さあ!今回からとうとう竜希さんのターンです!
「いよいよ俺の見せ場か~。俺のファンの皆!期待してくれよ~!」
(・・・・・・でてまだ数話なのにそんなにたくさんファンがいるだろうか?)
「ん?どったのミコちゃん?」
「なんでもない。それよりも本編にいこう」
「そだね~。それでは本編どうぞ~!!」
side ミコト
「それじゃあ行こう」
「ええ」
「準備いいぜ」
「わかったわ」
「りょ~か~い」
俺達は結界をくぐり冥界に入るために。幻想郷に春を取り戻すために。
そこに待ちけるものを知らずに。
「・・・・・ここが冥界か」
結果をくぐった先に広がる光景。それは・・・・何の変哲のない世界だった。空も、大地も、そこにはえる木々も。強いて言うのならば目の前にある大きな屋敷と大きな木が気になるだけで俺たちが住んでいるところと変わらない風景。ただ、それでもやはり違うところがある。ここではほとんど命を感じない。
ここは冥界なのだからここでいるのは大多数が死者なのだろう。だから生きている人、妖怪はいないのはわかる。だが草木からでさえ感じない。草木だって生きている。人よりはかすかで小さい命だがそれでも俺にははっきりと分かるのだ。それを感じることができないということは・・・・・・ここでは草木でさえも死んでいるということだ。文字通りここは死んだ『もの』の為の世界なのだろう。
(でもそれだとしたら・・・・・・どうして・・・・・)
「いや~流石は幻想郷中の春を集めているだけのことはあるね~。あったかいや~」
俺が違和感を感じていると竜希の気の抜けた声が聞こえてきた。
「そうだな。でも私達が寒くて凍えそうな思いをしてるっていうのに幽霊たちはぬくぬくと春を満喫しているなんて・・・・・・許せないぜ」
「そうね。お嬢様を差し置いて春を満喫するなんて、由々しき自体だわ」
魔理沙も咲夜も結構頭にきてるみたいだな。まあ誰だって寒いのは嫌だから気持ちはわかる。
「やる気を出してくれてるみたいだけどあんた達忘れてないわよね?異変の元凶の相手をできるのは私だけよ。邪魔はしないでね」
霊夢は二人に念を押した。
「わかってるぜ。仕方ないから今回はサポートに回ってやるぜ」
「その代わり、負けるのは許さないわよ?」
「ええ。わかってるわ」
霊夢は返事を返した。その返事はいつもどおりどこかそっけないが覚悟が宿っているように感じた。それにしても・・・・・・相手に出来るのはわたしだけか・・・・・
「どったのミコちゃん?」
「何がだよ」
「いやいや、さっきから何か考え込んでるでしょ?気になってね~」
・・・・・本当にコイツはよく気がつくというかなんというか、目ざとい奴だ。
「・・・・・・お前が気にする必用はない」
「ふぅん。なら気にしないけど。でもあんまり一人で考えるのはやめたほうがいいよ~。考え事が多くなると頭ん中ぐっちゃぐちゃになって考えまとまんなくなっちゃうから。ミコちゃんが優秀なのは知ってるけど、所詮ミコちゃんだって人間なんだから」
「・・・・・わかってる。必要があれば言うさ」
「ならいいけどね~」
っとに竜希は・・・・・どこまで・・・・・まあ今はいいか。それよりも・・・・・
「皆、どうやら出迎えが来たようだぞ」
「「「え?」」」
俺は命の気配を感じてその方向を見る。皆もそちらに目を向けた。
そこにいたのは銀色のショートボブに黒いリボン、白いシャツに青緑色のベストとスカートを着て二本の刀を持ち、そして・・・・・まるで霊魂のようなモヤを傍らに置く少女がいた。
「あなた達は何者ですか?ここは冥界。生者が来るような場所じゃありません。生者は生者の居るべき場所に帰ってください」
「悪いがそういうわけには行かない。俺たちにも事情があるのでな。第一そういう君はどうなんだよ」
「どういうことですか?」
「君だって生者だろ?」
彼女からは命を感じる。普通の人よりも弱いがそれでもはっきりと感じる。
「・・・・・・私は半人半霊です。生者でもあり死者でもある」
「だから自分はここにいても問題ないと?」
「そうです」
「・・・・・そうか」
まあ向こうの事情は俺の知るところではない。これ以上この件に突っかかるのはよすか。
「ねえあんたはここに住んでるよね?」
霊夢が少女に聞いた。
「ええ。そうですが」
「なら西行寺幽々子って奴がどこにいるのか知っているかしら?」
「・・・・・・幽々子様に何か御用ですか?」
少女は僅かに殺気を向けながら睨みつけてき。
「その様子なら知っているようね。だったらそいつのところに案内しなさい」
「・・・・・・御用は何かと聞いているんですが?」
「そんなの聞かなくたってわかってるんじゃないの?私達は・・・・・・・・そいつを倒して幻想郷の春を取り戻すために来たのよ」
「そうですか。ならば・・・・・あなた達にはここでお引き取りしてもらいます」
少女は刀を手にかけてそう言った。
(これはやるしかないようだな)
俺は少女の相手をすべく戦闘体制を取ろうとしたら・・・・・
「・・・・・・半人半霊」
竜希の呟きが聞こえてきた。
「ん?どうしたたつ・・・・」
俺はそこから先の言葉を紡ぐことができなかった。今の竜希は先程までの竜希とは全く違う。俺と話した時に見せた真剣な表情とも違う。静かでなおかつ鋭い気配を纏っている。見ているこちらの息が苦しくなるほどのだ。親友である俺でもこんな竜希はそうそう見ることはない。霊夢達も先程までとは全く違う気配を纏う竜希に対して驚いている様子だ。
「・・・・ねえ君。ちょっと聞いてもいいかな?」
竜希が彼女に聞いた。
「なんですか?」
「君の・・・・・・・・お名前はなんていうのかな~?」
ガクッ!
竜希がそう聞いた瞬間。少女を含めた俺達全員は思わずこけそうになってしまった。というのも竜希が彼女に質問した時の雰囲気が・・・・・・完全に先ほどのゆるいものに戻っていたからだ。それも一瞬で戻った。そのギャップに思わず俺達はこけそうになったのだ。
「・・・・・・・なぜそのようなことを聞くのですか?」
「なんでって、そんなの決まってるじゃ~ん!名前がわからないと呼ぶ時に困るでしょ?いつまでも君って呼ぶのはアレだしさ~。そ・れ・に!可愛い子の名前は是非とも聞きたいものでしょうよ!」
「なっ!?か、可愛いって////」
少女は可愛いと言われて顔を真っ赤に染めた。言われなれていのないだろうか?命に出るほど照れの感情が出ている。
「それでそれで?お名前は?」
「・・・・よ、妖夢です。魂魄妖夢」
「・・・・・へえ~。魂魄妖夢ね。んじゃあよ~むちゃんって呼ばせてもらうね~・あ、ちなみに俺は紫黑竜希って言うんだ!よろしくね!」
「よ、よろしくなんてするつもりありません!」
・・・・・・ああ、先ほどのシリアスさはどこに行ってしまったのだろう?空気ぶち壊しだ。
「まあまあ、そんなこと言わないでよ~。・・・・・・これから戦う仲なんだからさ」
「・・・・・え?」
・・・・・は?竜希が戦う・・・・だと?
「どういうつもりだ。竜希」
「どういうつもりも何も、よ~むちゃんとは俺がやり合おうと思ってね~」
「は、はあ!?竜希お前何言ってるんだ!?」
「いやいや、驚くことじゃないでしょうよ魔理沙ちゃん。俺はみミコちゃんを手伝うためにここにいるんだから。ここらで役に立っとかないと付いてきた意味ないでしょ~?」
「・・・・・・さっきは私達に戦いを押し付けたくせによく言うわね」
「それはほら。さっきは寒かったし。でもここはポカポカしてあったかいからね~。今ならコンディションバッチリだよ!ということでやらせてもらうね~」
「何勝手に決めて「竜希」
俺は霊夢の言葉を遮って言う。
「本気なのか?」
「うん。もちのろんだよ~」
・・・・・・竜希が自分から戦うか。
「・・・・・・そうか。わかった。頼んだぞ」
「「「ミコト!?」」」
「まっかせなさい!」
そう言って竜希は妖夢の近くに歩いて行った。
「ミコト!あんた何考えてるのよ!」
霊夢が俺に向かって声を張り上げて言ってきた。
「何がだ?」
「何がだ、じゃないわ!なんであいつに任せたのよ!」
「あいつが任せろと言ったからだ」
「なっ!?」
「ミコト、竜希は幻想郷に来たばかりなんだぜ?」
「スペルカードも持ってないのに簡単に任せても大丈夫なの?」
魔理沙と咲夜も不満そうに聞いてきた。まあそう思っても仕方がないか。3人は知らないのだから。
「あいつにスペルカードなんて必要ないさ。刀さえあれば問題ない」
「でも・・・・・」
「皆が不満に思う気持ちはわかる。だが・・・・・あいつを、竜希を信じてやってくれ」
「・・・・・会ったばかりの奴をどう信じろって言うのよ」
まあ当然か。霊夢達にとって竜希はあったばかりの他人なんだから。なら・・・・
「なら・・・・・・竜希を信じている俺を信じてくれないか?」
「竜希を信じるミコトを?」
「ああ。頼む」
俺は霊夢達に正面から向き合って言った。
「・・・・・なんで?なんでそこまで竜希のことを信じられるのよ?親友だから?」
「それもある。だがそれだけじゃない。俺は・・・・・知っているからだ」
「知っている?何を?」
「あいつの・・・・・・竜希の強さをだ」
そう。俺は知っている。
竜希がどれだけ強いのかを。
竜希が負けるはずがないということを。
竜希が
最強だということを
side 竜希
全く。ミコちゃんったら随分と恥ずかしいこと言ってくれちゃってるね~。全部聞こえてるっての。
でもまあ・・・・・・あのミコちゃんに信頼されてるのは嬉しいねぇ。
「何をニヤニヤとしているんですか?」
俺に対してよ~むちゃんが言ってきた。
「ああ、ごめんごめん。可能な限り笑顔を絶やさないってのが俺のスタイルなんだよ。あんまり気にしないで」
「そうですか。それにしても・・・・・・本気ですか?」
「んにゃ?何が?」
「・・・・・本気で私と戦う気なんですか?」
よ~むちゃんが凄みながら聞いてきた。
「ねえよ~むちゃん・・・・・・・そんな眉間にしわ寄せるよりも笑った顔の方が似合うと思うよ~?絶対に可愛いと思うし~」
「みょん!?ふ、巫山戯ないでください!」
よ~むちゃんは顔を真っ赤にさせて言った。これは怒っているというより照れているって感じだね~。しかも『みょん」って・・・・・可愛いね~。
「巫山戯てなんてないって。本気で言ってるんだから。と、そうそう俺が本気で戦う気かあるかどうか聞いてたんだったね。その答えは・・・・・・・・イエスだよ。俺はよ~むちゃんと戦う」
「・・・・・やめていたほうが身の為だと思いますけど?」
「何何?心配してくれてるの?」
「ええ・・・・・・あなたのようなふざけた方に負ける気など一切しませんから」
・・・・・・随分とまあはっきり言ってくれちゃって。
「・・・・・それはこっちのセリフだよ。断言してあげる。俺は勝つ。必ず」
「・・・・・そうですか。わかりました。だったら・・・・・・その自信を打ち砕いてあげます。覚悟してください妖怪が鍛えたこの楼観剣には斬れぬものなど、あんまり無い!」
よ~むちゃんが長刀を抜きながら俺に言ってきた。というか『斬れぬものなど、あんまり無い!』って・・・・・微妙にカッコつかなくね?そこは事実と違っても『斬れぬものなどないって』断言しようよ?
「ちょうどいいです。あなたの持つなけなしの春も・・・・・・・全て頂きます!」
そう言ってよ~むちゃんは刀を振りかざして俺に迫ってきた。
さて、戦いのはじまりだ。
確かめさせてもらうよ
『魂魄妖夢』
君が
俺の『求め』になってくれるのかどうかを
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回のゲストは半人半霊の庭師!魂魄妖夢さんです!
「よろしくお願いします」
はいよろしくお願いします。さてそれでは早速ですが・・・・・・重大発表があります!
「重大発表?なんだそれは?」
それは・・・・・・・妖夢さんが竜希さんのメインヒロインだということです!
「みょん!?わ、私が竜希さんのメインヒロイン!?」
はい。まあはっきりと言ってしまいますと竜希さんの嫁です。
「よ、嫁////(プシュ~)」
「お~い、よ~むちゃ~ん?大丈夫?」
「頭から煙が出てるんだぞ。どう見ても大丈夫じゃないだろ?」
「だよね~・・・・・・仕方がない。こうなったら・・・・・・・♪」
え~と竜希さん?一体何をなさるつもりで?
「ん~?まああれだよ。ちょっとよ~むちゃんに俺の溢れんばかりの愛を囁いてあげようと思いまして・・・・」
「だ、大丈夫です!大丈夫ですから勘弁してください!」
「あ、復活した」
「あ~あ復活しちゃった。惜しいな~」
「惜しいなじゃありません!そんなことされたら私の精神がもちません!」
「え?それってつまりそれだけ俺の愛はよ~むちゃんにとって刺激的だということかな?
「え!?そ、それは、えっとあの・・・・」
「ははは!そっかそっか!それは嬉しいね~」
「うぅ・・・・」
・・・・・竜希さん。それぐらいにしてあげてください。妖夢さんの精神が待ちませんので。
「はいは~い。わかってま~す」
ならいいですけど。
「・・・・・なんだかすごく疲れました」
「まあ気持ちはわかる。本編では結構マジな話をしていたから余計にそう感じただろうな。だがこれから竜希と付き合っていくということはこれが日常茶飯事になるんだ。早めに慣れた方がいいぞ」
「わかりました。善処します」
「というか主さん。今さらになるんだけど聞いてもいいかな?」
「はいなんですか?」
「よ~むちゃんが俺のメインヒロインだっていうの発表しちゃってよかったの?まだ確固たるフラグは経ってないでしょ?」
構いませんよ。読者の中には気がついている方もいるでしょうし今更隠すことではないので。
「ふぅん、ならいいけど」
さて、それでは今回はここで締めにしましょう。それでは・・・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きてね~)!!」」」」