さあ!いよいよ竜希さんの戦いですよ!
「本人である俺が言うのもなんだけどさ~アレって戦いと呼べるの?」
「どうだろうな?それは人によって解釈が分かれるだろ」
そうですね。少なくとも私にとっては立派な戦いですし。さて、まえがきはここまでにして本編にいきますよ。
「そうだな。それでは本編どうぞ」
side ミコト
「なあミコト」
「なんだ?」
「えっと・・・・・・竜希は本当に大丈夫なのか?」
竜希と妖夢の戦いを見ていると魔理沙が聞いてきた。
「何がだ?」
「いやだって・・・・・」
「このっ!」
「あひゃひゃ!そ~んな攻撃俺には当たらないよ~!」
「はぁっ!」
「は~い、これもハ~ズレ~!どうしたの?そんなんじゃ俺に攻撃当てるなんて無理無理無理だよ!」
「くっ・・・・・・やあ!」
「だっから無理だって!」
「さっきからずっとあんな感じなんだぜ?避けてばかりでちっとも自分から攻撃してない。それにあの態度、とても真剣にやってるとは思えないぜ」
「魔理沙の言う通りね。本気でやってるとは到底思えない。巫山戯ているようにしか見えないわ」
霊夢も不満に感じてるようだな。まあ、無理もない。なぜなら・・・・・・
「確かに、竜希は巫山戯ているな」
「「「・・・・・・・・は?」」」
3人はキョトンとした顔をした。
「ちょ、ちょっとミコト!どういう事よ!あんたさっき竜希の事信じてるって言ったじゃない!」
霊夢が声を荒げて言ってきた
「ああ、言った」
「ならあれはなんなのよ!自分から戦いに行っておいて真剣に戦わずに巫山戯るなんて!」
「全くだわ。私はやる気があるから戦いに赴いたのだと思ったのだけれど・・・・はっきり言って竜希には失望したわ」
散々な言われようだな竜希。だがまあ、仕方がないだろう。霊夢達は知らないから。
「まあ、確かにあいつは巫山戯ている。真剣に戦っていないだろう。だが・・・・・・それでいいんだ」
「「「え?」」」
そう、あれでいい。あれが・・・・・・・竜希の戦い方だから。
「そうだな・・・・・・例えばだが魔理沙、お前はどんな時に真剣に戦う?」
「どんな時って・・・・・・そりゃあ本気で戦う時だぜ」
「じゃあなんで本気を出して戦う?」
「そんなの負けられないからに決まってるだろ?」
「それが答えだ」
「は?」
「それが・・・・・・竜希が本気で戦わない理由だ」
「それって・・・・勝つつもりがないってこと?だから本気で戦ってないの?」
霊夢が目つきを鋭くして聞いてきた。これは怒っているのだろうな。
「違う、そうじゃない。むしろ逆だ」
「逆?」
「ああ、どういう意味かは・・・・・・見ていればわかる」
(正直、竜希が本気で戦う方が巫山戯るよりも問題あるからな)
そう言い俺は再び2人の戦いに視線を戻した。
side 妖夢
「はあはあ・・・・・」
なんで?どうして・・・・・・
「大丈夫よ~むちゃん?息切らしてスッゴく疲れて見えるけど?」
「うるさい!」
ビュッ!
「おわっ!?」
私はへらへらした表情で声をかけてきた竜希さんに対して斬りかかる。しかし私の斬撃はいともたやすく躱されてしまった。しかもわざと大袈裟な反応をしながら。
「ひゃ~危なかった。もう少しで服が斬れちゃうところだったよ」
「はあはあ・・・・・・何なんですか?」
「んにゃ?」
「あなたは一体何なんですか!自分から勝負を仕掛けてきたくせに刀を抜かず避けてばかり!しかもそんな巫山戯た態度をとって!私を馬鹿にしているんですか!」
「馬鹿になんてしてないよ~。むしろ感心してるぐらいだよ!」
「感心?」
一体何を言って・・・・・
「そう。いい太刀筋してるよ。太刀筋なら多分俺よりも上かな~?妖忌さんに教わったの?」
・・・・・え?
「どうしてお祖父様の名を・・・・・・」
「あ、やっぱり妖忌さんの血縁なんだ。半人半霊で魂魄苗字だからもしかしてと思ったけどビンゴだったか~」
「質問に答えてください!」
「アハハ、俺は幻想郷に住んでいた一族の末裔だからね。妖忌さんのことは口伝で伝わってたんだよ。幻想郷で1、2を争うほどの剣客だってね」
幻想郷で1、2を争う剣客・・・・・・やっぱりお祖父様はすごい剣士だったんだ。
「その妖忌さんの教えを受けたからだろうね~。よ~むちゃんの太刀筋がいいのは。でも・・・・・・・・それじゃあダメだよ」
・・・・・え?
「・・・・・・どう言う意味ですか?」
「どう言う意味も何もないよ~。はっきり言わせてもらうけど、よ~むちゃんは剣士としては優秀だけど、決して
「優秀だけど強くない?」
「そ、はっきり言って今のよ~むちゃんは・・・・・・俺にとって全く驚異じゃないよ。それを今から教えてあげる」
そう言って竜希さんは目を閉じた。
「きなよ。今から目を閉じたまま、よ~むちゃんの斬撃を全部躱してあげる」
なっ!?
「巫山戯るな!これ以上私を侮辱しないでください!」
「巫山戯てるのは認めるよ。でも侮辱しているわけじゃあないし冗談で言ってるわけでもない。俺は・・・・・
「・・・・・・そうですか。だったら・・・・・・私も本気であなたを斬ります!」
私は刀を振りかざし、目を閉じた竜希さんに斬りかかる。どうせハッタリだ。直ぐに目を開けるに決まっている。だから私は一切躊躇せずに斬りかかった。だが・・・・・
スッ
「え?」
私の刃は空を斬った。竜希さんは私の斬撃を躱したのだ・・・・・・・・目を固く閉じたまま。
「そ・・・・・んな」
「どうしたのよ~むちゃん?もう終わり」
「っ!!」
ビュン!ビュン!ビュン!
私は何度も刀を振るう。しかしただの一度も竜希さんには当たらない。竜希さんはまるで見えているかのように斬撃を躱した。決して薄目を開けているわけでもない。竜希さんは間違いなく目を閉じている。
「なんで・・・・・どうして?」
「どうして当たらなのか?」
「くっ」
ザンッ!
もう一度竜希さんに斬りかかる。すると・・・・・
ピタッ!
「!?」
竜希さんは・・・・・・私の刀を左手の人差し指と中指で挟んで止めた。
「っとしまった。全部躱すって言ったのに止めちゃったよ~」
そんな・・・・・・私の斬撃を躱すならともかくたったの指二本で受け止めるなんて・・・・・しかも目を閉じたまま。
「あ・・・・・ああ」
「・・・・・悔しいかい?目を閉じたままの奴にここまでされて。でも・・・・・・これは当然の結果だよ~」
「とう・・・・・ぜん?」
「うん。だって・・・・・・・俺も剣士だからね」
竜希さんは目を開いて、私の刀を離しながら言った。
意味がわからない。どうして同じ剣士だからという理由で私の剣が全く通用しないのか。
「意味がわからない・・・・・って顔してるね~。なら教えてあげるよ。俺が言っていることの意味を」
竜希さんは私から離れながら言う。
「俺も君と同じ剣士だ。それも・・・・・・・相当の実力をもったね」
「・・・・・・それは自慢ですか?」
「アハハ、そう思いたいならそう思ってくれていいよ。とにかく、俺もよ~むちゃんと同じく結構優秀な剣士なんだよ。でも、よ~むちゃんとは決定的に違うところがある。それは・・・・・・俺がとてつもなく洒落にならないくらい
「強い?」
「そう。俺は強い。誰よりも、何よりも強い剣士だって自信がある。だから・・・・・・俺にはわかるんだよね~」
「・・・・・何がですか?」
「よ~むちゃんがどこを斬るのか、だよ~」
!?どこを・・・・斬るのか?
「俺もよ~むちゃんと同じでひたすら剣の修行に打ち込んできた。だから俺の体は剣を敏感に感じ取ることができるし、俺がよ~むちゃんだったらどう斬るのか、ってのがわかるんだよ~。それだけよ~むちゃんの剣には悪い意味で無駄がないんってことでもあるね~」
「悪い意味で無駄がない?」
「よ~むちゃんの動きには無駄がなさすぎるんだよ。だからこそよ~むちゃんの斬撃は同じ剣士である俺には読みやすくて簡単に躱せるし止めることもできる」
「私の剣が・・・・・読みやすい・・・・・」
「もしかしなくてもよ~むちゃんは生き物を相手にした経験があんまりないんじゃあないのかな?だから修行で身につけてしまった型通りの太刀筋しか出せない。でも・・・・・・それじゃあダメなんだよ~。剣士として強くなるためには・・・・・無駄のない無駄な動きを取り入れなければならない」
「無駄のない無駄な動き?」
「相手に自分の攻撃を読ませないようにするために入れる動きのことだよ。ただ剣を振るうだけのものには一生必要のない無駄なものだ。だけど・・・・・・・強くなるためにはこれが必要不可欠だ。どれだけ無駄にならないように無駄な動きを取り入れるかが強い剣士にとって重要なことなんだよ。そう言って意味でよ~むちゃんはダメなんだよ。いくら剣士として優秀でも、剣士として強くなければ戦いでは勝てない」
「・・・・・・・」
・・・・・何も言い返せなかった。竜希さんが言っていることは全て事実だ。私はただ一人で剣を振るい続けていただけでまともに人を相手にしたことがない。だから私は・・・・・・剣で戦う術に欠けているのだ。
「それに・・・・・・よ~むちゃんには他にも致命的な欠点があるからね」
「致命的な・・・・・欠点?」
「そう。それをこれから・・・・・・・教えてあげるよ~」
竜希さんは先ほどよりもさらに気の抜けた声を出しながら左手で腰にさした刀に手をかけた。
この直後の出来事は、間違いなく剣士としての私の転機となるものであった。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回のゲストは前回に引き続いて魂魄妖夢さんです!
「えっと・・・・・本当にいいんでしょうか?私なんかが連続で呼ばれてしまって」
いいんですよ!なにせ妖夢さんはもうひとりの主人公である竜希さんのヒロインですから!言ってしまえばもうひとりのメインヒロインなんです!
「そ、そうなんですか。私がもうひとりのヒロインなんて・・・・・少し恥ずかしいですね///」
「アハハ!照れてるよ~むちゃんかっわいい~!」
「////」
「・・・・・なあ主、ひとつ聞いていいか?」
はい?なんですかミコトさん?
「・・・・・竜希って主人公のひとりだったのか?俺知らなかったんだが」
あれ?言ってませんでしたっけ?
「聞いていない。初耳だ」
それじゃあ今言ったということで。
「・・・・・はぁ。わかった」
「というか今更だけど俺も主人公だったんだね~」
ええ。もちろんメインの主人公はミコトさんですけど竜希さんも立派な主人公ですよ。何せ竜希さんも『何か』を抱えた人ですからね。
「『何か』を抱えた人?それって竜希さんもミコトさんと同じように何かあるってことですか?」
ええ、そうですよ。はっきり言って竜希さんが抱えているものはミコトさんが抱えているものと同じくらい重いものですよ。正直私だったら耐えられない自信があります。というより人であるなら耐えられないものですね。
「・・・・・・そんなに重たいものを抱えているんですか?」
「・・・・・まあそうだね~。ちょっとキツイかな?」
「何がちょっとだ。あれは相当だぞ」
「あ~・・・・・やっぱり?」
「・・・・・・竜希さん、あなたは一体何を・・・・・」
はいストップ!そこまでですよ妖夢さん。それ以上はネタバレになってしまいますので聞かないでください。
「・・・・・・わかりました。そうします」
わかってくださればいいです。竜希さんもわかりましたね。
「うん。でもいいの?もう俺が抱えてるもののヒントって出てるじゃん」
・・・・・まあそうですけど、明確な答えではないのでそれはいいんですよ。
「そっか。まあいいんだけどね~」
ふぅ、さて、それでは今回はここで締めますか。
「・・・・・・今回の座談会、全く本編のことに触れなかったな。まあ俺も話を逸らす要因を作ってしまったんだが」
「そういえばそうですね。今回本編ではそれなりにシリアスな内容だったのに・・・・・」
「なんにも話ししてないね~」
・・・・・ま、まあその話は次回でまとめてするということで!お三方、ここで締めますよ!それでは・・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きてね~)!!」」」」