「またグレン○ガンか」
ええ。今回は信じるっていう言葉が多用されているので。それでこの名言にしました。
「まあたしかに名言ではあると思うがな。言葉にすると単純に思えるがいろいろ考えさせられる。信じることは意外と難しいものだからな」
はい。このセリフを聞いたときはなにかビビッときましたね。読者のみなさんはどうでしょうか?
「感じ方は人それぞれだろう。しかし何か感じるものがあればいいと思う」
そうですね。ではそろそろ本編行きましょう。
「では本編どうぞ」
side ミコト
俺と咲夜は二人の戦いを少し離れたところから見ていた。
「咲夜、この屋敷は禁煙か?」
「いえ、特に決まっていないけれど・・・なぜそんなことを聞くの?」
「いや、ちょっと煙管を吸いたくてな」
「吸っても構わないと思うけど・・・・灰は飛ばさないでね」
「ああ。わかってる」
俺は煙管に火をつけて吸う。一応携帯できる灰皿(自作)も持っている。
「・・・・・随分余裕ね。あの巫女が心配じゃないの?」
「なんでだ?」
「なんでって・・・・あの巫女が相手にしているのはレミリアお嬢様よ。はっきり言って勝目なんてないわ」
「確かに。あの子は強そうだな。俺じゃあ多分勝てないだろう。」
「だったら加勢しなくていいの?」
「必要ないさ。霊夢は負けない」
「・・・・なぜそんなこと言い切れるのかしら?」
「信じているからな。霊夢のことを。咲夜もそうだろ?」
「え?」
「あの子のことを信じてるから手を出さないんだろ?」
「・・・・・当然です。レミリアお嬢様は負けません」
「俺もそれと同じだよ。霊夢は負けないと信じている。なんなら賭けてもいいぞ?」
「あら?それじゃあお嬢様が勝ったら・・・・・そうね、一日私に付き合ってくれないかしら?」
「何させる気だよ」
「さあ?なにかしらね?」
「まあいい。その代わり霊夢が勝ったら・・・・そうだな、俺に一日付き合ってもらおう」
「あら、何させる気?」
「さあ?なんだろうな?」
「ふふ。やっぱりあなた面白いわね」
「それはどうも」
俺たちは笑みを浮かべて戦いの行く末を見守った。
side 霊夢
「人間の分際で中々やるじゃない!」
「あなたも異変の元凶だけあってやるわね!」
私と吸血鬼は弾幕を応酬しながら言った。正直あの吸血鬼は強い。屋敷の中にいたメイド妖精と比べ物にならないくらいに。魔理沙やミコトじゃあかなわないかもしれないわね。でも・・・・
「負けないわ!夢符「封魔陣」!!」
「ふふ・・・紅符「スカーレットマイスタ」!!」
私がスペルカードを使うと吸血鬼も使ってきた。私の弾幕とあいつの紅い弾幕がぶつかり合い互いに打ち消し合う。
「いいわ!あなたいいわ!まさかこの私とここまで戦えるなんて!」
「それはこっちのセリフよ。まさか今ので決まらないとは思わなかったわ」
「終わるわけないじゃない!こんなに楽しいんだから!」
(全く、これだから妖怪は面倒ね。・・・でもまあ私も少し楽しいと思ってるけど)
「これはどうかしら?神術「吸血鬼幻想」!!」
「っ!!」
吸血鬼が新たに放った弾幕を私は躱す。けどちょっときついわね。
(このままじゃあ・・・・・)
私は少し焦りを感じていた。このままじゃまずい。負けるかもしれない。私は不安に駆られた。ふと、私はミコトのいる方に目がいった。ミコトは煙管を吸いながら。笑みを浮かべて見ている。
(・・・全く。こっちの気も知らないで・・・・でも)
負けられない。ミコトは信じてくれているんだ。私が勝つのを。だからミコトは笑って見ていてくれるんだ。だったら私は負けない。彼が・・・・・・ほかの誰でもないミコトが信じているから!
「楽しいけどそろそろ終わりにするわ!神槍「スピア・ザ・グングニル」!!」
吸血鬼は自分の身の丈以上もの大きな槍を手に持った。
「これで終わりよ!」
吸血鬼は私に向かって槍を投擲してきた。私は目を閉じる。そして槍が私を貫く・・・・・ことはなかった。
「なっ!」
槍は私をすり抜けるように私の後ろの壁に突き刺さった。
「な、なんで!どうして当たらないの!?」
「『夢想天生』。『夢想封印』の究極形にして私の最強のスペルカード。これを発動した私はあらゆるものから宙に浮き、あらゆる攻撃を受け付けない」
私は目を閉じながら答えた。
「な、なんですって!なによ・・・そのでたらめなスペルカード!」
「気をつけなさい。これから放たれる弾幕は・・・・・これまでの比じゃないわよ」
そうして私から今までのものとは比べ物にならない規模の弾幕が放たれた。
「くっ!」
目を閉じているので見えないが恐らく吸血鬼は必死に避けているのだろう。でも・・・・
「無駄よ。『夢想天生』からは逃げられない。この勝負・・・・・」
「きゃ、きゃあああああ!」
「私の勝ちよ」
目を開けるとそこには弾幕を受けた吸血鬼の姿があった。こうして私と吸血鬼の勝負は終わりを迎えた。
side ミコト
「お嬢様!」
咲夜は弾幕を受け倒れたレミリアに向かって駆け寄った。俺も煙管をしまい霊夢のもとへ歩き出す。
「お疲れ様。霊夢」
「何がお疲れ様よ。煙管なんて吸って随分のんきだったわね」
「ははっ、すまないな。でも霊夢が勝つって信じてたから」
「それくらい、わかってるわよ」
俺と霊夢は互いに笑みを浮かべてそんな話をした。
「う・・・・う~」
「お嬢様!大丈夫ですか!」
「さ、咲夜・・・」
「申し訳ございませんお嬢様。私があの巫女を連れてこなければ・・・・」
「あら、咲夜は私が勝つのを信じてなかったのかしら?」
「そんなことありません!信じていました!」
「ならあなたは悪くないわ。悪いのは咲夜の期待に応えられなかった私よ」
「そんなこと・・・・「咲夜」
「ごめんなさい。あと・・・・信じてくれてありがとう」
「お嬢様・・・・・いえ、私がお嬢様を信じるのは当然です」
「ふふ・・・・」
レミリアと咲夜もまた笑みを浮かべ話していた。
「レミリア。大丈夫か?」
「ええ。大丈夫よ。敵である私を心配するなんて・・・あなた変わってるわね」
「「本当にそうね」」
「ちょっと待て。霊夢はともかくなんで今日会ったばかりの咲夜まで納得してるんだ」
「あなたが変わった人だということは短い時間でも十分にわかったわ」
「・・・・・俺はそんなに変わっているのか」
「何今更言ってるのよ」
・・・・・流石に少しくるな。
「さて、吸血鬼。わかってるわね」
「・・・・・ええ、あの霧はちゃんと消すわ。私は負けたもの」
「悪いな。レミリア」
「謝らないでちょうだい。余計惨めになるわ」
「そうか・・・・わかった。もう謝らない」
「それでいいのよ」
「・・・・レミリア。なにか方法はないのか?」
「方法って・・・なんのよ」
「お前が太陽の光を浴びても大丈夫になる方法だよ」
「ミコト!?何言ってるのよ!」
「レミリアは昼間でも外に出たいんだろ?霧は消さなきゃならないんだ。だったらなにか別の方法がないのかと思ってな」
「・・・・ないわよ。そんな方法あったらもう試してるに決まってるでしょ?」
「まあそうだな。なら考えてみるか」
「考えるって・・・・あなた本気?」
「ああ」
「一体あなたに何の得があるって言うの?」
「得は・・・・まあないな」
「だったらなんで!」
「俺がしたいからだ」
「え?」
「・・・昔こんなことを言う知人がいてな『誰に何を思われようと自分がしたいことをしろ』ってな。だからやるんだよ」
「・・・・あなた、本当に変わってるわね」
「結局そうなるのか・・・・まあいい」
「・・・・・信じてもいいのかしら?」
「うん?」
「あなたなら・・・・そんな方法を見つけられるって」
「・・・・・俺はただ考えるだけだ。思いつく保証なんて一切ない。信じる信じないはレミリアが決めろ」
「・・・・・私は・・・・信じるわ。あなたを・・・ミコトを」
「いいのか?信じれば期待を裏切るかもしれない」
「見くびらないで。それぐらい覚悟の上よ」
「わかった。考えてみるよ。きっと方法を見つけてみせる」
「ええ。よろしく」
レミリアは俺に向かって微笑んだ。その微笑みは見かけ相応の少女のもののように思えた。
「さて、話しはまとまったみたいだからさっさと霧を消して頂戴」
「わかってるわよ」
霊夢がレミリアに霧を消すように促した。これで今回の異変は解決・・・
「!咲夜!レミリアを連れてそこから離れろ!」
「え?」
咲夜にそう言うと俺は霊夢を抱えてその場から退いた。
「ちょ///ミコト!?」
咲夜も戸惑いつつもレミリアを連れその場から退いた。すると・・・
ドーン!!
先程まで俺たちがいた場所が吹き飛び煙が上がった。
「な、何!?」
「これは・・・・」
(・・・・・なんだ?この気配は・・・・なにか・・・おかしい?)
やがて煙が晴れそこには・・・・ひとりの小さな少女がいた。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回のゲストは四度目!霊夢さんです!
「また私なのね」
まあ霊夢さんはこの小説のメインヒロインですからね。必然的に登場回数は多くなるわけですよ!
「そういうものなの」
そういうものです!ただ・・・・
「どうした主?」
いえ、実は・・・・・間違えたんです。
「間違えた?何をよ?」
・・・・・順番です。話の流れ的には前回に霊夢さん。今回レミリアさんにするべきだったんです。
「確かに。その方が自然だな」
「なんで間違えたのよ」
いえ、前回のあとがきを書くとき今回レミリアさんが出てきたから今回はレミリアさんがゲストだ!って瞬間的に思ってしまいまして・・・・・ちゃんと考えてませんでした。
「・・・・・お前。何度やらかす気だ?」
・・・・・心の底からごめんなさい。
「はあ。もういいわ。今後絶対やらかすなとは言わないからせめて最大限気をつけなさい」
はい・・・・
「さて、この話は終わりよ。聞きたいことがあるし」
なんでしょうか?
「前に出てきたあの黒いのはなによ?」
あれですね。あれはまあ今言えることは『愛されなかったものの末路』ですね。
「『愛されなかったものの末路』?」
そうです。あの存在は何者からも愛されなかったもの、愛を求め続けたものの末路です。そしてミコトさんのバッドエンドのひとつでもあります。
「バッドエンドの一つ?」
ええ。バッドエンドルート①『得られぬ愛を求める愚者』。このルートに入ったらミコトさんはあの黒い存在になり愛のみを求める存在になります。
「でも愛を与えたらいいんじゃないの?」
いえ、あの存在になったら愛を感じることができなくなるんですよ。ただ得られない愛を求めてさまよい、愛されない寂しさを紛らわすために同類を増やし続けようとします。
「・・・・・悲しい存在だな」
「・・・ミコトはあんな存在になってしまいそうになってたのね」
ええ。結果として救われましたがね。
「・・・・・・」
「大丈夫よ。ミコトはあんなふうにならないわ。私がならせない」
「霊夢・・・・・ありがとう」
あ~はいはい。ご馳走様です。
「・・・主、ヤサグレるなよ」
それはごめんなさいね~。
「全くコイツは・・・・そういえばあれはなんで出てきたの?」
それはまだ秘密です。紅霧異変が終わったら少し書きますので待っていてください。
「「わかった(わかったわ)」」
それじゃあ今回はここで締めます!
次回
現れた悪魔の妹!
彼女は破壊を楽しむためにミコトたちに遊びを持ちかける!
ミコトは彼女に何を感じるのか?
そしてミコトが・・・・!?
次回 東方~儚き命の理解者~ 第18話
「「「次回もまたきてくださいね(きてくれよ)(きなさい)!」」」