いや~とうとう本小説も話数が50に突破しましたよ!
「実際はおまけやら設定やらで50話よりも多いんだけどね~」
そうですね。ですが話数は今回でとうとう50話ですので。
「そうだな。それにしても・・・・・50話たってもまだ全体の10分の1未満しか進んでいないなんてな」
「この小説っていつ完結するんだろ?下手したら主じいさんになっても終わらないんじゃね?」
それは・・・・・否定できませんねはい。
「まあ頑張れ。それよりもそろそろ本編行くぞ」
ですね。それでは本編どうぞ。
side ミコト
「それでミコちゃん。誰が本命なのかな?」
目の前で繰り広げられる霊夢達の戦いを見守っていると竜希は突然俺にそんなことを聞いてきた。
「本命って・・・・・どう言う意味だよ?」
「またまた~。わかってるくせにしらばっくれちゃって!」
「だからどう言う意味だ」
「だ・か・ら!3人の内誰に想いを寄せてるのかって話!巫女の霊夢ちゃん?魔女の魔理沙ちゃん?それともメイドの咲夜ちゃん?いや~3人ともすっごく可愛いから迷っちゃうよね!」
・・・・・コイツは。何を言い出すかと思えば。
「何を馬鹿なこと言っているんだ。俺と霊夢達はそんな関係じゃないし俺はそんな目であの3人を見ていない。第一そんな目で見ていたらあの3人に迷惑だろう?」
「・・・・・・・ふぅん。ねえミコちゃん、それって・・・・・・本気で言ってるの?」
「?もちろん本気だが」
「・・・・・・へぇ、そっか。まあいいけどね~」
竜希は相変わらずのヘラヘラとした表情をして言った。
「・・・・・・はぁ、なんというか・・・・・お前は相変わらず掴めない奴だな」
「それが俺のあいでんてぃてぃ~ですから!そういうミコちゃんも相変わらず・・・・・・でもないか」
竜希は声のトーンを少し落として言った。
「ミコちゃん・・・・・変わったよ。
「俺が・・・・変わった?」
「うん。あの時・・・・・かぐちゃんに愛されていて・・・・・かぐちゃんを失った時に比べてね」
「・・・・・・・」
「今のミコちゃんは~・・・・すっごく生き生きしてる。生きるのを楽しんでるって感じだよ。いい変化だね」
竜希は笑顔で言った。その表情はいつものヘラヘラしたものではなく・・・・・普通の、本当の竜希の笑顔だ。
「・・・・・そうか」
俺が生き生きしているか・・・・・神楽と一緒にいた時と比べて。・・・・・そうかもしれない。あの時の俺は・・・・・神楽と一緒にいられればいいと思っていた。たとえどんなに苦しくても・・・・・辛くても・・・・・ただ一緒にいるだけでよかった。たとえ楽しくなくても。生きていることを実感できなくても。
「でも・・・・・悪い変化もある」
「え?」
「あの時のミコトにはあったものが今のミコトにはない。それが・・・・・・悪い変化だ。とてつもなく悪い・・・・・最悪な変化だ」
竜希は神妙な表情で言った。しかも俺をミコトと呼んでいる。竜希が俺をそう呼ぶということは・・・・・それほど重要で真面目なことなのだろう。
「・・・・・その変化っていうのは一体何だ?」
「それは・・・・・・ミコちゃんが自分で考えることだよ~」
竜希は再びヘラヘラした表情をして答えた。
そうか。つまりは・・・・・俺が自分で考えて、気がつかなければ意味がないということか。
「・・・・・わかった。考えておく」
「ははは、そうしな。お?向こうはそろそろ終わりそうだよ」
「・・・・・そうだな」
俺は竜希との話をやめ、再び霊夢達の戦いに目をやった。
side 霊夢
「「「ハアハアハア・・・・・・」」」
「どうした?もう終わりか?」
「なかなか張り合いはあったけど・・・・その程度じゃあ私たちに勝つのは無理ね」
「くっ」
私達は三姉妹を追い詰めた。この三人はそれなりに強かった。コンビネーションもいい。でも・・・・・私たちとは地力が違う。
「こうなったら・・・・・メルラン、リリカ!」
「「うん!」」
「「「大合葬「霊車コンチェルトグロッソ怪」!!」」」
三人は協力してスペルカードを使ってきた。そして、先程までとは比べ物にならないほどの規模の弾幕が私たちに襲いかかって来た。私達はその弾幕を回避する。
「ははは!コイツはなかなかいい弾幕だぜ!」
「そうね。でも・・・・・この程度なら問題ないわ」
「ええ。夢符「二重結界」!!」
「恋符「ノンディレクショナルレーザー」!!」
「時符「パーフェクトスクウェア」!!」
私達3人も弾幕を展開した。私たちの弾幕はあいつらの弾幕をかき消していく。そして・・・・
「「「きゃあああああ!!」」」
弾幕が三姉妹を飲み込んで勝負は決した。
「よっしゃ!弾幕はやっぱりパワーだぜ!」
「何言ってるのよ。弾幕なんだから手数の方が大事でしょ?」
「おいおい、私の弾幕のおかげで勝てたのに随分な物言いだな霊夢」
「は?誰のおかげで勝てたって?」
「だからこの魔理沙様のおかげだぜ!」
「・・・・・はあ、そう。ならそういうことにしておいてあげるわ」
「なんだよ霊夢!それどう言う意味だ!」
「文字通りの意味よ」
「・・・・・・はあ、こんなのでよく勝てたわね」
私と魔理沙が言い争いを始めようとすると・・・・
「3人共お疲れ様」
「いや~!3人共凄かったよ!」
ミコトと竜希が声をかけてきた。
「ミコト!今の見ててくれたか?」
「ああ。見ていたよ」
「どうだった?」
「ああ。かっこよかったよ魔理沙」
「そ、そうか。へへへ///」
ミコトに褒められた魔理沙は嬉しそうだ。・・・・・羨ましいわね。
「・・・・・・」
咲夜もそう思っているのだろう。ミコトと魔理沙をじっと見つめている。
「霊夢と咲夜も。かっこよかったぞ」
ミコトは今度は私と咲夜のことを褒めてくれた。
「!ま、まあ当然よ!魔理沙がかっこよくて私がカッコよくないなんてありえないもの!」
「ふふ。ありがと。ミコト」
・・・・・やっぱり、ミコトに褒められるのってすごくいいわね。
「・・・・・・あの~皆さん?俺のことは無視なのかな?」
「「「「いたの(いたのか)?竜希」」」」
「いたよ!というか三人揃って言うのやめて!結構傷つくから!」
竜希は大げさに泣き真似をして言った。まだ会ってそんなに時間経ってないけど竜希をどう扱えばいいのかわかってきたわ。
「・・・・・はあ、もういいや~。早く冥界に行こうよ。ここは本当に寒いからさ~」
「そうね。行きましょ」
「ちょっと待ってくれ」
私達は冥界に入ろうとするミコトが引き止めた。
「どうしたのかしらミコト?」
「いや、大したことじゃあないんだけどな」
そう言ってミコトは三姉妹の方に近づいていった。
「・・・・・何か用ですか?ミコトさん」
近づいてきたミコトに対してルナサが言った。
「3人共・・・・・すまない」
「「「え?」」」
「怪我・・・・・治してあげたいけど、俺の力は命のないものには効かない。だから俺は君たちを治してあげられないんだ。本当にごめん」
「・・・・どうしてあなたが謝るんですか?私達は・・・・・あなた達の敵なんですよ?」
メルランが首をかしげて聞いた。
「・・・・・君たちはただ呼ばれていただけだった。ただ頼まれて・・・・演奏しに行こうとしただけだった。それなのに俺達が自分勝手な理由で君達の邪魔をした。俺達には俺達の事情があったけど・・・・・それでも君達に悪いことをしてしまった。君達を傷つけてしまった。だから・・・・・本当にごめん」
ミコトは申し訳なさそうに三姉妹に頭を下げて謝った。
「「「・・・・・・・」」」
「・・・・・やっぱりあなたが謝る必要はない。あなたは・・・・あなた達は悪いことなんてしていないから。ただ自分たちの目的を果たそうとしただけだから。だから・・・・・謝らなくてもいい」
「メルラン・・・・・」
「ミコトさん、心配してくれてありがとうございます。私達は大丈夫です。このくらいの怪我は直ぐに治りますから」
メルランは笑みを浮かべてミコトに言った。
「・・・・・そうか」
ミコトもまた笑みを浮かべた。
「・・・・・本当にミコトは優しいわね」
「・・・・・そうだな。敵だったあいつらの心配をするなんて本当にお人好しなやつだぜ」
そんな光景を見て咲夜と魔理沙が呆れながら・・・・・でもどこか嬉しそうに言った。好きな人の優しさを目にして嬉しくなったのだろう。
「本当にそうね。でも・・・・・・それでこそミコトね」
かくいう私も嬉しい。ミコトは本当に優しい人だっていうことを再認識できたから。
「・・・・・違うよ」
「「「え?」」」
「ミコトのアレは・・・・・・優しさじゃない。ミコトのアレは・・・・・ただの自分勝手だ」
「た、つき?」
竜希は先程までのヘラヘラしたゆるい雰囲気とは違う、冷たい空気を纏って言った。口調も先程までとは違い真面目なものになっている。
「・・・・・それって一体どういう意味かしら?」
「・・・・・そのままの意味だよ。ミコトのアレは自分の為のものだ。アレは優しさなんかじゃあない。ただの自分勝手な自己満足だ」
「・・・・・どうして?どうしてそんなこと言えるのよ?あんたはミコトの親友なんでしょ?そのあんたがどうしてミコトの優しさを認めないのよ?」
私は竜希に聞いた。おそらく今の私は・・・・・自分でも恐ろしいと思えるほど冷たい声と表情で言っているだろう。それだけ許せなかったんだ。・・・・・ミコトの親友でありながらミコトを認めない竜希を。
「・・・・・俺じゃないよ。ミコトのアレを優しさと認めてないのは俺じゃない。認めてないのは・・・・・ミコト自身だ」
・・・・・だが竜希から帰ってきた答えは私の予想を大きく逸脱したものだった。
「ミコト自身が認めていない?それってどういうことだぜ?」
「文字通りの意味だよ。ミコトは自分の優しさを認めていない。認めようとしてないんだ。だからミコトは・・・・・自分の優しさで恩をきせたりしない」
「恩をきせない?」
「恩をきせるって言ったら言い方は悪いがそれは優しさによって絆を深めるということだ。少なくとも俺はそう思っている。だがあいつは違う。あいつは・・・・・自分の為にしか自分の優しさを振るっていない。いや、自分の優しさは自己満足だと思い込んでるんだよ。あいつはそういう奴だからな」
優しさを・・・・・自己満足に?なんで?どうしてミコトはそんな・・・・・・
「皆、待たせて悪かったな」
私がミコトの優しさについて考えていたら、ミコトが戻ってきた。
「?どうしたんだ皆?何か様子がおかしいが」
「そ、それは・・・・・」
「いや~今回の異変について色々話してたんだよ~。そしたらちょっとシリアスな空気になっちゃってね~。ね3人共」
竜希はさっきまでのヘラヘラした表情に戻っておどけた風にそう言った。
「え、ええ。そうよ」
「竜希の言うとおりだぜ」
「空気を悪くしてごめんなさいミコト」
「いや、気にするな。確かに今回の異変には不可解な点があるからな。そうなるのも無理はない。それで?何かわかったのか?」
「うんにゃ。結局考えてもよくわかんないから直接首謀者の幽々子って人に聞いてみることにしたよ~」
「そうか。それじゃあ直接聞きに行くか」
「りょ~か~い」
「行こうぜ、霊夢、魔理沙、咲夜」
「え、ええ。そうね」
ミコトに言われて私達は冥界の入口へと向かった。・・・・・・ミコトの優しさについてのことが頭から離れないままに。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
本日もゲストなしで進めて行きましょう!
「いや~、今回は結構シリアスだったね~」
「・・・・・その原因を作ったのはお前だけどな」
「あれ?そうだったけ~?」
「・・・・・・はぁ、全くお前は。本当に真面目な時とのギャップが激しい奴だな」
本当にそうですね。真面目な時はとことん真面目なのに巫山戯るときはとことん巫山戯るんですよね。
「あはは、まあね~」
「というか・・・・・お前疲れないのかよ?」
「ん?大丈夫だよ。たまには真剣なところ見せて好感度あげとかないといかないからね~」
「・・・・・・そっちじゃねえよ」
「ほへ?そっちじゃないってどういうこと?」
「だからいつ・・・・」
スト~プ!それ以上はいけませんよミコトさん。まだ触れるべき時じゃあないんですから。
「と、そうだったな。悪かった」
分かればいいんです。それよりも他のこと話ましょうよ他のこと!
「そうだな。それじゃあ聞くが俺の最悪の変化って一体何の事なんだ?そんなに悪いことなのか?」
ええ。ミコトさんのある変化は本当に最悪だといっても過言じゃあないものですよ。正直人として必要なものを失っていますからね。
「人として必要なものを?」
ええ。それがなんなのかは今後のこの小説の展開に関わることなので話せませんが人として必要で大切なものです。ある意味これを失うのは致命的ですから。
「本当に何なんだ?」
「ま、それはミコちゃんが自分で気がつかなきゃいけないことだからじっくりと考えるといいよ~」
「そうだな。そうしよう」
読者の皆さんも考えてみたらどうでしょう?考えるのが楽しいかもしれませんので。わかった人がいたらメッセージで答え合わせもしますし。
「だってさ!よかったら皆考えてみてね~」
さて、ちょっと短い今回はここで締めますか。それでは・・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きてね~)!!」」」