東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第53話!

今回の話はなんというか・・・・・・ネタですね

「内容自体は結構重たいんだけどね~」

「ここにきてようやく『他作品のネタ、技あり』ってタグが活かされる内容だもんな」

まあ自分なりには結構気に入ってる話なんであんまり強いツッコミは勘弁して欲しいですが。さて、それでは本編にいきましょう。

「それでは本編どうぞ~」


第53話

side ミコト

 

「・・・・・・決まったな。この勝負・・・・・・・竜希の勝ちだ」

 

刀に手をかける竜希を見て俺はそう言った。

 

「どうしてそんなこと言えるの?」

 

断言した俺に疑問に思ったのだろう。霊夢が聞いてきた。

 

「俺は外の世界にいた時に何度も竜希と模擬戦をした。その時もあいつはふざけ倒していてまともに戦おうとしなかった。ただ・・・・・刀を構えてからは直ぐに戦いは決まったよ。あいつの勝ちでな」

 

「え?」

 

「あいつは剣士として強すぎる。一度刀に手をかけたら何もできずに一瞬で俺は負けた。・・・・・・あいつにとって刀に手をかけるということはそこで勝負を終わらせるということだ。だからこれでケリがつく。見ていればすぐにわかるよ」

 

「・・・・・そう。わかったわ」

 

霊夢は竜希と妖夢の方に視線を戻した。俺もまた視線を戻す。それにしても・・・・・

 

(・・・・・随分と長かったな)

 

竜希は強い。俺が知る誰よりも。戦いにおいて竜希を上回る者なんて存在しないと思わせるほどに。だが同時に・・・・・・竜希は誰よりも戦うことを嫌っている。

 

だから竜希は戦うときはすぐにケリをつけようとする。嫌いな戦いを長引かせたくないから。俺と戦う時だって最低限俺を鍛えてからはすぐに刀を使って終わらせていた。

 

それなのに竜希はわざわざあんな挑発をしてまで戦いを長引かせていた。そもそも戦いを嫌うのに自分から戦いを挑んだ時点で妙だ。まさか・・・・・

 

(竜希・・・・・・妖夢はお前の・・・・・・『求め』なのか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 妖夢

 

「覚悟してねよ~むちゃん。この戦いは・・・・・・これでケリだ」

 

刀に手をかけたまま竜希さんはヘラヘラしながら、そして体をフラフラと揺らしながら言ってきた。

 

(あの構えは・・・・・抜刀術?しかも左手で・・・・・)

 

刀を右の腰に差していたからまさかとは思っていたが・・・・・竜希さんは左手で刀を扱うようだ。

 

刀は基本的に右手で扱うもの。左手で刀を扱うのは邪道とされている。それこそ左手で抜刀術を使うものなどまずいない。

 

「あ、ひとつ忠告しておくよ。下手に動かないでね。俺はよ~むちゃんに勝つつもりではあってもよ~むちゃんを傷つけるつもりはないから」

 

竜希さんは不敵な笑みをうけべて言った。傷つけるつもりはない?ならどうやって勝つつもりなんだろう?

 

・・・・・まあいいです。ともかく、竜希さんは強い。私よりも遥かに。それは先ほどのやり取りで認めざるを得ない。でも・・・・・・それでも私は負けるわけにはいかない。幽々子様の為に私は勝ってみせる。

 

刀に手をかけているとはいえ、竜希さんの身に纏う空気は相変わらず・・・・・・いや、先程以上に緊張感のないもので刀を構えるその姿勢も隙だらけではっきり言ってゆるい。あんな構えから鋭い抜刀ができるわけがない。

それに竜希さん自身が先程言っていた。太刀筋なら私の方が上だと。だったら・・・・・

 

(例え竜希さんのように斬撃を予測できなくても、躱すことはきっとできる・・・・・・)

 

ヒュンッ

 

(抜刀術は外した時の隙が大きい。そこを付けばまだ勝機が・・・・・・え?)

 

今、私の目には信じられないものが映っていた。

 

私の目に移る光景、それは・・・・・・・・・・・私の目の前で刀を抜ききった竜希さんの姿だ。

 

「勝負ありだな。これが俺の・・・・飛天の剣のひとつ、飛天御剣流『瞬龍閃』だ。ちゃんと見ていたか?」

 

竜希さんは刀を鞘に収めながら言った。その雰囲気は先ほどのものとは全く違う。まるで引き裂かれてしまうのではないかと思えるほど鋭いものだ。口調も締りのないものから重みのあるものへと変わっている。

 

「・・・・・」

 

私はその気に気圧されてしまい言葉を発することができなかった。

 

「・・・・・その様子だと、見れていないようだね。まあ仕方ないさ。それがこの『瞬龍閃』だらな」

 

「い、いつ・・・・・抜刀を?」

 

私はどうにか言葉を口にすることができた。

 

「・・・・・妖夢が瞬きをした瞬間にだ。『瞬龍閃』は相手の瞬きに合わせて最高速で一閃する技だからな」

 

「まば・・・・たき?そんな、私が戦闘中にそんなこと・・・・・・」

 

「してたさ。妖夢、お前は・・・・・・俺の構えを見て油断していたんだろう?」

 

「!!」

 

「あんな隙だらけの構えから放たれる斬撃が鋭いはずがない。だから躱せる。そう思って油断したんだろう?それが妖夢の過ちなんだよ。さっきも言っただろう?剣士として強くなるには無駄のない無駄な動きが必要だと」

 

あの立ち居振る舞いは・・・・・わざと?わざと隙を見せることで私の気構えに隙を作った?

 

「まあ例え油断していなかったとしてもあの斬撃を妖夢に躱せるとは思わないけどな。ああ、それともうひとつ・・・・・・下手に動けなくてよかったな。もしも少しでも動いてたら・・・・・・その首を刎ねていただろうから」

 

ゾクッ!

 

カラン

 

竜希さんの言葉を聞いて私は寒気を感じ剣を落としてしまった。

 

「あ、あぁ・・・・」

 

身体が震える。寒気が止まらない。とてつもなく・・・・・・・・恐い。

 

「・・・・・・ちゃんと感じているようだな。『恐怖』を」

 

恐怖?私が竜希さんに?

 

「それがさっき言った妖夢の致命的な欠点だよ」

 

恐怖が私の致命的な欠点・・・・・

 

「それは・・・・・私が竜希さんの斬撃に恐怖を感じてしまったということですか?」

 

「・・・・・いや、その逆だよ」

 

「え?」

 

「・・・・・・・恐怖を感じていなかった。それが妖夢の致命的な欠点だ」

 

恐怖を・・・・・感じていなかったことが?

 

「刀で斬られれば痛い。悪くすれば死ぬ。それは当然のことだ。だからこそ・・・・斬られるものも斬るものも恐怖を感じなければならない」

 

恐怖を・・・・・感じなければ・・・・・

 

「刀は殺すために作られた凶器。剣術は殺すために編み出された殺人術。恐怖とは・・・・・それを扱っているという自覚を与えるものだ。だが・・・・・・俺に斬りかかるとき妖夢は恐怖を感じていたか?」

 

「・・・私・・・・は・・・・・」

 

「感じていなかっただろう?そこが欠点なんだよ。恐怖は刃を鈍らせる、だから必要ないと思っているかもしれないけど・・・・・実際は逆だよ。斬る恐怖を、斬られる恐怖を感じながらその上で戦う覚悟を持つこと。それが俺たち剣士にとって最も大切なことなんだ。それが妖夢には不足していた。だから妖夢は・・・・・・弱かったんだよ」

 

「・・・・・・・・」

 

「もっと強くなりたいと思っているなら忘れるな。今お前が感じているその恐怖を。その恐怖を忘れず、覚悟を持つことができれば・・・・・・・妖夢は誰よりも強くなれる。誰よりもな」

 

そう言って竜希さんは私に背を向けて行った。私はただその背中を見つめることしかできなかった。竜希さんに言われたことを頭の中で何度も反芻させながら・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 竜希

 

・・・・・・少し厳しすぎたかな?下手すると妖夢は二度と剣を握れなくなるかもしれない。

 

だが・・・・・それでも、俺は妖夢に強くなって欲しかった。

 

 

 

一目見た時からなんとなく感じていた。そして実際に妖夢と戦ってみてそれは確信に変わった。

 

 

 

妖夢には素質がある。それこそ―――――程に。

 

 

 

だから妖夢には強くなってもらわなければならない。妖夢はようやく見つけた俺の・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『求め』なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ミコト

 

「たっだいま~!!」

 

戦いを終えた竜希が戻ってきた。その表情、雰囲気はいつものそれだ。

 

「ふふふん、どう?ちゃ~んと勝ってきたよ~」

 

竜希は胸を張って言った。

 

「自慢げに言うな。お前が勝つことなんてはなから分かっていたことだ」

 

「およ?何何~?そんなに俺のこと信頼してくれちゃってるなんて嬉しいねぇ~」

 

「ただ・・・・・・随分と長引かせたいたようだな」

 

「・・・・・・・まあね~。妖夢ちゃんは素質があるから」

 

「・・・・・そうか」

 

やはり妖夢は竜希の『求め』になったということか。

 

「ミコト、竜希。話なら後にして。それよりも他にやることがあるでしょ?」

 

竜希と話していると霊夢が声をかけた。

 

「そうだぜ。あいつから幽々子がどこにいるのか聞き出さなきゃなんないんだからな」

 

「魔理沙の言うとおりよ。私達の目的は幽々子って人を倒して異変を解決すること。まだ目的を果たしていないのだから」

 

「あ、そうだったそうだった!すっかり忘れてたよ~」

 

「忘れてたって・・・・・あんたは何のために戦ってたのよ」

 

霊夢が呆れた顔で竜希に言う。魔理沙と咲夜も若干ジト目になっている。

 

「アハハハハ!」

 

「「「笑ってごまかすな!」」」

 

「ごめんごめん!それじゃあよ~むちゃんに幽々子って人の居場所を聞かないとね~」

 

そうして俺達が妖夢に近づこうとすると・・・・・

 

「ふふ、その必要はないわよ~」

 

声が聞こえてきた。俺達はその声のする方に体を向ける。

 

そこには桜色の髪に水色の服を着た女性がいた。




あとがき座談会のコーナー!IN東方!

今回はゲストなしで進めていきます!

「え?なんで?今回の話は妖夢ちゃんもメインだったじゃん。てっきり呼ぶのかと思ったけど?」

はい。呼ばなかった理由は二つあります。まず流石に3回連続は多いかなって思ったこと。あと・・・・・今妖夢さんがすごくブルーになっているからです。

「・・・・・・あ~、それってもしかしなくても俺のせい?」

「他に誰がいる。あんなふうにやられれば誰だって凹むだろう」

「まあそうだろうけどね~。大丈夫かなよ~むちゃん?」

まあ妖夢さんの今後は話が進めばわかりますので。その時まで待ったいてください。さて、それでは座談会に入りますが・・・・・・今回の議題はなんといっても竜希さんの剣術ですね。

「・・・・・・・正直ツッコミどころが満載すぎるぞ。飛天御剣流って・・・・・・完全にるろ剣のあれだよな?」

ええそうですよ。竜希さんは飛天御剣流の正統後継者設定です。竜希さんほどの手練が扱う剣術ですからこれぐらい強いのがいいのではないかと思いましてね!

「まあ百歩譲ってそこは納得するとして・・・・・あの技はなんなの?飛天御剣流に『瞬龍閃』なんて技なかったでしょ?」

ええ。これは私が考えたオリジナルですので。

「だったら剣術もオリジナルでいいだろ。わざわざ飛天御剣流にする意味がわからん。飛天御剣流使うにしても原作にちゃんとある技使わせろ」

まあ言っていることはごもっともですが・・・・・・話の流れ的にあの技を出すのが一番だと思いましたので。結構お気に入りの技ですし。それに飛天御剣流は設定上でも竜希さんにふさわしいのでこれは譲れなかったんです。

「設定って俺の?」

そうですよ。その辺は後に明かすことになりますので今はまだ詳しくは言えませんけどね。

「へえそうなんだ。まあ飛天御剣流って格好良いからこれ以上は特に文句とかは言わないでおくよ。ただひとつ聞いてもいいかな?

なんですか?

「他にもオリジナルの技ってあるの?」

ありますよ。今のところ3、4つ程思いついているものがあります。

「そうなんだ・・・・・・なんか場合によっては原作ファンに怒られそうな気がする」

それは・・・・・何とも言えませんねはい。まあもう決まったことなのでこれからも竜希さんには飛天御剣流で戦ってもらいます。

「まあ今更変えられないから仕方がないな」

「だね~」

さて、他にも話しておきたいことはあるんですけどそろそろ時間ですのでここで締めます。話のこしたことは今回の章の終わりの座談会で話しますので。それでは・・・・・・


「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きてね~)!!」」」
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