さて!今回の話で竜希さんの日常編は終わりです!
「振り返ってみると・・・・・全然日常じゃなかったような気がするんだけど?」
「それは確かにな」
うっ・・・・・そ、それでは本編にいきましょう!
((誤魔化したな))
side 妖夢
竜希さんが刀を手に入れて4日たったある日・・・・・
「はあぁぁぁ!」
私は両手に持った刀で竜希さんに斬りかかる。
「アッハハハハ!甘い甘~い!」
しかし竜希さんはそれを余裕の表情で躱す。
「まだです!幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」!!」
めげずに私はスペルカードを発動して連続で斬りつけるが・・・・
「う~ん・・・・相変わらずいい太刀筋だね~!!」
竜希さんには一太刀もかすりもしない。
「はあはあ・・・・・・」
「・・・・・もう終わり?なら・・・・・・こっちからいくぞ」
竜希さんの身にまとう空気が張り詰めたものにガラリと変わった。そして抜刀術の構えをとり私に接近してくる。
「させません!」
私はそれを受け止めるべく刀を構える。
ヒュン!!
竜希さんは抜刀する。が・・・・・
「え?」
私が構えた刀にはくるはずの衝撃がこなかった。そして・・・・
スッ
「!?」
「勝負・・・・・ありだ」
私の首筋に黒い刃が添えられる・・・・・竜希さんの右手によって抜刀された刀の刃だ。
「・・・・・・私の負けですね」
「・・・・・アハハ、これで俺の24勝目だね~」
竜希さんは雰囲気をいつものそれに戻し、納刀しながら言った。
「まさか右手で抜刀するなんて・・・・・それも飛天御剣流の技の一つなんですか?」
「そ、飛天「偽龍閃」。利き腕で抜刀をするふりをして逆の手で抜刀する技だよ~。タイミングをずらして相手のガードをすり抜けさせる為に使うんだけどよ~むちゃんは見事に引っかかったね~♪」
「うっ・・・・」
・・・・・事実なので何も反論できません。
「ですがそのような技をいとも簡単に繰り出せるなんて・・・・・本当にすごいですね」
「そんなことないよ~。慣れれば飛天の技の中でも結構簡単な部類だし。たぶん何回か練習すればよ~むちゃんにもできるよ~」
「私にも・・・・・ですか」
・・・・・今度練習してみましょう。
「それにしても・・・・・いい感じだよよ~むちゃん」
「え?」
竜希さんは私に微笑みを向けてそう言った。
「修行を開始してからまだ三日しかたってないけど、強くなったのがよくわかるよ~」
「そう・・・・・でしょうか?自分ではよくわからないのですが?」
なにせ竜希さんと剣を交えること24回・・・・・・ただの一度も私の太刀が竜希さんをとらえることはなく、いつも竜希さんが刀を抜くのとほぼ同時に敗北を喫しているのだから。
「うん。はじめの時と比べて随分と動きが良くなった。無駄な動きに取り入れられてておかげで動きを読みにくくなったよ~」
「・・・・その割には平然と躱していたじゃないですか」
「あれは予測じゃなくて反射で躱していたんだよ。俺ってば反射神経もずば抜けて高いからさ!!」
「自慢ですか?」
「これについてはそうかもね~」
竜希さんはニコニコと笑みを浮かべている。
(・・・・・やっぱりわからないですね)
ただそれが本当に自慢なのか・・・・・私には判別できなかった。
「ま、何はともあれよ~むちゃんは強くなってるし、もっと強くなれるよ。動きが読みにくくわなったけど今度は若干無駄が多すぎるようになっちゃったからこれからはそのあたりを意識するようにするといいよ」
「はい。ありがとうございます」
「んじゃひと段落したし休憩しようか。俺ちょっと疲れちゃったしさ~」
「わかりました。じゃあ私お茶入れてきますね」
「お願~い」
私はお茶を淹れに台所に向かった。
(強くなってるか・・・・・・頑張ろう。一日でも早く竜希さんに勝てるようになる為に)
side 竜希
「・・・・・出てきたらどうだい?」
俺は何もない空間に向かって声をかけた。
「あら?よくわかったわね」
その空間に『スキマ』が現れ、中から一人の女性が出てきた。
「気配と視線を感じていたからね~」
「そう・・・・・あなたといいミコトといい、外の世界の人間というのは敏感なのかしら?」
「アッハハ!俺とミコちゃんが異常なだけだよ。普通の人間ならまず気がつかないだろうね~」
「それは自分が普通でないと自覚しているということかしら?」
「まあね~」
「・・・・そう」
「・・・・ところでさぁ、いい加減自己紹介して欲しいんだけどいいかな?」
・・・・・まあ、なんとなくわかってるがな。
「それはごめんなさい。私は八雲紫。この幻想郷を創った者よ。あなたは?」
「・・・・・・聞くまでもなく知っているんじゃあないかな?」
「本人の口から聞きたいのよ」
「・・・・なるほどね。俺は竜希。300年前に
俺はわざとおどけた風に言った。
「・・・・・食えない人ね」
「それはお互い様だよ。で?俺に何か用でもあるのかな?二日前から俺のこと見てたいたみたいだけど?」
「・・・・・別に。用なんてないわよ。ただあなたを観察していただけだから」
観察・・・・ねぇ。
「見張っていたの間違いじゃないの?」
「・・・・・・」
「理由は・・・・・俺が幻想郷に仇なす可能性があるから」
紫黑家は300年前に幻想郷から立ち去ることになった。半ば強制的にだったからそのことで俺が恨んでいると思われても仕方がないだろう。
「そして・・・・・俺に幻想郷を滅ぼすほどの力があるから・・・・でしょ?」
「・・・・・・そのとおりよ」
「・・・・アハハ、やっぱりそうか。安心しなよ。俺は幻想郷をどうこうしようなんて微塵も思っていないさ。300年前のことだってどう考えても当時の紫黑の党首が悪いって思ってるんだしさ~」
「・・・・・・」
「あら?信用ない?」
「・・・・・そういうわけではないわ。ただ・・・・・あなたの意思や考えなんてものは関係ないわ。問題はあなたが幻想郷を滅ぼす力があるということよ」
紫は俺を殺気のこもった目で睨みつけてきた。
「人の考えなんて簡単に移ろうものよ。今のあなたの考えが明日になっても変わらないだなんて言い切ることなんてできない。いやがおうにも・・・・・私はあなたを警戒せざるをえないのよ」
「・・・・・なるほどね~。確かにそうだ。君の言うとおりだよ。でも大丈夫・・・・・もし仮に俺の気が変わって幻想郷を滅ぼそうとしても・・・・・・ミコちゃんが俺を止めるさ」
「ミコトが?」
「うん。もしもの時はミコちゃんが・・・・・・俺を殺して止める(ニコッ)」
俺は自分でもわかる程の笑みを浮かべて紫に言う。
「ミコトが・・・・あなたを殺す?・・・・・・ミコトはあなたの親友なんでしょう?そのミコトがあなたを殺すだなんて思えないわ」
「いいや殺すよ。もしもの時ミコちゃんは迷いなく俺を殺す」
「なぜ言い切れるの?」
「それこそ・・・・ミコちゃんは俺の親友で・・・・・俺はミコちゃんの親友だからだ」
親友だからこそ・・・・・ミコトはもしもの時俺を止めてくれる。たとえ俺を殺すことによって自分がどんなに苦しむことになったとしても・・・・・ミコトは俺を殺す。ミコトはそういう人だから。
「・・・・・わかったわ。そこまで言うのならひとまずあなたを信じてあげるわ」
「そりゃどうも♪」
「それじゃあ私はこれで失礼するわね」
紫はスキマを開いて帰ろうとする。
「あっと、ちょい待ち。もうひとつ言っておくことがある」
「言っておくこと?何かしら?」
「さっきの話さ・・・・・逆もまたしかりだから」
「逆?」
「そ、もしもの時は・・・・・・俺がミコちゃんを殺して止めてあげるよ。だから安心しな。君の愛する幻想郷、俺とミコちゃんが脅かすことはないから♪」
「・・・・・そう、わかったわ・・・・・・私もあなたにもうひとつ言っておくことがあったわ」
「な~に?」
「・・・・・幻想郷にようこそ。私はあなたを歓迎するわ」
紫は頬笑みを浮かべてそう言った。
「・・・・・ありがとう」
「・・・・・・」
紫は俺に背を向けてスキマに入って帰って行った。
「本当に食えないね~・・・・お互い」
あれが幻想郷の創造主・・・・・妖怪の賢者八雲紫か。ちょっと好きにはなれそうにないな。
「竜希さん」
「ん?あっ、よ~むちゃん」
声のする方に振り向くとそこには妖夢がいた。すぐ側には幽々子もいる。
「お待たせして済みません。お茶が入りました」
「うん、ありがとう・幽々子ちゃんも一緒にお茶?」
「ええ。ちょうど美味しいお団子が手に入ったの。一緒に食べましょう?」
「おっ、それはいいね~」
俺は妖夢ちゃんと幽々子さんと共に屋敷の縁側に腰掛け、談笑しながらお茶とお団子を味わった。
「うん。美味しいね~」
side 紫
全く、ミコトといい竜希といい・・・・・本当に面白い子達ね。一体どんな人生を歩めばああいうふうに育つのかしら?
「お帰りなさいませ、紫様」
「ただいま、藍」
うちに帰ってきた私を藍が出迎えてくれた。
「二日前からどこにでむいていたのですか?」
「ええ、ちょっと竜希の様子を見ていたのよ」
「竜希・・・・・あの紫黑のですか?」
「そうよ」
「そうですか・・・・・」
藍は少し不機嫌そうになった。
「藍は相変わらず紫黑の人間が嫌いなようね」
「別にそういうわけでは・・・・・ただ自らの使命を履き違え、あのような愚かな行為をした紫黑の人間が幻想郷に帰ってきたことに少し納得できなくて・・・・」
「まあ気持ちはわからないでもないわ。でも竜希は大丈夫よ。彼はそういう愚かしいことをするような人ではないし紫黑の使命にも興味がないみたいだから」
「・・・・・それはそれで問題があります。自分の使命を放棄しているということじゃないですか」
「かもしれないわね。でも・・・・・多分だけどいざとなったら彼は正しく使命を果たすんじゃないかしら?」
「どうしてそう思われるのですか?」
「女の勘よ♪」
「・・・・・・そうですか」
藍は今の私の発言に少し呆れてしまったようだ。
「それよりも藍、頼んでおいたことは調べ終わったかしら?」
「はい。といってもほとんど何もわからなかったのですが・・・・・」
「そう。話して」
「はい。わかったことは一つ、例の暴虐者と末路はこの幻想郷で生まれたものではなく、やはり幻想郷の外から来たよということです。空間がこじ開けられた形跡を発見しました」
「・・・・・・やっぱりそうなのね」
「誰かが手引きをしたのは間違いないでしょう。そして・・・・・その誰かが西行寺幽々子の死体になにかして、命を呼び起こしたのだと思われます」
「・・・・・そうね」
いったい誰が・・・・なんの目的でそんなことを?
「紫様は今回の件をどう考えているのですか?」
「・・・・・わからないわ。誰がなんの目的でそんなことをしたのか見当もつかない。ただひとつ言えることは・・・・・それを仕掛けてものはこの幻想郷の敵だということよ」
ミコトと竜希は今のところ私たちの敵になろうという意思が全く見受けられないからいいけれど・・・・・こいつらは明確な悪意を持っている。面倒だわ。
「引き続き調査をお願いするわね、藍」
「わかりました」
どこの誰だかは知らないけれど、幻想郷に仇なすものは許さない。
必ず正体を突き止め・・・・・
滅してやるわ
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回のゲストは八雲紫さんです!
「よろしくね」
はいよろしくお願いします!
「今回は俺と紫の会話がメインだったよね~」
「そうだな。おかげで俺は名前が出ただけで出番一切ない」
「それはこの章に入ってから頻繁にあったでしょう?」
「まあそうだが・・・・・」
この章は竜希さんメインですので仕方がありませんよ。
「そうそう~。で、本編の話するけど、なんていうか・・・・・やっぱり紫さんは俺のことも警戒していたね~」
「あら?やっぱりっていうことは予想していたのかしら?」
「まあね~。俺ってミコちゃんよりも強いし紫黑のにんげんだから警戒はするだろうな~とは思ってたよ?」
「そうだな。紫黑のことは俺は知らないが竜希ほどの力の持ち主を紫が警戒しないなんてのはありえないだろう」
紫さんは幻想郷を愛していますからね。少しでも仇なそうとするものがいれば警戒して当然です。
「まあそのとおりね。でも竜希のこともミコトと同じで信用はしているわよ?」
「それは本編での会話でわかってたよ。それでも万が一・・・・って考える気持ちもわかるし」
「そうだな」
「理解してくれて嬉しいわ。それはそうと主、聞きたいことがあるのだけれど」
なんです?
「竜希はいざという時はミコトが自分を止めると言っていたけれど竜希はミコトよりも強いわよね?どうやって止めるのかしら?」
それですか。作中で言っていた通り殺して止めるんですよ。ミコトさんは竜希さんと戦っても勝てませんけど殺すことはできますからね。
「まあ確かに・・・・俺の能力なら可能だ」
「俺が強いのはあくまで戦闘での話だからね~。殺し合いでは話が別だよ」
「なるほど。そういうことね・・・・・あら?でもだったら竜希はミコトを止められるのかしら?殺し合いではミコトに分があるんでしょう?」
「殺せるよ・・・・・まあなんていうか・・・・それは状況の問題だからね。ちょっと口では説明できないよ」
「そう。なら聞くのはやめておくわ」
では次の話にいきましょう
「紫はあの春節異変の時に出てきた白いののことと紅霧異変の時に出てきた黒いののことを調査しているんだな」
「ええ、あいつらは危険な存在ですもの。幻想郷の創造主として調査するのは当然よ」
「本当にあれどういう奴がなんの目的で幻想郷に手引きしたんだろうね?」
「今は何もわからないわ。でも・・・・・・誰であろうが絶対に滅してやるわ」
・・・・・それがフラグになってたりするんですよね。
「え?」
さて!今回はここで締めにしましょう!と、その前に。次回ですがまた第0話のお話・・・・・つまり神楽さんが生きていた時の話になりますのでどうかお楽しみに。
それでは・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きなさい)(きてください)!!」」」」