は反省しています。彼女たちのファンの方申し訳ありませんでした。いつかちゃんとした形で出しますので。
「いつになることやら」
もしもこの一週間のミコトさんの生活が知りたいという要望が多ければいつになるかわかりませんが書きますので要望がある方は感想でどうぞ。
「そういえばとうとう俺にもスペカが手に入ったな」
はい。おかげでミコトさんの弾幕戦闘は格段に強くなりました。
「でも一週間で魔理沙に勝つとかやりすぎじゃあないか?」
まあミコトさんは天才と呼ばれる部類なのでこれがデフォですよ。
「そんなものか。まあスペカが手に入ったのは嬉しいな。これで主を思う存分ボコれる」
ちょっと!今すごく不穏なことが聞こえたんですけど!
「それじゃあ早速・・・」
ま、待ってください!なんでスペカを構えているんですか!?
「いつか不発に終わったスペカをここで使おうと思ってな」
ちょっ!待ってください。やるならせめて心の準備を・・・・
「混符「黒と白の奈落」!!」
ぎゃあああああああああ!!
ピチューン!
「ふう。すっきりしたな。それでは主もピチュッたし次回予告をどうぞ」
次回
異変解決のために飛び立つ3人。
3人の前に立ちふさがるのは黒い闇と氷使いの⑨?
そして3人は紅い屋敷にたどり着く!
次回 東方~儚き命の理解者~ 第12話
「「次回もまた来いよ(来ててくださいね)!」」