「どうした主?元気ないが?」
いえ、ただ・・・・・今日はすごく疲れまして。
「何があったんだ?」
いえ、今日は研修でずっと座りっぱなしでして・・・・それだけでものすごく疲れたんです。
「座ってただけでか?」
ミコトさんにはわからないんですよ。座りっぱなしは時としてスポーツの10倍は疲れることに・・・・・
「そ、そんなにか。大丈夫なのか?今回から新章だろ?」
だ、大丈夫です。・・・・・・・・・・・・・・・・多分。
「・・・・・・とてつもなく不安だな」
ではそろそろ本編にいきましょう。あ、それと設定をアップしたのでよければ見てください。
「では本編どうぞ」
第21話
side ミコト
『はあ・・・・・・』
『どうしたんだ神楽?随分大きなため息だが』
『ああ。昨日5人に同時に告白されてな・・・・・・』
『それは凄いというか流石というか・・・・・・』
『何度断ってもしつこく迫ってきたんだ。正直鬱陶しかった。私にはミコトがいるというのに』
『そうか。大変だったな。それでどうしたんだ?』
『ああ。私がだす条件を達成したら付き合ってやることにした』
『大丈夫なのか?そいつらのうちの誰かが条件を達成したら・・・・・・』
『安心しろ。それはない。かなりの無理難題を突きつけたからな。よほどの天才・・・・・・それこそお前レベルでないと到底達成などできん。奴らもすぐに諦めるだろう』
『俺を買いかぶりすぎじゃないか?』
『妥当な評価だ』
『そうか・・・それにしても無理難題を突きつけて諦めさせるなんてまるで・・・・・・』
そこで俺は夢から覚めた。
目を覚ましたら知らない天井だった・・・・・・まあネタは置いといて、俺は紅魔館の客室で目を覚ました。あの戦いの後レミリアの厚意で紅魔館に泊まらせてもらったのだ。・・・・・・ただ正直あの戦いの後は大変だった。本当に大変だった。ある意味異変を解決するために動いていた時より大変だった。
フランが泣き止んだ後、咲夜に左手の止血等の処置をしてもらった。フランと話していた時はあまり感じなかったがとてつもなく痛かった。まあこれはまだそこまで大変ではなかったからいい。問題は他にある。まず霊夢には「何度心配させれば気が済むの!」と思い切り説教されてしまった。しかもそれを見たフランが自分のせいだとまた泣きながら謝ってきて、さらにそれを見たレミリアが「フランを泣かすな!」といって霊夢を怒鳴りつけ、霊夢はさらに反論、そして矛先は俺に戻ってきてまたフランが泣いてレミリアが怒っての繰り返しになった。途中で咲夜が仲裁に入ってくれたのでなんとか事なきを得た。
しかし、まだ騒動は続いた。突然部屋に紫の髪をした女の子・・・・パチュリーが現れ魔理沙に本を返せと迫っていき魔理沙はそれから逃げてと部屋の中でドタバタと追いかけっこが始まった。流石に俺は泥棒は良くないと思って魔理沙をどうにか捕まえ説教をしてパチュリーに謝らせた。・・・・・何故か俺も謝ることになったが。そしてパチュリーにどうにか本を貸してもらえないかと説得して30分の説得の末なんとか本を貸してもらえることになった。正直魔理沙に少々甘かったかなと思ったが、魔理沙が笑顔になっていたのでまあいいかと思ってしまった。俺はこんなにお人好しだっただろうか?
さらに騒動は続く、今度は侵入者(もちろん俺たち)を捕まえに美鈴が部屋に突入。しかし部屋に入った勢いとは裏腹に俺を見た途端怯えた表情をした。少々やりすぎてしまっただろうか?それだけなら美鈴にとってまだ良かったかもしれないが・・・・・・問題は咲夜だ。咲夜は美鈴に門番のくせに何をしていたと正座させ説教し始めた。俺は説教される原因を作ってさらに美鈴に恐怖心を植えつけてしまった罪悪感からなんとか咲夜を説得して説教をやめさせた。・・・・・どうでもいいがなぜ咲夜は美鈴を中国と呼ぶのだろうか?
これで騒動は終わり・・・・・になればよかったんだがな。まだ重要なことが残っている。クラマとシラマ、そして俺の能力とどうして怪我がすぐに治ったかの説明だ。一からすべて説明したのでかなり時間がかかったな。
これらのことをしているうちに時間があっという間に過ぎ深夜になってしまい紅魔館に泊まることになったのだ。ちなみにみんないろいろありすぎて疲れてしまい、食事もせず入浴もせずに眠ってしまった。以上説明終わり・・・・・って俺誰に説明してたんだ?
(ちなみにこれらのことをすべて書くと軽く2~3話消費してしまう恐れがあるのでこの説明で割愛させてもらいます by作者)
コンコン
何か誰かからの知らせが流れていたときノックの音が聞こえてきた。
「はい」
俺は返事をしたノックをしてきたのは・・・・・
「咲夜よ。入っていい?」
「ああ。いいぞ」
咲夜が部屋に入ってきた。手には俺のコートを持っている。
「おはようミコト。このコート、直しておいたわよ」
そういえば途中から羽織ってなかったな。俺は咲夜から渡されたコートを受け取った。見事に穴は塞ぎ新品同様になっていた。
「わざわざすまないな。咲夜」
「気にしなくていいわ。私が穴を開けたようなものだし。それよりも今から朝食にするわよ。皆もう集まっているからミコトも来なさい」
「ああ。わかった」
俺は咲夜について部屋から出た。
「お待たせしました。お嬢様」
「ご苦労さま。咲夜」
5分ほど歩いて(相変わらず広いな)ようやく皆(霊夢、魔理沙、レミリア、フラン、パチュリー、小悪魔、美鈴)がいる部屋にたどり着いた。
「お兄様~!」
フランが俺に飛びついてきたので俺はそれを受け止めた。ちなみになぜかフランは俺をお兄様と呼んでいる。あとフランはもう地下に幽閉されることはない。あの戦いのあとフランの破壊衝動はなりを潜めたようだ。
「ちょっとフラン!何やってるの!」
「何って、お兄様に抱きついてるだけだよ。もしかしてお姉様羨ましいの?だったらお姉さまも抱きついたら?」
「なっ何言ってるのよフラン!そ、そんなことこの私がするわけないでしょ!」
レミリアが思い切り反論してきた。顔を真っ赤にするほど嫌なのだろうか?
「え~本当に?お姉様」
「う、う~・・・・」
ただ言えることは今のレミリアには昨日見たときのようなカリスマがないということだな。
(いいなあ)
(フランのやつ・・・・・羨ましいぜ)
(妹様、羨ましですね・・・・って私は一体何を考えて!)
あとなぜか霊夢、魔理沙、咲夜がこっちを見ている。どうしたんだ?
「お兄様!早く座ってご飯にしましょ!」
「ああ。そうだな」
フランが俺の右手を引いてきたので俺はフランについていき席に座った。席はフランと霊夢の隣だ。
「全員席についたわね。それじゃあ・・・・」
「「「「いただきます」」」」
俺たちは食事を始めた。
「ん・・・・うまいな」
「ふふ。そう言ってもらって嬉しいわ」
「咲夜が作ったのか?」
「ええ。そうよ」
さすがは紅魔館のメイド長といったところだな。
「お兄様、あ~ん」
「フラン!あなたまた何やってるの!」
フランがフォークに料理を刺して俺に食べさせようとするのを見てレミリアがまたフランを叱った。
「え?だ、だってお兄様左手が無いから食べにくいかなと思って・・・・・・」
どうやらフランは厚意でしてくれたらしい。それを咎められて少し涙目になっている。
「え?あ、ちょ、ちょっとフラン?ご、ごめん!私たちが悪かったから泣かないで!」
フランの様子を見てレミリアがあたふたしている。・・・・・・今のレミリアを見てると本当にカリスマブレイクしてしまったように思えた。
「ミコト、あ~ん」
フランとレミリアの様子を見ていたら霊夢が隣から俺に料理を食べさせようとしてきた。
「霊夢、俺は大丈夫だぞ。自分で食べられる」
「あ~ん」
「いや、だから霊夢、俺は「あ~ん」・・・」
何だろう?霊夢からの圧力が凄くて断りづらい。
「・・・・・・あ~ん」
俺は結局根負けし食べてしまった。皆がいるところでやったからさすがに恥ずかしい。というか前から思ってたけど俺って押しに弱いな。
あれからしばらくして食事が終わり、今は咲夜が煎れてくれた紅茶(これまたとてつもなく美味しい)を飲んでいる。結局俺が一番食べるのが遅く最後に食べ終わった。しかも霊夢だけでなく、魔理彩、フラン、なぜか咲夜とレミリアにまで食べさせられる羽目になった。なぜ食事するだけでこんなに疲れるのだろうか?
「ところでミコト。あなたの左手はいつぐらいに治るの?」
レミリアが紅茶を飲みながら聞いてきた。
「いや、この手はもう治らないぞ」
俺もまた紅茶を飲みながら返した。
「「「「え?」」」」
皆が疑問の声を同時にあげた。息ピッタリだな。
「ちょ、ちょっと待つんだぜ!お前の生命力があれば治るんじゃないのか!?」
「いくら何でもなくなった手を再生させるのは無理だ。生命力が強いといってもあくまで人間としてであって妖怪とかよりは弱いんだから。精々傷口がふさがるのが早いぐらいだな」
「そんな・・・・・・」
「じゃあ、ミコトの手はずっとそのままってこと?」
「そうなるな」
俺が答えると部屋はしばらく静寂に包まれた。
「・・・・・ごめんなさい」
静寂を始めに破ったのはフランだった。
「わ、私のせいで・・・・・・お兄様の左手がずっと・・・なくなったままに・・・本当にごめんなさい」
フランは泣きじゃくりながら謝ってきた。
「・・・・・・フラン。これは俺が選んだことだ。フランが思い詰めなくていい」
「けど・・・・・・」
「フランの泣いてるところを見ると辛いんだ。だから泣き止んでくれ」
「・・・・・・うん」
俺がそう言うとフランは泣き止んでくれた。
「よし。いい子だなフランは」
俺はフランの頭を撫でながら言った。
「でも本当にいいのか?片手じゃあいろいろ不便だろ?」
「いいもなにも、もう治らないんだから仕方ないだろ?」
「そうか・・・」
たしかに不便かもしれない。でも慣れればなんとかなるだろう。まあそのなれるまでが苦労しそうだが。
「・・・・・・・・・ねえミコト、もしかしたらあるかもしれないわ。左手を治す方法」
「え?」
ずっと黙り込んでいた霊夢が口を開き治す方法があるかもしれないと言ってきた。
「あなたを『永遠亭』に連れて行くわ」
『永遠亭』・・・・・・その地で俺は、かつて俺が愛し、俺を唯一愛してくれた少女・・・神楽の面影を見ることになる。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回はミコトさんとふたりで進めていきます!
「早速聞いていいか?」
はいなんでしょう?
「食事の席にはクラマとシラマがいなかったがどうしてだ?」
彼女たちはミコトさんの命そのものですから姿を出すとミコトさんの命が消費されるからです。なので彼女たちは普段はミコトさんの右腕に巻きついている鈴の姿をとっています。いわゆる待機状態ですね。彼女たちが姿を現すのは戦闘時か有事の際ですから出てこないんです。
「そうなのか・・・・・それって出番少ないんじゃないか?」
まあそうですね。今後あまり姿は出てきません。それでも重要な存在には変わりませんが。
「なんか不憫だな」
まあいづれあの女たちのエピソードも書くつもりなんで彼女たちの活躍を期待する方はその時までどうかお待ちください。
「と、そういえば次回に永遠亭に行くことになるがもしかして永夜抄が終わってるのって・・・・」
はい。ミコトさんの手を治すためです。紅魔郷編でミコトさんの左手が斬り落とされるのははじめから決定していましたからね。治すためには永遠亭に行くしかないと思っていたので順番はおかしいですが永夜抄がもう終わってることにしたんです。
「ということらしい。永夜抄を期待していた人には申し訳ない」
その代わり輝夜さんたちの見せ場はいくつか考えてあります。この章では出せない見せ場もあるのでいつになるかわかりませんがどうかそれまでお楽しみにしていてください。
「さて・・・・少し短いが今回はここで締か?」
そうですね。ただ最後にもう一つ。次回予告ですがしばらくお休みします。理由としましてはこの章の話はまだ出来ていないところが多く、考えながら書く事が多いので次回予告ができないからです。どうかご了承ください。それでは・・・・・
「「次回もまたきてください(きてくれ)!」」